0.序文



日本人として生まれ
日本語を話す者として育った者ならば
誰でも一度は経験するであろう「言葉遊び」


『しりとり』


古くは平安・室町時代の「文字鎖(もじぐさり)
漢詩の「蝉聯(ぜんれん)」にまで遡る、この「言葉遊び」は

当時世界的にも類を見ない識字率を誇った江戸時代に
「庶民の文化」として、大きく花開き
「尻取り文句」「尻取り遊び」として、浸透していった。


それから時を経ること400年以上――。


21世紀に、「しりとり」の新しい形が生まれ
新しい「言葉遊び」として、我々を熱狂させている。


それが……「しりとりカードゲーム」



ワードバスケット



なのである――。






1.はじめに



「ワードバスケット」略して「ワーバス」というカードゲームがあります。

44音のひらがなカードと、行ワイルドカード、文字ワイルドカードの60枚のカードを使った、非常に簡単なルールのカードゲームです。

一見すると、カルタ遊びカードのような、このカードを使って、一体何をするのかといえば、おそらく皆さんお馴染みであろう、「しりとり遊び」なんです。

かといって、なんでもアリな「しりとり」ではなく、ちょっとしたルールがあります。

 ・基本として名詞、できれば固有名詞であること。
 ・参加メンバーの共感を得られない言葉はダメです。
  (逆に参加メンバーがOKすれば、なんでもアリ?)
 ・「ー」の長音は、直前の文字の母音に準拠
  (「カンフー」だったら、「フ」ですので「う」扱い)
 ・「ャ」「ュ」「ョ」で終わる場合は、次は「ヤ」「ユ」「ヨ」になります。
  (メッシュ→ユーカリ という感じ)
 ・「ッ」は一文字扱い。
  (キックなら、3文字)
 ・濁音/半濁音は、それぞれ相互に清音にも対応します。
  (カンパ→ハンダ/パンダ/バンド という感じ)
 ・当たり前だけど最後が「ん」はダメね。
 ・疑問や異論が出たら、話し合いましょう!


といったところです。

参加メンバーの共感が云々というものは、曖昧なところではありますが、そこはメンバーの語彙の広さ・知識、そして参加メンバーに説明できるだけの、本人の説得力と知識。そしてコミュニケイション能力によるといったところでしょうか。

まぁ小難しい事をいわずとも、「異論や疑問が出たら話し合って決めなさいね」という事なんですけどね。


さて、この「ワーバス」には、青い樹脂性の物体がついてきます(右図参照)。これがなにかといえば、「ワードバスケット」の「バスケット」の部分。つまり「カゴ」なんですね。

これを説明書通りにパタパタと組み立てると、ドンブリのような、天津甘栗の剥いた皮を放り込むのに最適な大きさの容器が出来上がります。でも、ここに放り込むのは栗の皮ではなく、カード。少なくともゲーム中は余計なモノを放り込まないようにして下さいね(笑)。


プレイに適した人数(大体4・5人)を集めて、カードをよくシャッフルして、バスケットを組み立てたら、準備完了です。いよいよ「ワードバスケット」のプレイルールについて説明します。


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