■ 夏・異・奇の季節。

最近すっかり静かになってしまっている怪談スレですが、それでも忘れた頃に少しずつ書き込みがあったりするあたり、やはり夏の怪談は需要があるということなんでしょう。

僕自身も2本しか紹介していませんので、近いうちにまた幾つか公開したいと思います。なかなかああいうのを書くのは骨が折れるんですよね。


怪談。皆さんはどこで怪談話を仕入れてきているのでしょうか。

多くは書籍であったり、テレビ番組や、その手のCDやラジオ番組であったり、又聞きであったりだと思います。

なかなか実体験や、実生活の身近なところから聴くという話は少ないようです。それくらいこの世の中には「不思議なこと、奇妙なこと」というのが少なくなっているのかなぁ、などとも思います。

それでも怪談スレにある書き込みをみる限り、身近なところでのお話しも多かったりして、僕なんかは多いに鳥肌を立たせて喜んだりしているワケなのですが。


僕は「怪談」はあくまでも「怪談」でいいと思うんです。あらゆるスタンダップトークというモノは、そういうものなんだと思いますが、全てリアルな話である必要はないと思うんです。

コメディであるならば如何に笑いを誘い楽しませるか。パセティックならば如何に涙を誘うか。そしてホラー、つまり怪談であるならば如何に恐怖を誘い怖がらせるか。そうしたものがキモであるわけで、別に全てが「実体験」である必要はなく、如何に効果的に演出して、話すかにかかっているのだと思います。

「怪談」の歴史は古く、古典の話芸の内に入ります。海外のホラーストーリーテリングも同じくです。そもそも「語り部」の本懐は、怪異や恐怖、不思議を伝えることにあったそうですから、「怪談こそが元祖」という見方も出来るんじゃあないかというのは、些か飛躍しすぎでしょうか。


より「リアルさ」を求めるならば、映像や写真。「本当にあった」「決定的瞬間!」やらなんやらという謳い文句で出されているビデオやら、放送しているテレビ番組が実に多くあります。他、音声にしても「記録された」という「リアルさ」を売りにしているモノが多くあるわけです。

対して文章になりますと「リアルさ」は一枚二枚落ちます、それは記述者の手によって表現がかわったり、読み手側の受け取り方や想像力によって、脳裏に再現される情景などが異なって来るという点によるものです。しかし文章は読み返しが利くということ、またそれによる脳裏での再現が濃密になるという利点もあります。

そして口頭になりますと、これはもっとも「揮発性」の高い表現方法だったりします。ですが、この口頭という表現方法こそが、もっとも恐怖を演出出来る表現方法なのかもしれません。

というのも、話す内容、つまり脚本、話し方、つまり演出、そして全てのタイミング、つまり監督まで一人で全て出来るからです。さらにその「揮発性」故に、全神経を傾けて怖がらせにかかる。それが口頭の恐怖表現つまり「怪談」の本懐であり、最大限に恐怖を演出表現出来る技法なのではないでしょうか。


さて、本邦における「怪談」が、しっかりと古典話芸として成立しているというのは前述した通りでして、落語の題にも有名なモノがあるわけです、「死神」「四谷怪談」「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」なんてのが、有名どころですね。

そうした「芸能」である落語と並べていいかどうかは微妙ですが「夏の怪談話芸」といえば、この人の存在を忘れるわけにはいきません。

この時期はテレビ出演も多い氏ですが、なにしろ夏から秋にかけては、日本全国を飛び回る怪談ライブツアーを毎年敢行しているわけでして、まさに書き入れ時というか稼ぎ時というか。とにかくエネルギッシュです。

僕も去年の夏に初めてライブに参加したのですが、いやもう話の一つ一つの内容は大したことないのに、ものすごく怖い。セットや演出などでのムード作りもあるのでしょうけれども、なによりもやっぱりスゴイのが、その話し方、視線の振り方、間の取り方です。本当に少しちびるかと思うくらい上手かったです。


さて、そんなわけで今年も怪談の季節。そして稲川の季節です。怪談大好きな僕としては、是非にも2度目の怪談ライブ参戦を目論んでいます。

今年の関東公演はと見てみますと

・07.30.(金) 立川市市民会館(アミューたちかわ)
・08.10.(火) 東京會館 (ディナーショー)
・08.20.(金) グリーンホール相模大野
・08.27.(金) かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
・09.03.(金) 横浜関内ホール
・09.04.(土) さいたま市民会館おおみや
・09.05.(日) 鎌倉芸術館
・09.24.(金) 東京メルパルクホール
・10.08.(金) クラブチッタ川崎

まず、ディナーショーはいくらなんでもないと思うので却下しつつ、金曜日は難しいかなぁなどとも思いつつ、残された日程をみると、まさに、まさに至近の位置での『09.04.(土) さいたま市民会館おおみや』というのが残るわけです。

そういうわけで、早速前売りチケットを求めようと思い、現在一緒にライブに参加する生け贄・犠牲者仲間を求めて、声をかけては断られたりしている次第です。

というわけで、怖い話は好きだけれども、稲川怪談を満喫したいけれども、一人で行くのは絶対にイヤ。そんなワガママな僕の願いを聞き届けてくれる方を、現在絶賛募集中です。ついでなので、その後「怪談オフ」とか雪崩れ込みましょう、そうだそれがいい。そうしましょう。



そうでないと成人用オムツか、換えパンツ持参で
一人で行くことになります。

(そこまでしてでも行きたいんです…)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.