【 2007年02月01日-06:04 のつぶやき 】
■ 私を月へ連れてって。
僕のうどん・そば好きは今に始まったことじゃあないのですが。
それでも結構頻繁にうどんやらそばやらを食べているなぁと最近自覚しているんですよね。麺類で考えた場合、パスタよりもラーメン、ラーメンよりもうどん・そばという順位が僕の中のどこかにあるような気がします。
うどん・そばのどちらかを選べってなことをいわれると、これはまた難しいんですが、どうしても選ばなくちゃいけないとなると、これはやっぱりうどんですね。というのは、そばにはやっぱり旬がありますからね。旬を外れた時期のそばってのはあんまり歓迎できたもんじゃあないので、いつでも美味しく食べることが出来るうどんが嬉しいわけです。
ちなみにそばの旬は秋なんですが、そうはいっても今は蕎麦粉の保存状態もいいですし、季節が正反対のオーストラリアなんかから輸入されていますんで、一年を通じて状態の良いそばを食べることができるんですよね。気の利いたお蕎麦屋さんなら、ちゃんとした蕎麦粉を使っていますから。
うどんやそばの何が良いかっていうと、やっぱりその手軽さだと思うんですよね。特にうどんの方は、食べ方によってはお湯を沸かして麺を茹でるだけで、ぱぱっと食べられちゃいますから。もちろん拘ろうと思えばどこまでも拘ることも出来ますし、そんな懐の広さが嬉しいじゃないですか。
うどんの本場というと四国は香川県の讃岐うどんが挙げられるわけですが、そこの食べ方として近年一躍有名になったのが「ぶっかけ」。茹でて冷水でしめたうどんに、生醤油・かつおぶし・刻みネギなどをそのままぶっかけて食べるという豪快かつ、うどんの生の味を楽しめるという食べ方なんですが、実は「ぶっかけ」って名前はそもそも蕎麦の食べ方だったんですよね。
これは一口ずつ蕎麦つゆにつけては食べるという、もともとの食べ方が面倒だということで、江戸時代中期頃に、立ったまま食べられるように、つゆをそのままかけて食べてしまう「ぶっかけそば」という食べ方が流行ったそうなんですよ。なんともせっかちな江戸っ子らしい話ですよね。
で、ぶっかけそばが流行したため、それじゃあイヤだというお客さんの為に、これまで通り普通につゆと蕎麦とをバラバラに出す供し方をして「もりそば」という名前が出来た、というんですね。ちなみに「ざる」にのせて供する「ざるそば」は明治時代に出来たそうです。
まぁそんな「ぶっかけ」が寒い時期には熱いつゆを丼にはって供するようになって、今我々が目にする「かけそば・かけうどん」なんてのが出来たわけですが、僕はこのかけそばやらかけうどんやらが一番好きなんですよね。冷たいつゆにつけて食べるってのは、あんまり得手じゃあないんです。
よっぽど暑い時季でない限り、温かいつゆで鼻の頭に汗をかきながらたぐるってのが醍醐味、みたいなところがあるんですよねえ。この温かいかけそばやらうどんやらに、天ぷらやら山菜やらをのっけたり、煮付けたおあげで「きつね」、天かすで「たぬき」なんてのも大好きです。
で、そんな「かけそば(温)デコレーション」の中で、最も好きなのが実は生卵だったりするんですよ。いわゆる月見うどん・そばってやつですね。
またこの月見ってのは、人それぞれにこだわりがあるようで、最初に崩してつゆによく混ぜて、まろやかにしてから食べる人なんてのもいれば、最初にちゅるんとすすっちゃう人もいる。白身だけ先にすすっちゃって、黄身は熱が伝わったところでシメにすする人もいれば、麺だけ先に食べて最後につゆを飲むときに卵を溶く人もいたりするわけです。
で、僕はっていうと最初に熱々のつゆに浮いた卵を、くずさないように麺の下にいれるんですよ。それでまた崩さないように気をつけながら麺をすするわけです。で、麺を半ば過ぎまで食べ終える頃には、白身にも黄身にもよく熱が伝わって、白身は白く固まりはじめ、黄身は熱で旨味が活性化して、温泉卵の3歩手前っくらいの状態になるんですよね。
それを麺を食べ尽くした最後に、つゆと一緒にすするんです。最初は白身とつゆだけが口に入ってくるように上手にすすって、仕上げに温まった黄身とつゆをちゅるんと。これがまた口の中でとろーっと潰れて、つゆと混ざってなんとも云えない旨味になるんですよ。
