【過去のつぶやき】
2003年10月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。
感想など、メールか掲示板の方にいただけると、非常に嬉しいです。メールは送信する前に、こちらを御一読下さいませ。 |
2003年
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● 幸せのカタチ(2003年10月02日-01:19)
● クラス発表(2003年10月04日-02:19)
● 愛に殉じるには重すぎる十字架(2003年10月07日-02:04)
● 友達の友達の話[春九堂の場合#3](2003年10月07日-19:13)
● 君の名は。(2003年10月08日-04:42)
● デブー!(2003年10月09日-06:22)
● ウルフになる為に 〜そのイチ〜(2003年10月15日-12:00)
● O・KANが止まらない!(2003年10月17日-18:20)
● 景気回復にむけて(2003年10月22日-23:15)
● 飛翔 〜空モ飛ベルハズ〜(2003年10月26日-20:02)
● 飛翔2 〜空モ飛ベルハズ〜(2003年10月27日-02:06)
● 深くなる傷(2003年10月28日-14:04)
● Sui−Kou(2003年10月29日-01:33)
「梅ねり」が好きだ。
「梅ねり」が好きだ。
私は「梅ねり」が大好きだ。
口の中にぽいぽい放り込んでいると、煙草を吸わなくなるくらい好きだ。ほうじ茶と一緒に噛むのが好きだ。歯の裏にくっついてしまった梅ねりを舌の先で花京院典明のように「レロレロレロレロレロレロレロ」と舐めるのが好きだ。
というか、むしろ舐めている最中は花京院になりきっているつもりだ。
ことほどさように私は「梅ねり」が好きだ。
だから私は今、幸せである。
途方もなく幸せである。
まだまだ私は幸せを求めている。 (御徒町の二木の菓子に大量売りしているとの情報…ニヤリ)
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2003年10月02日-01:19
] ▲
PA10クラス発表
担任 | みやもと春九堂 | 副担任 | 兄貴 | さき | | 男子 | 女子 | 委員長 | タカハシ | 来水ユキ | No.001 | 1CH | Ayane | No.002 | AKIRA | PARIN | No.003 | fujii | rinn | No.004 | matuda | μν | No.005 | エヌ氏 | あお@北海道 | No.006 | かっぱ♪ | こずえ | No.007 | ゴロー | さお | No.008 | タイガー | さと♪ | No.009 | たちばな | さらこ | No.010 | ねこや | ナクタ | No.011 | ポイポイ | のえ | No.012 | みづっき | ピコット | No.013 | ヤモン | まりな | No.014 | ゆめや | みゆき | No.015 | 庚 | もっち | No.016 | 紅緑 | やぅちゃ | No.017 | 荒井。 | よちえ | No.018 | 三太 | よもぎ | No.019 | 山音 凪 | 香 | No.020 | 白峰一刀斎 | 咲耶 | No.021 | 煩天丸 | 藤野ゆかり | 以上は厳選なる抽選の結果である。 なお倍率は男子2倍、女子1.4倍であった。
選ばれた諸君。おめでとう。 (まぁ大変なのはこれからですが…ニヤリ)
[
2003年10月04日-02:19
] ▲
ヤマジュンが好きだ。
非モテ街道をバク進すること、二十八年。そのことをサイト上でも随分とネタにもしたし、トップページで「素敵な彼女さん大募集中」というダイレクトな看板を上げつつも、独り身生活は果てしなく続いている僕である。
別に非モテなのは仕方ないとしても、最近では「みやもとさんに恋人が出来ないのは男色だからですよ」とまで云われる始末。そしてその事実無根な話の根拠としてヤマジュン復刊に深く関わってしまったという事もある(例:復刊タイトルの命名、復刊原稿の受け取りと編集長との会談、微力ながらのプロモーション)。
しかし諸君、考えてみて欲しい。好みのタイプの女性を目の前に、本人からそんなことを云われてしまう辛さを。そして「いやー仕事ですから」とは言い切れないノーギャラの悲しさを(マジ)。
確かに僕には、自虐的なまでの愉快犯的気質があることはわかっている。簡単にいってしまえばネタ重視の人間であることを。
だがしかし、だからといって恋愛という極めてプライベートなところにまで、ある意味での被害がおよんでしまうのはどうかと思うのだ。どうかと思うのだけれども、それでもプッシュしたくなるのが「ヤマジュン」の世界なのだ。それくらいヤマジュンが好きなちび薔薇なのだ。
あ、さて。そんな僕の日常の痛々しい話とはあまり関係なく、プロモーションの一端として提案されていたものの、大人の事情で企画倒れしそうになっていたヤマジュンTシャツが遂に、正式に発売が決定されました。
デザイナーには、へっぽこヤマジュンファンの私、みやもと春九堂と、本業デザイナーの一流ホームページのゴトウさんを起用し、なんとも色々な意味で素敵なデザインになっております。
ちなみにゴトウさんは、僕が「作(や)らないか?」と誘ったわけであって、いい男に弱いゴトウさんが「僕もヤマジュンファンなので是非!」とホイホイ着いてきてしまったわけではないので、一流ホームページファンの人はご安心下さい。
『かつて尻にネギを刺した男』という勇壮すぎる二つ名を持ってはいても、ゴトウさんは違います。無論僕も違いますが。どうでもいいですけど、上記の文章に「いい男」という言葉が出てきますが、文章上の流れで登場した表現であり、事実とは異なりますので、お詫びして訂正させていただきます。
さて、そんなわけでして、思わぬところで『一流ホームページ&じーらぼ!コラボレーション』となった、このTシャツ。この秋、是非貴方の肌着に。肌寒い日、ちょっとしたインナーに最高の一枚です。
秋の柔らかな日差しにあてられて、第2ボタンまで開けたときに胸元から覗く阿部シルエット。第3、第4まで開けたときに露わになるYARANAIKAの挑発的なメッセージ。そして上着を全て脱ぎ終えたとき、バックに映える勇ましいまでの阿部フェイス。
「今夜はキめる」つもりのデートに。 ストリートファイトで挑戦者を探すときのアイテムとして。 オフ会のネタとして。 罰ゲームの十字架として。 同好の志を求める際に――。
あらゆる限定されたシーンに最適です。正直、じーらぼ!発のあらゆるイベントにおいて、公式ユニフォームにしたいくらいの気持ちです。
というわけで、お待たせしてしまった皆様も、そうでない皆様も。 買 わ な い か ?
