じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2004年04月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2004年04月のバックナンバー

エイプリルフールに考えた。(2004年04月01日-14:42)
花散らしの雨の夜に。(2004年04月02日-19:22)
というわけで今週は…(2004年04月04日-14:58)
ブチギレ春九堂(2004年04月05日-21:36)
ぼくのしゅしょく(2004年04月07日-00:27)
てにはいらない(2004年04月07日-21:04)
発見。(2004年04月08日-18:36)
ワーバスからの挑戦状(?)(2004年04月09日-17:01)
汁の人からの挑戦状(2004年04月12日-00:35)
ワッスル2に向けて!(2004年04月12日-22:39)
春の夜の出来事(2004年04月14日-05:30)
言戯道場総評 御題:卒業式〜贈る言葉〜(2004年04月15日-01:59)
ミッドナイトな狂想曲(2004年04月17日-03:31)
ラ・ブ・ホ・テ・ル。(2004年04月17日-10:49)
冷麺と思い出と生肉。(2004年04月19日-17:31)
暴露話。(2004年04月21日-00:02)
続・暴露話(2004年04月21日-08:35)
確かめる勇気は、ない。(2004年04月22日-05:31)
癒しのとき。(2004年04月23日-10:47)
続・癒しのとき。(2004年04月24日-13:01)
『まったり』文化論。(2004年04月26日-11:40)
TA・WA・GO・TO(2004年04月27日-12:48)
友達の友達の話[春九堂の場合#5:最終話 第1章](2004年04月28日-02:18)


エイプリルフールに考えた。


そういえば、今日は4月1日・エイプリルフールということで。一つ気の利いたウソでもついてみるかなぁと思ったのですが、なんにも思いつきません。どうしよう。

それでもなんとか頭を捻ってみたのですが「ウソをつく」という行為を意図的にするというのは、とても難しいことなどだと気づきました。

どういうことかといいますと、「ウソをつく」という事を人間が学ぶのは、自己防衛の為であったりすることが大半だから、ということなんです。

自分に都合の悪いことを隠そうとして、事実と違うことを云う。これがウソの原点だと思います。ですから、通常は自分に都合の悪いことで、追いつめられないと「ウソをつく」という行為、また発想が、自然発生的には出ないわけです。

ちなみにコレは日常生活上の「ウソをつく」ということであって、人を楽しませる為に現実とは違うことを云う・虚構を演じるという点での「ウソ」とは違います。これは芝居であったり演劇であったりドラマであったり、いわゆるフィクションといわれるもの。

役者や作家をはじめとした、そういうエンターテイナーというのは、「作り話」を構成して「ウソをつく」わけです。受け手側もこれを「エンターテイメント」として受け取るからこそ、「ウソ」を「ウソ」とは認識せず、その虚構を楽しむわけですが、これっていうのは、物凄く高度な文化なのではないかなぁ、と、僕なんかは思うわけです。


さて、話を「ウソをつく」に戻しますと、「追いつめられる」か「エンタメに徹するか」という分岐にいたるわけです。こりゃあまいった。こりゃあ難しい。

「追いつめられる」といえば、僕にとっては〆切だったりするわけなんですが、これならいくらでも「言い訳」も「ウソ」も出てきます。いや仕事しろよって話なんですが(笑)。それにそんなウソをココでついても、まるで意味がないですしね。

ところが「エンタメ」側のウソっていうのは、ちょっと今頭が回らない。これじゃあ、小規模エンターテイメントサイトを名乗っているのに失格ですよねぇ…うーん。


と、まぁ、こんな事を考えていたんですが、「ウソをつく日」とされている、またはそれが許されるエイプリルフール。で、ウソは「真実ではないことを真実にみせかける」ということ。

すると「エイプリルフールに真実ではないことを真実にみせかけておいて実は真実であることを明かす」というのも、真実か真実でないかはわからなくなるわけです。

つまり「エイプリルフールに真実ではないことを真実にみせかけておいて実は真実であることを明かすフリをしておいて実は真実ではないかもしれないことをいっている」という事かも知れないわけですね。

いわば全体が「ウソ」ということ。いわば今日この日に「エイプリルフールだからウソをつきますよ」という共通認識のの元に為される、全ての発言は「ウソ」であるかもしれないという可能性をはらんでいるわけです。


なんかグチャグチャになってきましたが、例えば僕が

「今までずっと隠してきましたけれども、本当はデブじゃないんです」

というのは、単純明快なウソですが、

「今までずっと隠してきましたけれども、本当はデブなんです」

というのもエイプリルフールという日にあっては、ウソなのかもしれないということになるわけです。やった!僕激痩せ!!突然激痩せ!!!まぁ、そんなわきゃないんですけど。


こういう二重三重に仕掛けて真相がどれなのかわからなくする。または真実が紛れ込んでいるんじゃないかと思わせるというのは、「エンターテイメントとしてのウソ」としては、結構高等なものではないかなーと思うんですよね。まぁうまくいくかは別として。

というわけで、そういう前提の元に、以下の発言をお読み下さい。








反転するなよー(笑)。

『今月17日に結婚します。』








ごめん、やっぱなんも思いつかなかった。
(というか並べようとした「真実かも知れない」思わせるネタが危険球過ぎて思考停止)
お友達がね。

4/2 AM00:15 追記
【解答】
()



[ 2004年04月01日-14:42 ]  



花散らしの雨の夜に。


昨夜は花散らしの雨が降りました。

昼は暖かかったのに、夕が近づくにつれて薄曇りになり、夜には降り出した雨が次第に強くなり、近所の神社に見事に咲いていた桜を散らしてしまいました。

本格的な花見はまだなので、残念極まりないのですが、これから本格的に暖かくなってくるという報せでもありますので、次の季節の旅路などを雨の夜空に思い描いたりしていました。


さて、そんなややアンニュイな春の夜。唐突に僕のケータイが鳴りました。誰かと思えば親父殿からで、何かと思えば傘をもっていないので持ってきて欲しいとのこと。成年過ぎても居候を決め込んでいる僕ですから、二つ返事で了承したのですが、ここで問題が発生

僕のメインの移動手段は徒歩かバイクです。そして駅まで急いで傘を届けるならば、バイクという移動手段しか選択肢はありません。

というわけでコートを着込んで、傘を持って、バイクで急ぎ、駅前に向かったわけなんですが、当たり前ですけど外は雨。コートを着ているとはいえ僕は濡れます。コートは一応撥水加工なので、特に問題はないのですが、運悪く雨が強さを増した瞬間にあたってしまい、駅前に着く頃には既に結構な濡れ鼠状態でした。


駅前は深夜にも関わらず、いや、だからこそでしょうか、突然の雨に迎えを待つ人や、タクシー待ちの列に並ぶ人々で、結構なにぎわいをみせていました。

駅のすぐそばにバイクで乗り付けた僕は、傘を片手に親父殿の姿を探しました。ほどなく親父殿を見つけると、向こうも僕に気づいたようで手を振っています。そこで僕は元気よく親父殿のところまで走っていくと

「まいどー。傘のお届けですー」

と、そこそこ大きな声でいいました。すると、人混みを抜けて僕の方に進んできていた親父殿の背後から、僕と親父殿に瞬時に集まる好奇の視線。やや「してやったり」などと思っていたら、親父殿も

「やー、いつもすまないねぇ」

と発言。それが聞こえたか聞こえなかったかはわかりませんが、明らかに漏れ聞こえてくる笑い声。野郎、いつもはただの頑固親父のクセに、こんなところでアドリブかよ。…コホン。いえ、尊敬する親父殿のなさることに何も異存などあるわけがありません。

ですが、漏れ聞こえた笑い声に、なんとなく悔しくなった僕は

「いえいえー。それじゃ毎度ありがとうございましたー」

というと、バイクまで佐川セールスドライバー走りで戻り、エンジンをかけると、駅前に溜まっている人達の前を、会釈しながら通り抜けていきました。わざわざ親父殿とは反対方向に。


あの時、あの場に居合わせた人達は、僕らのやりとりを、トウがたってはいますが、親子のほのぼのとした光景、と見たのか。それとも本当に傘を届けるようなサービスがあると思ったのか。はたまたスジの人とその舎弟がバカやっていると思ったのか、ちょっと気になります。



それにしても我が親父殿ながら、突然のアドリブ。



やっぱ「血」なのかなぁ……?
(ちなみに親父殿は一見カタギの人に見えません。頭パンチだし。いや天パなんだけど)



[ 2004年04月02日-19:22 ]  



というわけで今週は…


はい!春九堂です!はい〆切です!でも手抜きじゃないよ?!

さて。美しく難しく楽しい『日本語』と、それを使った『言葉遊び』を、こよなく愛する僕が、個人的に応援し、そして夢中になっているカードゲーム。

『ワードバスケット』


既に何度か、大会イベントも開催したり、制作・発売元の永岡書店さん、そして作者の小林俊雄さんともお話させていただいて、一応公認インストラクターとプロデューサーというような形にしていただいたりしています。

もちろん、その過程には、イベントの度に協力してくれるトトロ大嶋さんや、僕にこのゲームの面白さを教えてくれた仲間達、そして一緒に楽しんでくれる皆さんがいてこそのものです。本当に皆さんには感謝。


さて、昨年末から少し落ち着いた感のあるワーバスでしたが、先月には久々のワーバス大会オフ『ワッスル1』を開催。様々な人の協力を得て、少しずつ「ワーバス普及計画」の準備が進行しています。

というわけで、今週は勝手ながら「ワーバス強化週間」ということで、ワーバスの様々なテキストやらアレやらコレやらをためておりましたので、本日を機会に、一気に公開したいと思います。

これを機会にワーバスを全く知らない人も、知っているけどあんまりやったことがない人も、興味を持ってくれたら嬉しいなぁと思う次第です。


というわけでコチラをどうぞ。



なお、今回公開したワーバスコンテンツの作成に際し、協力をしてくれた皆さん。特にデバッグやアイデア構成に協力してくれた、ともかさんタカハシさんヤモン氏に感謝を。

そしてなによりも、素晴らしいCGIを作成してくれたACT−9のfujiiさんに、最大の感謝と謝辞を送りたいと思います。本当にありがとうございました。


[ 2004年04月04日-14:58 ]  



ブチギレ春九堂


はいオレ春九堂。今日とかなんかすげー忙しい上に、ちょっとご立腹モードなので、言葉遣いとか文法とか関係なく口語調っつーの?そういうまぁ話し言葉で書き殴るですよ。ごめんなさいねー。

でさ。なんつーの、どうでもいいことなんだけどさ、めちゃくちゃ腹立つことってあんじゃん。例えば今日行った本屋だよ。忙しい中、資料の本とか買いに行ったわけ。こっちはさっさとレジ済ませて帰りたいワケよ。

そこの本屋さ、まぁ名前あげないけど、某所のGEOなんだけどさ。レジが2つしかねーの。まぁ数はいいよ。どこもそんなもんなんだから。で、片方のレジは、なんかババアがガキ連れて予約だか注文だかしてんのね。


いやオレは人妻好きよ?それにお年寄りは尊敬してるよ?でもその2つの真ん中くらいのデッドゾーンの仁義忠孝礼の心も羞恥心も喪失しちゃっている人々には、正直リスペクトもなんにもないわけ。

なんつーの、ぶっちゃけ昔の流行り言葉でいうと「オバタリアン」って存在?ぷぷっ「オバタリアン」って!「オバタリアン」って!!何時代のネーミングだよ。昭和か?縄文か?ジュラ紀か?っつーの。


まぁそんで片方のレジ埋まってんのね。でも、こういう場合ってさ、もう一つのレジで処理をするのが普通なのに、そこのカウンターの中の、これもババアがなんか伝票の整理みたいなのやってんのよ。

ババアの相手してる方のレジに行列出来てんのにだぜ?アタマくるっつーか何考えてんだよと。レジ前に行列作らせて、お前んとこは人気ラーメン屋気取りかと、もしくはここはロシアか。ロシアなのかよ、と。マジもーキレる。ロシア語で罵倒したくなったね。ロシア語知らないけど。


まぁそこは大人のオレ。28歳にもなってロシア語で突然罵倒なんかしちゃったら社会問題にもなりかねないオレ。ただでさえここんとこの寝不足と不摂生とで顔色の悪いオレ。

おまけに現在身だしなみレスキャンペーン実施中で、ただでさえデカくてビビられてしまいがちな風貌に、さらに犯罪者風のオーラが加算されてるオレ。既に存在が社会問題とか犯罪がちなオレ。だからキレたりしない。オレ超クール。

まぁそんなクールガイ(意訳:ありえないほどのデブ)なオレは、大人しく順番を待っていたんだが、どちらのレジの作業も一向に進まないわけよ。もうレジの行列は店内中を駆けめぐってる大動脈!みたいな感じ?でも詰まってるから、人体なら既に死亡って感じ。

で、なんで進まねーのかと思ったら、予約いれてるババアなわけ(もう伝票整理なんかやってる、もう片方の空気読めねーレジのババアは死ねって感じで無視)。で、ババアはなんかしんないけど「2冊よ?1冊じゃないのよ?」とか繰り返してるわけ。店員は「ですからコチラの方に2つご記入いただくかたちになるんですが」とかいってんだけど、ババア理解してねーの。もう無限ループ。

一体何予約してんだと思ったら、ハリー・ポッターなのな。5巻「不死鳥の騎士団」な。ほんとおめでてーよ。そもそも秋発売じゃねーかよ。そんな遠い先のを、こんな春から予約して、お前なんか農作物かなんかと勘違いしてんじゃねーのかと。まぁ、そんなに欲しけりゃ原書で読めってことですよ。オレは読めないけど。


それはそうと進まないレジ。増える行列。右肩上がりのオレのストレス。蓄積されたオレのマグマストレスが、いまやヴォルケーノ・イラプション発動寸前になったところで、素知らぬ顔して「お待ちの方どうぞー」とかいいながら隣のレジを開ける、さっきまで伝票整理してたババア。

そして、そっちのレジに移動する、オレの直後からの行列の皆様。待てお前ら待て。世の中には順番ってものが、うわあ、もう無理


既に泣き出しそうなオレ。詰まったままのレジ。予約ポタリアンなババァはどうにもこうにも話が進まねーし…って、あれ?なんかケータイ取り出してるよ?

