【 2007年05月25日-02:26 のつぶやき 】
■ ビリーズ・モンスターハント #2
この記事は『モンスターハンターフロンティアオンライン』のクローズβテストのプレイリポートです。前回はコチラ。
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俺の名前はモッティ。いや、名前などどうでもいい。ビリー。そう呼んでくれ。仲間達はみな俺のことをそう呼ぶ。ワークアウトトレーナーの世界から誘われるままにモンスターハントの世界に飛び込んだ俺。そんな俺を待ちかまえていたのは過酷な生活だった。
「飛行機ブンブン!!」「モアワンセット!」なんていってりゃレディスもガイズもシェイプアップして喜んでくれる世界じゃあない。ザコのイノシシに嬲り殺され、巨大イノシシに轢かれ、仲間達からは苦笑され。あの時の俺はどん底だった。ショッピングに行こうとしてウォレットをフォーゲットしてくるピーキーなミセスみたいなもんだ。そりゃあサンシャインもラフィングするってことだ。
そんなどん底だった俺を救ってくれる女神があらわれた。いやチームメイトのロリータ少女(中身は男)のミズの存在じゃあない。確かに彼女(中身は男)は俺たちの…多少古くさい云い方だが、マドンナではある。ツタを登ってオーバーハングを越えるときなど、あえて彼女の下から登るほどさ。もちろん彼女が落ちてきたときに支える為に、だ。
話が横道にそれちまったようだ。そんなことではなく、俺の救いの女神。それは俺の手の中にある。このずっしりとした重量感は、喩えるならば初めてバーベルシュラッグをしようとしたときにも似ている。確実な殺傷能力を持つ凶暴な女神。ヘヴィクロスボウ・アルバレストが俺の女神だ。
俺はアーミーのボーイズがそうしていたように『彼女』に名前をつけることにした。ナンシー。それが彼女の名前だ。磨き上げ、有り金を叩いて強化した彼女。遠距離からのスナイピングも出来るようにスコープも取り付けてある。さらには防御するためのシールドもだ。
弾薬は通常弾頭で6発装填できる。リロードに時間がかかる上に取り回しも難しいなんてことをリーダーのナグは云っていたが、なあに慣れの問題だろう。この重量感。俺とナンシーの相性は抜群に違いない。戦場に出る…もとい狩り場に出るのが楽しみだ。
ナグとミズが揃って酒場にやってきた。「こないだはすまなかったな。だが今度はあんなポカはやらないさ。距離をとって援護する。安心して斬り込んでくれ」俺は自信に満ちた表情でそう云うと、ナンシーを構えて見せた。OK、仕事の時間だ。今度のターゲットもあの巨大イノシシだという。今度はあんな無様は晒さない。鉛を撃ち込んでやるぜ!!
――その日のビーチは雨だった。視界はあまりよくない。ナンシーとの初めての狩り、誰かに勧められたわけではない武器を持っての初陣。そう、今度こそが俺のデビュー戦なんだ。支給品をチェックしてターゲットを探す。背中にくくりつけたナンシーの重量感が頼もしい。今ならどんな敵でも叩きのめせそうだ。
雨で鈍った視界の先にイノシシの姿が見えた。どうやらこちらに気づいたらしい。だが距離は十分にある。ザコめ…2度目はないと思いな!!俺はナンシーを背中からおろして構え重ッ?!?!?なんだこの重さは!たっぷり「よっ…こら…どっ…こい…しょ!」と読み上げるくらいに構えるまで時間がかかる!!
それでもなんとか構えた俺はイノシシを探す…いた。食らえ!鉛をくらいやがれ!!一発!!2発!!3ぱ…あたらねえええ!!!なんだこれ!自動照準とかないのか!!俺が放った弾丸は歪んだ曲線を描きながら遙か彼方へと飛んでいってしまった。
くそ!真っ直ぐ突っ込んでくるイノシシにすら当てることができねえのか!!装填済みは残り3発。イノシシは猛烈な勢いで突っ込んできやがる!!落ち着くんだビリー!引きつけて照準を合わせろ!トリガーに殺意を託せ!!NOW(今だ)!!!
当たった!!確かな手応え。火花と血飛沫を撒き散らしてイノシシが仰け反る。仕留めたか?!いや、まだだ!!続けざまに残弾の2発を撃ち込む。一発は当たったがもう一発は外れたようだ。俺はFワードを連呼しながら次の弾を装填すおっっそーーーーーーーー!!なにちんたらやってんだ!!速く装填するんだ!!ハリー!ハリー!!ハリー!!!