[
2003年10月07日-02:04
] ▲
智史君、智史君。僕たち随分、お互いの「友達の友達の話」をしてきたけど、君の友達の友達って、普通に軽犯罪者だよね。
ウンチョス漏れちゃったとかまでは、アクシデントで済むけれど、コンビニでヲティムにバーコードリーダーって、ちょっと、無い。ていうかいくらなんでもそれはない。捕まるから。
思わず読みながら「おまわりさーん!」と天高く叫びそうになっちゃったよ。まぁシモネタからは離れられないのかなぁ。まぁさすがに僕の周りにはコンビニで軽犯罪を犯すような剛の者はいないけれども、こんなヤツがいたなぁ。
これは僕の友達の友達の話、なんだけどさぁ。
そいつが中学生だった頃の話なんだけどね、今から15年くらい前の話か。まぁ中学って大体どこも部活に入るじゃない。そいつはあんまり先輩後輩関係とかがイヤだったこともあって、クラスの仲が良かったヤツと一緒にバドミントン部に入ったんだよね。その年の創立だったから、先輩いないし、いたとしても同じゼロからのスタートだしね。
まぁ、入部説明会で「バドミントンってやってみるとハードなスポーツなんだな」っていうのはわかったけれども、予想外だったのは30人中男子部員が5人しか入らなかったことだったんだよね。そうすると当然周りは女子ばっかりなわけ。
でも、正直いってその年頃だと喜ぶよりも、どうしたらいいかわかんなくなるようなもんじゃん。その年頃じゃ、女の方が確実に大人だし、怖いしさ。だから男子だけ妙に結束固くなっちゃったんだよね。まぁ決して女子と不仲だったわけじゃないんだけどね。
そんな感じで部活ライフを送っていたワケなんだけど、女子ばっかりだから、動いて汗かいた後の体臭とか気になるんだよね。男ばっかりだったら「スカしてんじゃねぇよ」とかいう話にもなるのかもしれないけれど、女子に「クサい」とかいわれたら瞬く間に話が広がってあっという間にバイキン扱いだからね。そりゃあ気も遣うわけだよ。
で、休憩時間とか終わった後とかに使うわけよ、当時流行りだしていた8×4とかの制汗デオドラント系のスプレーを。みんなでシューシューやるもんだから、部室の中はもう8×4臭がすごいのね。あれはもうちょっと異常だったね。え?なんでそんなに詳しいかって?そりゃもう同じ部活だったからさ。それ以上でもそれ以下でもないよ。友達の友達の話だから。
話続けるけど、当時流行っていたモノで他にコールドスプレーとか、エアーサロンパスがあったんだよね。知ってるでしょ?前者は吹き付けるとリアルに冷たいアイシング用のヤツで、後者はその名の通り液状のサロンパス成分で冷たく感じるヤツ。まぁこれが「あの事件」の火種になったんだよね…。
夏だったか秋だったか、さすがに忘れちゃったけど、いつも通りの放課後の部活が終わった後の事。部室に戻ってきて着替えてたんだよね。で、男連中は、いつも通り着替えてタオルで汗拭いて、8×4をふきかけようと思ったら、どうも一人が忘れたらしいんだよね。で、「8×4借りるよー」とかいって他のヤツのスプレーを手にとってワキに噴射したんだよ。
で、その直後
「冷たっ!!」
とか大声で叫んでんの。何事かと思ったらそいつ、エアーサロンパス間違ってワキの下に吹きかけてんの。もうお前バカかと、アホかと。ゲラゲラ笑いながら見てたんだけど、しばらくもしない内に、今度はそいつが
「あっ?!熱い!熱いー!!ワキ熱い!!」
とか言い出して、ワキの下抑えて暴れ出したのね。何事かと。そもそもエアーサロンパスって冷たく感じるものなのに、なんで熱くなるんだと、「お前、なんか悪い病気なんじゃねーの」とか散々からかったわけ。
そしたらそいつ、もう涙目で「だったらお前ら試してみろよ!本気で熱いんだから!」とかムキになってんのね。それで他の連中も、代わる代わるワキの下にエアーサロンパスを噴射してみたわけ。バカだよねー。で、そしたらやっぱり
「何いってんだよ、やっぱ冷た…熱い!!あつーーい!!!」
とかのたうち回り始めてさー。もう僕の友達の友達とか、指さして大笑いしてんの。まぁ他人の不幸を笑うヤツは、手痛いしっぺ返しを喰らうことになるのは世の習いなんだけどね。
で、案の定あんまり笑ってるもんだから、「お前もやれよ!」とかいわれだしてさ。「結束を乱す気か?!」とか「連帯責任だろ!?」とか詰め寄られて、なにが責任なんだとか、そんな結束いらないとか、そういうの有無をいわさない状況なのね。眼がマジだし。
で、もう期待されちゃってるわけ。みんなと一緒にワキに噴射しとけばそれで済んだのに、一通り終わっちゃったから、「それ以上」を期待されてるのね。なんつーかネタフリされてるわけ。そしたらもう応えなくちゃいけない。いや「いけない」って事はないんだけど、そいつは「ここで期待に応えないのは男が廃る」とか思ったらしいんだよ。バカっていうか損な性分だよね。
もう、そこでそいつも覚悟完了したね。
「なんだよもー。お前らバカなんだからさー。騙されないよ?俺は騙されないよ?」
とかいいながら、エアーサロンパスをまず両ワキに噴射。で、さらに
「ほーら、冷たいだけじゃんこんなの。超余裕だよ、お前らチキン過ぎ」
とかいいながら、短パンとパンツを巻くって、ヲティムに噴射。
「ひゃー!冷たー…
あつーーーい!!」
まずワキに来たらしいね。まぁ所詮他人の痛みだからわかんないんだけど、もう腕をおろしていられないんだよね。ワキの下がふさがると、噴射された液が密着してすげぇ熱いらしいんだよ。
もう熱いというか痛いんだけどさ。とりあえず周りは「だろ?!熱いだろ?!」とかいいながら大爆笑してんだけど、そいつはもう言葉を返す余裕なんてなかったんだよ。なにしろ刺激がヲティムの方にも来たらしくってね。
「あっ?!あつっ……ぁあああぁぁ!!!
