■ まかべー。

真壁刀義というレスラーがいます。

刀義とは「とうぎ」と読みます。もちろんリングネームであって本名ではありません。「義を重んじ刀の様に折れず曲がらず義を貫き通す」という意味でつけたとかつけてないとか、そんな話があったような気がします。

バックボーンは柔道。そして帝京大学では学生プロレスでスタイナーブラザーズというアマレス出身のモンスター的なタッグの片割れであるスコット・スタイナーをモチーフとした「プリン真壁」というリングネームで活躍していました。


その後プロレス入りしたわけですが、デビューも現在も新日本プロレスの所属です。当時の新日本プロレスといえばアマレス出身者優遇というか至上主義的なところもあり、彼らがアマレスエリート扱いされる中、学生プロレス出身という真壁はその経歴から長らく活躍の場を与えられませんでした。

それでも真壁は腐らず曲がらず、逆に雑草であることをセールスポイントにしながら、文字通りはい上がろうと努力の日々を続けていたわけです。

ファイトスタイルはラフ&パワー。身長181cmと、新日本プロレスの中ではそれほど大きな体ではないのですが、力負けすることもなく勢いのある試合をすることもあり、今ではトップ戦線のポジションは与えられないものの、興行的には中堅的なポジションをあたえられています。


とまぁぶっちゃけどうってことのないレスラーの真壁さんだったわけですが、ここ1・2年でしょうか。インディー団体の雄・アパッチプロレスのリングに上がることが多くなったんですよ。しかも「秘密兵器戦力」としてのスペシャルゲスト扱いで。

まーそんな扱いはこれまで新日本の中ではされたことがなかったわけですが、ファイトスタイルもいつものラフファイト以上にハードな感じで、ヒール(悪役)色を強く出したものにシフトしていて、それがまた似合っているというか、実にはつらつと試合をしているわけです。

なんていうんでしょうねえ。こういう云い方は誤解を招きそうですが、対戦相手のインディー団体の選手達とはやっぱり身体からして違うといいますか、とにかく「強い・凄い・悪い」といった具合なんですよ。

それにその団体のファンからすれば真壁は間違いなく外敵であり、アパッチは新日本プロレスというメジャー団体自体へのアンチテーゼとしてのインディーをテーマとしている団体なもんですから、その所属選手である真壁が強くて大暴れしているという状況は面白くないわけで、怒号のようなブーイングと、対戦相手への応援で物凄い盛り上がるわけです。

これまでも、新日本プロレス内ではパっとしなかったレスラーが他の団体に上がると、途端に輝き出すというパターンは多くありましたが、今回の真壁選手の輝きもそんな感じなんでしょうね。まだ大ブレイクとまではいっておりませんが、確実にその兆しは見えてきているなといった感じです。


あ、さて。そんな真壁選手ですが、先日の新日本プロレスの別ブランド興行「LOCK UP」に参戦。金網デスマッチを制したわけなんですが、その際に頭部に負傷をおったそうなんですね。

それが理由で後日の興行を欠場するに至ったわけなんですが、その経緯が新日本プロレスオフィシャルサイトに掲載されていまして、あまりにも面白かったので紹介します。

真壁刀義選手欠場のお知らせ
掲載日: 2007年02月06日

 2月4日「LOCK UP」にて金網デスマッチを制した真壁刀義選手ですが、試合中に頭部を裂傷したケガが完治していない為、本日の試合を欠場させて頂く運びとなりました。
 現在、真壁選手は病院にて療養中で、一刻も早い完治を目指しております。真壁選手の試合を楽しみにしていたファンの方々には本当に申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願いします。

※経緯
 本来ならば2月4日の試合後に縫合するはずでしたが、真壁選手自身が“かすり傷程度”と断定。ドクターの指示を無視し、何の処置もなく帰宅しました。しかし、その傷口から黴菌が入り化膿。本日午後、真壁選手本人が病院に診察に行ったところ、思いのほか傷口の化膿がひどく、医師より「出場ストップ」を宣告されました。
 真壁選手は診断後、「とにかく治せ!」と医師に対し凄み、診察室で暴れていると病院側から連絡を受け、直ちに新日本プロレスフロントが診断先の病院へ駆け付けました。
 その際、医師よりケガの詳細の説明を受け、選手生命を重んじた結果、太田大会の欠場を決断いたしました。なお、現在真壁選手は、病院側から麻酔を投与され、病床についております。

新日本プロレスリング株式会社
新日本プロレスオフィシャルサイトより引用

あまりにもツッコミどころが多すぎて困ってしまいますが、現在の真壁選手は「アンチェインドゴリラ」というニックネームであり、確かに古の名レスラーであるブルーザー・ブロディの如くチェーンを首に巻いたり、キングコングニーをフィニッシュホールドにしたりしていますが、オフィシャルサイトの欠場報告までゴリラ化しているとは恐れ入りました。

実際、頭部の負傷というのは脳に近いところでもありますので、化膿した傷を放置なんてしておいたら、どんな二次的な症状が出てくるかわかりません。喩え強靱なレスラーの肉体であり、なおかつゴリラ化している真壁選手であっても、今後の選手生命を重んじてのドクターストップは正解でしょう。

なにはともあれ麻酔がいつ切れて暴れ出すかはわかりませんが、一日も早く負傷を治し、再びリングで大暴れしてもらいたいモノです。



しかしオフィシャルサイトでここまで
ハードル上げられちゃったら
真壁選手も復帰一発目のコメントとか
やりづらいだろうなあ(笑)。

(色々な意味で注目しています(笑))

(C) G-LABO Gengi-DOJO.