「まーくん?まーくん?お母さんわかんないんだけど、このホリーポッターの5巻って9月らしいわよ?」

もう滅びろ。滅びてくれ。頼むから絶滅してください。あーもーイヤーとかアタマを抱えて悶絶したくなっていたら

「なんかわかんないからいいわ。ネットで予約するから

とかヌカしやがったんですよ、このババァ!!そこでITかよ!っつーかITできんのかよ!!むしろネットで出来るんなら、わざわざ来んなよ!!10分以上もレジ占拠してんじゃねーーよーー!!

「お待ちのお客様どうぞー」

「あ、全部梱包といてカバーかけてください」

ちなみに、すぐに持って帰るのでカバーなんか必要なかったり。トゥー・クールガイ(意訳:超ありえないほどの,犯罪的な,―デブ)なオレの、遠慮がち極まりない、ささやかな復讐。もう、あの本屋二度とつかわねぇ。


【本日のおもしろ語彙 from ワーバス独闘CGI
後ろに百太郎(うしろにひゃくたろう)
多分「うしろの百太郎」のマチガイ。

後ろの正面だあれ(うしろのしょうめんだあれ)
なんか映画かなんかのタイトルであったっけ?

ウルスラグナ(うるすらぐな)
ペルシャ神話の神様だってさ。へー。

淫夢(いんむ)
これ入力したのどんな人なんだろ(笑)。

イカンガー(いかんがあ)
懐かしい。マラソン選手ですな。これはフルネームでなくてもアリでしょう。

柿本てるお(かきもとてるお)
誰だよ。google様にもヒットなし。



[ 2004年04月05日-21:36 ]  



ぼくのしゅしょく


べつにだいえっとをしているわけではないのですが、ここのところぼくはだいえっとぺぷしついすとをあいいんしています。

どれくらいあいいんしているかというと、いんたーねっとのつうしんはんばいで、1.5りっとるでいっぽん188えんのをみつけて、2けーす(24ほんです)ちゅうもんしてしまうくらいです。

そのちゅうもんしたぶんを、すでにのみほしてしまったので、ついかちゅうもんしようとしたのですが、うっていません。ぼくはびんぼうなのでいっぽん188えんいじょうではかえないのです。

なのにないのです。このあいだはあんなにいっぱいあったのに。このままではぼくはだめになってしまいます。いやすでになっているといってもかごんではないでしょう。

ふつうのだいえっとぺぷしは188えんでうっているのですが、ぼくはれもんのあじがするついすとのほうがすきなのです。なのにありません。かなしくてかなしくて、てがふるえてしまうのです。おかげでかんじがうてません。

おともだちは「それはきんだんしょうじょうというやつだよきみい」と、ぼくをばかにしてなじってばとうしたのですが、それでもぼくはだいえっとぺぷしついすとがすきなのです。このきもちはもうおさえられません。

この188えんいかの、だいえっとぺぷしついすとがうっていないということは、たぶんだれかのいんぼうです。ぼくにだいえっとぺぷしついすとをのませないつもりなのです。ひどいです。またかなしくなりました。

だれかたすけてください。てがふるえて、なみだでしかいがにじんでまえがみえなくて、いきぐるしくなってしまったので、これいじょうかけません。ごめんなさい。











本気で困ってます。
普通のはあるんだけどなぁ…)



[ 2004年04月07日-00:27 ]  



てにはいらない


まだだいえっとぺぷしついすとがきれたままなので、ひらがなのままでごめんなさい。

なんかたったいちにちなのに、げっそりしちゃったようなきがします。

ところで、こんやは9じ10ふんから、けいわんみどるきゅうのほうそうがありますね。

みんなでまさとたんとか、いるまっつたんとか、やまもときっどたんとかに、はぁはぁしませんか?

というわけで、ちゃっとはこちらです。おもうぞんぶん、はぁはぁしましょう。

はぁはぁ。きんだんしょうじょうがつらいです。
みんなで、おもうぞんぶんはぁはぁしました。まさとたんはすごいです。きっくぼくしんぐのきょうかしょみたいなたたかいかたをします。

いるまっつたんも、すごくよかったです。でもいちばんにんきは、もんごるのひとでした。やっぱりきばみんぞくのくにのひとはつよいなぁ、とおもいました。

もしかれが、まさとたんとたたかうきかいができたら、てれびきょくのひとは、ぜったいに「げんこう」とか「かみかぜ」ということばをつかうとおもいます。

はっそうのひやくがないですね。げんぎどうじょうなら「こうか」もあげられません。

でもしあいになったらおもしろいだろうなあ。というわけで、ちゃっとにさんかしたみなさん、おつかれさまでした。



[ 2004年04月07日-21:04 ]  



発見。


その日。校了を終えた僕は、漸く深い眠りから醒めた。躯がニコチンを求めたが、生憎と煙草が切れている。そこで僕は心地好い泥濘の中から抜け出し、のろのろと着替えると外出した。

昼下がりの外は春の陽差しが強い。陽光に眩暈を感じつつ、僕は一路、近所のコンビニエンスストアへと向かった。

通り掛かりに、ふと思い出す。大手の薬局チェーン店には、僕の求める物が破格の値段で売られているという情報――そこで僕は、そのドラッグストアに寄ることにした。

目指すのは清涼飲料水の展示棚。そして、見つけた。探し求めていた物を。







購入した数は二十四本(三ケース)。僕は今、倖せだ。無茶をして持ち帰った為に、現在、腰痛再発の気配が濃厚であったとしても、僕は今、倖せなのである。


[ 2004年04月08日-18:36 ]  



ワーバスからの挑戦状(?)


しりとりカードゲーム『ワードバスケット』の強化期間ということで、『ワードバスケット独闘CGI』を公開してから、一週間が経過しました。

このCGIはプレイで入力した語彙が登録されるスグレモノなのですが、整理してみると実に面白いもんです。

まぁ中には明らかにワーバスのルールを理解していない人や、「このCGIで小説を書きたい」などと訳の分からない事を入力して、意味不明の長文を入力する輩もいたりしたわけですが、全てチェックされておりますぞ。


というわけで語彙を少々整理してみたりしたわけなのですが、整理の過程はこんな感じでした。

・3文字という簡単な語彙は除外。
・4文字もさほど難しくないので除外。
・「ー」が「よみかた」に入力されているものは除外。
・読み方が重複しているものは除外
・明らかにルールを理解していないものは除外


4文字の扱いに関しては、色々考えたのですが、「最後の一枚は4文字以上であがり」ですし、カードの種類にも、5wildや、6wild、7+wildがありますので、5文字ジャスト以上の語彙に最も汎用性があるであろうという観点から、除外にしました。他の除外理由は問題ないと思います。

で、この過程で整理したところ、それでもまだ多くの語彙、具体的には2450の語彙が残る結果となりました。これはなかなかスゴイと思いますよ。

まぁもちろん語彙のレベルは玉石混淆ではありますが、とにもかくにも、ルールとして補則しておくべき大事なことがありました。

まず第一に、基本的に語彙は名詞限定です。それも基本的には固有名詞に限られます。固有名詞で人名の場合は、共通知識として認識されていれば省略も可ですが、基本的にはフルネームでないといけません。

つまり「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」はOKですし、「モーツァルト」で理解が得られるのでOKですが、「蝶野!」と出した場合、「誰それ?」という場合があります。こういう事態を避ける為に、固有名詞で有名人等の場合は、フルネームを用いるのが普通です。

「蝶野正洋!あ、新日本プロレスの、プロレスラーね」とかいうのがベストですね。あとはあまりプライベートな固有名詞などは認められないとしていいと思います。「宮本剛!うちのオヤジ!」なんてのはボツです。ペナルティで一枚引かせてもいいくらいです。

さらに名詞とはいうものの、「○○の●●」「○○な●●」というような構成は認められません。それが固有名詞として成立しているものなら可です。

つまり「丸い月」とか「月の光」はボツですが、「萩の月」はお菓子の商品名。つまり固有名詞ですのでOKということになります。他にも「カノッサの屈辱」や「赤壁の戦い」などは、史実の固有名詞として成立していますのでOKです。大体理解できましたでしょうか?(訂正:「月の光」は楽曲としてあるようです。こういう事もありますので、こういう場合はツッコまれたら「ドビュッシーの曲ね」と説明をしてくださいってことで)

基本的には「固有名詞」を考えるべきでしょう。人名・曲名・商品名・技名・映画や小説のタイトル・番組名、地名などなど、これが基本です。

さらには、一部動名詞なども一応認められます(ランニング・ジョギング・長距離走・持久走など固有名詞化しているもの)。一部慣用句や、ことわざなども、正確であれば可です。

とりあえずは、上記のような事に注意して、プレイをしてみてください。


さて、ここからが今日のタイトル『ワーバスからの挑戦状(?)』です。この下に並んでいる問題は、その名の通り、今までのプレイで累積された「ギブアップ」のカード配分なんです。その内の20問を今日は出します。

「パス・リセット」も、ここからの「ギブアップ」もなしの、ガチンコです。シュートワーバス。おまけに通常4文字以上、あがり5文字以上のハイレベルマッチ。皆さんはクリアできるでしょうか?是非挑戦してみてください。

まぁ残り札が5枚もある状態ですので、そんなに難しくないですよね。ガンバレ(笑)。
ギブアップセレクション!問題01:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題02:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題03:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題04:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題05:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題06:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題07:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題08:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題09:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題10:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題11:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題12:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題13:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題14:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題15:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題16:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題17:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題18:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題19:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題20:残り手札5枚

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[ 2004年04月09日-17:01 ]  



汁の人からの挑戦状


じーらぼ!管理人であり、ワーバス名人を気取る、みやもと春九堂クン、そして春九堂に群がるワーバスファンの諸君。我こそは、おはらモンスター軍総統・おはらだ。

春九堂クン、ここから見下ろすキミの姿は、虫けらのように小さいな…。


諸君達、思い出して欲しい。春九堂、いやこのポーク野郎は、は常々『ワーバスを広める』とか大それたことを言いながら、小ざかしい活動を繰り返してきた。

だが、所詮その程度のレベルか。笑わせてくれる。あの程度が、春九堂の覚悟なら、しょっぱくてしょっぱくて、お話にならない。ワーバスでハッスル、それで『ワッスル』だと?ちっともワッスルなんかしていないじゃあないか。

なんならな。なんならな? 俺が新しく、素晴らしい、本物のワーバスというものを、ホンモノのワッスルという事を教えてやろうか?


よく聞け春九堂! そしてワーバスファンの諸君よ!

我々、おはらモンスター軍が真のワーバスで、じーらぼ!のワーバスオフを、『ワッスル』とかいう小賢しいイベントを、根こそぎぶっ壊してやる。

世界にはな、お前らが逆立ちしたって敵わない、血に飢えたワーバスモンスター達がゴロゴロいるんだよ。

どうだ、ポーク野郎! びびったか?たじろいだか?!


次回のじーらぼ!ワーバスオフ…『ワッスル2』には、おはらモンスター軍からの、心を込めたプレゼントを用意して行ってやる。

春九堂、このポークが!! 悔しければせいぜいワッスルすることだな!!


ドゥー・ザ・ワッスル!!

フハハハハハハ!!

という挑戦状……というか挑発文を、ここ数ヶ月で出来たばかりのネタ芸人極まりない彼女さんと絶賛破局寸全中なことで、一部で超有名な『汁』の中の人から、今日ゴハンを一緒に食べた後にいただきました。

テメェ…この無職野郎!わざわざ兄貴と板橋くんだりまでいってやったっつーのに!しばらく会わない内に、リアルに痩せてて顔色悪くなってると思ったら、なにデスラー総統モドキの『ハッスル』の高田総統モードになってんだよ!!顔色悪かったのは、栄養不足じゃなくて、デスラーだからかよ!!

そもそも、あんただって「いやーワーバスヤバいね!今朝もトイレに入ってる時にワーバス一人で考えてたら出られなくなっちゃって、遅刻しちゃったよ!」とかいうハマリっぷりだったくせに!!

とにもかくにも上等だよ。受けて立つよ、ああ受けて立つね。ワーバスモンスターだか、おはらモンスター軍だかしらねーが、なんぼのもんだか見せてもらおうじゃねーか!どっからでも何人でもかかって来いっつーんだよ!!

こっちだって俺だけじゃないんだよ!ワッスル1王者のmatudaさんを筆頭に、多くの精鋭達がいるんだよ!さらに、このCGIで練習を積んで、さらに上級のギブアップセレクションで功夫(こんふー)を重ねている猛者達が、このスレッドに集ってるんだよ!!


よおし……次回『ワッスル2』、おはらモンスター軍 対 ワッスル連合艦隊の全面戦争だ!!

どっからでもかかってこいよ!!どーですか皆さんッッ!!??





まだ開催日未定ですが。
(一応5月末予定してます。開催まで↓で鍛錬だ!)

ギブアップセレクション!問題021:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題022:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題023:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題024:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題025:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題026:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題027:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題028:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題029:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題030:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題031:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題032:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題033:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題034:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題035:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題036:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題037:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題038:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題039:残り手札5枚
ギブアップセレクション!問題040:残り手札5枚

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[ 2004年04月12日-00:35 ]  



ワッスル2に向けて!


おい『汁』。

開き直って、随分な言い様じゃねーか。お前アレか?真性のアレか?

