■ 再会の「はじめまして」。

先日、おにゅうのバイクでの初高速走行を行った。いやーこれまで乗っていたスカイウエーブが400ccクラスまでのビッグスクーターでは最大の大きさのだったこともあって、その大きさの差がもたらす感覚の違いが怖い怖い。

僕は、こんなバイクに乗って青森−岩槻を六時間でぶっとばしたのか。アホか。死ぬぞ(一応今現在生きてます)


ちなみに新しいバイクはホンダのフォーサイト250。97年式だからそろそろ10年選手になるバイクだ。世で云うところの「ビッグスクーター」というヤツの中では、もっとも地味なタイプ。人気も正直ない。しかも実はコレに乗るのは2回目だったりもする。だけどコレが僕には一番よかったのだ。


思い起こせば最初のバイクはホンダのボーカルという非常に古いスクーターだった。一番最初のパートナー。コイツはスクーターのくせにカブと同じエンジンを搭載しているという、みかけによらぬ硬派なスクーターで、コイツで実に色々なところに行ったものだ。

10年近く乗っていなかったバイクを譲り受けたモノで、年上の姉さん女房といったところだったと思う。最後は友人の家まで僕を送り届けて停止。オイルとか漏れていたからもう完全に寿命だったのだと思う。

次に乗ったバイクはホンダのDIO。しかもビジネス仕様だった。コイツは実によく走ってくれた。ベルトがヘタってダメになったところをキタコかなんかのハイスピードプーリーと、デイトナの強化ベルトとかも入れて乗った覚えがある。2年か3年乗って、友人の彼女に売却された。


その次は250ccだ。ホンダのフリーウエイ。元祖にして本家と言っていいビッグサイズスクーター。なんとフットブレーキ仕様だった。メットインなんてものはない。工事車両のようなゴツいボディに皮のシート。オマケに車体カラーはゴールド(笑)。

シートの直下はなんとエンジンが縦置きというからスゴい。つまりはエンジンのトルクがプーリーに直接伝わるのだ。馬力が凄まじいじゃじゃ馬だった。残念なことにもらい事故で転倒し、廃車となった。

保険と賠償金を手にした僕はマジェスティを購入した。ヤマハの超人気ビッグスクーターだ。しかしながらコイツが実に走らない。図体だけのクソみたいなスクーターだった。フリーウエイの馬力を知っていたからか、もしくはホンダエンジンに慣れていたからだろう。

オマケにバッテリーのヘタりがひどく、冬場はエンジンがかかりづらくなり、遂には完全に沈黙した。一番愛着のないバイクだったと思う。保険の更新が来る段階で手放し、そのまま新車のグランドアクシスを購入した。


グランドアクシスは100ccのスクーターだ。高速は走れない。オマケにヤマハのエンジンだったから正直大した走りはしないものだった。でもコイツとは結構楽しくやったと思う。なにしろこれで北海道を走ったのだ。といっても往復フェリーだが。

100ccのバイクにまたがり、荷物を背負って防水仕様に着込んで夕方の埼玉を飛び出した。目指すは百キロ先の茨城県大洗港。大雨が降る中の移動。我ながらバカだと思った。フェリーに乗り込み、ロープでバイクを固定する作業員のあんちゃんが「兄ちゃんこれで北海道いくんかい。度胸あんねえ」といったのが印象的だった。

心細いヒトケタリッターのガスタンクだったので、予備のガソリンタンクを購入していった。平日の昼間に完全武装(しかし街乗り仕様)の大宮(さいたま)ナンバーのバイクに大通り公園でガソリンを補給している僕を、多くの道産子達が奇異の目で見ていたことをよく覚えている。ライダーズハウスでも当たり前だが異端だった。

残念なことに燃費もあまりよくなかったし、馬力も足りなかった。端的に言えば僕の身体に見合っていなかったというわけだ。アップダウンの激しい積丹半島沿岸を走っているウチに見る見る速度が出なくなったこともあった。なんのことはないオーバーヒートだったのだが。


北海道から帰ってしばらくした頃だろうか、どうしても大きなバイクが欲しくなりホンダフォーサイトを購入した。コイツが初代フォーサイトというわけだ。コイツとは実に色々なところに行った。名古屋、新潟、東北は六県を全て周り、神奈川は鎌倉、静岡もくるくる回ったし、北海道にもいった。今度は青森−函館のフェリー以外は路上オンリーだ。

足回りをいじったりもした。イタリアのスクーターパーツメーカー・マロッシから、わざわざプーリーと強化ベルトとクラッチスプリングを取り寄せたのだ。組み付けは勿論自分ではやらなかったのだが、随分と楽しませてもらった。

コイツとは最後まで添い遂げるつもりだったのだけれども、悲運な事に何故かオイルゲージ(オイルのフタに着いている棒)が折れるというワケのわからん自体が発生し、そのオイルゲージがエンジン内に混入。当たり前ながら不動車になってしまい、泣く泣く別れを告げた。