――次の瞬間、俺の視界に映ったのは曇天だった。次に砂浜。そして波打ち際に打ち寄せる海水。それらがグルグルと連続して俺の視界にはいる。体中が痛んで起きあがるのが辛い。なにが起こったんだ。
大丈夫かと心配そうに尋ねる声の方向にまだ泳いでいる目を向けて起きあがるとミズがいた。どうやら俺は弾をこめている間に突撃を喰らって吹っ飛ばされたようだ。イノシシ野郎へのとどめは彼女が刺してくれたらしい。
「なんとか大丈夫だ」そう応えて起きあがると、支給品の応急薬を飲み干す。これで身体の方は持ち直したが、精神的ダメージは回復しきったわけではなかった。確かにナグは「ヘビークロスボウは取り回しも難しいしリロードに時間がかかる」と云っていたが、まさかこれほどとは。
これは戦い方を少し考えなくてはいけないかも知れない…。そんなことを考えながら、俺はミズの後を追い掛け始めた。だがナンシーが重くて走ることが出来ない。のろのろ歩くのが精一杯だ。仕方なく俺はナンシーを再び背中に戻すと、ミズの後をダッシュで追い掛けた。くそ、構えたまま移動するのもままならないってわけか、とんだじゃじゃ馬に惚れ込んじまったもんだぜ。
しばらく海岸を進むと巨大な足音が聞こえた。みればナグがこちらに手招きしている。どうやらターゲットを見つけたらしい。巨大イノシシ、正式な名前はドスファンゴというらしい。俺らの間では「乙事主」なんて呼び名をつけている。ギルドの引き取り金額は3000zと高額だ。あいつを倒せてこそ、初めてモンスターハンターを名乗れるということらしい。
ナグがモンスターの居場所を知らせるボールを投げつけ、戦闘が始まった。ミズも加わり2人のアタッカーがポーク野郎を追い詰める!!俺もナンシーを背中から外すと構えた。今度こそ、今度こそだ。リロードに時間がかかるのもわかった、移動も遅くなる。ならば…俺はナンシーを構えたまま、その場で二・三度前転を繰り返した。
よし、いける。突っ込んできたらこれで回避。回り込んであのデカケツに鉛をくれてやるぜ!!意を決した俺はナンシーを背負いなおすと狙撃位置を探すべく走りだした。ポーク野郎との距離、彼我20mくらいだろうか。改めてそのデカさに驚く。しかしそのデカさに負けず斬り込んでいく2人の仲間達をサポートしなければならない。
俺はナンシーを構えると慎重に狙いを定め、トリガーを連続で引き絞った。1・2・3・4・5・6…全弾命中したらしい。だが効いた様子は見えない。相当なタフネスぶりだ。急いで弾倉に弾を放り込む。くそ、何発でも撃ち込んでやるぜ!!
リロードしながら、不意に視線を感じた俺は顔を上げた。するとポーク野郎の血走った眼と俺の視線が交差したような気がした。本能が告げる――ヤバイ!予想通りにポーク野郎は俺目掛けて突進を仕掛けてきた。一方で俺はまだリロードが終わっていない。ヤバイ!ヤバイヤバイヤバイ!!