大体な、一緒にハンバーグ食べてたときは、「本気でこのまま破局になっちゃったら凹むねー」とか軽く鬱になりながら、ハンバーグをコショウまみれにして、さらに軽く鬱になってたようなヤツが、よく吼えるな。

無事復縁したようで、よかったね。大事にしなよホント。

まぁ、お前はそれでいいや。寸前、な。寸。お前の春の陽気みたいなノロケオーラにあてられて、ちょっと間違えちまったよ。

挑発するのはかまわない。だがな、お前は2つの大きなミスを犯している。まず、丁寧に誤字を教えてしまう、お前の浅はかさ(サンキュー)。そして『仲間』という大きな存在を軽んじていることだ。

お前みたいな空気の読めないヤツがな、三文字四文字しか使わないで、独りよがりの秒殺で得意げになって、ワーバスっていう楽しい遊びを、殺伐としたつまらない競技にしちまうんだよ。挙げ句、勝てないと不機嫌になって黙り込む。

お前と昔手合わせした時に、何度かそういうことがあったな?忘れさせたとは言わせないぞ。初心者だろうがなんだろうが、手加減無しにシュート仕掛けて潰しやがって……。

シュートを超えたものがワーバスなんだよ!!ワーバスはゲームである以上に、コミュニケーションツールなんだよ!!


いいか。俺はな、お前と違って、ワーバスをみんなで楽しめるツールにしたいんだよ。日本語の面白さ、楽しさ、それぞれが持っている語彙と知識。そういうモノの上にワーバスってゲームを載せたいんだよ。

その為に様々な人の協力を得て、CGIを作ってもらったり、イベントを開催しているんだ。「自分がナンバーワン」だとか、そんな小せえことは、どーだっていいんだよ!

そういう和やかなムードで進むイベントにはな、お前みたいな勝敗だけを重視した、感動もなにもない、勝負論だけのヤツが上がる余地はねぇんだよ!!わかったか、この汁野郎!!


そもそも、お前。実は悔しいんじゃないか?和気藹々と楽しそうにワーバスやってるのが、羨ましいんじゃないのか?まぁお前が俺たちをぶっ潰そうとする理由がなんであれ、俺たちは逃げないよ。土産だ?楽しみじゃねーか。やってやるよ。

それとな。なにが『ドゥー・ザ・ワッスル!』だよ。お前のは全ッッ然!!ワッスルしてねーんだよ!!いいか、よくみとけ!!

いいですか皆さーん!思う存分ワッスルしちゃってくださーい!!



スリー!!


ツー!!


ワン!!



ワッスルワッスル!!!

(クリックで太々君がワッスル(笑))





でも相変わらず開催未定です。
(一応5月末で都内…予定。開催まで↓で鍛錬だ!)

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[ 2004年04月12日-22:39 ]  



春の夜の出来事


ああ、新入生とか新入社員の歓迎会真っ盛りのシーズンなんだよなー。いわゆる新歓コンパとかそういうヤツ?

――という、ある意味季節感を感じる事実に、前を走っていたタクシーが、突如ハザードを光らせて左寄せ、進路を強引に塞ぐようなダーティプレイ(というか危険走行)をしてきたので急停車、憤り120%になって、エッヂの効いた文句の一つでも怒鳴りつけてやろうかと、心の中で鉄パイプを握りしめた僕の目の前で、タクシーのドアが開き、そこから顔だけ出したオヤジが、思わず「剛」の文字を文頭に着けたくなるような勢いの嘔吐っぷりを見せつけ、僕が怯んで数瞬固まっている間に、アタマをノロノロと車内に戻しかけたオヤジのアタマを、タクシーの自動ドアが車内に文字通り叩き込んだ(音してた。ゴッ!とかいって(笑))のを見て、笑っていいのか、憤ったままでいいのか、追いかけて文句の一つもつけるべきか、その際には吐瀉物に気をつけなければ危険だぞ、などと色々考えながら気づく。



そんな春の夜――。
(しかも今月に入って同じシーン目撃するの、既に3度目ですわ……)

ところで『ワッスル』関係の、汁の人とのやりとりを素で心配している人や、微妙なプロレスの知識でエッジの効いたうがった見方をしたりしている人もいるようですが、プロレス全般というよりは、PRIDEのDSEが主催する『ハッスル』のパロディです。(他コチラコチラなど参照)

とはいうものの、イベント開催の告知ではなく、ぶっちゃけ『ワーバス』に対する、ある意味でのイデオロギー闘争といっても過言ではないかも知れません。実はここはガチ※1だったりするかもです。

どうやら汁の人は、どんな相手だろうが初心者相手だろうが「秒殺(連続でどんどん札を出し、秒単位の時間内に一人勝ちしてしまう事)」第一という、そういうのがお好みの様子。

いわば、N3L4※2のノーマルルールなら「場札と手札の文字の間に『ん』を挟むだけ」の単純な語彙や、それに属する下品な語彙だろうがなんだろうが、問答無用で使う、むしろ好んで使う、といった感じ。

僕は敢えて、それに異を唱えたいですね。簡単な語彙だけでは面白くないし、広がりもない。同じ言葉を繰り返し使ったりするのもどうかと思う。『ワーバスとは勝敗だけのゲームではない』、それが僕の主張です。

言葉の応酬に隠れてしまいがちですが、このあたりは実はワーバスプレイヤーの皆さん達にも考えてみて欲しいことだったりします。その人の持つ語彙や知識のバックボーンが反映される、このゲーム。キメ技的な語彙まで考えると、さらに奥深くなって楽しめると思いますよ!


……と、こんなことを書くと、台無しっていうか、つまんなくなっちゃうような気もするんですけどね。本気で僕と汁の人の関係を心配したり、真剣にイベントの心配までしてくれている人もいたりする(参加をためらってしまう人もいたようで(笑))ので、一応書いてみました。

今後もこういう応酬は続きますが、コアなプロレスファンな方は、「あ、誰々の言葉使ってるなー」とニヤニヤしたりするとイイと思いますよ(笑)。書いている方も、結構真剣にニヤニヤしながら書いていますから、ええ(笑)。
※1:ガチ…ガチンコ=真剣勝負のこと。相撲の立合の際の、思い切りぶつかる音に由来する。「ぶつかるまでは結果がわからない=勝敗結果が決まっていたり、手抜きではない立合」という解説が通説。[シュート][セメント]も同じ意味。

※2:N3L4…ノーマル3ラスト4の略。ワーバスにおいて、手札を出す際の「通常時3文字以上、上がり時4文字以上」というルールのことを指す当サイトでの勝手に作った表現。つまり、ギブアップセレクションは「N4L5ノーチェンジ」ルールとなる。

ちなみに前回『ワッスル1』の決勝戦は、これに加え『10ALL』という厳しいルールで行われた。これはプレイヤーの手札がそれぞれ10枚ということ。まとめると「N4L5-10ALL ノーチェンジ」というハードルール。ちなみに膠着した場合はブレイクとなり、カードが配り直されて仕切直しとなる。その為、要レフェリー。

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[ 2004年04月14日-05:30 ]  



言戯道場総評 御題:卒業式〜贈る言葉〜


★今月の御題は『卒業式〜贈る言葉〜』



そんなのはスケスケのウソだ!!

というわけで、私が当道場の家元、春九堂である。冒頭の一言に特に意味はない。

「相変わらずワケがわかりませんね。アシスタントの番頭、R・Wでございます」

装いも新たに心機一転、さらにタイアップ企画にまで昇格した「言戯道場」。詳細はコチラを読んだりすると好いと思う。

ちなみにアシスタントの番頭さんであるR・Wさんは、一部では伝説とまでなった「第一期言戯道場」の投稿常連で、最高位まで登り詰めた人。今回から再スタートということで、徒弟からは卒業し、この度目出度く番頭に就任していただいた。

「よろしくお願いいたします」

うむ。さて、今回の御題は『卒業式〜贈る言葉〜』であった。

世間では、卒業式シーズンからは、はや1ヶ月が経ってしまっているわけだが、とにもかくにもなかなかの投稿レベルで、家元としては大満足である。

「リスタートのワリには、皆さん慣れてらっしゃいますよね」

そうだねぇ。やはりお手本として過去の御題と投稿作品を出したのがきいたかな?

というわけで、早速投稿のほうをみてみようか。ちなみに番頭さん、今回の投稿数はいくつだったの?

「213通でございますね」

採用率は、およそ1/4ってところかな。ではいってみよう。まずは今回の『効果』から。

「効果は一点。なお、学GOマークのついているものは、『学校へGO!〜学生@らぶライフ〜』にも掲載された作品でございまして、ボーナスポイントが一点加算されます」


★今月の『効果』



一年で一番武田鉄也が輝く日
(投稿者名:ku-rem)
家元:最近は中島みゆきとか、SMAPらしいぞ。
番頭:私の父上の頃は中島みゆきといったら「世情」でございました。
家元:いや、いくつよ父上(笑)。

明日からはコスプレかぁ…
(投稿者名:miu)
家元:制服か(笑)。
番頭:もう縁がないと判ってから、初めてありがたみが分かるのでございます。具体的に申しますと、今度からは制服相手に手を出すと罪に問われてしまいますよ?
家元:き、きをつけます。

校長「このサイコロを振って1が出たらお前たちはふりだしに戻るのだ!!
(投稿者名:いっぺぃ)
家元:人生ゲームじゃないんだから(笑)
番頭:「一回休み」がでたら留年。お手つきは三回まででございます。
家元:退学アリルールかッ!!

やっとこの白タイツが脱げるんだ・・・
(投稿者名:いっぺぃ)
家元:どんな制服の何の学校なんだ(笑)?
番頭:たまにこういう無茶な校則も存在致しますね。恋愛は事前に教師に相談してから、とか。
家元:妖艶妙齢巨乳な女教師先生にならなんぼでも相談したひ。

お勤めご苦労様でした。
(投稿者名:うめちき)
家元:校門の前に、ズラリとならんだ黒塗りフルスモークの外車。怖すぎ。
番頭:まあ、人によっては牢獄と言えなくもございませんから。

先生な、ずっと言おう言おうと思ってたんだけど、
ついに卒業式になってしまった。
実はな、おまえ単位足りてないんだ…。
(投稿者名:うめちき)
家元:やった!大逆転だ!(喜ぶところではない)
番頭:このあと先生にはすみやかなる人生からの強制卒業式が控えておられるようでございますね。

卒業生在校生対抗で行われる、起立・着席ゲーム
(投稿者名:うめちき)
家元:思わず納得してしまった。「ゲーム」よりは「大会」でよかったかな。
番頭:やはりわざと椅子を一脚減らしておいたりするのでございましょうか。
家元:講堂に響き渡るコケ音か(笑)。

予行演習で泣く奴があるか、バカ…。
(投稿者名:うめちき)
家元:実際にいたなぁ。なんだったんだろうアレは。
番頭:意外と本番はさらりと終わったりすることも多いものにございますね。

なりきり尾崎出没率98%
(投稿者名:きくぞう)
家元:どうなりきるかにもよるな。他人の家の前で薬物(検閲削除)。
番頭:転がりながら人生からの退場。

この賜杯からの、卒業。
曙 太郎
(投稿者名:きくぞう)
家元:卒業後は負けがこんでいるようで。
番頭:すがすがしいほどの負けっぷりにございましたな。

女子用に第2ボタンのスペアを山ほど持ち込んでるキミ、
それはありえない。
(投稿者名:きくぞう)
家元:うんうん(笑)。
番頭:実際に一個もらわれてからご用意をなさった方が賢明かと存じます。

こんな卒業式はイヤだ!
屋上から卒業証書がばら撒かれる。拾えなきゃ留年。
(投稿者名:きくぞう)
家元:拾っても、開けてみると「スカ」って書いてあったりな。ウルトラクイズかよ。
番頭:飛行機に折られたりしてあると屈辱度アップでございますな。

夢と女子高生が見れなくなる日
(投稿者名:サクラチル)
家元:うまい(笑)。でも男子校はどうなのよ(笑)。
番頭:その場合「やっと悪夢を見なくなれる日」。

次々と途絶える連絡、減ってゆく友。
(投稿者名:サクラチル)
家元:まぁそういうもんだ。
番頭:その分、残った奴とは一生涯の友となるかもしれませんね。

家元:番頭さん、いいこと云うねぇ。

小林幸子が巨大セットとともに乱入
(投稿者名:たいちょ)
家元:紅白卒業式、か。
番頭:送辞を由紀さおり姉妹がハモり読み。

家元:怖ッ!いやそれはそれで聞いてみたいんだけど(笑)。

戻ってくるなよ。
(投稿者名:タカハシ)
家元:戻りたいと思うこともあるよね。
番頭:それが青春時代というものでございます。

・卒業生の答辞
「私達卒業生762名の残した誇りある不足単位を、そのまま在校生の皆さんに受け継いで貰いたいと思います。
そして皆さんが卒業する頃には、この学校の為により多くの素晴らしい不足単位を残していただきたい、そう願っております」
(投稿者名:たちばな)
家元:実際、専門学校で履修カリキュラムミスで補修ってのがあったらしいね。
番頭:「留学生全員の目的が出稼ぎで、単位が足りないどころか学校ごと消滅」というファンクな出来事もございましたなあ。

卒業生への花が近くの駅のゴミ箱に捨ててあった
(投稿者名:たちばな)
家元:ムカツクな。
番頭:確かに正直、もらっても困る贈り物ではあるのでございますが。

父兄席を埋める山本組
(投稿者名:つの)
家元:広域指定名卒業式。組名は伏せましょう。怖いから。
番頭:「組」がつかなければ普通の苗字ですのにねえ。

進学しない人にとっては
『この世界からの失業』
かと
(投稿者名:トマト)
家元:頑張れ就職組。
番頭:負けるな無職組。

明日結婚しよ、センセ!
(投稿者名:パンタクル)
家元:これはこれでなんかムカツクなー。チクショウ。
番頭:出きちゃった婚だった場合、さかのぼって罪に問われるのでしょうか?
家元:誰が裁かなくても、僕が裁きたいわい。

・・・すいません、夫婦の卒業式(またの名を離婚)したくてしょうがないんですけど(切実。
(投稿者名:ひろゆき)
家元:カッコは必ず閉じましょう。あと注釈はいらないかな。そして投稿者は女性だったりする場合は、さっくり離婚後に大至急家元までラブメールを。うむ、しかし名前を見る限り男性のようであるな。じゃあいいや。
番頭:学生のときと違い、今度の卒業式には随分とお金がかかる模様にございますな。

先生たちから学んだ事は、「こんな大人にはなってはいけない」ってことかな。
(投稿者名:もうすぐ高校生)
家元:毒!すげー毒!(笑)
番頭:上の学校に行くにつれて教師がビジネスライクになっていくように思われますな。

あれ?何でみんなはボタンがないの?俺は・・・
(投稿者名:もうすぐ高校生)
家元:同案多数だけど、寂しげな余韻がいいので採用。
番頭:いっそ無理やりプレゼント。

昼休みを間に挟む校長のお言葉。
(投稿者名:久保田)
家元:長すぎ(笑)。
番頭:言い忘れたことがあったからと卒業生を全員呼び出して次の日にもう一回。

雨天中止。
(投稿者名:久保田)
家元:なんとなく納得してしまった。屋外でやるわけじゃないんだけどね。
番頭:そんなに校舎がボロいのでございましょうか?

