4.プレイシミュレーション



さて、前章までで、細かいルールも含めて、プレイルールの説明は終わりました。

それでもわかりにくいと思いますので、ここではプレイシミュレーションをしてみましょう。

その前に今一度ルールのおさらいです。

 ・基本として名詞、できれば固有名詞であること。
 ・参加メンバーの共感を得られない言葉はダメです。
  (逆に参加メンバーがOKすれば、なんでもアリ?)
 ・「ー」の長音は、直前の文字の母音に準拠
  (「カンフー」だったら、「フ」ですので「う」扱い)
 ・「ャ」「ュ」「ョ」で終わる場合は、次は「ヤ」「ユ」「ヨ」になります。
  (メッシュ→ユーカリ という感じ)
 ・「ッ」は一文字扱い。
  (キックなら、3文字)
 ・濁音/半濁音は、それぞれ相互に清音にも対応します。
  (カンパ→ハンダ/パンダ/バンド という感じ)
 ・当たり前だけど最後が「ん」はダメね。
 ・疑問や異論が出たら、話し合いましょう!


 ・手札カードは5枚配る。
 ・合図があるまで手札の内容は見ない。
 ・合図とともに山札から一枚バスケットにいれて、ゲームスタート。
 ・バスケットの一番上の札の文字からはじまって、
  手札の文字で終わる3文字以上の言葉で、しりとりをする。
 ・最後の一枚になったら、「リーチ」宣言をすること。
 ・最後の一枚を出すときは、4文字以上の言葉!
 ・間違った言葉や間違った札を出した場合は、バスケットから戻し
  ペナルティとして山札から1枚札をひいて手札を増やす。
 ・リーチ忘れや、上がりなのに4文字未満の場合もペナルティで
  山札から1枚ひいて手札を増やす。
 ・特殊カードは、そのルールに従う。
 ・一番最初に上がった人が勝ちで、ゲーム終了。


以上です。大丈夫ですか?あ、そうそう、それと一つ忘れていました。同じタイミングでプレイヤー同士がバスケットにカードを投げ込んだ場合はどうするのか?という事なのですが、これはになっているカードを投げた人のものを採用」になります。

残念ですが、上になってしまった人は、そのカードを引っ込めて下さい。この場合はペナルティはありませんから安心して下さいね。

ですが勿論下になっている人の出した言葉が、間違いだったりお手つきだったりした場合は、引っ込めてもらった上にペナルティがつきます。但し、上になっていたカードがお手つきだった場合は、ペナルティはありませんので、そそくさと気づかれない内に引っ込めてしまいましょう。

何人か一辺に出して、全員がお手つきだった場合は?それはもう第一章からこのページを読み直すことをオススメします(笑)。


それでは早速シミュレーションしてみましょう。さあ、まずは適当にディーラーを決めて、カードをよくシャッフルして、手札を5枚ずつ配ります。


この時点ではまだカードの内容を確認してはいけませんよ。ディーラーが山札を2つにわけて、バスケットの中に最初の一枚を出します。

みんなで一斉に、せーの「ワードバスケット!」


さぁ最初の一枚は【う】でした。早速今度は自分の手札をチェックします。手札を整えて5枚の内容を確認します。


なかなかバラエティに富んだカードラインナップです。

場の札は【う】ですので、【う】から始まって、これらの手札のどれかで終わる3文字以上の言葉を考えます。

うみうし」という言葉がありますので、それで行きましょう。「うみうし」と云いながら、【し】の札をバスケットに入れます。シミュレーションですので、他の人よりも先に出せた、という事にしておいて下さい。


特に異論も疑問もでませんでしたので、これでバスケットの中の一番上の札は【し】になりました。

今度は【し】で始まって、手札でおわる言葉を考えます。


ここは無難に【ろ】を使って、「進路」で行きましょう。

「進路」と宣言して、【ろ】の札をバスケットに入れます。



さぁ絶好調です。こうやって連続で言葉をつなげることを「連鎖」もしくは「コンボ」と呼んだりします。この場合は2連鎖、もしくは2ヒットコンボですね。

シミュレーションですから、他の人より速いく出せているという設定です。実際は考えている内に他の人が出す可能性の方が多いということを、承知しておいて下さいね。

さぁ今度は【ろ】から始まる3文字以上の言葉です。


手札は三枚。「ら行」から始まる言葉は、なかなか難しかったりしますが、博識な貴方は唐突に欧州の魔術秘密結社「薔薇十字団」を思い出します。

薔薇十字は「ローゼンクロイツ」です。貴方は【つ】の札を「ローゼンクロイツ」といいながら、華麗にバスケットにいれてました。

「え?それなに?」と聞くメンバーがいましたので、貴方は説明をします。

「クリスティアン・ローゼンクロイツが作った魔術結社だよ」
「ふうん……」

疑わしそうな目で見られています。そんなときには「『化学の結婚』とか知らない?」とか枠を広げずに、パソコンからgoogle様におうかがいをたてましょう。

こんなページがみつかったりします。これなら説得力十分ですね。

こんな時の為に、2章に書いたとおり「インターネットを接続できるパソコン環境があれば、バッチリ」という事があるのです。最強審判長は「google」様というわけですね。




