■ 僕とインリン様。

インリン様万歳。

僕とインリンの出会いは、ラップグループ『餓鬼レンジャー』のPV「MONKEY4」だった。サルの特殊メイクをしたポチョムキン(MC)を中心にクラブパーティー会場で踊り狂う人々の映像が中心となった構成。そこにインサート画像で、ずばずばと下着姿のインリンが思わせぶりな仕草をしながら映っていたのだ。

まぁそこまではよくある「あはーん」系のグラビアネーチャンでも引っ張ってきたのかと思っていたのだが、PV終盤では白の下着に着替えたインリンが、一緒にサビのリピート(「もんきーふぉー」っていうだけ)に参加。口パクだけなんだが、すっげーその顔が可愛くて一気にハマりこんだ。

しかもその可愛さと、インサート画像時のグラビアヅラとのギャップがたまらんかった。僕の中の「この人Sですッ!!」センサーがビッシビシと反応しまくった瞬間だった。有り体な言い方をしてしまえば一目惚れというヤツだ。ラブ街道のど真ん中である。


しかし誰だかわからないまま数週間。コンビニで男性向け週刊誌だかなんだかの表紙に彼女を発見。きたー!と思い、女性店員の目も気にせずに、その雑誌を手にとってページをめくり、表紙モデルのクレジットを探す。


インリン・オブ・ジョイトイ


――ジョイトイ?!


痛ッ。


いや、最初日本人だと思っていたので、どういう芸名の付け方してんだと思ってしまったのだ。絶対どこの頭のおかしい社長が名前をつけたのだと。もしくはなにかバンドかなんかの人なのかと思ったものだ。

帰宅後インリン・オブ・ジョイトイについてググル先生にお伺いを立ててみると、出てくる出てくる。レースクイーン時代の素敵なグラビアもさることながら、写真集とかがすごかった。

「いやー可愛いなーインリンいいなー。でもオブ・ジョイトイは勘弁して下さい」などと思いながら、検索結果をクリックし続けた結果、どうやら公式サイトなるものに辿り着いた。そしてそのサイトに躍る「エロテロリスト」なる文字に、再び頭を抱えることになる。痛いよ…母さん、なんかこの子痛いよ…。


リアルなのかギミックなのかはわからないが、その後別の雑誌かなんかで読んだインタビュー記事も酷かった。ゲバラがどうしたこうしたとかそんな話で始まり、共産主義がどうしたテロがどうした闘士とか同士がどうしたとかそんなんで塗り固められてるお話。

さらにイラク戦争時期にあっては、件の公式サイトに「ブッシュ・小泉を暗殺してくれた方はインリンと行くイラクの旅にご招待!な」どの文字まで。痛ッ!痛痛ッッ!!


そんな「こめかみに親指を、眉間に人差し指を、唇に火の酒、背中に人生を」的なジュリータイムを過ぎた後、どういうわけか彼女をブラウン管越しに見かけた。

しかもバラエティで、確か「朝起きていたら女になっていたら」という質問にタレントがどう応えたかというので構成されたVTRだったと思う。

インリンは明石家さんまの応えの女性役として登場し、鏡に向かうやいなや自分の胸を揉んだりしていた。その時のさんまの応えは「女の子をメロメロにするツボが効くかどうか試してみる」というものだったのだ。明石家さんまの回答は正直面白くも何ともないし、僕はコイツが大嫌いなのだが、その時ばかりは画面に向かってサムズアップしたものだ。グッジョブ!


そしてまたしばらくした後のこと、今度は普通にバラエティショーのゲストとして登場しているインリンをみた。別段思想方面のギミックは全くとして触れられておらず、エロテロリストとしての活躍と、グラビアでのM字開脚だけをピックアップされていた。

それから先、つまり現在では、もう普通のグラビアタレントとして、例えばそれはユンソナよりバラエティ向きではないけれども、セクシー路線ではツッコんだ扱いの出来るタレントとしてのポジションを確立している。

知る人に聞いてみたところ、深夜枠時代末期の「愛のエプロン」(城島リーダーの額の渚浸食を見守る番組)でセミレギュラーを獲得して、そこからゴールデン進出だったという。初期は見ていた番組だったのだが、チェックしていない間にそんなことになっていたのかと思いつつ、ナイスキャスティングだとも思った。