校長先生の送辞の中に「ビビる大木」って十回は出てた。
(投稿者名:久保田)
家元:どんな送辞なのか、教えなさい(笑)。
番頭:座右の銘ですか、「ビビる大木」。

家元:もしくは接尾語かな(笑)。

「先生お別れですね。今までありがとうございます。
でも・・・できれば母ちゃんとも別れてください。」
(投稿者名:宮っこ)
家元:先生!なにやってんだ!!(笑)
番頭:家庭訪問。それはお米屋さん並に危険な香り。

教頭「ええ、では只今より、卒業生に向けて校長先生からお話があります」
パチパチパチパチ…
校長「こうしてまたここに立つと、3年前、入学したての皆さんを迎えた時の事を思い出します。期待と不安の入り混じった表情でこの体育館へ入ってきましたよね。そんな初々しくまだ幼かった皆さんが、今こうして立派に胸を張って佇んでいる姿を見て、ああ、本当に色々と頑張って成長してきたんだな、と、とても嬉しく思います。
体育祭では、皆さんのその驚くべき体力に脱帽し、文化祭では、その個性溢れる作品の数々に、新しい物を創り出せる豊かな想像力を見ました。
また、普段、大変な事も多いだろうに、眩いばかりの笑顔で頑張る皆さんを見て、私が幾ら励まされたか判りません。本当は私が励まさなければいけないんですけどね(笑)
皆さんは、本当にどんな未来でも切り開ける可能性を秘めています。一人一人、違った個性があって、それは何物にも変え難いものがあります。
それでは、最後に、この有名な言葉を手向けの言葉として皆さんに送りたいと思います。
3年5組の白川みゆちゃん、好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
45歳の年の差なんて、二人の愛があれば乗り越えられるさぁぁぁ!
そう、愛は年齢と国境と性別を超えるのだぁぁぁ!」
卒業生達「こ、校長先生!!!!(泣)」
(投稿者名:魚の目)
家元:アホ(笑)。最後の「(泣)」が、ちょっとわかんないなぁ。こういうパターンにするなら、救急車呼んだり取り押さえたりするオチが普通だと思うな。「パターン」とか「お約束」をやるつもりならば、そういうところは徹底すべき。
番頭:この展開では「最後に、この有名な言葉を手向けの言葉として皆さんに送りたいと思います。愛は年齢と国境と性別を超えるのだぁぁぁ!」とした場合と評価が同じになってしまいます。長文投稿の評価は、それまでの冗長ともいえる展開を豪快に忘れさせるようなトンデモナイ最後の1行にかかっているといっても過言ではございませんので。。
家元:さすが前期言戯道場で、師範代まで登り詰めた男だね。いいアドバイスだ。

感無量で校長が流している涙の色が
(投稿者名:魚の目)
家元:怖いよ校長。
番頭:赤いんだからメデタイと思いましょう。そう思い込みましょう。怖いですから

卒業式が終わって速攻、
近所の公園で特攻服に着替えてたHさん(女子)
あれから真っ当な人生歩んでますか?
(投稿者名:蔵付)
家元:今頃二児の母っくらいではなかろうかと思われたり思われなかったり。
番頭:かの有名な「卒リン」にございますね。

「たかしっ!第二ボタンどこやったのっ!」
「ぇ、ぃや、女の子が・・」
「嘘つくんじゃないのっ!ひろしがまだ着るんだからねっ!さっさと拾っといでっ!」
「・・・ぁい」
(投稿者名:琢)
家元:あはははは!こういう会話モノもありだね。「じゃりン子チエ」的世界だ。
番頭:「今回だけは嘘じゃなかったのに・・・」という展開になればどらえもんワールド。

留年するんですけど、卒業式はどうすればいいですか?
(投稿者名:鉄井欽也)
家元:出席できませんでした(過去形)。
番頭:在校生代表として挨拶。真っ先に目に付く「呪」の一文字。

「先輩卒業おめでとうございます。4月からは同級生ですね
(投稿者名:麻木)
家元:毒らしい毒だなぁ(笑)。
番頭:その後さらに「おい、ところでパンと牛乳買ってこい」と続くのでございましょうか。
家元:うまいな、番頭さん。それ付け加えるだけでワンランクアップ。

と、こんな感じかな。惜しいのもいくつもあったんだけどね。

「あと一歩、という作品が多うございましたね」

そうだねぇ。まぁ選考基準やら評価の仕方って、家元である僕の生理以外のナニモノでもないので、繰り返してツボを身体でおぼえてもらうしかないかねぇ、ンムフフフフフ(猪木笑い)。

「なんかイヤラシイ感じでございますねぇ…」

余計なことはいわないでいいの(笑)。んじゃ、次行こうか。今月の『有効』です。

「有効は二点、でございますね」


★今月の『有効』



問4 次の記号を使って、波乱万丈な卒業式を成立させる式を作りなさい(15点)
イ「朝食を抜いてきた教頭」 ロ「モザイク」 ハ「叫び声」
ニ「全校生徒」 ホ「バイブ」 ヘ「保健室」
ト「金ダライ」 チ「倒れる女生徒」 リ「祝電」
ヌ「体育館天井にはさまったバレーボール」
ル「壇上で答辞を読む、あの子のうなじ」
ヲ「財津和夫」
(投稿者名:air)
家元:「ヲ」が気になる。すごく気になる。やっぱキビシーんだろうか。あ、チューリップの人の方か。
番頭:三択程度にとどめた方がインパクトは高まるものと思います。せめて五択といったところでございますねぇ。

先生の
白いベンツの
脇腹に
黒字で太く
『ありがとう』の文字
(投稿者名:BIT)
家元:先生の種類によっては、ただじゃ済みませんな。っつーか学校にベンツでくんな。
番頭:「これが世に聞く『お礼参り』……」
家元:「なにっ…?!知っているのか月光?!」(笑)

卒業生六人のためだけの赤絨毯
(投稿者名:T・T)
家元:キレイ。山奥の分校の風景が浮かびました。少子化は深刻だけど、あたたかい鄙の風景だね。
番頭:涙ではなく、笑顔で。別れじゃなくて、少し離れるだけだから。
家元:うんうん。

燃焼系
燃焼系
卒業式
(投稿者名:うめちき)
家元:同案多数かと思ったら、これ一通だった。よって採用。
番頭:こう歌いながら制服から卒業証書までいっさいがっさいを焚き火で燃やしている風景が目に浮かび上がりました。
家元:ホントに燃やすんだ(笑)。

泣くまい、と心に決めていたのに、卒業証書の名前が間違ってたのを見たら涙が止まらなくなった。
(投稿者名:うめちき)
家元:うん。それは思う存分泣いて、いい。
番頭:わたくし、今回一番お気に入りの投稿でございます。感動の涙と受け取る周りとの絶望的なまでのズレっぷり感が極めてシュールでございますね。

この春卒業を迎えるキミタチへ
「ありがとう」と伝えたい人が何人いますか?
「バカヤロー」と言いたい人が何人いますか?
その人達がキミタチの得たもっとも貴重な「なにか」です。
大切にしてください。
(投稿者名:かずみず)
家元:なんだよ、ちょっとカッコイイなぁ。でもこういうのアリ。
番頭:思い出は数だけじゃなくて、その深さによってこそ心に刻み込まれるものだから。
家元:そうだよねぇ。

あの娘にあげるはずだった第2ボタンは、今も机の引出しの中。
(投稿者名:きくぞう)
家元:キレイ。マッキーの「ラブレター」みたい。
番頭:新しい一歩、今はもう踏み出せましたでしょうか?

あの人がいなくなって、ぼくらはまだ土曜日の思い出から卒業できていなかったことに気づきました。
(投稿者名:きくぞう)
家元:なんかいいなぁ、こういうの。「土曜日の」が「放課後の」でもセピアでいいよね。
番頭:ぼく「ら」の一言に切ない想像が広がりますねぇ。

卒業式の日、教室に入ったら僕の机だけに花が。
(投稿者名:つの)
家元:「イジメ、カッコワルイ」なのか、羨ましいヤツなのか。
番頭:菊でしょうか。バラでしょうか。はたまた黄色いバラなのでありましょうか。

国旗がなかったので
日の丸弁当で代用してみました。
(投稿者名:トト)
家元:小さい赤丸だなー。でもこれなら反対する人もいなさそう。
番頭:そういえば生まれてこの方、いまだに食べたことがありません。何気にレアですか、「日の丸弁当」。

娘の卒業式に着ていく服を考え中、ふと思い立ち「アンタが今度入学する中学の制服着てっていい?」と聞いたら本気で怒られた。
(投稿者名:ねこみそじ)
家元:バカモノ(笑)。しかし娘の制服が着られる体型というのは、ある意味すごいな。
番頭:「彼女の妹ですか?」と聞かれて複雑な娘。「彼女は妹ですか?」と聞かれたらもっと複雑でございますね。

あのときは
言い出せなくて
校舎裏
10年前に
君といた場所
(投稿者名:パンタクル)
家元:あーキレイ。こういう切ない系はいいよね。
番頭:傾向として「セピアな思い出」「放課後」等の、我らにとって「もはや遠い花火」な作風は優遇されるようでございますね(苦笑)。
家元:こういうのに甘いのは家元の生理ですな(苦笑)。

先生の教えは忘れても、手の感触は忘れません。
(投稿者名:パンタクル)
家元:投稿者が女性なのか男性なのか非常に気になる。
番頭:名前も顔も思い出せないけれど、何気ない仕草だけは覚えていることが結構ございますね。
家元:そういうキレイなもんなのかコレ?!

別れる相手もいない春。
(投稿者名:ヒロト)
家元:それはそれで寂しいよな。なんかコピーとしてキレイにまとまってる。
番頭:でも出会いはきっとありますから、ね。

「鬼の目にも涙」を初めて知った。
(投稿者名:ひろゆき)
家元:あーキレイだなぁ。こういう上手いのは落とせないんだよねー。
番頭:小細工なしのストレートな文章なだけにストンと奥にきますね。

気になる制服の行方。
(投稿者名:久保田)
家元:僕にくれてもイイと思う。
番頭:そして、とある店先で再会。

第二ボタンを誰も貰ってくれないので、とりあえず真夜中の太平洋に投げてみた15の夜。
(投稿者名:紅)
家元:数多い「第二ボタンネタ」で採用されるには、このくらいパワーがないとダメですね。いいお手本。あと一歩で竹かな。言い回し次第だね。あと15ではなく「十五」がよいね。
番頭:脳裏にそのシーンが思い浮かぶような文章を読むと素直に「負けた」と思います。あと本当にもう少しでございますよ!

先生(♂)へ。別れの言葉
「大人にしてくれて、ありがとうございましたっ!」
(投稿者名:琢)
家元:ナニをされたんだ。ナニを(笑)。
番頭:次は自力で。

ゴミ箱に第二ボタン
(投稿者名:琢)
家元:見栄を張ってみたワケね(笑)。
番頭:→「名前を書いてあったためにあっさりバレる」

ふむ。『有効』は、基本的な路線を外してないってのが多いかな。

「よく言えば標準的。悪くいうと飛躍が足りないといったところでございますか?」

そうね。でもこういうので点を重ねていくのも悪くないと思うよ。お手本になるような、いわゆる『普通』なのは、同案多数ってのフルイを抜けられれば、採用される確率は高いからね。

「それもまたコツでございますね」

そゆこと。そんじゃ次いってみようか。

「『技有』、一つの項目につき三点でございますね」


★今月の『技有』



好きなひとがいました。
(投稿者名:suica)
家元:「卒業」をテーマにした作品のコピーになっているね。こういうのがズバっとくると嬉しくなっちゃうな。
番頭:ページを開いて、こんな文章が最初に目に入ったら迷わずその本を私は購入致します。こういうの大好きでございます。

僕が卒業した中学校の校長は、卒業証書を読み上げるとき、「右の者を…」と言うたびに右の方を不安そうに見つめていた。
(投稿者名:うめちき)
家元:素直に面白かった(笑)。実話なら、随分可愛い校長先生だな。百葉箱とかに住んでそう(何故)。
番頭:右に潜んでいる誰かに脅されてるんじゃ……。

ボクの第二ボタンは、核のスイッチです。
(投稿者名:きくぞう)
家元:どこの核兵器ボーイだ(笑)。なんとなくだけど、平仮名部分が全部カタカナだったら、間違いなく一本あげたんだけどねー。実に惜しい。
番頭:ほら、今度映画化されますし。
家元:…○トム?

