じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)

【 2005年06月06日-03:18 のつぶやき】

旧仮名遣いにしても逃避は出来ません。


週末の事である。

仕事が一段落したので晝より料理をする。料理とは云つても鮮魚を切り、刺身にするだけである。支度が終はる頃には夕方と成り、冷やした麥酒を煽り、酒菜を喰らう。非常に幸せであり乍らも、自身がなんとも小市民である事を自覺し、少々眠たげな表情に成つてしまふ。

夜、最近友人らと毎夜のやうに興じてゐる西洋的當遊技「ダアツ」に誘はれる。醉ひ心地乍らも快諾し、友人の車にて移動。明け方まで氣違ひのやうに投げ續ける。歸宅し、就寢。

明けて晝。昨夕の刺身の殘りを醤油と少量の酒で煮立て、おろした生姜を加へ、煎り煮にする。此れに白ごまを混ぜ、飯にのせて喰らう。素朴乍ら非常に美味ひ。また、加減を違へたか、やや硬めの飯と成つてしまつてゐたので一計を案じる。

湯を沸かし、番茶を煎れる。先ほどの鮪の煎り煮に青海苔を少々加へ、紫蘇ゆかりを加へ、山葵を落とす。此れに番茶を注ぎ茶漬けにして啜つた。


夜、遠方より友人が歸省したので再び友人らとダアツ場へと向かふ。週末夜とあつて混雜してゐたので、久しぶりに西洋玉撞き「ビリヤアド」に興じる。私の高校時分に何度目かの流行があり、其の頃に相當撞いたものだが、なかなか上手くいかず、ひたすら負けてしまふ。

ようやくダアツ臺が空いたので、友人らと其のまま夜明けまで興じる。矢張り氣違ひの樣である。八囘二十四投し、得點を累積加算する遊技にて七百十二點を記録する。また的の中央の更に中央に一度に三本の矢を入れる「三入黒」なる記録を殘す。生涯二度目であつた。


明けて晝。目覺めると流石に身體が悲鳴をあげてゐた。なんとも無茶のし過ぎである。主に痛むのは右肩と右足。特に右足は「通風に罹つたのではないか」と思ふほど痛み、歩くのも難しいほどであつた。

二日をダアツ道連れに成つた友人らに聯絡をしてみれば、彼らも同じ樣な状況である。其処で今日は按摩にかからうと成つたのだが、實際に集まれたのは日曜の晝過ぎから夕刻である。何處の按摩も豫約で滿席、ないしは營業してをらず、隨分と彷徨ふことと成つてしまつた。

結局夜半に成つてようやく按摩にかかる事が出來たのだが、身體に掴まつた按摩も驚く程の疲勞であつたやうだ。無理もないとは思ふが、終はつた後、此れまでになひほどに身體が輕くなり、なんとも心地よい時間を過ごせた。


思へば、ダアツに熱中しはじめてからと云ふもの、夜明かしも多くなり、散財もするやうに成つてしまつた。考へてみれば、今週などはダアツで金曜土曜と二度夜明かしをし、更に其の始末に日曜日を費やした事に成る。

我乍ら馬鹿であるなとは思ひつつも、止められないのが熱中の熱中たる所以であり、氣違ひが氣違ひたる所以なのであらう。散財も勞働への意欲と成るならば問題はない。然し乍ら熱中の割に、一向に上手くならない事だけは大きな問題である。

大會も近い。下手くそな私としては、ただひたすら練習するしかないのだ。せめて恥だけはかかないやうにしたいものだ。



ちなみに今週末の出費は食費より
ダーツ代とダーツの後始末(マッサージ)
かかった方が多かったです。

(家計簿つけるのがおつかない…)

旧仮名遣い変換は、じゃこうねずみさんサイト「むだじゃ、むだじゃ」の『「正(旧)仮名遣ひ⇔現代(新)仮名遣い」相互変換〜まるやるま君』を使用させていただきました。面白い(笑)。


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