じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2005年01月28日-06:56 のつぶやき】

感動なんかするもんじゃない。


皆さんおはようございます。

でも昼夜逆転というか、夜半過ぎ以降から深夜にかけてが最も活動的な僕にとっては、皆さんの時計でいうと朝の8時〜9時くらいが深夜2時くらいなんです。というわけで、それではおやすみなさい。


と終わらせてしまってはどうにもならないので話を続けます。

最近気がついたのですが、どうやら僕は「ドライアイ」というヤツらしい。仕事柄長時間PCのモニターという光源を見つめっぱなしだし、室内の空気は乾燥しているので、当たり前と云えば当たり前なのだが、今の今まで気がつかなかった。

それどころか液晶モニターに切り替えてからというもの、それまでの強烈ドアップ奥まで見えちゃうダメダメ的状況から、画面との適正な距離と作業スペースを同時に確保するという、非常に改善された環境に満足してしまっていたので、目に関してはこれで好し、なんて考えてしまっていたのだ。


ちなみにこのページを見てもらえばわかるように、ドライアイとは簡単に言うと目の水分が失われ気味な状態な症状、つまり涙レスな症状ということで、血も涙もないというか涙も枯れ果てたというか、そういう状態らしい。

詳しいことはよくわからんのだが、目を酷使する=開きっぱなし=目を擦ることも…となると、なんとなく乾燥する/ドライになるのだろうなぁとは薄ぼんやりとはわかる。

で、先ほどのページにも書いてあるように、とにかく乾燥と酷使がいけないらしい。夜は目が乾燥するからダメとか、パソコンのモニターはダメとか、煙草の煙がダメとか、とにかく色々注意書きがあるのだが、ぶっちゃけどれも守れてない上に、ドライアイの自覚症状はほぼ全て当てはまってしまう。そこにきてようやく自分がドライアイだということに気がついたのだ。我ながらあまりにも今更過ぎる。


しかし、気づいたところで何をどうということもしておらず、たまにロートジーフラッシュクールで目を洗ったり、サンテアスティなどの目薬をさしたりはしている程度だったのだが、それを忘れていた今朝方、というかつい先ほどに、とんでもないハプニングが起こった。

というのも、ふとしたはずみで、いわゆる「泣ける」内容のflash作品をみてしまったのだ。結構前の作品だが『「ありがとう」って言いそびれたヤツいる?』という有名な作品だ。ちなみに上記リンク先は音が出るので気をつけて欲しい。

昼間や宵の口なら「まぁこういうこともあろう」と流す程度なのだが、僕にとっての深夜、皆さんにとっての朝という『思考停止タイム』に見てしまったから酷かった。ただでさえ「夜に書いたラブレターを昼に読み返すな」とか云われるほど、右脳優位な感情・感受性剥き出しの時間帯である。

どれくらい剥き出しかといえば、深爪し過ぎて中のお肉が見えちゃっている人差し指のさきっちょっくらいの剥き出しっぷりである。そこに刺激を与えようものなら大の男でも色々なことを白状してしまう。僕のように精神的にアンチタフネスな人間などは、してないことまで白状してしまうほどだ。


とまぁそんな感じの感情・感受性剥き出しの理性ストッピング思考停止タイムであったから、上記のflashを見て、もうぼろぼろに泣いてしまった。おまけにマザコンの気があるというかマザコンな僕なので、さらにツボにヒットしてしまったのだ。最早ぼろぼろというかズタボロ泣きである。

しかも、思考停止するあまり、「最近泣いてないし、久しぶりにというか、たまにはまぁよかろう、涙腺の掃除だ」などと、涙を溢れるままにしてしまったから大変だった。拭くとか擦ると云った行為をしなかったものだから、久しぶりの溢れては零れ落ちる…とはならず、下まぶたから溢れ出して、その場にとどまったのだ。

するとどうだろう、乾燥した目に一気に水分が溢れ、疲れ目で擦りすぎて細かい傷だらけになっているであろうまぶたの裏側に、溜まった涙が一気に染み渡ったのだ。

ちなみに「涙」というとなにやら綺麗な液体のように思われがちであるが所詮体液である。分泌液である。汗とかその他汁とかとあんまり変わりはないのだ。そして人間の体液である以上、塩分が含まれている。塩分はというヤツはしみるのである。しみると痛いのである。そう、ものすごく痛いのである。



というわけで、久しぶりに溢れ出た感動の涙は、あっという間に別の涙にかわった。今までドライアイで機能していなかった眼球保護の本能が、にわかに動き出したのだ。つまり「目にしみる→目の危機だ!→洗い流さねば!」と余計に涙を流し始めたのだ。

いや、洗い流してくれるのは構わないのだが、その洗い流す為の体液はやっぱり涙であり、そうするとやっぱりしみるのである。やっぱり痛いのである。もう、なんていうかアレだ。自分の酸で作った池に沈んで溶けてしまうという非業の最期を遂げた仮面ライダー怪人のアリキメデスのような状態である。ギギギギギギー!!とか悲鳴をあげたくなるのである。

結局十分ぐらい「はぁあぁぁあ!!目が…!目がぁあぁぁーーーッッ!」と、ロムスカパロウルラピュタ大王(在位数十分)プレイをたっぷりと堪能して、今ようやく落ち着いてこの文章を書いている。

目は未だに少々しみるが、たっぷりと涙を流し続けたおかげで、妙に目がスッキリしているのもまた事実だ。理由や原因はどうであれ「泣いた」というのも実に久しぶりであるし、おかげで気分も冴え冴えとしている。人間はあらゆる排泄行為に快楽を伴うというが、なんとなくその説を体験をもって理解できたような気がした。



まぁ問題はこれから仮眠タイムだというのに、気分を冴え冴えさせたり、スッキリして目を覚めさせてどうするんだということなのだけれども。
(ロートジーフラッシュクールよりしみたもんね…)



その他の記事
電車大男。
この記事の直前の記事です。
../2005/200501260854.html
24人のヒモテ・ミリガン
この記事の直後の記事です。
../2005/200501282129.html