じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2005年05月24日-09:22 のつぶやき】

トイレのある風景。


トイレの個室は面白い。

というわけで、おはようございます。春九堂です。


小学生くらいの時って外のトイレでビッグベンをいたすのってなんか不安だった春九堂です。

学校で大をしたらプライドがズタズタになると思っていた春九堂です。

高校の頃は洋式便器がある職員用トイレに入り浸っていた春九堂です。

トイレの個室に入ると微妙な安心感が沸く春九堂です。

新幹線のトイレの「ズゴボヒョー!」という吸い込み洗浄にほれぼれする春九堂です。

気分が悪くてリバースしてしまった後に、ついついウオシュレットのボタンを押してしまい顔面ウォッシュを喰らってしまった事がある春九堂です。

なんだかんだいいながらトイレの個室が大好きな春九堂です。


いや、どんだけトイレの個室に対する熱い想いを述べているんだって感じですが、好きなんです。トイレの個室が。

だってですね、みなさん。考えても見て下さい。あらゆる人々がそこでは下半身丸出しになるわけですよ。女性の場合はそれが当たり前ですが、男性の場合はビッグベンをしようと決意、もしくはビッグベンスタイルでリトルジョーをしようと決意する以外は、風呂に入るか着替えるかえっちぃ事をする以外にズボンとパンツを脱ぐなんてことはしないわけですよ。

つまりトイレの個室というのは男性にとっては下半身大開放スペシャルのステージなんです。洋服を着ている状態、つまり人間が他の動物と一線を画す社会的状況から己の下半身を開放し、動物たる証であるところの排泄という行為に至り、またズボン&パンツを着用し、人間に還ってゆく。

つまり理性から野生へ、そして再び理性へと至る輪廻転生的ドラマチックな場所なんです。そんな壮大な場所、まさに秩序と混沌が入り交じった場所、そこにはドラマがあって然るべきというか、ドラマチックでファンタジックな空間であることが当たり前なわけなんですよ!


そんな考えの僕ですから、様々な個室トイレを体験することが一つのライフワークとなっているんです。例えば大手ショッピングモール。どんなに品揃えが豊富であっても、レイアウトが素晴らしくても、店員の対応がよくても、洋式便器を設置していない店舗やトイレが清潔でない店というのは所詮三流以下だと評価しています。

バリアフリーが声高く訴え続けられる昨今にあって、洋式便器は車椅子の方だけではなく、足腰の弱い方や、お年寄り、そして痔主の皆さんにとっても必要不可欠なものです。それがないというのは、もうどうしようもありません。

そもそもが外でビッグベンをいたすという状況は、ある種の非常事態です。にも関わらず、下半身の着用物を外すと同時に座ればよいという洋式に比べて、和式便器は立ち位置を決め、しゃがむ角度を設定し、から*の方向など含め正しいセッティングをしなければ、大惨事を起こす可能性が極めて高いわけです。

そんな風に慎重に手順を踏んでいる間に堤防が決壊しないとも言い切れません。全神経を*のダム管理、もしくは堤防の決壊を防ぐ為に総動員している非常事態の時局にあって、そんな悠長な事はやっていられないわけですよ。そのあたりどう考えているんですかね、大宮Loftは!!(あ)


ま、そんな事もあって管理の行き届いていないトイレでは、ハードにOB(Out of Benki)した痕跡が残っていたりとか、ペーパーが完備されていなかったりとかすることもあるのですが、そんなのは論外として、実に個室トイレは面白いのです。

先日入ったとあるデパートのトイレは全面禁煙であるにも関わらず、個室のあらゆる所にタバコの火を押しつけて消したとおぼしき焼けこげがついていました。紳士淑女御用達の大手老舗デパートです。そこかしこにハイソとかセレブとかの雰囲気が漂い、僕のような不格好なクマが歩いていると肩身が狭くて痩せる思いをするような(※比喩表現です。実際は痩せません)場所にも関わらず、この有様。

