【 2006年05月08日-09:53 のつぶやき 】
■ シェルダンな森 おいでよ どうぶつの森日記 −3−
<前回>
【登場人物】
ジョン …犬ヅラの男
オパール…ゾウ顔の女
クワトロ…カエル顔の男
たぬきち…商店主
あさみ …洋服店姉妹の姉
きぬよ …洋服店姉妹の妹
ロデオ …主人公の友人。行方不明。
モッティ…主人公。富豪に成り上がった復讐鬼。ロデオの行方を捜す。
第4日目
昼過ぎに散策しているとオパールに出会った。未だにヒョウ柄の服は手に入っていない様だ。小さな商店があるだけのこの村では、ヒョウ柄の服なんていう時代遅れの奇抜な物は中々手に入らないのであろう。
一旦家へ戻ると届けさせたヒョウ柄の服を持って再びオパールに話しかける。服を手渡すとオパールは飛び上がらんばかりに喜んで媚びた視線を投げかけてきた。ゾウ顔の女に秋波を送られるというのもぞっとしないものだ。礼をしたいというので固辞しつつも、強引に押しつけられるかの様に礼の品を受け取った。つまらない絨毯だ。どうせ不要品か廃品を拾得したものだろう。
表向きはにこやかに受け取ったが、その足で商店に売りに出した。案の定二束三文にしかならなかったが、どうでもいいことだ。いずれあの女は次の服を欲しがるだろう。そうしたら僕はまた服を買い与えよう。繰り返すほどに、あの女は「僕の造る幸福」の内に沈み込むのだから。
この「再会の村」における、あの女の配役は「従順な隣人」。あの女の欲求を満たすことは、幸せな再会の「背景」になることへの出演料のようなものなのだ。
第5日目
隣人の一人にジョンと名乗る男がいる。犬の様な顔をした男だ。いつでも小汚い格好で村を徘徊している。「化石を探している」というのだが、地面を掘り返しているところなど見かけたことがない。粗暴な口調に知性の感じられない言動。少なくとも対等な付き合いを望める相手ではなさそうだ。否、僕から彼らとの付き合いを望むことなどはないのだが。
村の測量中に話しかけられたのだが、相変わらず化石を探しているという話しかしない。たまたま見つけた化石があったので、くれてやると尻尾を振らんばかりにして喜んでいた。なんでも部屋に飾るのだという。馬鹿馬鹿しい趣味としか思えない。
村の測量は順調だ。ロデオ氏との再会には素晴らしい環境が必要だ。幸せそうな隣人と多種多様な果樹。そして咲き乱れる花々。その為には、こうした地道な作業も大切なのだ。商店で斧も数本買いそろえた。入村した日に持ち込んだ果樹もよく育っている。全ては順調だ。
しかしあのクワトロという顔色の悪い男の存在は少々気になる。明日は少し接触を持ってみよう。
第6日目
農作業をしているとクワトロに出会った。虫網を持っているが虫を追う気配はない。のんびりとした口調はロデオ氏を思い出させるが、この男の顔はあの村のカエルヅラの男も思い出させる。複雑な気分だ。
それにしても彼の話すことは理解できない。芸人でいうならばシュール系なのかも知れないが、計算高いというよりは彼の場合は素なのではないかと思う。幾分感性が一般的なところからかけ離れているのだ。
しばらく話していると、彼はオパールに荷物を届けて欲しいと言い出した。この程度の距離を使い走りさせるつもりかという考えがよぎったが、ここでの「僕」は善き隣人でなければいけない。
笑顔で応じてオパールに届けると、オパールは荷物を僕の目の前で開封したのだが、中身は古びた絨毯であった。ますますもって理解出来ない。オパールは「またか」というような嘲笑とも嘆息ともとれる息を漏らすと「礼を伝えてくれ」と、僕に駄賃を寄越した。
つまりクワトロ氏はそういった人物なのだろう。判断としては無害な存在ではあるが、あまり深く関わるべきでもないといったところか。村の住人達もそのように扱っているようだ。それ以上でもそれ以下でもない。別段マークする必要もないだろう。
この舞台において、なんらかの役割を与えるべくもない。強いて云うならば、僕の「善き隣人」という評価を補強してくれる隣人の一人というだけだ。
帰宅すると部下に指示しておいた化石が届いていた。僕には何の価値もないものだが、ジョンは喜んで受け取るだろう。そしてこれを受け取った瞬間から、彼もまたオパールと同様に私の張り巡らせた蜘蛛の巣にかかるのだ。