いたーーーい!!」
びっくりしたらしいね。そこがそんなに敏感な部分だなんて思いもしなかったらしいよ。ヲティム部分は大したことなかったみたいなんだけど、ヲイナリさん部分がものすごい熱いというか痛かったらしいんだよね。特に裏側?あそこって下着で擦れてるからなのか、ものすごい敏感なんだよね。
「いたーい!!痛い痛い痛い!!タマが!!袋が!!!熱い痛い!!」
とか大騒ぎしながら、股間を抑えて文字通りのたうち回ってんの。あとで「ヲイナリさんにハンダゴテ押しつけられた気分」とかいってたけど、もうホント手に負えないバカだよね。周りはもうそれ見て大爆笑してるし。
でも、そいつはもう期待に応えたとかそういう気持ちはなくって、ただただ「使用前に壊れた」とか「使い物にならなくなった」とか、そんな絶望感と痛みとで、短パンの上からヲティムをがっちり両手で握ったままリアルにパニックになっていたらしいよ?
まぁ壊れても仕方のないことをしたわけだけど、どちらかというと頭の中身の初期不良交換をしてもらったほうがいいと思うよね。ちなみにパンツにもサロンパス成分が付着しているわけだから、短パンの上から握りしめたら、いつまでたっても揮発しないことに気がついたのは数年後のことだったみたい。もう、どうしようもないね。
で、ようやく収まったところで、「お前ら、俺だけにこんなことさせていいわけないよな?やってみろって、マジやってみろって!」とかいいながら他の連中を次々と巻き込んで、男子全員股間にエアーサロンパスかけてまわってんの。ちょっとした犯罪だよね。で、案の定全員大悶絶してんの。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だったらしいよ。全員ヲティムを抑えてもんどり打ってるし。
え?その後どうなったかって?あー…ゲラゲラ笑ってるところに顧問の先生が入ってきて、「お前らなにやってんだ?!」とか云われたらしいんだけど説明できるわけもなくって、「まだそんな元気あるなら走ってこい」って全員校舎周り10周させられたんだよな。でもまぁ、それ以来、より一層連帯感は生まれたんだけどね。
後にグレードアップした「タイガーバーム事件」とかもあったんだけど、それはまた別の話ってことで。ま、僕の友達の友達の話なんだけどね。
まぁ運動部所属の中学生男子には結構ありがちな話だと思うんだけど、智史君の友達の友達って他にどんなのがいる?