答辞を読んでいくうちにだんだん涙声になる生徒会長。
「校長先生!もうお別れなんて俺いやだよ!あんなに愛し合ったのに!」「何だって!校長先生は俺と」「嘘だ俺と校長が」ざわめく卒業生一同。
次の日、校長先生の名前が新聞の1面トップを飾っていました。
(投稿者名:ともか)
家元:ナニやってんだよ校長先生は(笑)。最後の一文がちょっとオチてるかな。もう一捻りで一本。惜しかった。
番頭:個人的に三番目は「嘘だ校長は俺だけだって・・・」の方が好みでございますね。そのままだと少々二番目と被る感が。そんな些細なことはすっ飛ばすほど、文句なしの「技有」にございます。校長ヤバ過ぎ。

ふむふむ。さすがに選ばれた投稿作品はレベルたかいねー。

「左様でございますねぇ。一本間近というのばかりでございました」

でも、残念ながら今回は『一本(5点)』も『抜群(10点)』もナシなんだよね。番頭さんの云うとおり、今一歩ってところで残念なのが多かったかな。まぁ今回の総評を読んで、他の人の作品とかもチェックして、傾向と対策を考えて欲しいってとこかな。

「しかし私も、思わず読んでいて、投稿に参加したくなってしまいますね(笑)」

キミはもうダメ(笑)。やるんなら、コッソリ投稿名かえてやりなさいね(笑)。

「はい(笑)」

さて、次回の御題だけど、既に募集しているとおり『新入部員の勧誘』ですな。是非是非頑張って欲しいところです。

「詳細はコチラのページをご覧下さいませ」

今回はこんなところかな。というわけで、では家元は帰るぞ。

「お疲れさまでございました」

あ、言い忘れてた。この読者参加型企画は、雑誌界華やかなりし1980年代に『週刊文春』誌上で連載されていた、『糸井重里の萬流コピー塾』の勝手なオマージュでありパクリでありパロディだったりします。以上。


★今月の番頭さんコーナー



というわけで、家元も帰りましたところで、今週の採用者及び、得点累計の番付でございます。

投稿者名総合番付
ku-rem1白帯(無級)
miu1白帯(無級)
たいちょ1白帯(無級)
宮っこ1白帯(無級)
蔵付1白帯(無級)
air2白帯(無級)
いっぺぃ2白帯(無級)
かずみず2白帯(無級)
サクラチル2白帯(無級)
タカハシ2白帯(無級)
トマト2白帯(無級)
ヒロト2白帯(無級)
もうすぐ高校生2白帯(無級)
魚の目2白帯(無級)
2白帯(無級)
鉄井欽也2白帯(無級)
麻木2白帯(無級)
BIT3白帯(無級)
T・T3白帯(無級)
たちばな3白帯(無級)
トト3白帯(無級)
ともか3白帯(無級)
ねこみそじ3白帯(無級)
ひろゆき3白帯(無級)
suica4白帯(無級)
つの4白帯(無級)
久保田5緑帯(五級)
5緑帯(五級)
パンタクル6緑帯(五級)
うめちき13緑帯(四級)
きくぞう15緑帯(四級)

うめちき殿、きくぞう殿は、初回から一気に緑帯の四級に飛び級でございますね。これはなかなか出来ないこと。お見事という他ございません。久保田殿、琢殿、パンタクル殿も、緑帯の五級からでございます。おめでとうございました。

他採用された皆様方、まことにおめでとうございます。残念ながら採用されなかった皆様方も、これで諦めず、次回の総評に向けて精進なさってくださいませ。

さて、当道場の次回の総評は5月13日前後を予定しておりますが、いち早く投稿状況の速報をお知りになりたい方もいらっしゃるかと存じます。

といったところで、当道場と連動しておりますTAITOのケータイコンテンツ『学校へGO!〜学生@らぶライフ〜』内の投稿コーナー『ことばのば<言戯道場>』において、週刊速報として採用作品の一部から、特にお手本となるような作品を掲載しております。

こちらでは評価の方は、ついておりませんが、家元が独自に総評をしてらっしゃいます。私、出演しておりませんが。

いえ、別に憤ったりしてはおりません。ええ。私、冷静でございます。はい。

とまれ、そうしたわけでございまして、自分の作品が採用されているか早く知りたい!他の方の投稿も具合が知りたい!という方は、下記バナーから、御自身のケータイメールアドレスにアクセスURLを送信し、『学校へGO!〜学生@らぶライフ〜』の方にアクセスしてくださいますよう、お願いいたします。

なお、『学校へGO!〜学生@らぶライフ〜』月額210円
(税込み)で、自由に閲覧できるようになっております。また、家元のコーナーは毎週木曜日に更新となっておりますので、よろしくお願いいたします。


←auの方はコチラ。

←vodafoneの方はコチラ。


なお、docomoユーザーの皆様は、コチラから『学校へGO!〜学生@らぶライフ〜』事務局の方へ、対応要望などを出しますと、願いがかなうやもしれませんね。


長々と、宣伝でおめよごしでございました。それでは、また来月の次回総評にて、お会いいたしましょう。




[ 2004年04月15日-01:59 ]  



ミッドナイトな狂想曲


怒濤の〆切地獄の明けた午前3時。ふ、と気づく。



あ。今日、友人の結婚式だ。




 【用意しなくちゃいけないモノ】
  ・スーツ
  ・ワイシャツ
  ・ネクタイ
  ・熨斗袋(ご祝儀用)
  ・ご祝儀


 【用意しているものモノ】
  ・2日ほど寝ていない疲労しきった身体。
  ・出発まで、あと5時間しかない現状。
  ・覚悟。



心から「おめでとう」と云えない
死にかけた自分の姿が、既に見えます。

(事前準備って大切だよね…うん…)

ギブアップセレクション!問題081:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題082:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題083:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題084:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題085:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題086:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題087:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題088:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題089:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題090:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題091:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題092:残り手札3枚
ギブアップセレクション!問題093:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題094:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題095:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題096:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題097:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題098:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題099:残り手札2枚
ギブアップセレクション!問題100:残り手札2枚

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[ 2004年04月17日-03:31 ]  



ラ・ブ・ホ・テ・ル。


目下絶賛抗争中の汁の人がラブホで痛々しい体験をしたらしい。と思ったら、森の妖精な放送作家も痛々しい思い出を披露している。

というわけで、この数時間後に神聖なる結婚式を控え、そろそろ出発タイムリミットも発動している状況下で、私も拙いながら、過去を少々語ろうと思う。


それは数年前くらいの話。詳しくは敢えて伏せさせていただきたい。

私は当時大学生であり、高校時代からシモネタでならしてきたアホさもあって、当時からのあまりアタマのよろしくない、というかむしろバカな連中と、ラブホテルなるものを「研究」していた。


「研究」とは、まず「ラブホテル史」にはじまる、本格的なものであった。

連れ込み宿から始まり、逆さクラゲ(温泉マークである)がシンボルとなったバブル以前から、豪華絢爛勘違い系バカホテルが跳梁跋扈したバブル期。さらにはバブル後に、ワカゾーどもが「オシャレなトコロでなきゃヤー」などと云いだした風潮にあわせてつくられたシティホテルタイプ。そして90年代前半から、ちょびっとだけ流行りそうになった「ブティックホテル」という名称にいたるまで、というあたりの変遷を辿ったりしていたのである。

なお、それにともない、内装の変化、つまりベッドの導入から、ベッドを含めた内装のアミューズメント化、ホテル火災に端を発する消防法や風営法などの規制による変遷なども、調査研究した。


「当時」とは、1990年代中盤から後半。その頃は「全国ブティックホテルガイド」などというオシャレ系の本も多く出版されており、事実ホテル自体も、バブル期のラブホ黄金時代からは考えられないほどシンプルなものになっていた。

いわば「ラブホ」という存在のイメージを変えようというムーブメントがあった時期なのである。

しかし我々研究会が目指したものは、そんな近代風潮に則ったものではなかった。曰く、『我々が幼少期にブラウン管を通して目撃した、極彩色――主にピンクを基調とした背景及びカラー照明に彩られた、ベッドが回ってしまったり天井にはカラーライトとミラーボールが完備されており、もちろん天井自体も鏡張りで、浴室も鏡張りで、奥さんとか奥さんとか奥さんとかが、くるくる回っちゃったりしながら「イヤデスダメデスアアン」とかなっちゃう部屋』であった。

これは我々の幼少期に遡った記憶である。つまり1980年代前半から中盤、いわばバブル全盛の頃の内装、およびラブホのイメージであると推測される。

つまり、古き良きラブホ黄金時代の光景。それが我々にとっての、「ラブホの原風景」であったのだ。


しかしながら、「当時」とは、バブル経済が終わりを告げ、郊外型のド派手なラブホも次々と沈黙しはじめた頃でもある。

いつの時代も隆盛を誇っていた同業界も、生き残る為にビジネスホテル・シティホテル化を余儀なくされており、内装はノーマル、カラオケ・ゲーム機完備というようなものを売りにするようになっており、我々の求めるホテルは、なかなかに見つからなかった。

各研究員も、噂や情報を頼りに、様々な地域の様々なホテルに出向いては潜入調査を行っていたが、惜しいところまではいくものの、三つ星には足りぬ、肝心の大きな星が足りないのだ、と、嘆くばかりであった。

ちなみに、我々のいう三つ星とは、以下の条件を満たすものである。

 一つ、ラブホたるもの、ミラーボール・カラーライトを標準装備すべし。
 一つ、ラブホたるもの、壁面ないし天井を鏡張りにするは必定。
 一つ、ラブホたるもの、回転動力を持つベッドを設置すべし。


しかし、上記2つまではクリア、ないし一つは満たすものはあれども、全てを満たすものは杳として見つからない。

やはり、原風景は原風景のままであり、我々の求めるアルカディアは過去の記憶にしか存在しないのか――そう諦めかけていた時、一本のPメール(当時、研究員の主要連絡はPHSで行われていた)が、有志ラブホ研究会会長兼三つ星ホテル捜査委員会名誉理事である、私の元に届いた。

半角カナ二十文字でしか文面を作成できない時代である。届いた文面は至ってシンプルであった。


オレ、イマ、マワッテル。



その文章を読んだ瞬間、全身の毛が逆立つ。そして、まるで入浴時に溢れるお湯をみて「浮力の原理」の真理に到達した、古代の学者の様に、否、それよりは控えめに、私は呟いた。――エウレーカ、と。


研究員達に非常連絡が回される。飛び交う憶測。どこエリアだ、K地点ではないか、否あそこは既に潰した……等々。今すぐにでも報告してきた研究員を問いただしたい。

だが、ラブホというステージにある以上、彼は今や「最中」であろう。そこはさすがに紳士たる我々研究員の遠慮が働いた。

明けて翌日。その研究員から連絡が入ったのは夕刻過ぎであった。パートナーと別れた直後に連絡を寄越したあたりに、彼が如何に真剣に研究に取り組んでいるかがわかるというものだった。

彼によってもたらされた、我々にとって「聖地」となる場所。そこは東京都下の「ラブホのメッカ」、鶯谷であった。


これは盲点といえば盲点であった。我々研究員の潜入調査は主に、「満室」が予測される土日前の宿泊への切り替わりタイム前後に行われていた。

これは潜入したラブホのロビーにて、各部屋の内装写真をチェックする為である。調査の次段階では、明らかに「それ」とわかる部屋をマークし、なおかつ最深度調査、つまり「入室」をする。

しかし、内装写真のチェック段階で、最深度調査の必要がないと判断された場合は、無論速やかに退去することになる。その際、パートナーにも目的を悟られることなく、自然に「好みの部屋が空いていない」という理由で退去出来るのが、この時間帯を選ぶ最大の理由であった。

そして鶯谷のホテル群は、その歴史こそ古く数も多いが、駅をまたいで点在しており、また鉄道路線上からは近く見えても、迷路のように込み入った地形故に辿り着けない事も多かった。

そして目的のホテルを探す為に移動となると、パートナーから、あらぬ詮索を受ける可能性もある。その為、鶯谷という地は我々の間で敬遠されがちであったのだ。


しかし、これでターゲットは絞られた。場所は鶯谷。ラブホのメッカにして古都。ならば回転ベッドの設備も肯けるというものだ。当該ホテルはMANJO。部屋番号は210であった。この名前は、未だに強く、色濃く、私の記憶に焼き付いている。

ひょっとしたら回転ベッドだけではなく、他の2点もクリアしているのではないか、という期待も高まったのだが、残念なことに三つ星にはいたらない設備であった。

何人かの研究員が「他の部屋も調査すべき」と挑んだが、通常のホテルという評価では、設備面・環境面・価格面ともに正直あまり好いとはいえず、パートナーに嫌がられ断念というケースもあったようだ。

しかし、やはり憧れの回転ベッドを我も体験すべし、とMANJOに潜入し、パートナーが居ない隙にか「オレモ、イマ、マワッテル。」というPメールが送られてくることは、後に何度か繰り返されたのである。


それからさらに数年後。知人の某黒バックフォントいじりで男色系の人と、当時の事を笑い話の一つとして話題のテーブルにのせた時の事である。

私自身も一度潜入調査を行っていたので、話は微にいり細にいった次第であるが、どうにも笑いは起こらず、彼は沈思黙考を保っていた。訝しがる私に彼は重そうに口を開くと、こう云った

「そこ、こっち(埼玉)に引っ越してくる前に、使ってた……」

と。

数瞬の気まずい沈黙の後、爆笑の渦が沸き起こったことは云うまでもない。

しかし、さらに数年後に至り、後に我が乳母(ちちはは)となる年下の既婚女性にまで「知ってるー!私も使ったことあるー!」と云われるとは予想だにしなかった事であった。また、他にも同ホテルの同室を使用し、回転を体験したことのある人物が、私の周囲に複数存在することを余談として付記しておきたい。


こうして、念願の回転ベッドという秘境に辿り着いた我々であったが、残念なことに三つ星条件全てを満たすアルカディアを探し出すことは出来ないまま、徒に時間だけが過ぎ、今現在に至っている。

しかし、回転ベッドとの邂逅を果たした後も、古くは江戸吉原から戦前の赤線時代に端を発し、「売春宿」の譏りを受けながらも逞しく生き残る「ラブホテルの古都」鶯谷に対する調査は、アルカディア発見の期待のもとに継続されたことは云うまでもない。

そして、回転ベッドの発見から数ヶ月後のある日、私のPHSにとんでもないPメールが届いた。送信者は鶯谷のホテル街に調査に出向いた研究員。内容は


オレ、イマ、シバラレテル。



というものであった。このPメールと研究員からの調査報告が、鶯谷に新たな伝説を創ったことは云うまでもないが、それはまた、別の話である――。





タイムアップ。結婚式行って来ます。
(神聖な式の前にコレかよ……)