第11日目
村の測量も終わり、少しずつ計画農園の運営も進む。買いためておいた斧と収穫済みの果実を持って、正確に測量した村に計画通りに果樹を植えていくだけの作業なのだが、全てを一人で行うとなるとさすがに難航するというものだ。しかし一日も早く「彼」を迎える舞台を整えたいので、深夜の内に何人か部下を呼んで作業を行っている。あと二週ほどあれば、農園の形ぐらいは出来上がりそうだ。
家も増改築が一段落し、もはや村で一番大きい家となった。家具も取り寄せ「私」の住まうに相応しい住居環境へと少しずつ整えられていっている。商店の店主はさすがに私の資産の豊富さに気づいてはいるようだったが、特になにも云わない。まぁ店に出向けば出向いたで媚びては来るのだが、彼もまたプロの商人なのだろう。
住人にも少しずつ変化が現れてきた。オパールに与えた服は既に3着。最近では露骨に強請ってくる様になった。その度に娼婦のように媚びた視線を投げかけてくるのだが、僕からは彼女に何も求めはしないない。大体ゾウのような顔をした女に何を求めろというのだ。
「家に遊びに来て欲しい」と何度も誘われているのだが、僕は努めて「善き隣人」のままでいる(繰り返すがそもそもなにをしろというのだ?)。おそらく彼女は自分に多大なる魅力があるものだと思っているのだろう。腹を抱えて笑いたくなるほどの勘違いだが、そう思ってくれていた方がやりやすいというものだ。
もう一人。あの犬面の男・ジョンについても書いておこう。これを書いている今も窓の外、遠く川縁に彼の姿が見えるのだが、彼は大きく変わった。この距離では風は彼の声を運びはしないが、きっと今もこうつぶやいているだろう「これから俺は何をすればいいんだろう」と。
話は数日前に遡る。僕は取り寄せた化石をジョンに与えた。彼は小躍りせんばかりに喜んだが、後日になると、今度は「ステゴザウルスの化石が欲しい」と言い出したのだ。欲しいのならば与えよう、そう考えた僕はその日の内に部下に連絡してトリケラトプスの化石を全て取りそろえた。組み合わせれば一組の標本が出来上がるものだ。
そしてその翌日、僕は彼にステゴザウルスの化石の一部を与えた。彼は大喜びしていたが、続いてさらに化石を与えると、さすがに怯んだ表情を浮かべたようだった。そして翌日、僕はまた彼に化石を与えた。これで彼は彼が集めたがっていたステゴザウルスの化石の全てを一揃え手に入れた。
その翌日の事だ。彼の家を訪ねてみると、そこには見事にステゴザウルスの化石標本が出来上がっていた。だがその前に立つジョンの表情は暗く沈んでいた。「僕」は「気に入ってくれたかい?」という素振りで、そしてその裏で「私」は、彼の表情が曇っていることを認識し、彼が堕ちはじめたことを薄暗く悦びながら、彼に話しかけた。
すると彼はこう応えたのだ「俺はこれからどうすればいいんだろう。何を趣味にすればいいんだろう」と。僕は「なんでも好きなことをすればいいのさ」と微笑みながら返したのだが、彼の目は明らかに光を失っていた。
これでいいのだ。まさに「私」の望む展開となった。人間の欲望は果てしない様ではあるが、求める力が強ければ強いほど、それが急激に満たされたときに生じる心の空白は大きい。その次の求めるものを探すのに手間取るほどだ。そしてその「空白」にこそ付け入る隙がある。
僕は今後も彼が家具を欲すれば家具を、魚を欲すれば魚を与え続けるだろう。そうすれば彼は私に好意を抱き続ける。そして心はいつしか「欲求」から「空白」のみに満たされ、自己主張などすることもない従順な「善き隣人」になる。そして「彼」を迎える為だけに用意された、この「幸せな村」という舞台装置の一部となるのだ――。
【要約】
カエルのクワトロはおつかいキャラ。話しかけても大してミッションを出さない。好感度もあげられそうにないので、大して重要視はしないことに。オパールには欲しがる様々な服を全て提供。多分十種類くらいあげれば、求めるモノが変化するかと。ジョンには化石を与え続け、11日目で欲しがるモノが変わるところまで到着。通信で果樹園作業を手伝ってもらい、半分くらいまで進行。家は3部屋に。
随分お久しぶりですが
GWまでにいい感じに進行したので