ひたすらに回避ボタンを連打する俺。ん、ボタンってなんだ!?もうダメかと思った刹那、俺は砂浜に思い切り転がり込んでヤツの突進をかわした。リロードも終わっている。顔を上げて身体を起こすと、そこにはヤツの巨ケツが目の前にあった。
――喰らいやがれ!!次弾が発射されるのももどかしく、俺は立て続けに銃爪を掻きむしる。至近距離からの射撃。さっきより派手な火花と血飛沫をあげてポーク野郎が叫ぶ。効いてる、効いてるぞ!!恐怖と興奮でアドレナリンがドバドバと音をたてて俺の脳内にあふれ出る。
だが、恍惚の時間は長く続かなかった。引き金を引き続けた終わりに聞こえたのは、そろそろ耳に慣れたナンシーの嬌声ではなく、ガチンというような乾いた音。俺はいぶかしげにナンシーを覗き込む。…弾切れ…全身の血の気が引く。至近距離にはポーク野郎がこちらへと向き直ろうとしていた。
俺は大慌てでリロードしようとする。だが遅い。しかも最初に選ぶべき行動はリロードではなく回避だったのだ。今や目の前にポーク野郎の顔があった。顔があるということは、ヤツの巨大な牙もすぐそこにあるということだ。だが俺の脳から身体に最初に出された命令は「リロード」。俺はそんなものを眼前にしながら、ただ必死になって弾倉に弾を込め続けていた。
次の瞬間、俺は地球上に等しくあるという万有引力から解き放たれた。空が近づき、それから地面が近づき、俺は全身に喰らった衝撃を認識した直後に血反吐を吐いた。
それから先の事はよく覚えていない。メンバーから聞いたところ、俺はパニックの中で何度も銃弾を撃ったりナンシーを出したりしまったり転がったりクスリを飲もうとして肉を食べたり肉を地面においたりしている間に巨大イノシシの餌食になり、転がされ跳ね飛ばされて、姿を消したという。
クエスト自体は成功だった。次に目を覚ましたのは最初の野営地で、狩り場に戻るとナグとミズがポーク野郎が倒されて解体されているところだったからだ。結局俺はなんの役にも立たなかった。肩を落として酒場に戻ると、ナグとミズが「ドンマイ、結構やれてたよ」と揃って苦笑しながら慰めてくれた。
その言葉が俺には吹雪の日のシチューのようにあたたかく、俺は視界が滲むのをナンシーの硝煙のせいにして一言呟いた「…飛行機ブンブン…モアワンセットだ…」。
<続く>
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そんなわけで第2回をお届けしました。いやヘヴィクロスボウはとにかく扱いがめんどくさいです。ちなみにモンスターハンターの世界におけるクロスボウというのは、矢じゃないんですよね。もろにガンです。扱いも「弾」ですしね。弓はちゃんと矢なんですけどね、なんかこの辺り差別化したかったのかな、と思います。
プレステのコントローラーをUSBで繋いでプレイしていたんですが、まだキーコンフィグ(ボタンの行動割り当て)をしていたなかった上にドライバもいれてなかったもんですから、操作体系がめっちゃくちゃだったんですよね。メンバーに教えてもらった操作方法とも微妙に違うし、なにしろ射撃ボタンがSTARTボタンという理不尽さ。
いやキーコンフィグしない僕が悪いんですけど、それにしたって混乱しまくりでした。両手がふさがっている武器なのでしまってからでないとアイテムも使えない。ヘヴィクロスボウは基本的には背中に背負っているんですが「構える」ボタンで、背中から外して組み立てて、ようやく構えるわけですよ。
そして、出すのにも時間がかかりますがしまうのにも時間がかかる。時間かかり放題です。その間にザコにはねられボスに突き飛ばされ転がされ、あっという間の秒殺でした。そして攻撃力が弱い!銃っぽくなっているのにちっとも銃じゃありません。こんなデカいナリして重いのに攻撃力はひたすら弱いんです。
弾丸も通常弾のLV1というザコを倒すのにも何発もかかる悲しい銃弾こそ使い放題ですが、その上は調合したり購入しなければなりません。しかも結構お高い。どうやらナンシーは金食い虫だということに気づいたのは、キーコンフィグも設定して、操作に慣れ始めた頃でした(笑)。以下次回!
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正式サービス6/14から稼働開始!
