■ 世界史。

世界史の履修問題で世間は若干揺れているようですが。

僕が高校生だったのは、今を遡ること13年以上前です。当時は選択履修の単位制などではなく、さすがに文系理系に分かれての選択コースはあったものの、基本的には「はい、じゃ今年の時間割はこれでーす」と配布される時間割に従って授業を受けるだけだったんですよね。

そんなわけで、僕は世界史はバッチリ授業を受けたんですが、歴史とか大好きなはずなんですけど、高校でなにをやったかはサッパリ覚えていません。まぁぶっちゃけ担当の教師が大嫌いだったからなんですけどね!それこそ卒業式の日ににゃあ、ヤツのパジェロのタイヤの下に、アントニオ猪木vs上田馬之助による五寸釘板デスマッチ級の釘板を敷き詰めてやろうかと思ったくらいですよ。

何でキライだったかは、もう思い出せないし思い出したくもないんですが、なにからなにまでキライだったことは確かです。思春期ですからね。感情に歯止めが利きませんから。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とはよくいいますが、当時の僕のヤツに対する感情は「坊主憎けりゃ世界中の寺を燃やす!皆殺しだッ!戦車出動ッ!!」くらいの勢いだったことだけは確かです。


まーそんなことはどうでもよく、問題は世界史ですよ世界史。んーでもねえ、こんな言い古された事を、今更云うのもアレですが、受験のために覚えたものなんて、あっつーまに忘れますし「情報」としては入ってきていても、それが一体どんなものなのかという「理解」に至っていないことが、かなり大きいと思うんですよねえ。

特に日本史、世界史なんていうのは、今の生活・世界がある基礎となっているわけじゃないですか。それを理解することも出来ずに、ましてや興味を持つことも出来ずに、ひたすら情報だけを覚えるなんて、全く面白くもなんともないですよね。

大体なんで世界史を受験科目なんかにするんでしょう?受験って、これから先の専門教育を受けるだけの知力と知識と理解力と応用力があるかどうかを計るものでしょう?そんな「知能テスト」なら、それぞれの受験学科の必要基礎でいいわけであって、世界史やら日本史やらの、受験で覚えさせられるような知識はいらんと思うんですけどねえ。史学科とかにでも進まない限り。しかも史学に進んだとしても、専攻して詰めていくのなんか、多くて数百年、少なければ数十年の間の出来事になるわけですけれども。


大体からして、まぁ原始の原人だの石器時代だのはおいといて、四大文明あたりからスタートしたとしても、メソポタミア文明の紀元前9000年ですよ。んで今西暦2006年。誤差範囲があったとしても、1万1000年ですよ。この世界の礎となる文化・文明の歴史っていうのは。

そんなもんを、たかだか1年間で何をどう覚えろと仰るのやら。どうやってそんなもんを知れと。しかもそんな中で、やれ皇帝の名前だなんだまで覚えてどうしろっちゅうんじゃと思うわけですよ。土台無理な話だし、これを無理矢理マークシート型の分類にしろというのも無茶な話です。クイズじゃねえんだから。

そんなもんよりも、歴史ってのは流れだと思ってますから、高校のうちからどんどん論述で書かせた方がいいと思うんですけどねえ。もちろん、その中で必要最低限度の名称やら地名やら位置関係やらは必要だとは思いますけれどもね。


おそらく「世界史」と聞いて、誰もが思い出すであろう「四大文明」だって、それぞれの川名と発生エリアを、世界地図をみて「ここと、ここと、ここと、ここ」っていう風に指し示すことができる人がどれだけいるかっちゅう話ですよ。

資料集なんかで写真を色々見せられたところで、それが現在どうなっているのかという現在との結びつき、そしてそれまでの歴史の中でのそれぞれの結びつきが、どの程度理解できているかって、まるでわかってないんじゃないかなぁと思うんですよね。そっちの方を教えることの方がよっぽど大事なんじゃねえかなぁと思うんですけど、どうなんでしょうね。


まぁ、こんな風に考えていると、実にもったいないなーと思うわけですよ。当時も興味はありましたし、クソ面白くもない授業や教科書・資料集なんかよりは、別の小説やら書籍やらで歴史の知識はもっていましたが、やっぱりあやふやなところは沢山あるわけです。高校なんかとっくの昔に卒業してから、興味を持った時代のことも沢山あります。

特にヨーロッパの歴史なんていうのは、実に複雑ですので、どこに何があってどんな形で変わっていったかなんて、まるでわかりゃしません。知りたいことが沢山あります。でも授業でやったことなんて、まるで覚えてないわけですよ。