次に乗ったバイクは友人から借りた代車だった。バイクがなければ生きられない生活をしていたので、どうしても必要だった期間だけ借りたバイクはホンダのフュージョン。街乗りビッグスクーターライラーズが目茶苦茶にいじくってるバイクだ。

これがまたひどかった。本当にホンダ車?と思うほど燃費が悪い。シートが低すぎて運転しにくい、そのワリに足場は狭く速度も出ない。荷物も詰めない。なんだこりゃといった感じだった。まぁ借りておいてなんなのだが(笑)。

そして先代の愛車になる。初めての400ccバイク。スズキのスカイウエーブだ。コイツは実に手こずらせてくれたバイクだった。何度修理に出したかわからない。そのたびに業者とバトったりしたものだ。結局コイツで遠征したのは熱海と房総半島までだった。それでも走行距離は尋常じゃなく伸びていたのだが。残念なことに、最後まであまり愛着がわかないバイクだった。


ヤマハを図書委員長タイプの大人しい三つ編みお下げかショートカットのメガネっことするならば、ホンダは幼なじみのスポーツ万能タイプ。一人称は「ボク」だ。胸も大きいが、割とそれをコンプレックスにしている。そんなタイプだ。

で、スズキ車はロングでストレートヘア、ちょっとキツめの造形をしているお嬢様タイプだ。趣味は乗馬とバイオリン。語尾が「ですわ」でSだけどやり方次第ではM全開の強がりなくせに内面は寂しがり屋タイプ。

そんなエロゲーギャルゲー的診断からいくと、僕にとって相性が良いのはやはりホンダ車なのだ(それは相性というか単なる好み)。ホンダのビッグサイズスクーターには、四種類の「F」なバイクがある。フリーウエイ、フュージョン、フォーサイト、フォルツァだ。

その中で僕が選んだのは最新型のフォルツァではなく、人気もなければ年代も古いフォーサイトだった。理由はカンタンで、フォルツァは人気車種なので盗まれやすいから、そして後は値段の問題もある。しかし一番の要因は、最も乗り慣れていたし相性が良かったからということに尽きるだろう。

それに四輪持ちになった今「気軽に乗れて気軽に止められる」という二輪のメインコンセプトを重視した結果でもある。フォーサイトは他のビッグサイズスクーターに比べて15cm程小さいのだ。これは意外と大きな違いだ。そういうわけで一番相性もよく、慣れ親しんだパートナーと寄りを戻したというわけだ。


今度はオイルゲージが折れるなんていうファニーな出来事は起こって欲しくない。仮にそうなる可能性があるならば、今のうちにオイルゲージを新品に変えるとか、そういうことで対策をしたいと思う。今のところまだ予定にはないが、大きな収入があったら少しずついじっていきたい。ワイドスクリーンにして、足回りも今一度マロッシパーツをぶち込む。十万くらいかかるんだろうなあ。

それと一つ考えていることがある。これをもう完全オリジナルカラーに塗装してしまいたいのだ。しかもサイトで塗装をやってくれる方やお店を募集してみたい。今年は「ねげらお届けプロジェクト」があるので、コイツで全国各地を回ることになる。で、塗装の段階で、お店の名前とか屋号とかも入れてもらっちゃう。つまり「走る広告」になるわけだ。

僕はどういうわけか現在バイク雑誌に連載も持っているので、塗装してもらった事自体を店名も出して記事にすることも出来る。というか、もし実現したらもちろん記事にする予定だ。そうしたら結構そこそこの宣伝にはなるんじゃなかろうか。募集してみる価値はあると思う。

というわけで、埼玉県近郊で、97年式シルバーのフォーサイトを全塗装してくれる職人さんを大募集。お、お値段は相談させてください。可能な限り安くして頂けると嬉しいです。お申し込み・お問い合わせ・情報などはコチラからお願いします。


そんなこんなで、今のバイクは不運な事がないように気をつけつつ乗り回していきたいと思う。夢や企画も色々満載だ。ちなみに先代のフォーサイトには、その「foresight」という単語の「先見の明、前途を見る」という意味合いから「奈辺を観る」で「観奈(かんな)」と名付けていた。スカイウエーブは「空・波」なので、音をとって「空美(そらみ)」とあてていた。

ちなみにバイクや車は女性に喩えるのが英国流とチキチキバンバンにあったので、女性名で通しているのだ。で、今回はどんな名前にしようか考えているのだが、フォーサイト(foresight)には「(銃の)照星」という意味合いもあるので、そこから「照美(てるみ)」とすることにした。愛称は無論「てるりん」だ。

既に名前の時点でピンと来た人もいるかもしれないが、この名には前述したような、このバイクに対する僕の熱い想いがあらわれている。そう「ヤル気マンマン」なのだ。

仲良くやっていこうな、てるりん。

(C) G-LABO Gengi-DOJO.