とまぁ、そんな感じで月見そば・うどんには、ちょっとコダワリがある僕なんですが、先日、これだけ愛して止まない「月見」に手酷い目に遭わされてしまったんです。
その日、僕は自宅で仕事をしていたわけなんですが、腹も減ったんでうどんを食べようと、大鍋にお湯を沸かして、まぁ市販の乾麺ですが茹ではじめたんですよね。で、さて具材をどうしようかと考えたわけですが、冷蔵庫をあさっても、どうにもピンと来るモノがない。
まぁ大量のカツオ節と梅ペーストに醤油をぶっかけてお湯を注いで食べるという、いつものお手軽でもいいかなーと思ったんですが、寒い時期ですから麺つゆをちゃんと作って食べようと考え直したんです。
とはいっても、極めて簡単なつゆなんですけどね。鍋にお湯をはって火にかけて、白だし・醤油で出汁と塩味のベースを作り、そこに梅干しペーストを溶いて、ほんの少しお酢をたらして、仕上げに昆布粉と椎茸粉を加えて一煮立ちさせるってなだけのもんです。
自他共に認める酸っぱいもの好きな僕ですから、この梅干しペーストと少しのお酢ってのは外せないんですよね。逆に甘い風味はあんまり得手ではないので、みりんは一切使わないんです。
ただ、この日は、味見した段階で少しばかりお酢の量が多かったかなーと感じたんですよね。まぁ気になるほどではないですし、何しろ酸味好きですから特に問題とは思わなかったんですよ。まぁ実際は、それが大間違いだったわけですが。
そんな感じでつゆも出来上がり、うどんもゆで上がったんで。うどんをざるにとって流水で締めてぬめりを取って、別に沸かしておいたお湯の中に戻して温めたところで丼に盛りつけ、つゆをはってかけうどんにしたんです。
そこから今度は、仕上げにネギを刻んだネギをパラっと散らして、まだ卵の日付が新鮮なのを確認して割り入れたわけですよ。これでもう一丁前の月見うどんの完成です。食卓に運んで七味を振りかけ、「美味しく育てよー」なんて思いながら、いつも通り生卵の上に麺をかけるようにして麺の下に潜り込ませてから、いざ食べてみると手前味噌ながら実にうまい。
お酢と梅の酸味が口の中の粘膜を刺激して、一口ごとに食欲がわくようです。空腹に温みと、うどん独特のボリュームがしみいります。あっという間に麺を食べ干して、お待ちかねの卵&つゆの番手になったわけですが、よくよく熱が通ったらしくて、綺麗に白身が黄身を包むようになっていたんですよね。希に見る美味しそうな風情です。
さぁ丼を抱えて、まずはつゆと白身を…とすすりはじめたんですが、やっぱり若干酸味が強く、少しむせそうになったんですよ。まぁそれでも吹き出すほどではなかったんで、ぐっと堪えて、気をつけながら唇に触れた白身をすすりこもうとしたんですが、いつもならちゅるんっと白身と黄身が分離して入ってくるはずが、どういうわけか入ってこないんです。
こりゃ熱が通り過ぎたかなと、少し丼にかぶりついている唇を広く開けてすすりこんだ次の瞬間、これまで吸引圧がかかっていた分強烈に、なおかつ白身も黄身も一緒になって一塊の卵が口の中に飛び込んできたんですよ。そして続いて入ってくる酸味を帯びた熱いつゆ。
もう、口の中は大パニックですよ。しかも丸ごと突入してきた卵が喉ちんこ近辺を直撃。さらにその間隙を縫って入ってきたつゆが、喉の液体が入るべきではないエリアに流入し、粘膜を刺激。そんなところは旨味をうけるエリアではないので、酸味は全て刺激に変換されて、その結果どうなったかといいますと、当たり前ながら咽せたんです。
ただ丼を煽ったまま咽せたら、どんな惨劇が起こるかはさすがにわかっていたので、慌てて口を閉じたんですが、口を閉じると咽せた呼気はどこにいくかっていうと咽頭を回って鼻の方にいくわけです。するとそのルートには一気に喉の奥に突貫をかけてきた生卵がいるわけで…。
自分でも驚くような「ごっ!もぶっふぁ!」というような異音を喉で鳴らしたかと思うと、同時に鼻の奥の方に強烈な痛みを感じて、努力も虚しく丼に色々なモノを噴出してしまったんですよね。強烈な噴出で、顔の前にあるままの丼からつゆが跳ね返って顔中つゆだらけですよ。もう目も開けられません。