一応世界史担当の教師っていうのは、それを専任でやってきていたわけですから、ベテランであればあるほど「教える方法」には長けているわけで、このあたりのこととかもかなりかみ砕いて教えてくれそうじゃないですか。授業でやらずとも、当時から情報が整理できていて興味があれば、どれだけそこに理解を深められたことか。

そう思うと、あの昼寝をしたり、教科書を立ててマンガを読んだり、ラクガキ用ノートに必死扱いてセーラーマーキューリーやらジュピターの練習書きをしていた時間が、なんと無駄だったのかと思うわけですよ(笑)。あーもったいねー、と!


たとえば、世界三大料理はフランス・中国・トルコだと云われていますが、これは「美味である」というよりは「世界中で食されている」という意味での「世界三大」なのにも関わらず、トルコ料理なんて、日本ではそんなにメジャーなもんではないじゃないですか。どちらかといえば、仏・中・伊の方が日本じゃ三大でしょう。

でも、そういわれるだけトルコ料理は世界中に広まっているわけですよ。ドイツに留学していた友人も、ドイツ料理はさしてうまくなかったので、毎日スタンドでケバブを食っていたといいます。どこにでもあったと。

じゃあ、それだけトルコ人が世界中に広まっているのかといえば、もちろんトルコ系移民は世界中に広まっていますし、イギリス・ドイツなんかには特に多いわけですが、それ以前に13世紀から20世紀初頭まで中央アジアを広く支配していた、オスマン帝国の影響があるわけですよ。


中央アジアといえばヨーロッパ+アジアで「ユーラシア」となるこの大陸の要。そして地中海沿岸地域をひろーく支配していたわけで、当時は飛行機なんざないわけですから、陸路空路での通商や文化交流の中心基地にもなっていたわけで、そりゃあそこに集まった素材から生まれる料理文化は、他民族的で野菜をタップリ使ったものになるでしょうし、そこに宗教要素(イスラム)も加われば豚肉は使わないで、ああいう羊肉の料理になるわけですよ。

それにしても、あのトルコ料理の代表であるケバブってのは実にうまいですな。特にくるくる回転しながら巨大な肉が焼かれるドネルケバブというのは、見ているだけで実に食欲をそそられます。切り落としのあまり肉をああやって工夫するというのも、なるほど実に文化だなぁと思うわけです。最近はお祭りの屋台にもありますよねー。トルコ料理は調味の基本も酸味が基本になっているので、実に僕好みなのです。あートルコ料理食いてえなあー(結局食い気)


とまぁそんな感じでボヤいてみましたが、世界史の流れの中でオスマン帝国(当時はオスマントルコっつってたかな)のこともやってるはずなんですけど、まるで覚えてないんですよね。どの程度の勢力があったのか、そしてそんな風に広い地域を支配していたのに、なぜ崩壊したのか。当時支配されたり攻め込まれていたヨーロッパってどんな感じだったのかとか、まるで知りませんから。

キーワードや語彙は知識情報の中にあるんでしょうけど、結びついてないんですよね。大体この記事を書いている中で調べていくうちに「1922年崩壊」という記述を見つけて「ええー?!そんな最近まであったの?!」と思ったりしましたからね。それにトルコ系移民が何故世界中に広まっているのか、特にイギリスとドイツになんで多いのかというのも、おそらく歴史的背景があるのでしょうけれど、そのあたりもまるでわからんちんです。

最近読んだ小説の「ヒストリアン(1)ヒストリアン(2)」なんかでは、ドラキュラことヴラド・ツェペシュがストーリーに絡んでくるので、オスマン帝国やら現代トルコやらトランシルヴァニアの歴史背景やら描写なんかも出てくるわけなんですが、世界史としての流れで結びついてないから、かなり理解に苦しみましたからね(笑)。


まーそんなこんなで、歴史やら世界史やらは楽しんで興味を持ち、流れとしての理解をもって学ぶべきものだと僕は思っているので、受験科目として選んでおらず、今回の履修漏れ騒動で、これから集中的に世界史を一気にやっつけなくてはいけないという高校生の皆さんは、大変だとは思いますが、出来るだけ楽しんで、その時間を過ごし、たっぷりと知識を吸収してください。頑張れっ!!



ところで関東近郊の美味しいトルコ料理の店を
どなたか紹介してくれると嬉しいです。

(台無しにした上に、結局食い気に戻る)

(C) G-LABO Gengi-DOJO.