じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2004年06月20日-04:49 のつぶやき】

’75年に生まれて。


もう少し早く生まれていたらどうだったんだろうなぁ。

色々な意味で「黄金時代」と呼ばれている「’80年代」。僕は1975年(昭和五十年)生まれですから、4歳からこの年代を体験しているんですよね。

そして終わりは15歳。なんのことはない幼稚園入園から中学卒業までを過ごしていたわけです。幼稚園は別として、義務教育の最中にいたとでも考えれば打倒でしょうか。


最近とある事情から80年代のヒット歌謡曲(J-POPなんて言葉は使わない)を聴き狂っているのですが、これがまた音楽にあわせて当時の記憶が蘇る蘇る。そりゃあもう大変なもんです。

当時はカラオケなんて、まだ今ほどは一般的ではなかったので「歌った」記憶は殆どないんですよね。レコードやテープもコドモの買えるものではなかったので、歌詞もうろ覚え。

耳に入ってくる音楽達の出所は、ラジオやテレビ番組がいいところでした。だからこその「うろ覚え」なんでしょうけど。それがまたどういうわけか「好い」んですよね。


物心つく、という時期からその年代がスタートしているものですから、音楽というモノ自体にも耐性がなかったんでしょうね。「うろ覚え」は「うろ覚え」なりに、随分と細部までしっかり覚えている自分に驚いています。

といっても歌詞ではなく、「ここでこういう間奏が流れる」「ここでシャウト」「ここでセリフ」「この曲は○○のTVCMに使われていた」というようなことなんですけどね。

特に一番最後のが面白い。映像とともに曲を覚えている者ですから、曲の認識している部分はサビだけだったりしても、誰々の何という歌で、何に使われていたというのをしっかり覚えているんです。これが非常に面白い。

すっかり忘れていた歌手や歌を不意打ちの様に聴いてしまって、フラッシュバックのように当時の記憶が鮮明に戻るなんてこともしばしばです。そしてそれが面白くて、中毒患者の様に今日も80年代の歌謡曲をヘビーローテーション。


十代の衣を着始めた頃は別としても、当時というのはまだまだガキンチョですから、曲の全景や歌詞の細部、歌詞に流れる物語なんかを理解していたわけではないんですよね。

それを今の年齢になって改めて聴いてみると、そういうモノも見えてきて、「こんな歌だったのか」と驚いたりもします。意外とというか、売れていた曲の歌詞って、異常に濃いんですよ。


そんな80年代の流行歌を聴いていると、忘れていた古い友達の顔と名前や遊んだ記憶を思い出したり、転んだ時の痛みやら、ケンカした後の気まずさ、その時に姉貴の部屋から聞こえ漏れていた流行歌…と、そんな連鎖で記憶が戻ったりします。

80年代は少年の記憶。90年代になってしまうと、まだ色々生々しい青春時代の記憶。だから80年代はもう安心して聴ける。

けれども、90年代は、未だちょっと怖い。不意打ちのように色々思い出すには、傷跡がまだ「古傷」になりきっていないなんてこともおおいですからね(苦笑)。


パソコンのハードディスクに取り込んだ、CD二十数枚分の80年代のヒットソング達。それをかけると始まる、単純にバカをやっていたガキンチョ時代の記憶達との再会。

当時も今もそんなに「音楽」というものに固執していたつもりも、しているつもりもなかったのだけれど、これがなかなかに刺激的な時間旅行を演出してくれます。


そんな素敵な梅雨時夏日の日暮れなんですが、この小さな時間旅行には

「いやーイカスカワイコちゃんアバンチュールしたくて、ナウいカフェ・バーゴーしたら、インド人もビックリデルモみたいなシーアーソイホーパイオツカイデーな子がいてさー、思わず胸キュンしちゃって、目立とう精神でアピールして、ムードたっぷりキメたのよ。そんで「ムフフ!今夜はパーペキニャンニャン出来るぜ!いただきマンモス!」とか調子ノリ男ハッスルしてたんだけど酔いつぶれちゃって、気がついたらドロンされちゃったよ。いやはや全く面目ナイ!

というような死語満載の会話をしたくなるという副作用があるので、注意が必要ですね。


まぁそんな感じで今週は結構ハードスケジュールでして
お疲れ気味なので、80年代の音楽を聴きながら

そろそろバタンキューします。
(しかし…なんて言葉の羅列だ…90年代のも混ざってそうだな)



その他の記事
-怪談スレッド設立記念 第二夜- 「仮眠室 (Rewrite ver.)」
この記事の直前の記事です。
../2004/200406172305.html
でんどうーうぃんうぃん。
この記事の直後の記事です。
../2004/200406212000.html