■ 記憶ニゴザイマセン。

またやっちまいました。

先週の土曜日のことです。この日は第5回目のDDTプロレス観戦オフでして、昼過ぎまで〆切間際の原稿を書いていた僕は、一時間ちょっとの仮眠を友達に電話で起こしてもらってシャワーを浴びると、モタモタと家を出ました。

早起きすれば食事も出来たのですが、前日夕方に食事を摂って以来dPT(ダイエットペプシツイスト)しか摂取しておらず、食欲が微妙にわかないのと時間がないのとで「まぁ現地で食べればいいやー」と家を出てしまったのです。

最寄りの高速ICに入る前にガソリンスタンドで給油がてら、栄養ドリンクを自販機で購入してブドウ糖を摂取。あとはひたすら走り続けて、一時間くらいで水道橋の東京ドーム前に到着しました。


集合場所は毎度おなじみの都営三田線水道橋出口の側にあるケンタッキーフライドチキンなんですが、そこに到着した僕は自身の体調も忘れてドカドカと注文をしました。いやそれでも抑えているつもりだったんです。

内訳はチキン6ピースに、Lサイズ烏龍茶、そしてツイスター一本。

決して大した量じゃありません。少なくともパーティーバレル痛快一人喰いを敢行せしめる程の自他共に認めるケンタバカ一代の僕にとっては造作もない量です。

ですが、空腹感を忘れるほどの空腹状態に、揚げ物を投下するのは結構マグマな行為でして、3本目のドラムスティック(鶏足のピース)を平らげたところで、密かにスイミングアイ(動揺して目が泳ぐこと)してしまっており、6ピース全てを平らげると「正直スマンかった」状態です。

それでも「オレはケンタが好きなんスよ…。――大好きッ」とツイスターに手を伸ばしたのですが、当たり前な事に食せず、大人しく鞄の底にしまいました。


まぁそこまではよかったんですが、問題はその後の経過時間でした。ツイスターを鞄にしまったのが17:00くらい。それから熱気溢れるDDTの興行が17:30から21:45まで続き、その後僕は帰宅したのですが、家に到着したのは23:00過ぎでした。

つまりカッチリ6時間ほど鞄の中に入っていたことになります。会場であった後楽園ホールは空調も効いていますし、バイクで走っている間は夜ですし、そう暑くもない夜だったので大丈夫かなぁと思ったんです。

帰宅した僕は、原稿仕事が待っていましたので、とりあえず帰宅後すぐにツイスターを冷蔵庫に放り込んで、ゴリゴリと仕事の続きを始めたわけです。


さて、なんとか〆切に間に合った仕事を終えて翌日日曜日。仮眠から覚めてみれば、既に時刻は夜でした。19:00ちょい過ぎでしょうか。空腹を覚えた僕は冷蔵庫を開けるとツイスターを取り出し、パッケージを剥くと、とりあえずクンクンと匂いをチェックしました。

冷えているせいもあってか、特に変な匂いもせず、スパイスの匂いしかしないツイスター。大丈夫だろうと思い、電子レンジに放り込みました。ついで缶ビールを一本とりだし、冷蔵庫からキュウリやらレタスやらの適当な野菜を取り出してサラダを作ります。

サラダが出来上がった頃に、加熱完了をつげるアラームが鳴って、僕はややまだ寝ぼけながらもツイスターを取り出して、缶ビールを開けると、そのままキッチンで立ったまま夕食を食べ始めました。


サラダをつまんでビールをあおり、ツイスターをぱくり。うん大丈夫っぽいです。普通にツイスターの味がします。やっぱすぐに冷蔵庫に放り込んだのが好かったのかなーなどと思いつつ、またサラダをつまんではビールをあおり、ツイスターをぱおぶぅえぁえぇぁぇあががががが!!!!????

唐突に感じた腐敗臭というか、動物としての人間の本能が「これは食べてはイケマセン」と警告を発するほどの強烈な刺激に、思わずマグマ大噴火です。

僕はツイスターを縦方向に握って食べていたのですが、上の方のトルティーヤとチキンは多分大丈夫だったもの、どうやら下の方に溜まっていたソースと野菜が傷んでいたようで、そこに食べ口が達した瞬間にアレがソレしてしまったわけです。


防衛本能が反射を刺激し、マグマ大噴出となったわけですが、胃袋から吐き出したわけではないのに、もう鼻からも眼からも涙だか鼻だか唾液だか、なんだかよくわからない粘液を垂れ流しながら、キッチンで一人息を荒げ、「ヴァーヴァー」いいながら大悶絶です。

とにかく全て口の中からはき出して、次に水でうがいをして口をすすぎ、とにかく口腔中に広がったアレな味と臭いを洗浄したかったのですが、下手にスパイスが濃い味付けの食べ物なので、なかなかとれません。

ふとビールで口をすすげば炭酸だし苦いし効くのではないかと思い口に含んで、ゆすぎうがいをしようとししました。ですが当たり前のこと、炭酸にそんな刺激を与えたら炭酸ガスが一気に炸裂します。つまり第二次マグマ大噴火です。

幸いにも「ああっ!?俺なにやってんだバカか!?」と遅まきながら気づき、急いでシンクに顔を伏せたので、周辺環境への被害は最小限におさえられたのですが、噴出寸前に顔を俯かせると、鼻からも眼からも飛び出して大爆発になるということを、この時生まれて初めて知りました(実体験つき)


まぁなんといいますか、そんな刺激物でうがいしようとする発想が、既にアレすぎだったんですが、とにかく口の中の臭いと味を消したくて、追い詰められていたというか、本当にアレでした。

しかもビールパワーは大したことが無く、まだ口の中が気持ち悪いので、冷蔵庫からウォッカを取り出してコップに少量注ぎ、それで口をゆすいで消毒するという強烈な手段に出ることで、ようやく解決を見ました。

ちなみに使ったウォッカは、いわゆる「スピリタス」。アルコール度数97%の世界最強の酒の一つです。

口に含むだけで、痺れるような刺激があるわけでして、余裕で口の中の味も臭いも解決したわけなんですが、こんな強い酒でゆすぎうがい(ぶくぶくうがい、ともいう)をするとどうなるかというと……。

まず、口の中はヒリヒリしているし、うがいした酒を吐きだしても、口腔や咽頭の粘膜からアルコールを吸収してしまい、オマケに二度に及ぶマグマ大噴出で心拍数や血圧も上昇しているため、アルコールがあっという間に体中を駆けめぐり――結果として、相当酔っぱらって乱れます。



そして、現在――。
その夜に送ったメールを読み返して
ビビったりたじろいだりしています。









(例)

『うー…ぽんぽんがいたくなりそうー…(>_<)』









おい、どこのバカだ
こんなメール送ったの。

(ハイ…(挙手)。しかし一口も『飲んで』はいないのに…記憶すらない…)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.