[ 2004年04月17日-10:49 ]  



冷麺と思い出と生肉。


部屋兄弟多すぎだよコンチクショウ。


まぁそれはそれとしておいて、水曜日取材→木曜日〆切→金曜日〆切→徹夜で披露宴→仮眠しつつ原稿→2ちゃんねる第九オフ取材→そのまま下北でライブ→徹夜で原稿アップ、という、なんだかわけのわからない週末スケジュールを超えて、ようやく月曜日に辿り着いている春九堂です。まぁまだまだ余裕ですよ。


さて昨夜は下北沢の風風亭で焼肉をこれでもかと喰らってきた次第でありますが、どう考えても4人で行ってユッケ15人前は食い過ぎだと思う。

しかも「すみません、ユッケの方品切れでして」って云われて、真剣にキレそうになるのもどうかと思う。主に僕なんですが


まぁなんにしても生肉サイコーです。なんていうか狂牛病上等!って感じですね。頼むから早く治療法見つけて下さい、エライ人達(弱気)。

ちなみに風風亭はユッケとかスープとかデザートまで食べ放題なのが嬉しいですな。あとビビンバやキムチも食べ放題。オーダー制なので、時間がかかったりすることもあるのですが、そういう場合は容赦なく店員を責め立てましょう

昨夜も「オーダーとったフリでオーダー通っていなくて待ちぼうけ」という現象が数度起こりました。てめぇシモキタで働いてるからってチョーシくれてんじゃねーよ。殺すぞコラ。

失礼。取り乱しました。

嗚呼、でもあのタイムロスの間にユッケの在庫が切れたと思うと、やはり腹立たしいのです(まだ食う気マンマンでした)。


さて、そんな恨み節はともかく。風風亭には冷麺も食べ放題なんですな。そしてそれをオーダーした友人が一言「冷麺ってかたいよねー」と云ったわけです。


そのセリフを聞いた途端、脳裏に蘇る、学生時代の友人K。彼は期末考査を目前にした、平日に「今、韓国(への旅行)が安いんだよ!二泊三日で三万五千円とかだぜ!?」と息巻いて、なんの事前知識もなく、突如韓国に渡った剛の者でした。

ちなみに目的は焼肉とキムチを食いまくること。「出かけるのはいいけど、韓国の知識とかあんのかよ?」と聞いたところ、「焼肉とキムチ」と応えやがったバカ野郎でもあります。なんか戦後の日本の歴史教育のダメさっぷりを垣間見る気持ちで、僕らは彼を放置したものでした。


明けて翌週。彼は大学に登校してくるや否や、如何に韓国がよかったかを興奮気味に話し始めました。数時間後に最初の試験が待ち受けており、殺気だって最後の悪あがきをしている僕らに対して。

無論、態度は素っ気なくなります。まぁ元よりKは、空気を読めない男ではあったのですが。僕らが今覚えなくてはいけないのは、ゲシュタルト学派の心理学史であって、キムチの作り方でもなければ、焼肉のタレが甘すぎて辛(つら)かったとか、辛(つら)いと辛(から)いって同じ字だけど、これは辛(つら)かったって読んで欲しいところだね、とかいう小ネタでもないのです。

適当に話を聞き流していると、Kもなんとか興味を惹こうと躍起になります。いいからお前も勉強しろよと云いたかったのですが、それすらも面倒。そしてそんな彼が『隠し玉』級の話題(本人評価)として出したのが、『冷麺』の話題でした。

「いや焼肉とかはさ、日本でも食えるけど、お前ら冷麺って知ってる?しらねーだろうなー。韓国の麺でさ、キムチのってる冷やし中華みてーな酸っぱいのがあるんだよ!俺、麺類好きじゃん?だから頼んじゃったわけ。そしたら結構すぐ出てきたんだけどさ、なんか麺とかヘンな色してんだよ。日本の麺と明らかに違うわけ。そんでさ、上にキムチとか野菜とか乗ってるんだけど、周りみてたら、まずそれを混ぜんのな。で、箸舐めてみたら酸っぱいんだよ!なんつーの、お前これは酢だろ!酢そのものだろ!って感じのタレなのね。そんでいざ食ってみたらさ、かたいんだよ!すげーかてーの!もう超ビックリだよ。お前ホントに麺かよって感じ?」

「へぇ、カタいんだ、どれくらい?」(棒読み)

「いやもう尋常なかたさじゃないね。俺、アゴはコンクリをも噛み砕く自信があるじゃん?ビールの栓とか開けられんじゃん。だからまぁコンクリ以上のかたさだよな」

「いや、それはねーだろッ!!」


失策もいいところです。あまりのバカボケっぷりに、ついつい全員でツッコミをいれてしまいました。このままのってしまったら、我々はもう「負け組」です。ますます興にのってくるK。なんとか勉強に戻ろうとする我々。血で血を洗うデッドヒートです。


「まぁコンクリは比喩だけどさ。ヨーゴ(専門用語)でいうところの、メタファー?メトニミー?シネクドキ?」

「どれも違うよ。お前のはただのボケだ」

「まぁまぁ、とにかくかたいのよ。硬度があるっていうんじゃねーぜ?なんつーか弾力?ゴムのような?むしろゴム?とにかく噛みきれねーのよ。わからねーだろうなー」

「いや、わかるよ。食ったことあるし」

「お、なんだよS食ったの?韓国で?」

「や、国内だけど」

「あーまーいーなー!!あまい。とら屋の羊羹痛快一本丸かじり並みに甘いね。ロイホのディモズパンケーキに、一瓶メープルシロップかけちゃうくらい甘い。なんつーか、それはお前、似非冷麺だよ。似て非なるものだよ。本場のかたさには敵わないってもんだよ。まぁまぁそれでさ、かたいだけじゃなくて長いんだよな、これが。噛みきれない上に長いから飲み込めないワケよ。あれはもう参ったね。閉口したっていうの?いや口閉じらんねーんだけどさ」

「どんくらいなげーんだよ」

「東京−ロンドンぐらい?」

「ねーよッ!!」


またです。また全員でつっこんでしまいました。もう条件反射なんです。というよりも殺伐とした雰囲気で勉強しているので、ボケにボケで返す余力がないんです。だからこそハモってしまうほど単純なツッコミをいれてしまうんです。仕方なかったんです。そして、そんな項垂れムードの僕らを後目に、ますます勢いづくK。

「まぁでも俺の中ではそんな感じだったわけよ。おいおい、どんだけ長いんだよ、国際線か!お前は国際冷麺線か!とか一人でツッコんでたら、なんか添乗員さんがさ、突然ハサミもってきて俺の冷麺につっこむわけ。うわナニするんだとかおもったら、ジョキジョキ切ってるワケよ。麺を。かたい麺を。食べ物ハサミで切るのかよ!お前はシザーハンズか!とか突っ込もうかと思ったけど、ついつい食っちゃったね。あれは美味いもんだよ。まぁなんつーか、もう文化の違いを感じたね。焼肉もハサミで切るしさ。日本でも食用バサミとかあるけど、滅多につかわねーじゃん。あれはすごいね。ハサミは韓国文化だね。日本じゃお前、焼き魚ハサミで切ったりしたら、料理屋のオヤジに首切られるぜ?絶対に。いやマジで。まぁなんつーか、最初っから切って出せよとか思うわけよ、日本男児の俺としてはさ。まーなんていうか、そういうところも文化の違い?異文化交流?そういう意味でもプチカルチャーショックだったよな」

ようやく語りを一段落させるK。冷麺から文化論までもっていくあたりは、まぁただのバカではないと思わせておいて、やっぱりただのバカなんですけどね。手を止めずに、それでも一応聞いていた僕らは、一息ついてリアクション待ちの彼にたずねました。


「で?オチは?」


「えーと…テスト範囲教えてくださいッッ!!!!


それはそれは見事な土下座でした。日本男児の、あまりにも正しい土下座姿に、殺伐とした試験前の空気に一陣の爽やかな風が吹きこんだ――そんな感じすらありました。

ちなみに僕らの応えは、全員揃って

「死ね」

だったわけですが。


血気盛んだったバカ時代の、そんな記憶を思い出させてくれる食べ物、「冷麺」。

風風亭での夕餉、最後の一腹を冷麺で〆ようかなと思いつつも、ラストオーダーを取りに来た店員に、その四文字を告げられなかったのは、Kの土下座姿が色鮮やかに脳裏に甦ったから――そう云っても過言ではないと思います。





まぁそんな事とは全く関係なく、
生肉食い足りなくて未だにイライラしている
僕だったりするわけなんですけどね。

(ユッケって、自作できないかなぁ……)

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[ 2004年04月19日-17:31 ]  



暴露話。


実はマナーアップバットマン先生の中の人は、僕自身だったりします。

いやもう多分皆さん知っていると思うんですけどね。なんとなくではありますが、今日はバットマン先生について語りたいと思います。ちょっと長文。


まずマナーアップバットマン先生のモデルとなった人物は、トップページの一番下にある個人的ブックマーク欄で「深プONE」という失礼な省略のされかたをしている(毒虫さん、病虫さん、申し訳ありませンッ<だったらなおせよ)「深夜プラスONE」の、作中登場人物の主人公・鬼首毒虫さんです。

実は、僕はこちらで連載されている元ネタの「ONE」をプレイした事がないにも関わらず、このサイトが大好きで、不定期に更新される毒虫さん(こちらは管理人さんの方ね)のエッセイも愛読させていただいたりします。

そして、つい先日。こちらのサイトに出会ってから、実は先日丸4年が経過したんです。我ながら、ちょっとびっくりしました。当時はまだG−LABO[ガイキチ研究所]だった当サイトも、4年の間にサイト名が平仮名になったりしており、深プONEさんの方も、絵師さんがプリミーさんから病虫さんに変わったりしつつも、継続してきたわけで、いやはや面白いものだなーと思いつつ、これからもお二方には、ずっとサイトを継続して欲しいなぁとか、出来れば新作も読みたいなーとか思ったりしています(笑)。


さて、余談が過ぎました。バットマン先生の誕生には、実は随分長い時間がかかりました。というのもPOSERという3Dモデリングソフトを購入してから「動きのあるモノ」を作りたいというのが、まず一番最初にあったのです。

そして理不尽にして傍若無人、気に入らぬヤツは即粛正というシリアルな感じの、ある意味、過激で爽快感のある登場人物をサイトに登場させてみたかったという事がありました。「ズバっと登場、ズバッと解決」なんてフレーズは、やはり男子としては憧れるモノですから。


しかし、そこからが試行錯誤です。一番最初に考えたのはマスクマンでした。ですが、それではあまりにもイロモノっぽい。あとマスクを着ける意図がわからない、マスクマンとなるとルチャだがメキシコの方面ばかりではネタが浅い……というわけでボツ。

ならばと考えたのが「過激な」というところで、ダイレクトに「過激派スタイルでいいじゃん」という形です。これでまず覆面にヘルメットという出で立ちが完成。

さらに「ヘルメットにマスクの過激派といえば学生運動時代だし」というところでわかりやすく学生服にし、履き物は、中村雅俊さん主演の往事の下宿モノドラマ「俺たちの旅」からも下駄バキがよかろうと、ああした形になったのです。


他にも横溝正史の「八墓村」のモデルとなった実在の事件、都井睦雄による「津山の三十人殺し」において、犯人の都井が、犯行時に学生服に地下足袋、裾にはゲートルを巻いていたというところからも「学生服」というキーワードが出てきました。バットマン先生の眼が光っているのは「都井は頭に懐中電灯をくくりつけ、胸にはナショナルランプを下げていたので、暗い夜の闇では三ツ眼の化け物が来るように見えた」というところから来ていたりもします。


さて、問題は武器でした。「学生運動」や「過激派」色を強くするのであれば、いわゆるゲバ棒(ゲバルト棒/ゲバルト=ドイツ語で暴力や権力のこと)と呼ばれた角材や鉄パイプといったところが常套なのでしょうが、それではあまりにも偏りすぎる。「なんだかよくわからない寄せ集め」にしたかったので、それは即時却下されました。

次に思いあたったのが、モデルとなった鬼首毒虫さんが愛用している「バール」です。しかし、これをダイレクトに使っては尊敬する毒虫先生に不敬にあたりますし、「バールのようなもの」は、ATMや自動販売機強盗の常套アイテムであったり、ヤンチャ時代にそういうのを使っていたバカを知っていたりしたので、ちょっと却下となりました。

そこで出てきたのが「バット」だったのです。ちなみにこれはよく誤解されがちなのですが、ゆうきまさみ先生の「究極超人あ〜る」に登場する「粉砕バット」がモデルではないか、ということなのですが、これは違うんですよね。勿論作品は愛読しており、敬愛してやまない山本正之先生が音楽を担当されたCDもビデオもあったりしますが、当時はまるで考えもしませんでした。

ダイレクトなモデルとなったのモノは、唯洋一郎先生の「こちら埼玉山の上大学ボクシング部」に登場する、その名もまんま「バットマン」という登場人物だったのです。これは、実はバットマン先生の人格面にもある意味影響を及ぼしています。

「こちら〜」のバットマンは、弱気で細身でメガネ長髪の学生が、気に入らない事があると髪をほどき、メガネを外し、全身黒タイツのような姿で、バットを振りかざしたり灯油を撒いたりして、解決したりしなかったりするというシリアルなキャラクターでした。多分、その外見やコマのカットからも同時期に別誌で連載されていた、平松伸二先生の「ブラックエンジェルズ」のパロディだったのだと思います。


さらに、彼の所持していたのは「金属バット」だったのですが、野球に全く興味のない僕にとっては、金属バットから連想されるものは、一柳展也による「金属バット殺人事件」でした。

昭和55年11月29日に起こった、この凄惨な事件は、学歴社会の権化のようであった両親への浪人中の学生の反抗が最悪の形となって表出した事件だったと記憶しています。他にも金属バットによる暴力事件や殺人事件は多数起こっており、即ち、暴力性や「死」というイメージをあまりにも強くするところから、ボツとなりました。

