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■ コトバノモンダイ。
いやはや、コトバは難しいですな。
結構前に、「v」=「ハートマークの代用」だったと知らなかったということを書いたワケなんですが、実はこういうのが他にもあったんですよね。
まぁ、ちょっと前の流行り言葉ですし、そもそも僕が地上波民放のテレビを観ないという事が最大の原因なんですけどね。
何かって云いますと「FA」ってヤツなんですよ。フリーエージェント制のことではなく、どうやらこれは「クイズ$ミリオネア」の決めゼリフ(?)の「ファイナルアンサー」を省略したものだったのらしいのですな。
で、そもそも僕はその番組をみていないわけなんですが、それでも「ファイナルアンサー」という言葉やら、番組の流れやら自体は知っていたんですが、それでも「FA」なんて省略してメールやらチャット中に使われるなんて知らなかったんですよ。
それに確かに番組は続行中ですが、観ていない僕まで話題についていけるほどの大人気を誇っていた時期は、とっくの昔に過ぎ去っているわけでして、会話の中にこんなコトバ放り込まれたって、今更感も漂うわけですよ。余計に気づかねーっつーの。
ちなみに、この事実に気がついたのは、今を遡ること4ヶ月ほど前の、昨年秋だったりするんですけれど、それにしたってもう流行りコトバとしての旬は過ぎていますよねぇ?
まぁそんなことはどーだっていいんです。で、さらにどうでもいいことではあるんですが、僕がこの「FA」というのを、メッセンジャーで待ち合わせかなんかの話をしていたときに出されて、なんて読んだかというと――「ふぁ」って普通に読んでいたんですよね。誤入力・誤変換かなんかだろう、と。いや、誤読だったわけなんですが。ですから勿論意味もわからず流していたんですけどね。
で、相手がいい加減何度も「FA」を繰り返すので(多分覚えたてで使いたかったんじゃないかと推察(笑))、いい加減おかしいと思って聞いたんですよ。
「それじゃあ、日曜日に池袋西口駅前交番前ということでFA?」 「なぁなぁ。さっきから『FA』って繰り返してるけど、なんなのそれ?」
「え?ミリオネア知らない?」 「地上波みないんだってばよ。一応知ってるけど?」
「あれの『ファイナルアンサー』の略だよ」 「はぁ?FA…ああ、Final Answerの略なのか。はーなるほどね」
「なんだ、今までわかんないで会話してたのかよw」 「うむ。思いっきり「ふぁ」って読んでた」
「そんじゃ、さっきのも『池袋西口駅前交番前ということでふぁ?』って読んでたの?」 「その通りだ」
「おかしいと思わなかったのかよw」 「お前の頭かPCがおかしくなったんだと思ってたよ」
「失敬なヤツだなw」 「お前こそ、なんでも略せばイイってもんじゃねーんだよ、流行りに流されやがってw。ホントはお前『FA』云いたいだけちゃうんかと小一時間(ry」
「自分こそ思いっきり流されてんじゃねーかよ!そもそも、もう古いだろ!吉野やテンプレは!オマケに大幅に略してるし!」
とまぁ、こんな感じでした。上記会話中にも登場しますけれど「w」は「(笑)」の略。そして「(ry」は「(略)」の略なんですな。で、「FA」は「ファイナルアンサー」の略、と。もう、なんだかわけわかんなくなってきますなぁ。
AA(アスキーアート)や、顔文字や、こうした略語や、ネタ文章のテンプレートや、ある意味では定型となった単文節などの発展によって、パソコン通信およびインターネット初期の頃に比べると、電子上の文章表現は実に豊かになったとは思うんですけれどね。
非常に「表情豊かな文章」を簡単に作れるようになったと思いますし、それは素晴らしいことだなーと思うんですけどね。特に顔文字なんかは、象形文字を使っている民族ならではの視覚的感覚だと思いますしね。
しかし反面、省略やら視覚的表現やらテンプレート文章で、文章に表情をつけることに慣れてしまうことに慣れすぎてしまうと、オリジナルの言葉や表現力が、どんどん失われてしまうんではないかなぁ、と妙な不安をおぼえることもあったりします。
若者が文章を書けない、正しい言葉遣いが出来ないということや、漢字を書けない(ワープロ世代だから仕方ないかなぁと思うところもあるけれど……)、読めないというのは、随分前から云われ続けてきたことではありますけれども、明らかに読み間違えて覚えている言葉を、会話中に使っている声を、不意に耳にすると、こっちが赤面したくなります。
思わず声の主を確認すると、若者とは微妙に呼べなくなっているであろう年齢の、スーツを着ている男性だったりして、余計にショックが大きくなっちゃったりするんですよね。いい歳したビジネスマン風の(見た目ですが)男性が「ぼうろきじ(暴露(ばくろ)記事のことだと思う)」やら「かんこちょう(閑古鳥(どり)のことだよね?)」やら「じゅうはんでき(重版出来(しゅったい)のことだよね……?)」とか云っていたりすると、赤面どころか汗顔ですよ。これは漢字例ですが、間違った慣用句の使い方をしている人なんかも非常に多くいます。
なんともはや、本を読まなくなったのか、それとも今の若者向けの本は総ルビなのか(だったら読めるようにはなるか……)読めない漢字や、わからないをそのまま放置して進んでいるのか(それで話の筋がわかるのか……?)、色々考えてしまうワケなんですけどねぇ……。
ああ、なんだか年寄りじみた事をダラダラ書いてしまいました。申し訳ない。まぁアレですね。たかだか、わからない流行りコトバの略語があったからといって、こんなところまで話の風呂敷を広げてしまい、挙げ句慨嘆するなんていうのは、どうにもこうにもいかんですな。
まぁ、今回の結論としては
僕が歳をとったってことでFA? (つ、使い方あってる?)
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