■ 濡れ濡れ悶絶乱れた団地熊。(一戸建て住まいです)

関東は台風一過。いわゆるピーカンというヤツです。

昨日はすごい雨でした。迂闊にも天気予報なるものをまるで見なかった為に台風の接近を知らず「なぁに細い秋雨くらいどおってことないさ」とバイクで出かけたところ、バケツをひっくり返したかのような集中豪雨に遭遇。

どのくらいの豪雨かというと、道路が水浸し気味になって、大渋滞を引き起こすほど。

えーと、進んでいただけないとライダーって雨に対してノーガードなもんですから、物凄い勢いで濡れるわけなんですが。

誰ともなしに呟いたり悪態をついたりしても仕方ないので、急遽最寄りの駅にバイクを乗り捨てて電車で移動するというプラン変更をかましたりしました。


さて、所用も済んで再び電車に乗り込んで帰宅となったわけですが、電車の窓から見える景色は、夕暮れをショートカットして夜闇にさしかかった雨色の空――というか雨で滲みまくっています

どんだけ降ってるんだよ!とツッコミをいれつつも、仕方なく覚悟を完了してバイクをおいた駅へと向かいました。

改札を出て駅の外に向かったのですが、いやー屋根の下から出るのがイヤになるほどの豪雨です。10歩進んだら既に濡れ鼠。一応の防水装備なんかモノの役にも立たないって感じです。

結局のところ、なにをやっても無駄と達観。とぼとぼとバイクに跨り、雨の中を走り出したわけです。


ですが覚悟を決めてはいたものの、とんでもない雨量。そして豪雨渋滞。もうグショグショを通り越してドロドロって感じです。いや自分で書いておいて擬音の意味がよくわかりませんが、大変な濡れっぷりなわけです。

数分後には、どこもかしこも雨に濡れ、そして衣服をしみ通り、最終的にはレインインザパンツ。オマケに自宅まではまだ20分以上かかる――さすがにここまで来ると、諦めがつくどころか「もう好きにして」といった感じになります。


ほうぼうのていで帰宅後、玄関でしばらく呆然とした後、床を濡らすワケにもいかないので、ほぼ全裸になってそのままバスルームへ。もしこの瞬間、家人が帰宅して玄関の扉をあけたりしようものなら、家庭内通報すらされかねない様相です。

体温も奪われてしまっていましたので、ガクガク震えながら温度を高くしたシャワーを身体に浴びせて、しばらくぼうっとして、体温の回復を待ち、ようやく人心地つきました。

浴室を出るとバスルーム備え付けの洗面台に向かったのですが、洗面台の壁にかかった大きめの鏡に映った自分の姿を見て、ちょっと引きました。

そこに映っているのは、さっきまでは雨、そして今はシャワーで濡れた自分の姿。それはまぁ当たり前なのですが、寝不足が祟ったのか、排ガスをふんだんに取り込んだ雨のせいか、目が真っ赤に充血しています。

おまけに、さっきまで体温を奪われていたところに急に熱いシャワーを浴びたものですから、青ざめたり赤くなったりで、ちょっと妙な顔色。そしてとりわけヒドイのが表情でした。

なんといいましょうか、すっかり消耗しきって生気が抜けているのですが、充血した眼だけが妙に爛々と光っていて、眉は顰められ、眉間には皺がよったまま膠着しちゃっています。なんというか、完全に犯罪者ヅラです。しかも異常犯罪系。

そんな自分の顔を見て、誰ともなしに僕は呟きました。


――ひどい顔だな…。


それから、自分の云ったセリフに、ちょっとピンとくるものがあって、ついつい続きのセリフを繋いでしまいました。


――絶対キレイになってやる。


そして云った後で、あんまりにも役に入り込んだ、真に迫ったセリフというか云い方だったので、一人でウケてしまい、笑いが込み上げてきた挙げ句に、へたりこんでしまいました。



いやー疲れているんだなぁ…自分…。
(10年以上前のTBC(エステ)のCMを突然思い出すあたりが疲れすぎ)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.