なんというか、それ以降は店内を往く壮年中年の紳士の方々を見ても、スマートに業務をこなす男性スタッフを見ても「ふっ…気取った顔してても貴様らビッグベンしながらタバコ吸うような不思議な習慣があるのだろう。そもそもトイレに隠れて喫煙なんて、お前ら中坊か」と、なんとなく勝ち誇った気分になれるから不思議です。やはりトイレには人間の本質部分に迫るモノがあるんですよ。


しかし、このデパートの個室トイレには、それ以上のドラマがあったのです。思わずケータイカメラで撮影してしまうほど、僕にとっては衝撃だったのですが、まぁ下の写真を見て下さい。






これ、個室の便座ポジションから撮影した個室トイレのドアなんですが、錠の部分に注目して下さい。無論これはロックされた状態でして、極々普通のコックを捻ると機構内部で閂がスライドして壁側の閂穴に入るというタイプの錠なんですよね。

で、写真ではちょっとわかりづらいと思うのですが、ドア側の機構部分がズレてるのがわかりませんか?しかもこれ、ズレてるだけじゃなくて、思い切り緩んでいるんです。なんといいますかドアからハズレんばかりの緩みっぷりなんですよ。

こんな状態には自然にはなり得ません。どんなことがこの状態を作り出すかと考えてみたのですが、施錠された状態でドアを相当の力で押し込むか、施錠された状態で外側からドアを思い切り押したり引いたりしなければ、こうはならないんです。

御覧の通り、閂が入っているか抜けているかは内側からなら一目瞭然なわけで、どんなにとぼけても施錠した状態で内側からドアを押したり引いたりしたり、体当たりをかましたりするというのは、あまり考えられません。となると施錠された状態で外側からドアを押したり引いたりしたという可能性が濃厚になるわけです。


確かにこのトイレでは施錠されている、つまり使用中であるという表示は見にくいポジションにあります。通常は外から見ても錠部分の外側機構が使用中なら赤、空いているなら青という表示にわかりやすくなっているのですが、これはその表示が小さいんですよね。

でも、だからって、こんなになるまで押したり引いたりするっていうのも、あまり考えられないわけです。よしんばそういう事があったとするならば、よっぽど切羽詰まっている方が、トイレに飛び込んできて、この個室のドアを使用状況も確認せずに散々押したり引いたりしてみたか、あまりにも切羽詰まりすぎていて、前の使用者に催促すべく、ガンガンとドアを殴るわ蹴るわ押すわ引くわという事をしたのかもしれません。

借金取りでもあるまいに、そんな行為をする人間がいるとは思えませんが、ここはトイレ。繰り返しになりますが、理性ある人間が野生に還る場所です。喩え紳士淑女御用達の大手老舗デパートといえども、それは例外ではないのです。そう考えると、この錠の変形状態も納得出来てしまいそうな気がします。それにしてもどんだけ焦ってたんだよって感じではありますが。


こんな風にトイレの個室にはファンタジックなドラマが溢れているのです。今回は現場に刻まれた痕跡からの記事でしたが、かつてトイレ個室ではリアルタイムに様々なドラマを経験したこともあります。

なにしろ尾籠に近い話ですし、トイレとはそもそもが禁断の聖域。しかしながら今後も僕は、敢えてそこに斬り込んでいきたいと思っています。皆さんも自身が体験したトイレでの出来事体験談や、ファンタジックかつドラマチックなトイレの写真などありましたら、是非報告して下さい。


ちなみに今回の写真はケータイのカメラで撮影したものなのですが、仮に隣の個室に利用者がいたら、隣の個室から響く撮影音に首を傾げたことは想像にかたくないわけでして…。



ひょっとしたら、いつか僕自身が
ネタにされる日が来るかもしれません。

(隣の個室から撮影音が聞こえたら、僕でもネタにしますしね…)



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2万本ダーツ計画。
この記事の直前の記事です。
../2005/200505230734.html
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この記事の直後の記事です。
../2005/200505261508.html