じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2004年02月23日-20:06 のつぶやき】

ホット・エクスプレス


電車の暖房ってあつすぎませんか。

もうね、暖かいを通り過ぎて暑い。むしろ熱いっくらいの勢いかも知れません。なんだこりゃ常夏か、と聞きたくなります。

加えてに床暖房というか座席暖房というべきか、よくわからないんですが、電車車両の暖房って、シートの下から出てるんですかね?どういうわけかシートが異様に暑いじゃないですか。あれにもちょっと困ったモノです。


僕は普段からあまり電車は利用しないのですが、先日風邪を引いたのか花粉症なのか悪いモノを食べたのかわからないのですが、用事があるのに意識朦朧としておりまして、なんとかバイクではしりだしたものの限界を感じて、駅の近くにバイクを駐車して、電車移動に切り替えたんですよね。

寒風の中にも暖かい春の陽が差し始めたとはいえ、まだまだバイク乗りにとっちゃ冬真っ盛りです。夕方から夜にかけての移動が予想される場合は、ガチガチの防寒装備が当たり前です。

その日もバイクで移動するつもりだったものですから、ウインドブレーカーの上下セットアップを着込んで、その上に防寒コートという出で立ちだったんですよね。


ちなみに俗に気温がヒトケタの中を時速60kmで走りますと、バイク乗りの体感温度は零下に達するといいます。なんといいますかイメージでいいますと「バナナで釘が打てる寒さ」って感じだと思ってください。

で、その状態を「寒い」と思わないくらいの装備ですから、そりゃ平常時なら「あたたかい」、ないしは「暑い」んですよ。そのくらいの防寒効果でないと下手すると意識が遠のくことがあるくらい寒いんです。


と、するとですね。その日の装備もやはり「暑い」わけなんです。オマケに身体は熱っぽくて、さらに暑さ増量中です。この時点で「大盛り」っくらいですね。それで改札から一番遠いホームまで急ぎ足で歩いたりしたもんですから、余計に身体は熱くなってきます。じんわり汗がにじみ始める感じです。喩えるならば「特盛り」っくらいです。

まぁ、到着したホームは吹きっさらしですから寒いわけですよね。でもこの状態で、服の中は「ちょうどいい」程度ですから、「特盛り」がクールダウンされて「大盛りちょいサービス」程度に冷めた程度。暑いことにはあまり変わりありません。

そして電車がホームに滑り込み、座席に座ると、もうそこは常夏バケーション状態。いやバケーションなんて爽やかな言葉は似合いません。常夏・赤道直下といった風情です。とにかく暑い。いやもう熱いんです。

無論ウインドブレーカーのジッパーを下げたり、コートを脱いだりして放熱するわけなんですが、人が大量に乗り込んで来てしまい、放熱しても追いつかないくらいの熱さなんです。

「過剰な暖房+人いきれの熱さ+人々がまとっている防寒装備による相乗効果+デブ(僕ね)という環境ですから、既に熱さは「特盛り」をすっとばして「超盛り汗だく」という感じです。

常夏・赤道直下なんていう表現も通り過ごして「ここは熱と熱とがぶつかりあい、さらに熱を生み出す『熱さの殿堂』!まさに灼熱のワンダーランド、常夏地獄・赤道垂直落下といった風情であります!!」古館節をふるいたくなる感じです。

もうあと2駅満員状態が続いたら、いわゆる臨界点を迎えてしまい、全てを脱ぎ捨てて数十年ぶりに「中の人」を露出させてしまうところでした。


まぁなんとか無事に目的地について用事を果たすことも出来たのですが、帰りの電車がまた混雑しておりまして……おまけに乗りがけに風邪薬を飲んでしまったので、まんまと眠気を催してしまいまして……。

ほら、眠くなると体温あがったりするじゃないですか。僕なんかは、その現象を「コドモ体温」と呼んでるんですけど、まぁ眠ってる最中って結構汗もかいたりするわけですから、やっぱり体温上がってるんですよ。

で、そういう状況を全て重ねると「過剰な暖房+人いきれの熱さ+人々がまとっている防寒装備による相乗効果+デブ(僕ね、僕)+睡眠による体温上昇+意識喪失による放熱処理不足」っという感じになりまして……。

なんといいますか、ええ。


寝汗が肌を伝う感触で目を覚ましました。


しかもその量が半端じゃないんです。ウインドブレーカーの裏地部分がもうベッタリ肌に張りついてるし、中に着込んだTシャツなんかも、すっかり重たくなってるし。お前電車の中で、なにハードな運動したんだよ。車内だぞ車内って感じですよ。

まぁバイクを止めた駅のそばまで電車はもう来ていまして、車内は随分空いていたんですけれど、混んでいる間中、腕組みしながら眉間にシワを寄せて(下手したらヴァーヴァーとイビキをかきながら)、だらだら汗流しているデブ(僕だってばよ)を見て、他の乗客はどう思っていたのかなーとか考えると、今度は別の汗が流れそうですよね。


で、そんな汗かいたまま適当な処理も出来るわけもなく、バイクで家まで帰ったものですから、着いたときにはすっかり冷え切ってまして(気化冷却+汗吸った衣類が普通に冷えた)……



案の定、いま風邪引いてます。
(だから電車はキライなんだよー……)

文中に「睡眠時は体温が高くなる」という表現がありますが、睡眠中の体温は低下するそうです。石原さん、どうもありがとうございました!


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