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【 2018年10月28日-03:18 のつぶやき】
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■ 【20周年記念連続更新11/20】今やりたいコスプレは「食べログに接客態度で低評価つけられて炎上、夜逃げ二日前の頑固系ラーメン店主」です。
ハロウイン(10月31日)前最後の週末ということで、今週の土日はなにやらどこもかしこもハロウインや仮装というかコスプレで盛り上がっているようで。楽しそうでなによりです。押忍、春九堂です。押忍。
さて、ここまで短期間でハロウインが遊園地的テーマパークの商業イベントから「割と若い衆から中年まで色々な場所で楽しめる」お祭りになるとは思いませんでした。うーむ、みんなコスプレしたいのんかな。
ぼくは「別に起源とかどうでもええやんけ」派の人間なので、度が過ぎない程度にお祭り騒ぎをするのであれば、ケルトが発祥だろうがメリケンさんが変質させたものであろうが、なんだって構わないと思っています。楽しそうじゃん。
仮装して迷惑にならない程度に騒いで日頃の憂さ晴らしって、近代の庶民の祭りの本質の一つだと思うんですよね。普段着ない浴衣着るのだって「夏祭り」にあわせた仮装だし、お面だってかぶりますしね。歌と踊りの奉納はないですし、起源からは外れてなにかを崇めているわけでも祈りを捧げているわけでもないのでアニミズムは動かないとは思いますが、それだってお祭りはお祭りです。あくまでも迷惑にならない程度にね。
さて、そんなハロウインの仮装ですが、もとはハロウインに死者の霊やら魔女やら精霊がやってきて、場合によっては魂をもっていく的なことをするので、それらから身を護る的な感じで仮面を被ったり仮装をしたりする、つまり自分達も死者や魔女や精霊の格好をして「おれにんげんじゃない」アピールをする……というもんだそうで。
それが時代がうつっていく過程で、ありきたりな死者メイクや仮面やら仮装よりは、ホラー映画よりのゾンビになったり、ホラーヒーローや、悪役のコスプレになったりという感じになっていった、と。なるほどこのあたりの変遷は、映画やドラマというメディアを使って流行を作っていくという手法を生み出したメリケンらしいな、と。
でも、こういう背景を知っていたら、ローカルアレンジで日本独自の伝統怪談ヒロインとか伝統怨霊の仮装をしそうな気配もなくなさそうですが、そういうことが話題にならないあたりに、まだ日本人の祟りへの畏怖が感じられるなーと思ったりもしますね。お岩さんモチーフのかぶり物ラバーマスクとかはありますが、こういうシリーズは別にハロウインの前からありますし。
三大怪談ですと、お岩さんはわかりやすすぎるビジュアルですが、お菊さんやらお露さんになるとモチーフとしてわかりにくすぎますしね。全身ぐしょ濡れで割れてない皿9枚もって陽気に練り歩くのも難しいですし、下げ灯籠を持った妖艶な美女のコスプレで練り歩くのも難易度他界です。というか前提要求が美女って段階で色々問題があるか。今のご時世、どこに地雷が埋まっているかわかりません。
三大怨霊の方も、ズタボロの平安装束で指の爪をはがし顔を青く塗ってボサボサのロンゲで血文字で書いた経典を振り回しながら練り歩くとかレベル高過ぎですし、放電・帯電しながら練り歩くとか、首だけで練り歩くとか不可能ですから、そういうのはできないしやらないって感じなんですかね。
まぁもっとも今時の若い衆には馴染みがなさすぎる日本のオカルトヒロイン・ヒーローだということが一番大きいんでしょうが。
さて、そんなハロウインの仮装くらい別にええやんけ派のぼくですが、まだこれほどハロウインイベントが盛大でなかった二十年以上前に、イベントがあるので仮装をしないかとお誘いをうけたことがあります。コスプレイベントというわけではなく、ハロウインのイベントですね。大学がキリスト教系だったもので、それもあったのかなーという感じです。
で、ざっくりと「ハロウインで仮装するんですが、みやもとさんもどうですか?」って感じで誘われたんです。そこそこ知識はあった方だったので「なるほどガタイのいいキャラクターの仮装要員だな!」と光の速さで勘違いし「となるとフランケンかレザーフェイスかジェイソンかな……」と考え難易度的に「フランケンはタッパがあるだけでデブではない、却下。レザーフェイスはまぁいけないことはないだろうが人皮マスクとカツラが面倒だしチェーンソー用意できない、却下。となると自前で持っているホッケーマスク(ハンズのオモチャ)で対応できるジェイソンだが……」とあっという間にはじき出し、このように応えました。
「いいですよー。しかし手持ちのアイテムで仮装ってなると、ホッケーマスクのオモチャくらいしかないんでジェイソンモチーフですかね。でもボロボロのツナギはもっていないんで、使い古した柔道着でいいですか。血のりとかつけてもいいようなボロボロのがあるんで。あと手斧も持っていないですしオモチャ買うのも面倒なんで安全性も考えて糸鋸もって『ヴーッ! ン゛ーッ!』っていいながら参加する感じくらいしか出来ないと思いますが」
って。丁寧にお断りされました。解せぬ。
でも、大学構内のイベントとはいえ、そんな不審者がいたら通報待ったなしですしね。悪霊はこないけどおまわりさんはくる、みたいな結果になったら大学卒業できなくなっていたかもしれないので結果オーライなのかもしれません。
なお、このイベント。あとで聞いたところ大学の系列幼稚舎にも出向く予定だったそうです。うん、断られて正解だよ。
あやうくなんの罪もない園児達にトラウマうえつけるところだったよ。 (懐かしいなあ……)
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