【 2005年03月24日-01:41 のつぶやき 】
■ もしも
小さな頃から“今とは違う世界”を考えるのが好きだった。現実の世界が嫌いなわけじゃなくて“色々な可能性”が好き。
――世界は全て“もしも”で出来ている。
そんな風に考えていた。
一つでも違う“もしも”があれば、僕はここにいない。
おとうさんとおかあさんが、であっていなかったら。
おねえちゃんたちが生まれてなかったら。
僕より前に生まれるはずだった、もう一人のきょうだい。
“もしも”彼か彼女と順番が違っていたら。
そんな“もしも”を考えこんでしまった夜は自分がどうにも儚い存在に思えて、押し入れの中に作った寝床で、一人で泣いたりしていた。
大きくなってからも“もしも”を考えるくせはかわらなかった。ただ少し、今そこにある現実から目を遠ざける為の“方便”に変わってきていたのかも知れない。
“もしも”もう少し勉強していたら。
“もしも”もう少し早く起きていたら。
“もしも”あの時あんなことを言わなければ。
“もしも”あの時に大切なことを伝えられたならば。
“もしも”彼女と同じ学年に生まれてくることが出来たなら。
――そんな後悔の“もしも”。
でも、もう少し大きくなって、大切な人が出来てからは“もしも”は後悔だけではなくなった。
“もしも”この話で君が笑ってくれたなら。
“もしも”明日、この雨が止んで晴れたら。
“もしも”一日が24時間以上あって、もう少しだけ君と一緒にいられたら。
そんな青臭い“もしも”は、大切な人との時間を宝石のように輝かせた。
――“もしも”がないから、その時を大切にする。
十代も終わりに差し掛かった頃の僕は、その時になって、ようやくそんな大事なことに気がついたのかもしれなかった。
それから後も、ポジティブにもネガティブにも僕の“もしも”は続いている。ひょっとしたら誰もがそうなのかもしれないけれど、その“もしも”が全ての行動の基点になるほどになっている。
善い“もしも”と悪い“もしも”。
小さな“もしも”と大きな“もしも”。
悲しい“もしも”と嬉しい“もしも”。
そして今僕の頭を占拠している“もしも”は、こうだ。
“もしも”一日が30時間以上あったりとか〆切が延びたりとか抱えている案件のギャラは減らずに作業量だけ減ったりとかそういう作業が得意な小人さんが大量発生して、わっせわっせと作業を進めてくれて、僕がダーツをやってる間に「まぁすてき!案件が全部片づいているワー♪」なんていうアメリカの通販番組もビックリなステキリアクション風の事態になって、余裕ぶっこいて土曜日にはおでん喰いに行ってマスターんとこでダーツやって、イイ気分で日曜日を迎えられたらなぁ――。
そして勿論、そんな“もしも”は有り得ないない。
かみさまたすけてー。
小人さん達、早く出てきてー。
(ありとあらゆる魔法陣を壁や床に描きながら)
――世界は全て“もしも”で出来ている。
そんな風に考えていた。
一つでも違う“もしも”があれば、僕はここにいない。
おとうさんとおかあさんが、であっていなかったら。
おねえちゃんたちが生まれてなかったら。
僕より前に生まれるはずだった、もう一人のきょうだい。
“もしも”彼か彼女と順番が違っていたら。
そんな“もしも”を考えこんでしまった夜は自分がどうにも儚い存在に思えて、押し入れの中に作った寝床で、一人で泣いたりしていた。
大きくなってからも“もしも”を考えるくせはかわらなかった。ただ少し、今そこにある現実から目を遠ざける為の“方便”に変わってきていたのかも知れない。
“もしも”もう少し勉強していたら。
“もしも”もう少し早く起きていたら。
“もしも”あの時あんなことを言わなければ。
“もしも”あの時に大切なことを伝えられたならば。
“もしも”彼女と同じ学年に生まれてくることが出来たなら。
――そんな後悔の“もしも”。
でも、もう少し大きくなって、大切な人が出来てからは“もしも”は後悔だけではなくなった。
“もしも”この話で君が笑ってくれたなら。
“もしも”明日、この雨が止んで晴れたら。
“もしも”一日が24時間以上あって、もう少しだけ君と一緒にいられたら。
そんな青臭い“もしも”は、大切な人との時間を宝石のように輝かせた。
――“もしも”がないから、その時を大切にする。
十代も終わりに差し掛かった頃の僕は、その時になって、ようやくそんな大事なことに気がついたのかもしれなかった。
それから後も、ポジティブにもネガティブにも僕の“もしも”は続いている。ひょっとしたら誰もがそうなのかもしれないけれど、その“もしも”が全ての行動の基点になるほどになっている。
善い“もしも”と悪い“もしも”。
小さな“もしも”と大きな“もしも”。
悲しい“もしも”と嬉しい“もしも”。
そして今僕の頭を占拠している“もしも”は、こうだ。
“もしも”一日が30時間以上あったりとか〆切が延びたりとか抱えている案件のギャラは減らずに作業量だけ減ったりとかそういう作業が得意な小人さんが大量発生して、わっせわっせと作業を進めてくれて、僕がダーツをやってる間に「まぁすてき!案件が全部片づいているワー♪」なんていうアメリカの通販番組もビックリなステキリアクション風の事態になって、余裕ぶっこいて土曜日にはおでん喰いに行ってマスターんとこでダーツやって、イイ気分で日曜日を迎えられたらなぁ――。
そして勿論、そんな“もしも”は有り得ないない。
小人さん達、早く出てきてー。
(ありとあらゆる魔法陣を壁や床に描きながら)