どうでもいいけど、どうやらシモネタからは本当に逃れられなくなってきたね。
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2003年10月07日-19:13
] ▲
仮面ライダーDC☆遊星氏がネットランナーさんの記事に掲載されて、喜んだりキレたりしている。
ちなみに僕のサイト、つまりこの「じーらぼ!」も登録されていたりするのだけれども、ジャンルはしっかり『●テキストサイト/日記』になっている。とりあえず間違いはなかったようだ。さすがに萌え情報はないよな。
まぁそんなわけで、とりあえずサイト名及びジャンルも間違えられることはなかったわけなのだけれども、「じーらぼ!」は随分と色々な間違い方をされてきた。「G−LABO」と記述していたときなど「ジーロボ」(うちのサイトは核で動いていません)とか「ジーレボ」(うちのサイトは革命は起こしません)だったりしたものだ。
まぁでもサイト名のそんな些細な間違いはどうということもなく、平仮名表記にしてからはさすがに間違われる事もなくなった。
が、僕の屋号 兼 ハンドルネームである「みやもと春九堂」は未だにかなりの確率で間違えられている。
僕のこの「春九堂」という屋号は師匠が「人生に九度の春あり。その全てを謳歌する者は人生の栄達者である」という意味と願いを込めて着けてくれたもので、非常に愛着のあるモノだったりする。
ところが。もっとも多い間違いは「春久堂」なのだ。これはヒドイ。人生の春を謳歌出来るようにと着けられたモノが、これでは「春が久しい」になってしまっている。つまりこの名前の場合、僕には春が来ないのだ。
名前というモノは非常に重要なモノだと僕は思っている。「忌み名」や「言霊信仰」ではないが、名前にはやはり力があって、名前から受ける影響は大きい。それだけに大事にされているからこそ、「名付け親」や「ゴッドファーザー」という存在、さらには「洗礼名」などというモノが、信仰如何に関わらず世界中の文化にあるのだと思うのだ。
――名前には意味があり、そして名前には力がある。そう考えたとき、僕は一つの推論に辿り着いた。
『非モテ路上の実戦派』という嬉しくもなんともない自虐的な看板(というか限りなくリアルな事実)を掲げて長い僕であるが、その原因は全て「春久堂」という間違えられた名前による呪いではないかということだ。
もしこの推論が正しいとすると、僕がこの苦難の道から脱却し、人生の春を迎える為には、この間違いを正さなくてはならない。これは今まで気がつかなかった盲点だ。なにしろ我が国は「言霊の幸はふ国」である。逆もまた真なり、だとすると、推論は強ち間違ってはいないだろう。
「そうか!僕が非モテで春が久しく来ないのは、名前を「春久堂」とか間違えられているからだ!そうに違いない!僕は何者かに狙われているんだ!不幸にさせられているんだよ!!」
――ちょっと(?)電波気味ではあるが、僕はそう結論づけてみた。
さて、話はかわって8月に行われたPA8.55の際、コアマガジンさんから等身大モナーがゲストに出張してくれた上に、同社発行の「2ちゃんねるぷらす」さんが取材をしてくれた。
掲載されるかボツになるかはわからなかったのだけれども、その際に「掲載予定写真の確認」と「掲載誌をよかったらいただけませんか」という二つのお願いをさせていただいた。
が、僕はそれから一ヶ月以上が経った後で、人づてに「載ってたよ」と報告を受けた上に、発売から二週間以上が経つも送られて来ていないという素敵な展開に至っている。
ネットランナーさんは以前「掲載させていただきましたので掲載誌ご希望の方はメールで送り先を御返信下さい」というメールをいただき、返信をしたところ一冊たりとも送られてきていないというファンタジーな展開を見せてくれたが、コアマガジンさんは掲載報告さえないという、さらにその斜め上を行くアクロバティックな展開を見せてくれている。
だが僕はさらにショッキングな事に遭遇してしまった。「掲載されてたよ」という知人からの報告を受けた僕は「2ちゃんねるぷらす」さんのページに飛んだのだが、こんなものを見つけてしまったのだ。
2chオフ記事中、みやもと春九堂さんの名前を みやもと春久堂と誤植してしまいました。お詫びします。
お詫びも何も掲載されていることすら知りませんでした。
オマケに肝心の名前を誤植。しかもよりによって春久堂。もう手に負えないとはまさにこのことだ。最寄りの書店を巡ったが、発売から時間も経っているので置いていない。どんな風に紹介されて、どんなところで間違われているのかもわからないという事態に陥ってしまっているのだ。
無料で閲覧できるネット上のそれより、商業誌面上のそれの方が、当たり前だが色々な人の目に触れるし、言葉の重みは重い。そう考えると前述した「名前の呪い」の力も強いというのが正しい電波気味な理論であろう。
――では、この呪いを解くにはどうすればよいのだろうか。
答えは簡単だ。正しい名前を掲載してもらえばよいのだ。だが再び取材であったりすると、編集段階でまた間違えられてしまう可能性がある。ここは一つ自らの手で最終校正が出来る筆者という立場が望ましい。
いや、既に出回ってしまった分の呪いを取り返すには一度や二度の掲載では足りない。そうだ、いっそ連載なんていうのはどうだろうか。それがいい、それがベストでありパーフェクトだ。それ以外に考えられない。そうしましょう。
……などとまぁ電波理論をこねくりまわしてみたわけだが、実際の処ちょっと困ったモンだなぁとは思う。特に写真の確認はさせて欲しかった。
まぁ、このサイトをコアマガジン関係の方が見てくれているかどうかも定かではないわけで、こんなところでシュート仕掛けてどうするという話もあるわけだが、連載希望の話はわりとガチです。 (だから無意味なシュート仕掛けるなって)
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2003年10月08日-04:42
] ▲
僕は週刊プロレスの愛読者である。
どっかの団体、というか名指しするなら、『ど真ん中』とか『目ン玉飛び出るようなストロングスタイル』とかのハズしまくったキャッチコピーで有名な某団体……というか、そこの代表で僕が大っ嫌いなレスラーにベッタリな、週刊ゴングは好きではない。あと週刊プロレスは写真がキレイなのよね。フミ・サイトーさんのコラムもあるし。
