■ 汝の隣人はなにしよん?

昨夜、急ぎの所用があって、出先から帰る前に池袋のマンガ喫茶に寄ったんです。

そこでまぁ原稿を書いたり送ったりしていたのですが、木曜深夜の池袋ってのは随分とバイオレンシヴな街らしく、救急車と消防車がサイレンを鳴らしながら走り去っていったりするのは序の口、パトカーが追跡音を鳴らしながら走っていったりする音が聞こえたりするんですねー。

なんか事件・事故でも起こったのかしらんなどと思いつつ、カタカタと調べモノをしたり書きモノをしたりしていたのですが、突然僕が入っているブーズの左隣のブースから、女性の笑い声がしたんです。

しかも、その笑い声ってのが

「んはふふ…へへふふ…ししふふ…」


という笑い方でして、決して笑い声が出そうになったけれども、マンガ喫茶という場所柄、なんとか無理矢理抑え込んだところから漏れたとかそういう感じではなく、素のまんまでそういう笑い声っぽいんですよね。

まーなんといいますか、なんとも湿度の高い笑い声なんです。おかしくて笑っていると云うよりも、たのしくてわらっている。しかも「楽しく」ではなく「愉しく」といった感じなんです。



えーと、ぶっちゃけますと。相当怖かったです。いやもーダメっす。なんかスゲー怖かったっす。

マジで勘弁プリーズですよ。なんで平日木曜日の深夜24時過ぎに漫画喫茶で漫画読んで笑ってるんだ、と。しかも結構若い声なんですよねぇ。「学生さん!夏休みは終わってますよ!」みたいな。

まったくなんというか、なにを読んで笑っているのか、非常に気になります。これで読んでいるのが御茶漬海苔(しかも「惨劇館」)とかのホラーマンガだったりした日には、諸々コミコミで怖すぎます。「それ笑う内容じゃないからー!!」みたいな(そうでもないか)


で、「もっと怖いのは「実は隣のブースが空席」という展開だよなー。いやーそんなんだったら確実に漏らしますわー」とか思考で軽口を叩きつつ作業を続けていたのですが、突然近くのブースから呼び出し内線の音が響き渡って、一瞬本気でちびりかけました。

しかもその「プルルルル」という割と大きな音が、いつまでも鳴り止まないんですよ。

で、「ひょっとしてウチかな?」と思いつつ受話器をとってみても鳴り止まず、右隣の人もどうやら同じ事を考えて同じ事をしているらしく、ガタガタとパーテーションが音をたてたりしています。

しかし一向に呼び出し音は鳴り止まず、しばらく鳴り続けています。いい加減うるさいなーと思ったのですが、よく耳をすませてみると、音源は左方向から来ているような……。しかも受話器に出る気配がない

2・3滴イきましたさすがにゾっとしましたね。

「うわー冗談で考えていたのに、ガチかよーやめてやめてー」とガクガクブルブルしていたら、左隣のブースから「ガタガタガタ」と、突然激しい物音が。

次いで受話器を取ったらしく、話し声が聞こえてきました。

「あ、はいありがとうございます…はい、出ます…」




寝てたのかよ。
(ツッコミ1)




っつーかさっきのもひょっとして
寝言で笑っていたのかよ。

(ツッコミ2)




なんといいますか、話し声というか、明らかに寝ぼけているようなかすれ声だったので、そう思ったわけなんですけどね。

とまぁ、そんな感じで無事に(?)怪奇現象ではなかったということが判明したわけなんですが、その時の時計の表示は1:30だったんですよね。当たり前ですが、午前です。

そんな時間帯ならば翌朝まで時を過ごしても不思議ではない、というか、それ以外に用途が思いつかないマンガ喫茶という空間で、この時間に起床した左隣の方は一体どこへ行って、なにをするというのでしょうか(当たり前ですが電車はもうありません)

それに、寝ていたならば、どんな夢を見ていたらあんな湿り気たっぷりの笑い声で笑うのでしょうか。

怪奇現象でこそなかったものの、深夜の池袋には不思議が一杯です。


まぁさらに不思議だったのは、そのマンガ喫茶の一人用ブースは、僕なんかが入ったらみっしりとしちゃって椅子を回すことも出来ないような狭い空間なのに、



右隣のブースからは男女二人の声が
聞こえてきていたことかな。

(あと、なんか「はふはふ」言ってました)
(いたたまれなくなって帰ってきた)
(「みだらなことはしちゃだめ」って書いてあるのに…)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.