脳裏に初めてカルピス原液を瓶から直接飲んで盛大に噴出したことを思い出したりと、軽い走馬燈を見るほどのパニックに陥りながらも、これ以上被害が増えないようにと丼を食卓に戻し「あぁ…あぁあぁー…」とバイオハザードのゾンビのように唸りながら、半ば手探りでキッチンに駆け込み、とりあえず口の中のモノをシンクに出したわけですが、もう鼻の奥が痛くて仕方ないわけです。明らかに鼻と喉の間に異物が入っている感じです。
とりあえずキッチンのタオルで軽く顔を拭いて目を開けられる状態にして、あとは洗面所でうがいしたり鼻かんだりしようと移動したわけですが、水を出しながら顔を洗い、うがいをしてから、豪快に手鼻をかんだんですが…えーとその、なんですかね、こう、黄色いものが大量にでてきまして…。
すみません!お食事中の方、本当にすみません!でも僕だって、誓ってわざとやったわけじゃあないんです!でもね、あの衝撃はなかなかにないですよ?だって自分の鼻から黄色い粘液が出てくるっていうのは、相当ショッキングですよ。咽せ返りすぎて、どっかの器官から変なもんでたのかと思いましたから。ちょっとした奇跡体験ですよ。アンビリーバボーですよ。
まぁ真相は咽せ返った瞬間に、喉の奥にあった卵が破裂して鼻の方に入り込んだってだけの話なんですけどね(苦笑)。その後しばらくはどれだけ鼻をかんでも、なんか若干鼻の奥の方に何かが詰まっているような感じは取れないし、卵が固まって鼻毛がかぴかぴになってしまったり、本当に困惑させられました。
しばらくして、冷静になってから気づいたんですけど、つゆにお酢を結構入れたんで、卵のタンパク質が固まりやすくなって、つゆの熱が伝わって固まる以上に、いつもより固まっていたんじゃないかと思うんですよね。だからすすりこんだときに、一気に固まりで雪崩れ込んできた、と。
いや、もうね鼻毛と口ひげに黄色い卵カスをつけて、地獄から返ってきたような顔をしている自分の顔が未だに忘れられませんよ。あの鼻の奥の痛みも。
しばらく月見うどん恐怖症になりそうです。
(あとネギのカケラもでてきたよ…皆さんも十分ご注意を…)
それでも結構頻繁にうどんやらそばやらを食べているなぁと最近自覚しているんですよね。麺類で考えた場合、パスタよりもラーメン、ラーメンよりもうどん・そばという順位が僕の中のどこかにあるような気がします。
うどん・そばのどちらかを選べってなことをいわれると、これはまた難しいんですが、どうしても選ばなくちゃいけないとなると、これはやっぱりうどんですね。というのは、そばにはやっぱり旬がありますからね。旬を外れた時期のそばってのはあんまり歓迎できたもんじゃあないので、いつでも美味しく食べることが出来るうどんが嬉しいわけです。
ちなみにそばの旬は秋なんですが、そうはいっても今は蕎麦粉の保存状態もいいですし、季節が正反対のオーストラリアなんかから輸入されていますんで、一年を通じて状態の良いそばを食べることができるんですよね。気の利いたお蕎麦屋さんなら、ちゃんとした蕎麦粉を使っていますから。
うどんやそばの何が良いかっていうと、やっぱりその手軽さだと思うんですよね。特にうどんの方は、食べ方によってはお湯を沸かして麺を茹でるだけで、ぱぱっと食べられちゃいますから。もちろん拘ろうと思えばどこまでも拘ることも出来ますし、そんな懐の広さが嬉しいじゃないですか。
うどんの本場というと四国は香川県の讃岐うどんが挙げられるわけですが、そこの食べ方として近年一躍有名になったのが「ぶっかけ」。茹でて冷水でしめたうどんに、生醤油・かつおぶし・刻みネギなどをそのままぶっかけて食べるという豪快かつ、うどんの生の味を楽しめるという食べ方なんですが、実は「ぶっかけ」って名前はそもそも蕎麦の食べ方だったんですよね。
これは一口ずつ蕎麦つゆにつけては食べるという、もともとの食べ方が面倒だということで、江戸時代中期頃に、立ったまま食べられるように、つゆをそのままかけて食べてしまう「ぶっかけそば」という食べ方が流行ったそうなんですよ。なんともせっかちな江戸っ子らしい話ですよね。
