じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2005年05月09日-12:52 のつぶやき】

僕と僕の足の角質との確執。 -2-


−前回までのあらすじ−

「ウーフ、あんよがいたいよう」 大変です。森のクマさんの足の裏は角質だらけ。むしろ足の裏自体が角質です。おまけにダーツの投げすぎで体重をかけるかかとはひび割れまくり。サンダルは血まみれ、お布団にも血痕がついてしまいました。鑑識のテツさん(埼玉県警)によればルミノール反応の結果はRh+のA型。「鉄分が足りてねェナァ」という独特の表現で食生活まで指摘されてしまいます。困ったクマさんは森を出て里に行くことにしました。「エウレカ!エウレカ!皆殺しだ!戦車出動!ミサイル発射!!」カカトの痛いクマさんは一歩歩く毎に凶暴化し、既に発狂寸前です。このままでは放送できないことになってしまいます。クマさんは無事にフットケアに辿り着く事が出来るのでしょうか。
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というわけでググル先生に色々尋ねて、ようやく辿り着いたお店はコチラ。さいたま新都心駅最寄りのビルの奥まったテナントにあるお店でした。

一応電話で予約を入れて、角質除去+オイルリフレクソロジーなるものをお願いしたのですが、まずは店内の雰囲気にちょっと気圧されてしまいました。

店員さんのトークはあくまでもササヤキボイスで丁寧。既にアロマオイルの香りが漂い、灯りはあくまでもダウン気味な赤色灯の間接照明です。つまりこう、なんとなく漂うセレブ感があるんですね。少なくとも僕みたいなのが入っていい場所ではない感じがプンプンします。


それでも受付を済ませると指定された席にいったのですが、ここで最初の難関が待ちかまえていました。というのも、こういう場所では当たり前に着替えが必要なのですが、フットケアということで手渡された着替えはハーフのスパッツのようなものだったんです。

しかしながら得てして「用意された着替え」のサイズがあわないのが僕です。温泉宿の浴衣を筆頭に、スポーツジムのビジター用の水着、クアハウスの浴衣のようなアレ、仮装パーティーのマスクなど、全てのサイズがあわず、よしんばあったとしてもキツキツのキュウキュウで、自分が内臓圧迫で倒れるか、着衣の耐久力が限界を迎えるかの真剣勝負といった風情になってしまうのです。

ましてや今回渡されたのは下半身用の着替えです。今ほど…というか太っていなかった頃でも、小学生の頃から「趣味:スクワットとママチャリでの遠出」というわけのわからないことをやっていた僕です。

思春期前には既に丸太のようなフトモモになっており、普通のズボンでもフトモモがキツくて大変だった過去もありますし、学生ズボンのフトモモ部分を裂いてしまったこともあるくらいなのです(買い換えろよ)。オマケに今は体重も倍加してしまい、それに応じてフトモモも拡大。よしんばフトモモを通り抜けたとしても、その上には驚異的な出っ腹が待っているのです。

つまりこの着替えは僕には着用できない。出来たとしても、その締め付けの苦しさに、とてもじゃないがリラックスなんか無理だ…そう思いつつも更衣室に入り、足を通してみました。ところがどっこいさすが科学万能の21世紀です。スパッツのような素材の着替えは物凄い伸縮性を見せて、僕のフトモモを包み込みました。

さらにその上へと絶望という名の岬を越えて腹部に辿り着いた時も、少々キツ目ではあるもののあっさり履けてしまい、この時点で僕はこのお店に対して最大の信用を寄せる気持ちになりました。


さあリラックスシート?に着席して、いよいよ手順の説明を受けます。まずは数十分間足湯につかり、その後軽石をつかって角質を除去しながらアロマオイルを使ってマッサージをするということになったのですが、ただぼけーっと足湯につかっているのもアレなので、酸素吸入なるものも試してみることにしました。

数種類のアロマオイルの設定された酸素発生装置から出たチューブを鼻に差し込み、それぞれのボトルについたコックを調整することで、自分の好みの香りを設定するという、なんとも機械的なのか有機的なのかわからない不思議なものなのですが、確かに爽やかな香りが鼻に直接入ってくるのは確かに気持ちがよいものでした。

酸素自体の効果の程は、科学だの化学だのに弱い僕にはわかりませんが、喩えプラシーボ効果であっても、気持ちよいものは気持ちよかったのです。どれくらい気持ちよかったかというと、足が足湯で温まってきていることもあって、カカトの痛みも忘れて、あっさり眠りに落ちそうになってしまったほどです。


室温はこれ以上ない適温に、湿度も上々。ダウン気味の照明は目に優しく、BGMは「オルゴールで聴くホニャララ」系です。これ以上ない癒しの空間。なるほどエステやらこういうのやらには、まるで興味のなかった僕ですが、ハマる人の気持ちが少し解るような気さえしました。

さて、そんな心地よいまどろみの中「お待たせしました」とササヤキボイスで語りかけてきたのは、先ほど受付をしてくれたスタッフさん。序章は終わり、いよいよここから角質落としとフットケアがはじまるのでした。


<んで、長くなってきたので続きます>


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この記事の直前の記事です。
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