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俺の名前はモッティ。いや、名前などどうでもいい。ビリー。そう呼んでくれ。仲間達はみな俺のことをそう呼ぶ。ワークアウトトレーナーの世界から誘われるままにモンスターハントの世界に飛び込んだ俺。そんな俺を待ちかまえていたのは過酷な生活だった。
「飛行機ブンブン!!」「モアワンセット!」なんていってりゃレディスもガイズもシェイプアップして喜んでくれる世界じゃあない。ザコのイノシシに嬲り殺され、巨大イノシシに轢かれ、仲間達からは苦笑され。あの時の俺はどん底だった。ショッピングに行こうとしてウォレットをフォーゲットしてくるピーキーなミセスみたいなもんだ。そりゃあサンシャインもラフィングするってことだ。
そんなどん底だった俺を救ってくれる女神があらわれた。いやチームメイトのロリータ少女(中身は男)のミズの存在じゃあない。確かに彼女(中身は男)は俺たちの…多少古くさい云い方だが、マドンナではある。ツタを登ってオーバーハングを越えるときなど、あえて彼女の下から登るほどさ。もちろん彼女が落ちてきたときに支える為に、だ。
話が横道にそれちまったようだ。そんなことではなく、俺の救いの女神。それは俺の手の中にある。このずっしりとした重量感は、喩えるならば初めてバーベルシュラッグをしようとしたときにも似ている。確実な殺傷能力を持つ凶暴な女神。ヘヴィクロスボウ・アルバレストが俺の女神だ。
俺はアーミーのボーイズがそうしていたように『彼女』に名前をつけることにした。ナンシー。それが彼女の名前だ。磨き上げ、有り金を叩いて強化した彼女。遠距離からのスナイピングも出来るようにスコープも取り付けてある。さらには防御するためのシールドもだ。
弾薬は通常弾頭で6発装填できる。リロードに時間がかかる上に取り回しも難しいなんてことをリーダーのナグは云っていたが、なあに慣れの問題だろう。この重量感。俺とナンシーの相性は抜群に違いない。戦場に出る…もとい狩り場に出るのが楽しみだ。
ナグとミズが揃って酒場にやってきた。「こないだはすまなかったな。だが今度はあんなポカはやらないさ。距離をとって援護する。安心して斬り込んでくれ」俺は自信に満ちた表情でそう云うと、ナンシーを構えて見せた。OK、仕事の時間だ。今度のターゲットもあの巨大イノシシだという。今度はあんな無様は晒さない。鉛を撃ち込んでやるぜ!!
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――次の瞬間、俺の視界に映ったのは曇天だった。次に砂浜。そして波打ち際に打ち寄せる海水。それらがグルグルと連続して俺の視界にはいる。体中が痛んで起きあがるのが辛い。なにが起こったんだ。
大丈夫かと心配そうに尋ねる声の方向にまだ泳いでいる目を向けて起きあがるとミズがいた。どうやら俺は弾をこめている間に突撃を喰らって吹っ飛ばされたようだ。イノシシ野郎へのとどめは彼女が刺してくれたらしい。
「なんとか大丈夫だ」そう応えて起きあがると、支給品の応急薬を飲み干す。これで身体の方は持ち直したが、精神的ダメージは回復しきったわけではなかった。確かにナグは「ヘビークロスボウは取り回しも難しいしリロードに時間がかかる」と云っていたが、まさかこれほどとは。
これは戦い方を少し考えなくてはいけないかも知れない…。そんなことを考えながら、俺はミズの後を追い掛け始めた。だがナンシーが重くて走ることが出来ない。のろのろ歩くのが精一杯だ。仕方なく俺はナンシーを再び背中に戻すと、ミズの後をダッシュで追い掛けた。くそ、構えたまま移動するのもままならないってわけか、とんだじゃじゃ馬に惚れ込んじまったもんだぜ。
しばらく海岸を進むと巨大な足音が聞こえた。みればナグがこちらに手招きしている。どうやらターゲットを見つけたらしい。巨大イノシシ、正式な名前はドスファンゴというらしい。俺らの間では「乙事主」なんて呼び名をつけている。ギルドの引き取り金額は3000zと高額だ。あいつを倒せてこそ、初めてモンスターハンターを名乗れるということらしい。
ナグがモンスターの居場所を知らせるボールを投げつけ、戦闘が始まった。ミズも加わり2人のアタッカーがポーク野郎を追い詰める!!俺もナンシーを背中から外すと構えた。今度こそ、今度こそだ。リロードに時間がかかるのもわかった、移動も遅くなる。ならば…俺はナンシーを構えたまま、その場で二・三度前転を繰り返した。
よし、いける。突っ込んできたらこれで回避。回り込んであのデカケツに鉛をくれてやるぜ!!意を決した俺はナンシーを背負いなおすと狙撃位置を探すべく走りだした。ポーク野郎との距離、彼我20mくらいだろうか。改めてそのデカさに驚く。しかしそのデカさに負けず斬り込んでいく2人の仲間達をサポートしなければならない。
俺はナンシーを構えると慎重に狙いを定め、トリガーを連続で引き絞った。1・2・3・4・5・6…全弾命中したらしい。だが効いた様子は見えない。相当なタフネスぶりだ。急いで弾倉に弾を放り込む。くそ、何発でも撃ち込んでやるぜ!!
リロードしながら、不意に視線を感じた俺は顔を上げた。するとポーク野郎の血走った眼と俺の視線が交差したような気がした。本能が告げる――ヤバイ!予想通りにポーク野郎は俺目掛けて突進を仕掛けてきた。一方で俺はまだリロードが終わっていない。ヤバイ!ヤバイヤバイヤバイ!!
