■ ダブル。

こう見えてジャンクフードはあまり食べないんです。

で、本日久しぶりに喰いましたよ。バリューセットのビッグマック+ダブルマックグランをね。

ところで、「グラン」ってなんだろう。つづりは「GRAND」なのに、読み方で「D」が消えてるところになにかを感じます。

田(デンと発音してください)の陰謀とか感じます。なにしろヤツは「ユダヤの商法」ですからね。そんなデンも亡くなってしまって二ヶ月になるんですね。寂しい限りです。

まぁそんな話とは全く関係なく、「グラン」っていうと、スペイン語では「偉大な」とかそういう意味になるはず。「グラン浜田」とか、ジャン・レノ主演のマスクマン映画「グラン・マスクの男」とかが、そんな感じ。まぁたぶん関係ないんだけど。

しかも「偉大なマック」であれば「グランマック」になるはず。確証はないけれど多分そうなるはず。でもそうなってない当たりに陰謀を感じるわけですよ。

「これはひょっとしたら、日本マクドナルドの偉大なる創業者に追悼の意を表して、田(デンと発音してください)の『D』を削ったのではないだろうか…そしてこの倒置的用法…そうか!そういうこ(以下略)」

「なんだってーーーッッ!!??」(一人です)

とか、そんな感じで。

多分そんなわきゃーないどころか、なんでもないことなんだろうけれど、そんな事でも考えなけりゃ、夕飯支度時のスーパーの中の簡易マクドナルドで、ハンバーガーなんぞかぶりついていられません(なら喰うなよ)


ともあれ、そんな感じで店内を見渡せる奥の席に陣取って、ハンバーガーを2つもパクついていたわけです。

まぁなんでしょうねぇ、この時間ってのは面白いもので、普通の主婦層から、会社帰りのOLさん、男性会社員さん、一人暮らしの学生さんっぽい人まで、さまざまな感じのお客さんがいます。もぐもぐ。

僕の記憶が正しければ、80年代には既に「主夫」的スタンスがメディアで取り上げられていたわけですから、「スーパーマーケット」といえば、「主婦の場所」なんていわれていたのも、もう三十年も昔なんですねぇ。もぐもぐ。

それにしても色々な人がいるなぁ。なんで子連れの若いお父さんが、平日のこんな時間に私服で、しかも複数いるのかがわかんないなぁ。もぐもぐ。火曜日が休みという業種の社宅がこのあたりにあるのかなぁ。もぐもぐ。ずずーっ(烏龍茶飲んでる)


とまぁ、こんな感じで人間観察をしながら遅い昼食か早い夕食かって感じで食べていたワケなんですが、はたと気づきました。

僕がいるのは先ほども書いたとおり、スーパーの中に設置された簡易型のマクドナルド。そして座っているのは、店内を一望できる奥まった席。

奥まった席だからこそ、こうして店内に向けて視線を拡散させ、人間観察をしたりも出来るわけですが、観察されている店内のお客さん達からすれば、僕は奥まった一点に座っているわけです。

さらにいうならば、向こうが自由移動出来るのに対して、僕の方は座標固定されているわけでして――。

なんでしょう。そういえばさっきから色々なところから視線を感じるような気がします。こっちには目玉商品なんか陳列されていないのに。

マクドナルドのエリアと店内には、申し訳程度にパーテーションが設置されているのですが、こちらから見えるということは、向こうからはもっと見えるわけでして……。

ええと。どっちかっていうと観察されてるの自分?!


自意識過剰と思われるかも知れませんが、店内のお客さんの多いエリアからの距離。一応といった感じで設置されているパーテーション。向こうは食品などを物色しているのに、一人でむしゃむしゃと食事しているという現実。そしてマクドナルドエリアには僕の他に客がいないという、あまりにもシビア過ぎる現実。

思わず「見るな…見るな見るな! 見るなぁあぁッッ!! ケエェエーーーッッ!!」

と、女物の着物を被って、鎌で無差別に眼を狙いたくなりましたが、すんでのところで思いとどまりました。

それにしても、確かに平和過ぎるほど平和な、夏の夕暮れ時のスーパーマーケットに短パン・アロハ・短髪・ヒゲ・丸メガネという装備の巨デブがいて、さらにハンバーガーのでっかいのをムシャムシャ食ってたら、そりゃチラ見したくもなりますよね。怖いモノみたさってヤツで。


でもね、そこの子連れのお父さん。視線があったからって、子どもの手を握って、文字通り引きずって行くことはないと思うんだよね。ほらほら、お子さんガン泣きしてるし。別にとって喰やしないんだからさー。





――目の前に餌がある間はな。
(無駄に好戦的な眼光を瞳に宿らせつつ)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.