【過去のつぶやき】
2012年08月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。
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2003年
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● 俺より強いヤツに会いに行ってきた。(2012年08月12日-23:40)
本欄はご無沙汰になってしまいました。春九堂でございます。皆さん曲げてますか?(ギッションギッション)。
とまぁ、そんなわけで買った当時は「ただの棒」でしかなかったリージェント・ファーイーストアームバー特強LEVEL3を曲げられるようになってからというもの、ベンチ種目と並行してアームバーを曲げ続けていまして、先日はついに「1分間インターバル1セット最低30回以上」という条件で1000回曲げることに成功し、ついでに累計20000回曲げ曲げも達成することができたんです。
しかし、しかしですよ。バネを曲げるだけの単純な運動ですから、確かに筋力はついているものの、使用劣化でバネの弾性が落ちてきてしまっているのも事実。事実曲げ癖もついてきてしまっていますし、1000回達成出来たものの、これは実力によるものなのか、劣化によって楽になってきてしまったせいなのか、どっちなのかと不安になってきたんですよ。
まぁまだまだ目標はあるので、このアームバーで運動を続けていってもいいかなと思いますし、ベンチプレスのRM(扱える最高重量での回数)も伸びているので、確かに筋力はついてきているという感覚はあるんですけれどね。
が、ツイッターでフォロワーの方から「池袋西武で100kgというアームバーがありましたよ。特強20×3セットできるくらいじゃ、まるで歯が立ちませんでした(意訳)」というタレコミがあり、そんなものがこの世に存在するのか、とビックリ凝固。早速池袋西武のスポーツコーナーに問い合わせをしたところ、いわゆるジャンボアームバーだということがわかりました。
実はジャンボアームバーの存在は以前から知っていたのですが、特強LEVEL3のアームバーが3000円程度に対して20000円くらいするので、あんまり眼中にいれていなかったのです。しかも重さ自体が6.5kgくらいの巨大物体であるのに対して、調べたところでは曲げるのに必要な力は30kg程度(特強LEVEL3は25kg程度)なので「それならそんなに必要なものではないなぁ」と思っていたんです。
しかし、なんでもそのスポーツコーナーでオリジナルオーダーした日本製のもので、問い合わせた池袋西武の方曰く「色々な方がチャレンジしていくんですが、曲げられる人はほとんどいないですね。顔真っ赤にして曲げようとしている方とかもいるんですけど曲がらないんですよね」とのこと。「これ以上のアームバーはないですか?」という問いにも「海外製品があるかどうかはわかりませんけれど、日本製品でしたらこれが最強のものです」とのことだったので「これは!」と思ったわけです。
で「ワタクシさいたま住まいなんですけれども、どこかに卸したりしていますか?」と訊いたところ、親切にも問い合わせて下さって、大宮のLOFTのスポーツコーナーにあるということだったので「よし、これは試してみるべし!」と試しに行こう、と思ったわけです。
ですがナニゴトも下調べは必要。一応製品名と品番を教えてもらったので「S.M.D.ジャンボアームバー(FA-3000)」をグーグル先生に叩き込んで色々調べまくってみたんです。すると色々出てくる出てくる。曰く「プロ仕様! 素人お断り!」「鍛えていない方には危険です!」とかいう強烈な煽りとか類似品が色々。色々……色々……? そう調べていく内に気づいたんです。「これ、色々種類あるけど、どれも6.4〜6.5kgで、値段も17640円だぞ……?」と。
で、さらに調べていくと、どうも以前から知っていたジャンボアームバーと同じもんなんじゃねえかという疑惑がむくむくと頭をもたげてきまして。だとしたら曲げるのに必要な力は30kg。さらに調べていくと、どうも福島発條製作所で作っているものに色々メーカーが名前をつけているんじゃないかと。で、今度はさらにさらにFA-3000で調べていくと見つけてしまったんです。「強度:約30kg」の表記を。
「んー……30kg? それって以前から知っているアームバーと同じなんじゃないか? 30kgかー。それなら曲げられそうだけどなー……」と考えつつ布団に潜り込んで翌日の今日。意を決して真夏の日差しの中をワクワクしながら大宮LOFTへとバイクを走らせたんです。そして若干ドキドキしながら7階のスポーツ用品コーナーへ。
到着してすぐに目があったムキムキガッチリの店員さんに「すみません、アームバーの種類を見せていただきたいんですけど」と訊いたところ「あ、お問い合わせいただいた方ですね!」と、何故か池袋西武から知れ渡っている情報、そして何故か一目で見抜かれるワタクシ。それともアームバーの需要ってそんなにも少ないのか。
「お話のジャンボアームバーはですねぇ……こちらになります!」と、若干ドヤ顔で差し出してきたのは、なるほど確かにジャンボなアームバーでした。若干年季が入っている感じではありましたが、確かに屈強そう。大きさ・長さ・太さでいえば特強LEVEL3とは、大人と子どもくらいの差があります。
『これは期待できる……ッッ!』そう思いながら持ってみる。重い。6.4kgの重みがずしりとくる。両手でグリップ部を握る。曲げられなかったときの赤っ恥な覚悟を完了させて、気合いを入れて曲げ……あれ?(グニャ)。ん?(グニャ)。あれれ?(グニャグニャグニャ)。
軽い。 しばらく連続で曲げてみる。本体が重い分、確かに腕に力が要るが、全然余裕で曲げることができる。ドヤ顔で渡してきた店員さんが目を丸くしている。「はじめてでこんなに簡単に曲げられちゃった人って初めてですよ!」。いや、別のアームバーをずっと曲げてきたんで初めてっていうわけでもないんですが……。
「このジャンボアームバーって色々なところから出ていますけど、同じものですか?」と訊くと、カタログを持ってきて調べてくれました。結果は予想通り。福島発條製作所で作られたものを色々なところで売っているようで、どれも同じものとのこと。「やっぱりなぁ」と思いつつ、なんかがっかりしながら、40回ほど曲げてみる。うーん、やっぱり軽い。
新品の状態ならかなり曲げるのに力が要りそうではあるけれど、そんなに辛そうではない。アームバー自体が重いので、それをキープするのに別の筋肉(上腕二頭筋や三角筋)が鍛えられそうな感じはするけれど、そーんなに効果を期待出来そうな感じではない。
そんなわけで「どうもありがとうございました」とお礼を言いつつ、期待はずれのジャンボアームバーをお返しして、店を後にしたわけです。タイトルにあるように『俺より強いヤツに会いに行く』と、懐かしの『ストリートファイター2』な気分で勢い込んで行ったのに、行ってみたら、インド人の腕や足は伸びないという事実を突きつけられたような気分になってしまいました。がっくり。
しかもLOFTから出てバイクを置いたところに戻ったら 駐車禁止の札がミラーに巻きつけられていました。 泣いてもいいですか。 (アームバー曲げに行っただけで9000円のお支払い。いや、僕が悪いんですけどね……)
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2012年08月12日-23:40
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