ひたすらに回避ボタンを連打する俺。ん、ボタンってなんだ!?もうダメかと思った刹那、俺は砂浜に思い切り転がり込んでヤツの突進をかわした。リロードも終わっている。顔を上げて身体を起こすと、そこにはヤツの巨ケツが目の前にあった。
――喰らいやがれ!!次弾が発射されるのももどかしく、俺は立て続けに銃爪を掻きむしる。至近距離からの射撃。さっきより派手な火花と血飛沫をあげてポーク野郎が叫ぶ。効いてる、効いてるぞ!!恐怖と興奮でアドレナリンがドバドバと音をたてて俺の脳内にあふれ出る。
だが、恍惚の時間は長く続かなかった。引き金を引き続けた終わりに聞こえたのは、そろそろ耳に慣れたナンシーの嬌声ではなく、ガチンというような乾いた音。俺はいぶかしげにナンシーを覗き込む。…弾切れ…全身の血の気が引く。至近距離にはポーク野郎がこちらへと向き直ろうとしていた。
俺は大慌てでリロードしようとする。だが遅い。しかも最初に選ぶべき行動はリロードではなく回避だったのだ。今や目の前にポーク野郎の顔があった。顔があるということは、ヤツの巨大な牙もすぐそこにあるということだ。だが俺の脳から身体に最初に出された命令は「リロード」。俺はそんなものを眼前にしながら、ただ必死になって弾倉に弾を込め続けていた。
次の瞬間、俺は地球上に等しくあるという万有引力から解き放たれた。空が近づき、それから地面が近づき、俺は全身に喰らった衝撃を認識した直後に血反吐を吐いた。
それから先の事はよく覚えていない。メンバーから聞いたところ、俺はパニックの中で何度も銃弾を撃ったりナンシーを出したりしまったり転がったりクスリを飲もうとして肉を食べたり肉を地面においたりしている間に巨大イノシシの餌食になり、転がされ跳ね飛ばされて、姿を消したという。
クエスト自体は成功だった。次に目を覚ましたのは最初の野営地で、狩り場に戻るとナグとミズがポーク野郎が倒されて解体されているところだったからだ。結局俺はなんの役にも立たなかった。肩を落として酒場に戻ると、ナグとミズが「ドンマイ、結構やれてたよ」と揃って苦笑しながら慰めてくれた。
その言葉が俺には吹雪の日のシチューのようにあたたかく、俺は視界が滲むのをナンシーの硝煙のせいにして一言呟いた「…飛行機ブンブン…モアワンセットだ…」。
<続く>
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そんなわけで第2回をお届けしました。いやヘヴィクロスボウはとにかく扱いがめんどくさいです。ちなみにモンスターハンターの世界におけるクロスボウというのは、矢じゃないんですよね。もろにガンです。扱いも「弾」ですしね。弓はちゃんと矢なんですけどね、なんかこの辺り差別化したかったのかな、と思います。
プレステのコントローラーをUSBで繋いでプレイしていたんですが、まだキーコンフィグ(ボタンの行動割り当て)をしていたなかった上にドライバもいれてなかったもんですから、操作体系がめっちゃくちゃだったんですよね。メンバーに教えてもらった操作方法とも微妙に違うし、なにしろ射撃ボタンがSTARTボタンという理不尽さ。
いやキーコンフィグしない僕が悪いんですけど、それにしたって混乱しまくりでした。両手がふさがっている武器なのでしまってからでないとアイテムも使えない。ヘヴィクロスボウは基本的には背中に背負っているんですが「構える」ボタンで、背中から外して組み立てて、ようやく構えるわけですよ。
そして、出すのにも時間がかかりますがしまうのにも時間がかかる。時間かかり放題です。その間にザコにはねられボスに突き飛ばされ転がされ、あっという間の秒殺でした。そして攻撃力が弱い!銃っぽくなっているのにちっとも銃じゃありません。こんなデカいナリして重いのに攻撃力はひたすら弱いんです。
弾丸も通常弾のLV1というザコを倒すのにも何発もかかる悲しい銃弾こそ使い放題ですが、その上は調合したり購入しなければなりません。しかも結構お高い。どうやらナンシーは金食い虫だということに気づいたのは、キーコンフィグも設定して、操作に慣れ始めた頃でした(笑)。以下次回!
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