そんな感じで、週プロは僕が唯一購読している週刊誌であり、その発売日である毎週木曜日を、僕は楽しみにしている。ところが、どういうわけか僕の住む地域では、週プロが異常人気で、木曜日の日中や夕方では確実にコンビニでも書店でも手に入らないと云う不思議な現象が起きている。
そういうわけだから、僕はちょうど原稿の〆切日でもあるので、毎週水曜日の深夜にコンビニにコッソリ出かけて、煙草とウーロン茶と週プロを買ってくるという荒技をここ数ヶ月続けているのである。
さて、今週も週プロを買ってきて読了したわけだが、その中の小さなニュースにとんでもないネタがあった。僕が電波2ちゃんねるで連載しているプロレスコラムの『垂直落下式』で、以前紹介したレスラーの、その後の記事だったのだ。
ちなみにそのレスラーとはキング・ダバダ。かつて、ZERO−ONEのO−300(オーバー300ポンド)に出場した、違いのわかるレスラーだ。詳しくはリンク先のコラムを呼んで欲しい。
さて、大迫力かつ大爆笑かつ大体脂肪な同シリーズに参戦し、その後も何度かZERO−ONEリングにあがったダバダであったが、ZERO−ONE時期シリーズ「Evolution」にも参戦が決まっていた。
が、そのダバダが急遽欠場することになってしまったのだ。理由は「体調不良」とのことだったが、その2つ後の記事に、事も無げに「キング・ダバダが太りすぎによるドクターストップで欠場」と書いてあって、僕は思わず飲みかけのウーロン茶を豪快に吹き出してしまった。
どうやらフォローするとかオブラートに包むとかそういう配慮は全く無い様子。おそらくダバダ側からは「体調不良」と申し出があったのを、ZERO−ONE側で「太り過ぎによるドクターストップ」とバラしたというか晒した、というのが事の真相だと思われる。
さて、このダバダというレスラーだが、彼はそのデブった身体……というか巨体を売りとしているレスラーだけに、極めて心配である。痩せてしまったら味が無くなるとかそういうことではなく、WWF(現・WWE)のヨコズナ(グレート・コキーナ)や、ラッパーの「ビッグパン」ことビッグ・パニッシャーなどは、太りすぎで死んでいるのだ。笑い事じゃなく、ガチ話なのである。
象のような巨体と、コミカルなアクション。そして意外と動けるという驚き、お約束を覆したテーマ曲を含めて、キング・ダバダというレスラーはなかなか希有な存在である。ここは一つしっかり養生して、不安材料を除いてから来日し、存分に暴れてもらいたいところだ。頑張れダバダ。
僕にとっては他人事に思えないから。 (本音。)
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2003年10月09日-06:22
] ▲
とある日の出来事。僕は、知り合いの会社社長に唐突にこんな事を云われた。
「魔裟斗って知ってる?」
格闘技好きの僕が知らないわけがない。魔裟斗といえば、今をときめくK−1WORLDMAX(※1)、つまり中量級のチャンピオンである。所属はシルバーウルフ。実力は折り紙つきだが、キックボクシングだけならぬ「男臭い」格闘技の世界に、お洒落な新風を吹き込んだ、プロデュース興行の「ウルフレボリューション」を成功させるという、そうした手腕にも長けている。
付け加えるならば一時期格闘技界に新風を吹き込みまくった修斗の佐藤ルミナや桜井マッハ速人、『星の王子様』こと宇野薫などと並び、また追い越す程の人気もある、イケメン(※重要)でもある。
と、こんな感じで知っている知識を披露したわけなのだが、その後に続けられたセリフは、僕の予想を超えていた。
「魔裟斗選手が、香水を作ったんだけど、興味ない?」
と来たのだ。
えーと待て待て。落ち着け。確か魔裟斗選手はイケメンだし、ファッションセンスもあるし、モデルをやったりドラマの俳優に起用されたり(※2)と、幅広く活躍しているが、香水ってなんなのだ。
あれか。よく格闘技とかギャンブル系の雑誌の広告に載ってる「イタリア人男性のフェロモンを抽出!」とかいうヤツと同じか。「コレをつければ貴方もモテモテ!」とかいう部類のヤツか(※3)。魔裟斗選手を鏡で囲まれた部屋に閉じこめて、垂らした脂汗から抽出したフェロモンを配合とかそういうヤツか(※4)。
それならそれはそれで興味津々だ。まぁそんなわけはないだろうけれども、一応僕は社長に聞いてみた
「えーと、その香水って、魔裟斗選手が入ってるの?」
バカまるだしである。
無論そんなことはなく、説明を聞くところによると魔裟斗選手のイメージに合わせた調合のアロマフレグランスで、魔裟斗選手自身も自己イメージを込めてプロデュースしたという、まぁファッションとのコラボレーションといった感じらしいのだ。つけても魔裟斗にはなれないし、魔裟斗も入っていないし、魔裟斗のように強くもなれないし、魔裟斗と一緒に暮らせたりもしない(当たり前だ)。
だが純粋に狼をイメージしてつくられたトライバルデザイン(※5)の彼のイメージシンボルはかっこいいし。シルバーウルフで販売されたりしている、それを意匠にしたグッズはなかなかにかっこいい。
プロレス・格闘技系のグッズというと、ネタで使うならともかく、日常生活ではどうしてもデザインが微妙だったりするし、「いやいくらなんでも、それはないだろう」という彼岸に渡ってしまっているものも多い(※6)。最近はそこそこ大丈夫なのも多いのだが「それはなんのブランド?」とか聞かれても応えに窮するところもあったりするのだ(※7)。
その点、魔裟斗選手は一般へ露出も多く認知度も高いので、まだましというよりも、かなりいけるんではないだろうか。いけるって、どこにかはわからないし、そもそも香水は表に見えるものではないのだが。一体どんなものなのかと興味はむくむくと育ってきた。
結局のところ、社長さんから商品を送ってもらえることになったわけだが、長くなってきたので今回はここまでにしたいと思う。次回は使用レポートなどをお届けする予定。乞うご期待!である。 ※1…悪い意味でプロレス化してきてしまっているK−1ヘビー級に比べて、新進気鋭のキックボクサーが集う、スピード感溢れる打ち合いが主体の、見事なまでにハイレベルなキックボクシングの大会。中量級だけあって国内外から鋼のような身体をした、細身のイケメンが参戦しており、こー…その…たまんない。