かわりに木製バットを採用する結果となったのですが、さらに「圧縮バット」という、現在では入手困難なアイテムにすることによって、「バット」というアイテムの凶器性を低めようとした次第です。


こうして出来上がっていったバットマン先生の原型。これは、こうした乏しい知識から、とにかく寄せ集めた結果、出来上がっていったモノなのです。結構ダークな面もあったりするなぁと、我ながら思ったりしているわけですが(笑)。

とにもかくにも、どうにか誕生したマナーアップバットマンは、当初の予定通り「動きのある素材」として、サイトにデビューしました。また同時に「学生服・ヘルメット・マスクで、身体の全てを隠している」というバットマンに対して、「何も隠していない、というか全裸」という必殺代理人のナオキ君が登場したりもしました。

どういうわけか、この二組が微妙に人気を集め、管理人を差し置いて個別にファンメールが届いたりする始末。そこで、キャラクターの設定的にも扱いやすいマナーアップバットマン先生に相談室を設ける結果となったのです。


さて、そこで今度は人格面や、受け答え、またバックヒストリーなどの方向性を考えたわけですが、これももう、とにかくあらゆるところから持ってくることにしました。

上記までに登場したネタ元で、如何に雑多というか分別がないか、ということが垣間見えるかもしれませんが、映画やら小説やらマンガやらドキュメントやら、とにかくなんでもかんでも取り入れてきました。

そして、そうすることによって「なんだかよくわからない寄せ集め」感を強め、「よくわからないこそえらそうにしててもOK」というような感じに、かなり強引に持っていってしまうことにしたのです。これは今のところどうやら上手くいっている感じがあります。今後どうなるかわからないのですが(笑)。


ちなみに圧縮人生相談室には現在も300通以上の相談投稿が残っております。なるべく古い順から相談に応えていってはいるのですが、なにしろ特殊な精神状態にならないと書けないというコーナーですので、正直なかなか進みません。

古いモノでは昨年の秋頃に投稿されたものが、未回答のまま残っています。さらに全く応えようがない相談もありますし、基本的に恋愛沙汰の相談(特に詳細がないもの)には同じような応えしか出せないということもあって、不採用になるものもあるのです。出来るだけ全ての相談に応じたいとは思うのですが、なかなかそうもいきません。

ところで、このマナーアップバットマンの圧縮人生相談室ですが、相談投稿時にメールアドレスを記載しておくと、解答がついた場合、おしらせメールが届くというシステムになっています。

時折、そのお知らせメールから、お返事やその後の展開などを寄せていただくこともあるのですが、その中にバットマン先生の由来や、どういうときに、どういう風に、こういうのを書いているのか、という質問がありましたので、本日はこんな長い文章を書いてみました。

で、「どういうときに、どういう風に」というご質問に関してなんですが、上にも書いたとおりでして、「特殊な精神状態」にならないと書けなかったりします。どういう状態かは文字の色で判断してください。まぁヒントとしては、

 ヒント1.非常に疲れている時に更新される。
 ヒント2.まとめて更新されることが多い。
 ヒント3.無駄な勢いがないと書けない。
 ヒント4.無駄に憤りがないと勢いはつかない。
 ヒント5.バットが暴走しないとバットマン先生ではない。
 ヒント6.ジャック ハズ ア バット アンド ツーボールズ♪
 ヒント7.他に処理のしようがないのかよ。
 ヒント8.ああもう、限界まで疲れてくると本能が、本能が!


と、まぁ、こんなところでしょうか。上記から想像される状況が、その「特殊な精神状態」です(笑)。





なお、正解を思いついた方は女性に限り
コチラの専用メールアドレス
アレしたりしてくれるとイイと思います。

(我ながらバカなところでストイックだと思うわけで……いや無意味だが)



[ 2004年04月21日-00:02 ]  



続・暴露話


昨日の更新にまるで反応がない。
(重要なのは一番最後の部分ですよ!)

春九堂です。んー…アレかな。空気読み違えたかな。それとも単にいつものことなのかな。

まぁどれだけ考えても、慰メールが来ていないのは事実。正解に辿り着いた人がいないという、最も自分の精神衛生上好ましいであろう自慰的解釈でコトを済ませようかなと思う次第であります。


すみません、丈夫な縄下さい。


あっ、大丈夫。大丈夫ですよ。あっ、そんな気にしないで。そんなケータイのカメラを、そんな風に使ったりしちゃダメですよ。そんな大胆な。なんて素敵なんだ。いや、こっちのことです。いえ、メールはそのまま送って下さい。それも大至急。


閑話休題。まぁ正解は打ち明けた話、俗に言う「疲れマラ」状態というヤツですね。簡単に説明すると、疲労が重なって体力の限界に近づくと、種の保存の本能、つまり生殖本能が著しく刺激され、別にエロスな事を考えているわけでもないのに、抜刀臨戦態勢に入ってしまう感じです。

なんかこう書くと、ホラー映画とか戦争映画で追いつめられてパニックに陥った登場人物が、銃を乱射したり、テンパりまくりの表情でナイフを抜いて「来いよ!来てみろよ!…来いっつってんだろ!怖くなんかねぇんだよ!」とか云ってるシーンに似てる感じがしますな。


と、再び閑話休題。「疲労の極みに至り、本能的に抜刀臨戦態勢に入る」、これが第一段階です。通常であれば、これは特に問題なく「あー困ったなー。なんで俺無駄に刀抜いてるんだろう」と生物としての本能に、嘆息するだけで済むのですが、第二段階に至る場合もあるのです。

第二段階、それは「抜刀臨戦態勢に入ったが故に戦闘意欲が芽生える」という状態です。本能の上に欲求が重なるという、いわば「後追い」的な事象。これもままあることなのです。このあたりに関しては、こちらの方がプロフェッショナルかもしれません。

若さ漲る年頃であれば、その血気故に「抜いたが最後、血を見るまでは治まらぬわッ!」と、何をも気に病むことなく、暴走することも出来るのでしょうが、歳を重ねますと「抜いてしまったが、鞘への納めどころが掴めなぬ。仕方ない……斬るかと、なし崩し的に、柄を握りしめてしまったりする状態になったりします。

また、落ち着いてくると「一時の血気は気の迷い。明鏡止水、六根清浄。心静かに今は寝るべし」禅の心にも通じる様な対応をしてみたり、さらにマスタークラスになると「老いたりとはいえ、刃はまだ錆びついてはおらんのう」と、思わず刀を磨いてしまったりします。


さて、当年とって二十八歳という、微妙なお年頃の僕の場合は、どうなのかといいますと、第一段階を経て第二段階に入ってしまうことはあるのですが「無益な殺生は好まぬ。この衝動、今は刃を筆にかえよう。武士は喰わねど高楊枝」と、別の形で発散してしまうのです。

つまり煩悩をダイレクトに発散するのではなく、その勢いを用いて、書き物をしたりして発散するわけです。ちなみに上記の経過を意訳してセリフにしますと

「んだよ、なに勃ってんだよ。あーなんかヤベ、なんかムラムラしてきちったよ……でも面倒くせーしなー……バットマンでも書くか。人妻チャンネル(※)観る金もねーしな」
(※)人妻チャンネル…スカイパーフェクTV!の人妻モノ専門エロPPV(有料課金放送)。

ということになります。わあ、ぶっちゃけ過ぎ。自分、ぶっちゃけ過ぎ。

まぁぶっちゃけついでに、さらに簡易に状況を表現しますと「疲労の限界でムラムラしてきたんですが、面倒なのでアレしません。アレもないし。でも欲求不満なのでバット振り回します。しかも文字の上で。あまつさえ、それを公開します」という、とんでもなく病んだ感じになるわけですみません丈夫な縄ください。


ここまで来たら賢明な読者諸兄諸姉におかれましては、既に想像がついているかもしれないわけですが、上記の事を総合しますと

『バットマンが更新されているとき、春九堂は欲求不満状態にある』

さらに

『バットマンを更新しているとき、春九堂は小太刀抜刀臨戦(ペニセスト)状態である』

ということになります。





えー…最も圧縮すべきなのは
自分自身の様です。

(相談どころか読者が激減しそうな更新だな…まぁ男ってのも案外大変なのよ…




[ 2004年04月21日-08:35 ]  



確かめる勇気は、ない。


大好きなマッキーこと、槇原敬之さんの歌に、こんな曲名のモノがあります。

『どうしようもない僕に天使が降りてきた』

この曲の歌詞の内容とは全く関係ないのですが、久しぶりの慰メール募集後、メールを受信した瞬間の僕の心境たるや、まさにこの状態でした。

嗚呼、僕を祝福する妙なる鐘の音が聞こえます。

おそるおそるメールをクリック。イタズラやウイルスメールの類ではない、そう信じながらのクリック。

わざわざ一部の長州力マニアな人にしかわからないであろう設定件名を、ちゃんとした件名に変えてのメール。


――シュートだ。間違いない。



脳内靖幸ちゃんモードスイッチON



一行目。


>拝啓 春久堂様。


OK、マイ・エンジェル。気にしないさ。こんなのはよくある間違いさ。「しゅんきゅうどう」って入力すると、そう出てくる漢字変換ソフトがあったって――おかしくは、ない。そうさ、なにも問題は、ない。

dPTのペットボトルを握る手が汗ばむ。黄色いキャップを外し、一口。フェイクの甘みが味蕾を刺激すると、次いで炭酸の刺激が喉を焼く。

読み進める。


>あんまりいやーんな慰メール作れなくてごめんなさい。
>恥ずかしくてこれが精一杯でした(>_<;)



OK、僕の天使。素敵な天使。ありがとう天使。謝ったりしないでくれ天使。

メールを出してくれただけでも十分だよ。名前の間違いなんて気にしない。別に「いやーんな慰メール」なんかじゃなくったって――いいんだ。

ノー、ナイン、不是、否、いや――確かに、その方が嬉しい、嬉しいさ。でも、急にベッドを共にするなんて、天使のすることじゃない。ゆっくり少しずつ時間をかけて――そう、焦らすくらいに――ゆっくりと堕ちていこうよ、楽園はエデンだけじゃないはず。

これから二人で僕らの楽園を探そう。あたたかい日だまりの下で。小雨舞う樹の下で。薄暗い部屋の中で。滑らかなシルクのシーツの上で――。


この出会いは、運命なんだ。ジョーク?哀れみ?勢い?その時の気分?仕方なく?――なんだって、いい――このメールが契機になるのさ。

そうさ、僕の天使。愛しい天使。堕落への一歩を知らずに踏み出してしまった、愛らしい、僕の、僕だけの天使。

君が文面を考えて、メーラーの送信ボタンを押した。その瞬間から全てがはじまったんだよ。スタートはどこだっていいんだ、僕らは、やがて手を繋ぐ。それから歩き出すんだ。

どこに?――探検にさ。熱く甘い蜜の流れる川。素敵な茂み。千億の黄金を沈めた輝く水面の湖。そしてその奥に待つ、世界の秘密を隠した神秘なる洞窟。

トンネルを一緒に進もう。堕ちて翼を折ってしまった僕の天使。大丈夫、坂道は君は僕が導いてあげる。怖くなんかないさ。明かりが見えてくるはず。大丈夫、その先にあるのは、きっと――僕たちだけの、素晴らしい秘密の楽園。

一緒に進もう、恥じらいながら、時として大胆に、そして淫靡に――。


僕が差し出した誘惑の指先。君が踏み出した堕落の一歩。

今度は僕の番さ。僕は、探るかのように――そして少し怯えるように――おずおずと差し出した白い手指を握りしめてしまおう。

気をつけて、急に堕ちないように。

抗って、ほんの少しだけ。

その方が堕ちた時の悦楽は、きっと大きいはず。


この打鍵の音と共に紡がれる言葉の波は、卑小な僕の懺悔。そして、邪な僕の堕落への誘い。

僕は、少しだけ躊躇って――そのふりをして――送信ボタンを押した。昨夜、君がそうしたように――。






ピローン。
(メール着信音)





ん?おいおい、まさかもう一人天使が堕りて来たのかな?





差出人:MAILER-DAEMON

件 名:failure notice





(和訳/協力:エキサイト翻訳





差出人:メイラー・ダイモン(差出人守護神)
件 名:失敗通知






…僕の天使からのメールを確認…。





差出人:”○○○” <********@******.*****.re.jp>





差出人:”○○○” <********@******.*****.re.jp>





差出人:”○○○” <********@******.*****.re.jp>





The lives I have lead. Have brought me here today
To find who I am. And throw the past away
Follow my heart. Before it's too late

You are my chance. To be somebody new
Whatever the risk. I'm ready now with you
I'm not afraid to fall. Love will see us through
Together

Here we are again. No way to pretend
Welcome to the edge of love

No more secrets kept. Give with no regrets
Right here on the edge of love

Closer I feel. Your body next to mine
I know that here. I'm crossing the line
Nothing to lose. Everything in time
Forever

Here we are again. No way to pretend
Welcome to the edge of love

No more secrets kept. Give with no regrets
Right here on the edge of love

Welcome to the edge
Welcome to the edge of love
Welcome to the edge of love

Chorus

Calling from the edge...I keep calling. Welcome to the edge of love
And I'm falling...welcome to the edge
Falling from the edge...welcome to the edge
Come closer baby...welcome to the edge. Closer to the edge...