一気にドラマを進めていきます(笑)。
(ちゃんと終わらせないとね…)
【登場人物】
ジョン …犬ヅラの男
オパール…ゾウ顔の女
クワトロ…カエル顔の男
たぬきち…商店主
あさみ …洋服店姉妹の姉
きぬよ …洋服店姉妹の妹
ロデオ …主人公の友人。行方不明。
モッティ…主人公。富豪に成り上がった復讐鬼。ロデオの行方を捜す。
第4日目
昼過ぎに散策しているとオパールに出会った。未だにヒョウ柄の服は手に入っていない様だ。小さな商店があるだけのこの村では、ヒョウ柄の服なんていう時代遅れの奇抜な物は中々手に入らないのであろう。
一旦家へ戻ると届けさせたヒョウ柄の服を持って再びオパールに話しかける。服を手渡すとオパールは飛び上がらんばかりに喜んで媚びた視線を投げかけてきた。ゾウ顔の女に秋波を送られるというのもぞっとしないものだ。礼をしたいというので固辞しつつも、強引に押しつけられるかの様に礼の品を受け取った。つまらない絨毯だ。どうせ不要品か廃品を拾得したものだろう。
表向きはにこやかに受け取ったが、その足で商店に売りに出した。案の定二束三文にしかならなかったが、どうでもいいことだ。いずれあの女は次の服を欲しがるだろう。そうしたら僕はまた服を買い与えよう。繰り返すほどに、あの女は「僕の造る幸福」の内に沈み込むのだから。
この「再会の村」における、あの女の配役は「従順な隣人」。あの女の欲求を満たすことは、幸せな再会の「背景」になることへの出演料のようなものなのだ。
第5日目
隣人の一人にジョンと名乗る男がいる。犬の様な顔をした男だ。いつでも小汚い格好で村を徘徊している。「化石を探している」というのだが、地面を掘り返しているところなど見かけたことがない。粗暴な口調に知性の感じられない言動。少なくとも対等な付き合いを望める相手ではなさそうだ。否、僕から彼らとの付き合いを望むことなどはないのだが。
村の測量中に話しかけられたのだが、相変わらず化石を探しているという話しかしない。たまたま見つけた化石があったので、くれてやると尻尾を振らんばかりにして喜んでいた。なんでも部屋に飾るのだという。馬鹿馬鹿しい趣味としか思えない。
村の測量は順調だ。ロデオ氏との再会には素晴らしい環境が必要だ。幸せそうな隣人と多種多様な果樹。そして咲き乱れる花々。その為には、こうした地道な作業も大切なのだ。商店で斧も数本買いそろえた。入村した日に持ち込んだ果樹もよく育っている。全ては順調だ。
しかしあのクワトロという顔色の悪い男の存在は少々気になる。明日は少し接触を持ってみよう。
第6日目
農作業をしているとクワトロに出会った。虫網を持っているが虫を追う気配はない。のんびりとした口調はロデオ氏を思い出させるが、この男の顔はあの村のカエルヅラの男も思い出させる。複雑な気分だ。
それにしても彼の話すことは理解できない。芸人でいうならばシュール系なのかも知れないが、計算高いというよりは彼の場合は素なのではないかと思う。幾分感性が一般的なところからかけ離れているのだ。
しばらく話していると、彼はオパールに荷物を届けて欲しいと言い出した。この程度の距離を使い走りさせるつもりかという考えがよぎったが、ここでの「僕」は善き隣人でなければいけない。
笑顔で応じてオパールに届けると、オパールは荷物を僕の目の前で開封したのだが、中身は古びた絨毯であった。ますますもって理解出来ない。オパールは「またか」というような嘲笑とも嘆息ともとれる息を漏らすと「礼を伝えてくれ」と、僕に駄賃を寄越した。
つまりクワトロ氏はそういった人物なのだろう。判断としては無害な存在ではあるが、あまり深く関わるべきでもないといったところか。村の住人達もそのように扱っているようだ。それ以上でもそれ以下でもない。別段マークする必要もないだろう。
この舞台において、なんらかの役割を与えるべくもない。強いて云うならば、僕の「善き隣人」という評価を補強してくれる隣人の一人というだけだ。
帰宅すると部下に指示しておいた化石が届いていた。僕には何の価値もないものだが、ジョンは喜んで受け取るだろう。そしてこれを受け取った瞬間から、彼もまたオパールと同様に私の張り巡らせた蜘蛛の巣にかかるのだ。
第11日目