※2…フジテレビ(CX)系のお昼のドラマシリーズで連続作品であった「はるちゃん」の6作目に、魔裟斗選手は若い漁師役として登場。微妙な棒読み演技が「朴訥」と評価を得たり、「んー。無い」とバッサリ断ぜられたりと、色々話題を呼んだ。個人的には日に焼けた笑顔にねじりはちまきという姿に(;´Д`)ハァハァしたという噂。どこの個人かはナイショ。
※3…スポーツ系の雑誌や男性向け週刊誌の誌面を賑わす広告の一部。「身につけるだけで爆運絶好調」系のネックレスやら「悪用厳禁!」のモテモテシリーズに類する、不思議フレグランス。イタリア人男性のフェロモンを抽出して、メロメロにするらしい。効果の程は定かではないが、こんなに検索でひっかかるほどのシェアを持っているらしい。フェロモンはいいとして、イタリア人って。
※4…若い人にはわからないと思うが、筑波山名物ののガマの油売りの口上である。「手前ここに取りいだしたるは筑波山名物ガマの油(中略)前足の指が四本、後足の指が六本合わせて四六のガマ、山中深く分け入って捕いましたるこのガマを四面鏡ばりの箱に入れるときは、ガマはおのが姿の鏡に映るを見て驚き、タラーリタラーリと油汗を流す(中略)このガマの油」というもの。魔裟斗選手の指は5本ずつです。引用元はコチラ。
※5…トライバル柄(デザイン)とは、東南アジアから南洋方面に伝わる刺青のデザイン。炎やイバラの棘をイメージしたもので、戦士や成人が刺青にしていたもの。南洋のサーファー達が、それにあやかってファッションと御守りとしてタトゥーのデザインに取り入れ初めてから、その複雑で美麗な意匠が受け入れられ広まったそうな。単純な円弧の線の組み合わせを用いて様々な意匠・象形を作り、魔裟斗のイメージシンボルは横から見た狼の顔になっている。カッコイイ。
※6…どこをどうひねり出したらこんなものが出来上がるのか理解できない、あきらかに一般ピープルのセンスからは川一つ向こうに突き抜けてしまっているデザインのこと。ネタだと割り切っているところのものは問題ないのだが、真剣に取り組んだ結果がそのデザインだったりすることもプロレス界には多く、レスラーやフロント側の要求にデザイナーさんが彼岸に渡ってしまったものと思われる。特に最近では某「ど真ん中」団体のグッズに、目ン玉飛び出るようなスゴイものが多く。これなどは、「下痢便大噴火」と称されたりしている。デザイナーさん達が頭を抱えて考えたであろうブランドコンセプトが悲しい。
※7…プロレスファンの間で一般に「カッコイイ」とされている、新日本プロレスの蝶野正洋およびマルティーナ夫人による「アリストトリスト」等が最たる例。特にカッコイイとも思わないのだけれども、それはおいとくとして、「プロレスラーの蝶野のブランド」といっても民間人には通じないから「アントニオ猪木の団体の選手で今は取締役を兼任しているプロデューサー兼プロレスラーの蝶野が奥さんと一緒に作ったブランド」と説明することになったりする。無難なところではSOULなどで、「ストリート系のスポーツブランド」で説明が付く。 魔裟斗選手プロデュース・アロマフレグランス 200本限定!コチラからお買い求めいただけます。
[
2003年10月15日-12:00
] ▲
久しぶりにひいちゃったらしい風邪と、抱え込んだ赤字の為、一回休み。風邪流行ってるらしいです。皆さんも気をつけてねー。げふげふ。あああ身体がダルイー。
あ、それはそうと何か忘れているような気がしていると思ったら、今日は『じーらぼ!開設記念日』ではないですか。5周年ですよ5周年。げふごふがふ。
でも、なんだろうお祝いの言葉とかお祝いのメールとかまるで来ていませんね。まぁ直前に掲示板書き込みしておいて、自分でも素で忘れていた程度のものですしね。あっあっ膝が、膝がダルイダルイー。
でも、せっかくの記念日なのに、なにもないのはちょいと悔しいので、後でまた付け足し更新します。ああー悪寒がとまらん!マジとまらん!! んで、以下付け足し更新 どうにも間の悪さだけはおりがみつきらしい――。
そんな独り言の感想を眉間の皺にのせて、僕は病院を出た。『インターネット』という新しい遊び場を見つけて、そこに自分の居場所を一つ作って……最初は仲間内のバツゲームみたいなノリで始めたものが、いつの間にか自分の生活の中で、随分と重要なポジションを占めるようになっていた。
「5年、かぁ……」
今度は口の中で独りごちる。10月半ばの風は随分と冷たくて、悪寒が止まらない身体をまた少し震えさせる。
5年。一口で云ってしまうには、随分と色々な事があったと思うし、結構大事な時間だった。色々な事が変わったし、今またがっているバイクも変わった。僕自身だって5年前と比べれば少しは大人になっていると思う。いや、そう思いたい。
5年前の今日。使い慣れないホームページビルダーを使って、僕は確かにこの電脳の海に泳ぎだした。それから5年。長いこと休んだりしたこともなく、趣味として続いている。なにかと飽きっぽい僕にしては異例のことだ。
5周年。なんとなく好い響きだ。「5の倍数はキリがいいから縁起がいいんだ」なんていったのは誰だったっけ。熱のせいか、そんなとりとめのないことを考えながらバイクを家に向けて走らせる。
途中、駅前を通ったとき、僕は馴染みのケーキ屋さんに目をとめた。この町に引っ越してきてから10年。随分とこのケーキ屋さんのケーキを食べたと思う。それこそカットされたものから、ホールのケーキまで。そうそう、いつだったかの母さんの誕生日には、姉貴達や親父さんや僕までがバラバラにケーキを買ってきたものだから、テーブルの上にずらりとバースデーケーキが並んだこともあったっけ。
家族五人が揃っていた頃の記憶。この5年間でそれも変わってしまった。家族は増えていくものだから、寂しいなんてことはないのだけれども。
そんな事を考えながら、僕はケーキ屋さんの前で、自然足を止めた。自動ドアを入って、ショーケースのケーキを見る。誰が祝ってくれるわけでもないし、オマケに僕は風邪っぴきときている。いくら間の悪さはおりがみつき、といっても、あんまりといえばあんまりな5周年。
だからせめて――。そう思いながら、僕は一番小さなホールケーキを頼んだ。シンプルな苺のショートケーキ。「お誕生日ですか?」と聞かれたので、少し応えに困ったけれど「記念日なんです」って少し照れながら応えて、メモ用紙にチョコのプレートに書いてもらうメッセージを書いてわたした。
じーらぼ!5周年 おめでとう!