さらに彼女は僕のジャンルであるところのプロレスにも登場。PRIDEを主催するDSEのプロレス興行(同社はファイティングオペラと表記)「ハッスル」に、インリン様として登場。M字開脚ビターン(「3、2、1、モンスター!」というかけ声は未だに謎)を後楽園ホールの北と南に披露してくれた。それが昨年クリスマスの事である。

ついで年明けの愛知県体育館「ハッスル7」では、プロレスデビュー。身体の一部であるという理由から使用を認められたムチを片手に、なかなかの舞台度胸を見せ、最後には高田モンスター軍にボッコボコにされた小川直也の腹の上で、M字開脚式体固めを敢行。フォールをるという快挙を成し遂げた。

さらに試合後には再び謎の「スリー、ツー、ワン!モンスター!!」のかけ声と共にM字ビターンを敢行。360度回転するという素晴らしい改良を加えられた、専用お立ち台で愛知県体育館の観客とPPV視聴者の視線を釘付けにした。


そんな幅広い活動の中、痛々しい極左系ギミックは忘れ去られ、その後の地上波バラエティ番組でも、そこそこイジることが出来る華要員としての地位を確立した彼女は、実に色々な場面で目にすることが多くなった。

先日目撃したインリンはCS音楽番組のPVで、軽く踊りながら歌を歌っていた。タイトルを見損ねてしまったので歌詞をもとに検索してみると「DJKAORI'S“RIDE”intothePARTY」収録の「BeMyLover!!」という曲のPVだったようだ。いつの間に「ある意味まともなポップサウンド」を歌うようになったのだと首を傾げたが、リリースは昨年9月末。まさに「しばらく見ない間に」の出来事だった。

というのも、そもそもインリン・オブ・ジョイトイの本名は顔垠凌(イェン・インリン)で、「オブ・ジョイトイ」は「JOYTOY」プロジェクトの構成員という意味なのだ。で、JOYTOYプロジェクトとは
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<インリンをヴォーカルに、写真家でもあるヒラオカノフスキー・クラタチェンコをトータル・プロデューサーとし、エレキハチマキの坂井壱郎をマニピュレーターに加えた3人組ユニットがJOYTOY。そのファースト・アルバムは、民族楽器とインダストリアル・ビートの過激な融合に、インリンのセクシー・ヴォイスが絡む不思議なサウンド。>
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というモノで、この音楽ユニット活動が、レースクイーン時代から芸能活動へ転向した初手だったらしい。

つまり冒頭に書いた「どこぞの頭のおかしい社長がつけた芸名か、バンドかなんかの人」という僕の推測は、あながち間違いではなかったということになる。

そんな音楽出身のインリンであるにも関わらず、「ある意味まともなポップサウンド」と書いたのは、彼女の所属するJOYTOYの音楽が、なんというかこう…非常にエキセントリックな音楽だったからだったりする(僕は決して嫌いじゃない)。どんな感じか知りたければ、コチラをどうぞ。


というわけで唐突なインリン話ではあるが、彼女の活躍は普通に嬉しい。ただ、忘れ去られた極左系ギミックがいつでてくるのか、っつーかテレビメディアでは一切触れてはいけない話なので、それは本格的になかったことにされるのか、なんで彼女のグラビアや写真集はドギツイメイクばっかりで、PVに出ているときのような可愛いナチュラルメイクをしないのか――というような疑問や展望をくるくると考えつつ、「ああ、僕は未だにネコ口の女性に弱いのだなあ」というわけのわからんところに着陸したというお話でございました。

いや僕は写真集とかは持ってないですよ。興味ないですし。メイクがイヤなのよ。ウン。持ってないぞ。本当だぞ。ホットウだぞ。云った云わないじゃないぞ。ああ、持ってない。持ってないんだ。かといってこんなのも購入したりしないぞ(クリック先注意。インリン様がハダカで縛られてます)。ただ3月18日の「ハッスル8」はスケジュールがあえば会場に行くし、最低限PPVは観るけどね!!



インリン様万歳!!ネコ口娘万歳!!!
スリー、ツー、ワン!!モンスター!!!

(M字開脚をしようとして腰痛を再発させながら)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.