村の測量も終わり、少しずつ計画農園の運営も進む。買いためておいた斧と収穫済みの果実を持って、正確に測量した村に計画通りに果樹を植えていくだけの作業なのだが、全てを一人で行うとなるとさすがに難航するというものだ。しかし一日も早く「彼」を迎える舞台を整えたいので、深夜の内に何人か部下を呼んで作業を行っている。あと二週ほどあれば、農園の形ぐらいは出来上がりそうだ。
家も増改築が一段落し、もはや村で一番大きい家となった。家具も取り寄せ「私」の住まうに相応しい住居環境へと少しずつ整えられていっている。商店の店主はさすがに私の資産の豊富さに気づいてはいるようだったが、特になにも云わない。まぁ店に出向けば出向いたで媚びては来るのだが、彼もまたプロの商人なのだろう。
住人にも少しずつ変化が現れてきた。オパールに与えた服は既に3着。最近では露骨に強請ってくる様になった。その度に娼婦のように媚びた視線を投げかけてくるのだが、僕からは彼女に何も求めはしないない。大体ゾウのような顔をした女に何を求めろというのだ。
「家に遊びに来て欲しい」と何度も誘われているのだが、僕は努めて「善き隣人」のままでいる(繰り返すがそもそもなにをしろというのだ?)。おそらく彼女は自分に多大なる魅力があるものだと思っているのだろう。腹を抱えて笑いたくなるほどの勘違いだが、そう思ってくれていた方がやりやすいというものだ。
もう一人。あの犬面の男・ジョンについても書いておこう。これを書いている今も窓の外、遠く川縁に彼の姿が見えるのだが、彼は大きく変わった。この距離では風は彼の声を運びはしないが、きっと今もこうつぶやいているだろう「これから俺は何をすればいいんだろう」と。
話は数日前に遡る。僕は取り寄せた化石をジョンに与えた。彼は小躍りせんばかりに喜んだが、後日になると、今度は「ステゴザウルスの化石が欲しい」と言い出したのだ。欲しいのならば与えよう、そう考えた僕はその日の内に部下に連絡してトリケラトプスの化石を全て取りそろえた。組み合わせれば一組の標本が出来上がるものだ。
そしてその翌日、僕は彼にステゴザウルスの化石の一部を与えた。彼は大喜びしていたが、続いてさらに化石を与えると、さすがに怯んだ表情を浮かべたようだった。そして翌日、僕はまた彼に化石を与えた。これで彼は彼が集めたがっていたステゴザウルスの化石の全てを一揃え手に入れた。
その翌日の事だ。彼の家を訪ねてみると、そこには見事にステゴザウルスの化石標本が出来上がっていた。だがその前に立つジョンの表情は暗く沈んでいた。「僕」は「気に入ってくれたかい?」という素振りで、そしてその裏で「私」は、彼の表情が曇っていることを認識し、彼が堕ちはじめたことを薄暗く悦びながら、彼に話しかけた。
すると彼はこう応えたのだ「俺はこれからどうすればいいんだろう。何を趣味にすればいいんだろう」と。僕は「なんでも好きなことをすればいいのさ」と微笑みながら返したのだが、彼の目は明らかに光を失っていた。
これでいいのだ。まさに「私」の望む展開となった。人間の欲望は果てしない様ではあるが、求める力が強ければ強いほど、それが急激に満たされたときに生じる心の空白は大きい。その次の求めるものを探すのに手間取るほどだ。そしてその「空白」にこそ付け入る隙がある。
僕は今後も彼が家具を欲すれば家具を、魚を欲すれば魚を与え続けるだろう。そうすれば彼は私に好意を抱き続ける。そして心はいつしか「欲求」から「空白」のみに満たされ、自己主張などすることもない従順な「善き隣人」になる。そして「彼」を迎える為だけに用意された、この「幸せな村」という舞台装置の一部となるのだ――。
【要約】
カエルのクワトロはおつかいキャラ。話しかけても大してミッションを出さない。好感度もあげられそうにないので、大して重要視はしないことに。オパールには欲しがる様々な服を全て提供。多分十種類くらいあげれば、求めるモノが変化するかと。ジョンには化石を与え続け、11日目で欲しがるモノが変わるところまで到着。通信で果樹園作業を手伝ってもらい、半分くらいまで進行。家は3部屋に。
GWまでにいい感じに進行したので
一気にドラマを進めていきます(笑)。
(ちゃんと終わらせないとね…)