自分で書いておいてなんだけど、少し嬉しくなる。やっぱお祝い事だしなぁ、なんて思いながら出来上がりをまつことにした。悪寒はまだ続いていたけれど、なんとなく幸せな時間が過ぎる。いつもの僕なら「安いなぁ」と自嘲するのだけれど、風邪で思考能力が鈍っているからなんて言い訳を用意して、それはやめておくことにした。
やがて代金と引き替えに小さな紙箱を受け取った僕は、バイクのリアトランクにそれを大事にしまい込んで、家路についた。こういうときは収納スペースのあるスクーターは本当に役に立つなぁ、なんて思いながら。
夜。軽い食事を摂った僕は紅茶の支度をして、冷蔵庫から件の紙箱を取り出した。皿を用意して、紙箱のサイドを開けると、慎重に手探りをしながら台紙を引っ張って、少々照れくさい「5年間おつかれさま」の気持ちを、そっと取り出す。
取り出……
めっちゃ崩れてはる。
悔しいので段差を活用。
気づかなければよかったよ。 『じーらば!』ってナニ。
こんな感じで相変わらずですが、今後ともよろしくおねg うわーーーーん!!
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2003年10月17日-18:20
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ようやくステータスがBADからNormalに変わってきそうな春九堂です。風邪自体はそんなに悪化せずに終わったんですけど、なかなか豪快に腰痛再発。痛み止めの薬があわず、ナルコレプシーみたいな感じになってみたりと、大変でした。
背景が突然モノクロになったことで、色々メールなどもらいましたが、わかりやすいステータスの変化だとでもおもってください。あと季節毎にかえたりもするかもしれません。突然ピンクになったりもするかも(笑)。スタイルシート使っているワケじゃないので、どんなブラウザでも色が変わってみえるあたりローテクなのかハイテクなのかわかんないことになってますな。
さて、それはそうと赤字解消企画ですが、皆様のご愛顧と御協力をいただきまして、なんとか当サイトの景気もようやく水面下から上昇してきました。なんとかリアル冬眠を避けて、年を越せそうな感じです。冬山はいやだよぅ。
残りは、ちびちびTシャツのブラックMサイズが1枚と、グレイがL1枚、M1枚ずつの、合計3枚のみです。こちら再販予定は今のところありませんので、欲しいと思った皆様は是非是非お急ぎくださいませ。コチラから。
で。リクエストも多かったので懲りずにグッズ作ります。イヤ本気かと自分でも思うのですが、リクエストがあれば応えたくなる、というか応えるのがエンターテイナーというものです。いやこの場合エンターテイナー関係あるかどうかわかんないすけど。
てなわけでして、一番最初に作るのはパーカーですね。13.5オンスのパーカーを考えています。サイズはS・M・Lと3XLかな。価格は意匠と交渉次第なんですが、オリジナルパーカーってどこもかしこも5000円近くしているんで、なるべく切り詰めたいと思ってます。
というわけでして、ちょっとでも売り上げがあがると即新規開発やイベントで使っちゃう。宵越しの銭は持たないサイト、じーらぼ!を今後ともよろしくお願いいたします。
なんつーかこー、「お安くできますよ!」とかうたっているので、体調悪い中おしてストラップ制作の相談にいったら、余裕で「最低2000個60万円ですね」なんていう見積もりを出されて鼻先で笑われた某業者さまの鼻を札束ぶつけてワンパン入れて鼻血ださせて色々な意味であかしてやりたい気分でいっぱいです。頑張りますよ、わたしゃあ。
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2003年10月22日-23:15
] ▲
とある酔っぱらいどもの一コマ。というか酔っぱらってなくても彼らのテンションは高い。体温に換算するなら平熱39.6度っくらいだ。
そんな彼らの中のとある人物は、疲労度や酔いがピークを迎えたりして「大丈夫かー?」などと訊かれると、しばしばこんな口癖を言い放つ。
「大丈夫大丈夫!その気になりゃあ、まだまだ空だって飛べるって!」
と。いつもなら、そこで「ばーか何いってんだか」となるのだが、その日は違った。
「お前、いつもそんなこというけど、大体どうやって飛ぶんだよ」と、つっこまれたのだ。だが、彼は動じない怯まない省みない。落ち着き払って構えると堂々と宣言した。
「こんな感じ」
確かにちょっと飛べそうである。
だが、質問者は怯まなかった。大笑いしながら反駁したのだ。
「ばっか、おめーそんなんじゃ飛べないよ?そもそも羽ばたこうってのが間違い。時代はね、もうそんなところにないの。もっとこースムーズに飛ばないと。お前のは羽の形がなってないよ」
時代ってなんのだよとか、そういう疑問やツッコミを全て置き去りにしつつ、そう云うと質問者は構えた。
「これがオーソドックスだよ」
なにが。
だが、これもまた確かに飛べそうではある。しかし彼もまた大笑いしながら反論を重ねた。
「わかってない。お前は空を飛ぶってことをまるで理解してないよ。なんだよそのやる気のないポーズは。それじゃお前アラレちゃんか小川直也の飛行機ポーズだよ。あとあれだタイタニックかよ!ったくよーなんつーかお前のは全体的に気合いが足りてない。飛んだ気になってるだけなんだよ」