で、ぶっかけそばが流行したため、それじゃあイヤだというお客さんの為に、これまで通り普通につゆと蕎麦とをバラバラに出す供し方をして「もりそば」という名前が出来た、というんですね。ちなみに「ざる」にのせて供する「ざるそば」は明治時代に出来たそうです。
まぁそんな「ぶっかけ」が寒い時期には熱いつゆを丼にはって供するようになって、今我々が目にする「かけそば・かけうどん」なんてのが出来たわけですが、僕はこのかけそばやらかけうどんやらが一番好きなんですよね。冷たいつゆにつけて食べるってのは、あんまり得手じゃあないんです。
よっぽど暑い時季でない限り、温かいつゆで鼻の頭に汗をかきながらたぐるってのが醍醐味、みたいなところがあるんですよねえ。この温かいかけそばやらうどんやらに、天ぷらやら山菜やらをのっけたり、煮付けたおあげで「きつね」、天かすで「たぬき」なんてのも大好きです。
で、そんな「かけそば(温)デコレーション」の中で、最も好きなのが実は生卵だったりするんですよ。いわゆる月見うどん・そばってやつですね。
またこの月見ってのは、人それぞれにこだわりがあるようで、最初に崩してつゆによく混ぜて、まろやかにしてから食べる人なんてのもいれば、最初にちゅるんとすすっちゃう人もいる。白身だけ先にすすっちゃって、黄身は熱が伝わったところでシメにすする人もいれば、麺だけ先に食べて最後につゆを飲むときに卵を溶く人もいたりするわけです。
で、僕はっていうと最初に熱々のつゆに浮いた卵を、くずさないように麺の下にいれるんですよ。それでまた崩さないように気をつけながら麺をすするわけです。で、麺を半ば過ぎまで食べ終える頃には、白身にも黄身にもよく熱が伝わって、白身は白く固まりはじめ、黄身は熱で旨味が活性化して、温泉卵の3歩手前っくらいの状態になるんですよね。
それを麺を食べ尽くした最後に、つゆと一緒にすするんです。最初は白身とつゆだけが口に入ってくるように上手にすすって、仕上げに温まった黄身とつゆをちゅるんと。これがまた口の中でとろーっと潰れて、つゆと混ざってなんとも云えない旨味になるんですよ。
とまぁ、そんな感じで月見そば・うどんには、ちょっとコダワリがある僕なんですが、先日、これだけ愛して止まない「月見」に手酷い目に遭わされてしまったんです。
その日、僕は自宅で仕事をしていたわけなんですが、腹も減ったんでうどんを食べようと、大鍋にお湯を沸かして、まぁ市販の乾麺ですが茹ではじめたんですよね。で、さて具材をどうしようかと考えたわけですが、冷蔵庫をあさっても、どうにもピンと来るモノがない。
まぁ大量のカツオ節と梅ペーストに醤油をぶっかけてお湯を注いで食べるという、いつものお手軽でもいいかなーと思ったんですが、寒い時期ですから麺つゆをちゃんと作って食べようと考え直したんです。
とはいっても、極めて簡単なつゆなんですけどね。鍋にお湯をはって火にかけて、白だし・醤油で出汁と塩味のベースを作り、そこに梅干しペーストを溶いて、ほんの少しお酢をたらして、仕上げに昆布粉と椎茸粉を加えて一煮立ちさせるってなだけのもんです。
自他共に認める酸っぱいもの好きな僕ですから、この梅干しペーストと少しのお酢ってのは外せないんですよね。逆に甘い風味はあんまり得手ではないので、みりんは一切使わないんです。
ただ、この日は、味見した段階で少しばかりお酢の量が多かったかなーと感じたんですよね。まぁ気になるほどではないですし、何しろ酸味好きですから特に問題とは思わなかったんですよ。まぁ実際は、それが大間違いだったわけですが。
そんな感じでつゆも出来上がり、うどんもゆで上がったんで。うどんをざるにとって流水で締めてぬめりを取って、別に沸かしておいたお湯の中に戻して温めたところで丼に盛りつけ、つゆをはってかけうどんにしたんです。
そこから今度は、仕上げにネギを刻んだネギをパラっと散らして、まだ卵の日付が新鮮なのを確認して割り入れたわけですよ。これでもう一丁前の月見うどんの完成です。食卓に運んで七味を振りかけ、「美味しく育てよー」なんて思いながら、いつも通り生卵の上に麺をかけるようにして麺の下に潜り込ませてから、いざ食べてみると手前味噌ながら実にうまい。