さぁ横やりが入りましたが、これで3連鎖です。といってもこれはあくまでもシミュレーションですので(以下略)。

次は【つ】から始まる言葉です。手持ちの札は、【に】【6ワイルド】。さぁ考えましょう。


と、考えるまでもなく、熱心な「じーらぼ!」読者の貴方は、メールマガジンのタイトルを思い出します。そう「つくだ煮春九堂本舗」です。

というわけで、貴方は「つくだ煮」と宣言して、【に】の札を出しました。これには異論が挟まれる余地もなく、見事に4連鎖達成。ですがコレはあくまでもシミュ(以下略)。

そして貴方の手札は最後の一枚になりましたので、ここで続けて「リーチ!」と高らかに宣言しました。


残る札は【6ワイルド】一枚。場の札は貴方がだした【に】です。【に】から始まって、6文字ジャストの言葉を考えなくてはなりません。

ちなみにリーチ後の最後の一枚を出すときは4文字以上の言葉でなくてはならないのですが、カード自体が6文字限定ですので、このカードのルールに従えば、必然的に4文字以上という「あがり」の条件をクリアすることが出来るわけですね。

なんてことを考えているうちに、貴方の脳裏には天啓の様に、尊敬するプロレスラー前田日明のかつての勇姿が描かれました。

空手をバックボーンに持つ前田選手の華麗な蹴り技。そう「ニールキック」です。「ー」も「ッ」も一文字換算ですので、表記にすると「にいるきつく」となります。6文字ジャスト。

貴方はトドメだ!とばかりに「ニールキーーック!」とライダーキックを放つ仮面ライダー1号のように、【6ワイルド】のカードを放り込みます。


そしてその瞬間、他の参加者は敗者となり、貴方は唯一の勝者となったのです。

ですがこれはあくまでもシミ(以下略)。



「ワードバスケット」はこのようにして遊ぶカードゲームです。基本的には誰かがあがったら、その時点で終了し、カードをシャッフルしなおして、仕切直し、という形になります。

ですが、これではシミュレーションの貴方の様に素晴らしい語彙力と頭の回転の素早さで、秒殺(あっという間にゲームが終わってしまうこと)されてしまい、不慣れな初心者は面白くもなんともありません。

そこで、「勝ち抜け順位制」にして、最後の一人になるまでゲームを続ける、という方法を、僕はオススメしたいと思います。

また最後の一人になったら、その人の手札をオープンにさせて、みんなで「これはこういう言葉で出せるよ」などと、初心者や不慣れな人、このゲームが苦手な人に、コツや語彙を教えてあげるのも、上級者の役割といえるでしょう。

また「勝ち抜け順位制」にする場合は、あらかじめ何回戦を行うかを決めておいて、順位表を作るというのもいいかもしれません。

名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 9回戦 10回戦 合計
0 3 2 1 0 0 4 3 3 0
2 2 0 0 4 3 2 4 0 1
1 0 1 2 3 2 3 2 1 2
3 1 4 3 1 0 1 0 2 4
4 4 2 4 2 1 0 1 4 3

上の表は、5人で10回戦の順位得点表です。プレイ人数マイナス1を最高得点として、1位(トップ)4点、2位3点、3位2点、4位1点、5位(ビリ)0点としています。

それを一回戦毎に記入していくと、上のようになるわけですね。

名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 9回戦 10回戦 合計
0 3 2 1 0 0 4 3 3 0 16
2 2 0 0 4 3 2 4 0 1 18
1 0 1 2 3 2 3 2 1 2 17
3 1 4 3 1 0 1 0 2 4 19
4 4 2 4 2 1 0 1 4 3 25

最終ラウンドの10回戦まで終わったら、得点を総合します。すると、Eさんが総合トップ、ついで、D→B→C→Aという順位になります。

このようなやり方もアリだと思いますし、一回戦毎にイチ抜けした人と最下位だった人に、もっと差をつけたい場合は、トップ10点、2位7点、3位5点、4位1点、5位0点などにしてもいいかもしれません。

ワーバスは数を繰り返して、多くの語彙を聞き、自らも出して、語彙を蓄積して場慣れをしていくことで、飛躍的に強くなることが出来るゲームですから、プレイ時間を長く、また回数をこなすことが重要ですね。

また、とんでもなく強い上級者には

・最初の手持ちカードの枚数を増やす
・通常時4文字以上、あがりは5文字以上にさせる


などのハンデキャップを与えるなどもアリです。このあたりは、話し合ってローカルルールなどを、プレイの度にどんどん増やしていくと、よりワーバスを楽しめると思いますよ。

なんにせよ、みんなである程度上達して、白熱した展開になるのが、何よりも面白いですからね。初心者相手に一人勝ちしていい気になってるような人は、どんなゲームでも嫌われます。初心者に優しいプレイヤーであり、ゲームであって欲しいと思いますね。


このような感じで遊ぶ、しりとりカードゲーム『ワードバスケット』。これは身近な日本語を使っているだけに、妙に熱くなります。そしていつしか、すっかりハマってしまいます。

ゲームとして面白いだけではなく、様々な語彙で、その人の持つ知識や経験や趣味などのバックボーンが垣間見えたり、お互いの語彙を交換することで、コミュニケイションツールとしても、かなり面白いモノになっていると思います。

ちょっとした集まりに、ネットのオフ会で、飲み会の席や、合コンやら修学旅行やら、部活が終わった後に、昼休みに放課後に。いつでもどこでも、ちょっとした人数とバスケットをおける場所さえあれば、すぐにできる、このゲーム。皆さんも是非一度プレイ体験してみてください。


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