「なんだよ〜。じゃあお前の云う気合いの入った飛び方ってどんなんだよ。見せてみろよー」
「こう」
「うわ!速そう!」
「だろ?!この腰の角度と肩のラインが重要ね。顎の上げ具合も肝心だし、なによりも手首だよ」
「悔しいけどよくわかるよ。なにその意味ありげに微妙に曲がった手首に秘密が!?」
「当たり前だよ。おめーまだわかってねーな?この手首の角度で高度調節すんだよ。なにしろマッハ出るからな。地表障害物とか当たっちゃうからな」
「マッハでんの?!音の壁超えるのかよ。すげーなー!」
「ああ、それだけじゃねーぜ。高度調節は地上障害物を避けるだけじゃねーんだよ。なにしろマッハだから上にだって気をつけねーとな。下手したらあっとゆー間に大気圏外だぜ?」
「宇宙?!」
「応よ。さすがのこの構えも無重力仕様じゃないからな。宇宙は宇宙でまた構えを変えないと、呼吸もできねーからな」
「構えかえるだけで息出来るのかよ!」
等、延々とこの会話と「構え合戦」は続いたのである。
まだ本格的な酔っぱらいの出る年末までは時間があるが、読者諸兄諸姉も、酔い覚ましをしつつ外を歩く際、時折繁華街の空を見上げると、彼らが飛行する姿が見えるかも知れない。
なぜなら彼らはかなり真剣に、その後も「如何にして空を飛ぶか」について語っていたわけであり、その一方などは「やばい。本当に飛べそうな気がしてきた!」等といいながら、マッハの構えで繁華街を疾走しはじめたりしたからである。
だが決してあざ笑う事なかれ、である。人間にはまだまだ隠された無限の能力があるという。彼らが空を飛ぶ日も決して遠くないのかも知れないのだから――。
バカでごめんなさい。 (一番問題なのは二人とももう酔いは醒めていたことです)
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2003年10月26日-20:02
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あの日、アルコールのもたらす幻影が
僕の脳裏に描いた風景――。
※クリックで拡大※
本当にバカでスマン。 (かなり気持ちよさそうに飛んでます)
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2003年10月27日-02:06
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智史君がスゴイ。
さすが芸人さんを志している熱い若者だけのことはあると思う。というか熱すぎる。彼とその友達と、友達の友達は一体、何喰ったらこんなおバカな事が出来るのだろう。プールに入って塩素とラムネを間違って食べ続けでもしたのだろうか。
この企画を考えたのは僕だった。bdrzの過去ログを全て読み、本人とも会って話をして、その上での決断。イケる――そう思った。
そもそも友達の友達の話を紹介しあうという、本人同士は蚊ほども痛くないハズの企画だったのに、何故だろう。語れば語るほど、お互いの傷が深くなっているような気がする。なにしろ友達の友達の話なのだから、語るネタは尽きないし、別に勝ち負けというものもないのだ。だが、いつの間にか凄絶極まりない流血をしつつのチキン・ランになっているような気がする。どうしたんだろう。
しかも何故か話はシモの方にシモの方に流れてしまっていっている。逃れようともがけばもがくほど深みにハマって行く蟻地獄にも似ている。どうしてだろう。
仮にも当サイトはマナーアップサイトだ。シモネタは笑いを誘うには安易だが、サイトのカラーによっては扱いが難しい。だが彼の第4弾を読んで、僕はある種の覚悟を決めた。無論、「グラップラー刃牙」のアントニオ猪狩の言を引用するまでもなく、覚悟の量を誤ればあの世行きだ。
それでも僕はこの話に、何かを託そうと思う。これは僕にとってある意味での冒険。サイトも5周年を迎えた今、「コレくらい許されるだろう」という、危うい目測の元に、今夜、執筆する。とっておきの『友達の友達の話』を――。
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2003年10月28日-14:04
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2003年10月28日。この世に生まれ落ちてから27年と11ヶ月余。小学校で初めて作文というものを書き、「文章を書く」ということを覚えてから20年余。サイトを開設してから5年余。
初めてここまで「推敲」ということに頭を使った。
ごめん、今の段階のじゃ見せられない。
っていうか、これじゃ「友達の友達の話」じゃねぇってモロバレじゃねーかよ。やばいって、マジやばいって。本気でやばいって。この内容はさすがにまずいですよ。智史君ほど僕は身体はれないよ。ああチキンさ!罵るがいいさ!でもマジで今日は無理だ。考え直そう隠そう隠し通そう。そしてシラを切り通せるようになるまで推敲しようぶつぶつぶつぶつぶつぶつ……
……スマン。 (いやでもマジ無理ですって……)
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2003年10月29日-01:33
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