お酢と梅の酸味が口の中の粘膜を刺激して、一口ごとに食欲がわくようです。空腹に温みと、うどん独特のボリュームがしみいります。あっという間に麺を食べ干して、お待ちかねの卵&つゆの番手になったわけですが、よくよく熱が通ったらしくて、綺麗に白身が黄身を包むようになっていたんですよね。希に見る美味しそうな風情です。
さぁ丼を抱えて、まずはつゆと白身を…とすすりはじめたんですが、やっぱり若干酸味が強く、少しむせそうになったんですよ。まぁそれでも吹き出すほどではなかったんで、ぐっと堪えて、気をつけながら唇に触れた白身をすすりこもうとしたんですが、いつもならちゅるんっと白身と黄身が分離して入ってくるはずが、どういうわけか入ってこないんです。
こりゃ熱が通り過ぎたかなと、少し丼にかぶりついている唇を広く開けてすすりこんだ次の瞬間、これまで吸引圧がかかっていた分強烈に、なおかつ白身も黄身も一緒になって一塊の卵が口の中に飛び込んできたんですよ。そして続いて入ってくる酸味を帯びた熱いつゆ。
もう、口の中は大パニックですよ。しかも丸ごと突入してきた卵が喉ちんこ近辺を直撃。さらにその間隙を縫って入ってきたつゆが、喉の液体が入るべきではないエリアに流入し、粘膜を刺激。そんなところは旨味をうけるエリアではないので、酸味は全て刺激に変換されて、その結果どうなったかといいますと、当たり前ながら咽せたんです。
ただ丼を煽ったまま咽せたら、どんな惨劇が起こるかはさすがにわかっていたので、慌てて口を閉じたんですが、口を閉じると咽せた呼気はどこにいくかっていうと咽頭を回って鼻の方にいくわけです。するとそのルートには一気に喉の奥に突貫をかけてきた生卵がいるわけで…。
自分でも驚くような「ごっ!もぶっふぁ!」というような異音を喉で鳴らしたかと思うと、同時に鼻の奥の方に強烈な痛みを感じて、努力も虚しく丼に色々なモノを噴出してしまったんですよね。強烈な噴出で、顔の前にあるままの丼からつゆが跳ね返って顔中つゆだらけですよ。もう目も開けられません。
脳裏に初めてカルピス原液を瓶から直接飲んで盛大に噴出したことを思い出したりと、軽い走馬燈を見るほどのパニックに陥りながらも、これ以上被害が増えないようにと丼を食卓に戻し「あぁ…あぁあぁー…」とバイオハザードのゾンビのように唸りながら、半ば手探りでキッチンに駆け込み、とりあえず口の中のモノをシンクに出したわけですが、もう鼻の奥が痛くて仕方ないわけです。明らかに鼻と喉の間に異物が入っている感じです。
とりあえずキッチンのタオルで軽く顔を拭いて目を開けられる状態にして、あとは洗面所でうがいしたり鼻かんだりしようと移動したわけですが、水を出しながら顔を洗い、うがいをしてから、豪快に手鼻をかんだんですが…えーとその、なんですかね、こう、黄色いものが大量にでてきまして…。
すみません!お食事中の方、本当にすみません!でも僕だって、誓ってわざとやったわけじゃあないんです!でもね、あの衝撃はなかなかにないですよ?だって自分の鼻から黄色い粘液が出てくるっていうのは、相当ショッキングですよ。咽せ返りすぎて、どっかの器官から変なもんでたのかと思いましたから。ちょっとした奇跡体験ですよ。アンビリーバボーですよ。
まぁ真相は咽せ返った瞬間に、喉の奥にあった卵が破裂して鼻の方に入り込んだってだけの話なんですけどね(苦笑)。その後しばらくはどれだけ鼻をかんでも、なんか若干鼻の奥の方に何かが詰まっているような感じは取れないし、卵が固まって鼻毛がかぴかぴになってしまったり、本当に困惑させられました。
しばらくして、冷静になってから気づいたんですけど、つゆにお酢を結構入れたんで、卵のタンパク質が固まりやすくなって、つゆの熱が伝わって固まる以上に、いつもより固まっていたんじゃないかと思うんですよね。だからすすりこんだときに、一気に固まりで雪崩れ込んできた、と。
いや、もうね鼻毛と口ひげに黄色い卵カスをつけて、地獄から返ってきたような顔をしている自分の顔が未だに忘れられませんよ。あの鼻の奥の痛みも。
(あとネギのカケラもでてきたよ…皆さんも十分ご注意を…)