Welcome To The Edge
Words & Music: Roxanne Seeman,Billie Hughes & Dominic Messinger






(和訳/協力:エキサイト翻訳





私が行っている生命はリードします。 今日私をここに連れて来ました。
私が誰か知ること そして、過去を投げ捨てます。
私の心に続きます。それが遅くありすぎる前に

あなたは私の機会です。 新しい誰かであること
危険は何である。 私は今あなたと準備ができています。
私は、落ちることをためらいません。
愛は最後まで私たちの面倒を見るでしょう。
ともに

再びさあ着いた。 装う方法はありません。
愛の端へようこそ

これ以上の秘密は維持されませんでした。
断り状なしで与えます。 愛の端にあるここの権利

私が感じる閉じる人 私のものの隣のあなたの身体
私はそれをここで知っています。 私はラインを横断しています。
失う無。時間ですべて。
永久に

再びさあ着いた。 装う方法はありません。
愛の端へようこそ

これ以上の秘密は維持されませんでした。
断り状なしで与えます。 愛の端にあるここの権利

端へようこそ
愛の端へようこそ
愛の端へようこそ

合唱

端から呼ぶこと...私は呼ぶために保存します。
愛の端へようこそ
また、私は落ちています...端に歓迎されます
端から落ちること...端に歓迎されます
より接近して小型になります...端に歓迎されます
端に、より接近している...

「歓迎端に」
作詞・作曲:ロクサーン・シーマンとビリー・ヒューズおよびドミニック・メッシンジャー






原題:『Welcome To The Edge』





邦題:『届かぬ想い』





出典





『もう誰も愛さない』

(本来の差出人を確かめる術なんか…ない…ウオォ━━(゚Д゚ )━━ッッ!!
※ドラマ「もう誰も愛さない(CX系/'91年)」主演時の吉田栄作風に。




[ 2004年04月22日-05:31 ]  



癒しのとき。



やあ、ボクの名前はまったりくん。
姓は「まったり」、名前は「くん」。

いや、んなわきゃあナイ。






ツチノコだとかナマズだとか色々いわれてるけれど
ボクの正体は、実は「癒し系生命体」なんだ。

こう見えてラベンダー系の体臭がするんだよ。
皮膚は綿100%そっくりだからアレルギーの心配もないんだ。
おまけに身体の中身は発泡ビーズそっくりの物体で出来ているんだ。
だから手触り最高ってわけ。

そんなわけで、ボクをマクラにしてもイイし
口の中に手をいれると、なんともいえない癒し感があるんだよ。

さ、試してごらんよ。






どうだい? なかなかのまったりっぷりでしょ…

って、おいおい、いれるのは足じゃなくって…って、これ手?!
太い! 太すぎ! あと微妙に毛深い!






「はっはっはっはー」

ぬ?誰?

「ボクはまったりふんわりくんさ!」
わ、なんか白いしフカフカしてる?!

「そうさ、ボクはキミとはカラーリングも違う。
オマケにポリエステル素材だけど、肌触りは最強さ!
さぁそこのデブ。いや癒されたいキミ。
ボクの口の中に手を入れてごら…」







「太っ! あと微妙に毛深っ!」

ていうか、この季節にキミは暑いだろ。
まぁ冬にはいいかもね。
なんかゴマフアザラシのちっこい時みたいだし。

「それはそうと、くちびるが青いけど
貧血とか、プールに入りすぎとかじゃないよ」

いや、それはわかってるよ。






『へーい・わっどぅゆどぅー?』

あ、マイエルダーブラダー。
「うわ、なんかでかっ」

これはボクのおにいさんさ。体長55cmもあるんだぞ。

『あーいむ・びーっぐ』

「なんで英語なんだよ」
なんで英語なんだろう







「それにしても大きいねぇ」

『あーいむ・びーっぐ あーんど ぱわふぉー』

なんかいい加減な英語だけど、こんなこともできちゃうんだぞ。

「うわ、のってる! ちょっといい感じだなぁ…」

『カーガミーモチー』

「いや、それ英語じゃないから」
いや、それ英語じゃないから











只今絶賛逃避中。
(天使を待ちつつ、これで「ああ…癒される…」とかいってる、28歳男、独身。プライスレス

上のメール募集とは別に、お裁縫の得意な方、ミシンが使えて、特に型紙とかまで起こせる方、ぬいぐるみ制作経験のある方を大募集します。詳細はメールでやりとりになりますので、興味がありましたら是非お問い合わせ下さい。といっても、もうわかりすぎるほどわかると思いますが(笑)。一緒に癒しの世界にダイヴしませんか(笑)?


[ 2004年04月23日-10:47 ]  



続・癒しのとき。



『もーにーん』
おはよう。ブラダー。大変なんだ。


『わっ・はぷーん?』
なんかね、ボクら人気だったらしいよ?


『りーありー?』
うん。ボクら宛に「メールが一杯来た」って
なんか、デブがブツブツいってた。


『おー・ひーず・でぃぷろーらぼー』
まったくだねー。






「やあやあ、諸君」
お、白いのだ。おはよー。
『へーい。ぐっもーにーん』


「なんかさ、外国の人がいたんで連れてきちゃったよ。
お兄さん英語喋れるんでしょ?」



『カーガミーモチー』
微妙だね
「微妙だね」







「まぁいいや、この人だよ」
「ぶえのす・でぃあーす」
わ、おおきい
『おー。とぅー・びーっぐ』


「むーちょ・ぐすと。そい・で・めひこー」
何語?
「何語?」


『おー。ひー・けいむ・ふろむ・めきしーこ』
「すぃ。じょ・そい・めひかーの」
メキシコ人だってさ。ってことは、スペイン語だね。
「わー道理で、色がラテン系だ。
それにしてもお兄さんすごいね」



『カーガミーモチー』
関係ないね
「うん、関係ないね」







「きえろ・せる・うすてっ・あみーご」
『すぃ!ぽる・すぷえすと、こん・むーちょ・ぐすと!』
会話してるね。
「何話してるんだろ?」






『ひーせど、ひーうぉんじょいんあす。おーけー?』
あらま。
「なんだって?」
仲間に入りたいんだってさ。
「へぇ。いいんじゃない?」






『カーガミーモチー』
「やっぱり乗るんだ。あと、それ英語じゃないし」
うーん。結構重い。あと、それ英語じゃないね。


「えすとい・こんてんと・で・せる・うすてっ・あみーご」
「なんだって?」
『ひーせど、ひーずべりーはっぴーなう』
そりゃ一番上はラクチンだよね。こっちは重いっつーの。


「えっちゃれ・がなーす!」
なんだって?
『ひーせど、ごーふぉーいっ!』
「楽してるくせにー」


「えっちゃれ!えっちゃーれ!あにも!あにーもー!」
「なんだってー?」
『ひーせど、かもん!ゆーきゃんどぅーいっ!』
楽してるくせにー


『へいゆー。かもんじょいんなす!』
「えー?ボクもー?」






『ガッターイロボー』


相変わらず英語じゃないよね。
「多分、スペイン語もいい加減なんだよ」


「ぶえら!あみーごす!」
なんだってー?
「なんだってー?」
『ひーせど、ふらいなう!』


無理
「無理」



「ぶえら!ぶえら!」


無茶云うな、このタマネギ
「無茶云うな、このスライムベス」

『ガッターイロボー』


いや、だから、それも英語じゃないって
「うん、だから、それも英語じゃないって」


「ぶえら!」


うるさいよ
「うるさいよ」










一人ぬいぐるみと戯れる
天気の良い土曜日。


28歳・独身・男。
…プライスレス…誰かほら…買おうよ…僕を…)


上のメール募集とは別に、お裁縫の得意な方、ミシンが使えて、特に型紙とかまで起こせる方、ぬいぐるみ制作経験のある方を大募集します。詳細はメールでやりとりになりますので、興味がありましたら是非お問い合わせ下さい。といっても、もうわかりすぎるほどわかると思いますが(笑)。一緒に癒しの世界にダイヴしませんか(笑)?


[ 2004年04月24日-13:01 ]  



『まったり』文化論。


まったりくんの人気が高い。

チクショウ、既製品の分際で、なにそんな人気を得ていやがるんだ。口から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたろかいーっ!



(すっぽり)




あぁああぁぁ癒されるぅーーーッッ!!!





馬鹿か俺はッッ!!!



というわけで、人気の高い彼ら。「まったりくん」はオフィシャルな通称であって、僕の着けた名前ではないので悪しからず。正式名称は「:mattari」というらしい。

通常のツチノコ・ナマズ型はS〜Lの3形があり、色は3色。Sが1000円で、あとはサイズ毎に1000円アップのプライス設定となっている。

Lサイズは、僕の頭の半分までを飲み込んだ、という大きさであることを、付記しておきたい。癒され過ぎて意識飛びかけた(広く一般には、それを窒息という)


当サイト上では、陽気なメキシコ人となってしまっている「まったりばるーん」は、同商品のバルーンスタイルというらしい。コチラはスモール(2000円)とビッグ(3500円)のみ。色は4色ある。

そして「白いの」と呼ばれている、表面がポリエステルの起毛布のタイプ。こちらは3色で、メインのMサイズと同寸のものがある。他は不明。価格は2000円。


以上が「まったりくん」らの簡単な紹介になる。残念なことに開発元の株式会社サンハーティネス香産(大阪市東成区)には、Webサイトがない。

必死になって集めた情報から考えると、フレグランス・アロマ系の香料グッズと、ファンシーグッズをあわせた、さまざまなアイテムを開発している様子。香り付きの猫柄のクッションやら、香り付きの金魚の根付けやら、といったところか。

中でも、この「:mattari」はローカルTV局の三重テレビ放送(テレビ東京系列?)の「痛快ネギリバトル わてらにまかしとき!」という通販番組で取り上げられて以降、静かに人気を高め、ロフトやハンズなどにもコーナーがおかれるようになったという。


キャラクタービジネスや商標等に使われるシンボルキャラクターでは、「目を引く・気になる」というキャッチの観点からも、「キモカワイイ」と表現されるようなキャラクター達が人気を集める。

この表現は、自動車メーカーTOYOTAのTVCMで登場した「ダンシングベイビー」あたり以降、ここ数年で市民権を得てきた造語であり新表現だが、明確な意味はまだ定義されていない。また微妙に「気持ち悪い」「可愛い」との合わせ技とは断定が出来ない。

いわゆるギャル言葉の「キモイ」と「カワイイ」という曖昧なフィーリングの産物と考えると、理解が及ぶところかもしれない(上記の両表現は、それを発する者によって、どのようなモノにでも適用されてしまう。その為語源である本来の言葉の意味は喪失されていると私見。よって起源となる語の方での断定は出来ない)

また言語的な表現ではなかなか理解しえぬものの、感情面で解説すれば少しは容易である。「気持ち悪い」は嫌悪であり、「可愛い」は好意だ。本来ならば、この両者は共存しえないが「多面的な見方で、深く考えると気持ち悪い、でも一見は可愛い」、また「一見可愛いが、深く考えると気持ち悪い」というスタンスは、なるほどと思う。


例えば2頭身などにディフォルメされた人間の姿。現実面で考えれば奇形である。だが、自らとは異なる者であるからこそ、興味また愛着が芽生えるというわけ。

これは、あるいは我が国の起源とされる神話・歴史書「記紀」(古事記・日本書紀)の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)による『国生み神話』に起源をもつのかもしれない。

民間信仰の神として、また七福神の一柱も担う恵比寿神。これは伊弉諾尊と伊弉冉尊の間に生まれた第一子である。

しかし、生まれてより三年が経つも、骨なく言葉なく、また立たず歩かず、蛭の如きであったところから「ヒルコ(蛭子)」と呼ばれ、その醜さから、父母である両神の手によって、葦の船に乗せられ、川に流されてしまう。

その後、川から海にでて、沿岸部に漂着したものが「えびす」となり、庶民の神となった――と、簡単に説明すると、こんな感じである。

漫画家の蛭子能収さんの姓にある通り「蛭子」と書いて「えびす」と読むのは、この神話に基づくものである。


ところで、こうした神話に起源する信仰は、そのまま沿岸部では「漂着するもの」「漂着する異質なもの」また「海からやってくる異質なもの」に対する信仰にかわったことも付記しておきたい。

これは信仰の根元には、理解しえぬ異質なものへの畏怖がある、「おそれがみ」「たたりがみ」という文化の一端のようにも思えるし、また漂着物(海から来るもの)によって、生活が変わった(恵みがもたらされた)という、島国である我が国独特の文化の一面も併せ持つように思う。


余談が続くが、えびすは「夷」とも書き、歴史の授業の記憶にあるであろう「征夷大将軍」などという役職は、名の現すとおり「夷を征伐する」遠征隊の将軍であった。ちなみに遠征先の「蝦夷」も「えびす」と同意である。

さらに歴史を見ると、フビライ・ハンによる日本遠征、つまり「元寇」も「夷」であったし、江戸末期の「尊皇攘夷」も「夷を攘(はら)う、退ける」という意味。また新しくは第二次世界大戦の時も、英米をして「夷狄(いてき)」などと称していたのだから根深い。

中国大陸の周の時代にあっては、「東夷 西戎 南蛮 北荻(狄)」と四方の異民族を称し、蔑視していたところがある。

都から離れている故に「未開である」としたものか、騎馬や象兵の驚異を恐れたものか、こうした異文化・異民族をして「野蛮人」とまでしたものだからすごい。そしてそうした意識は、我が国の「えびす」という言葉にも継承されているといえる。

前述した「夷狄」は東と北の異民族を現す言葉であるが、二次大戦中に意味同じくして使われた言葉は「鬼畜米英」である。「夷狄」という日本語において、どれだけの排斥的蔑視傾向があったかを読みとることが出来るというわけ。


総合すると、「えびす」とは「我と違う者・異質な者」として忌み嫌われる反面、島国という風土における文化から、「恵みをもたらすもの/神」として、崇められるものであったということ。

事実、恵比寿様は福の神であり、商売繁盛の神として各地で奉られている。「えびす」とは、そうした二面性を併せ持つ特殊な存在なのだ。


また、「記紀」の話に戻して、蛭子/えびすは、首がすわらず、立つことも出来ない奇形児であったとある。恵比寿様の像や絵も、片膝をたてた崩れた胡座で背中をまるめてニコニコと微笑んでおり、大黒様のように立ち歩く姿は見あたらない。

つまり、しっかりと神話を反映した姿であるのだ。片膝をたてているのは胡座の姿勢では上体を支えられないので、立てた膝を支えとする為である。


商売繁盛といえば、商店に飾られる、裃姿の「福助」人形。これも奇形の人であったという。しかも江戸期に実在した人物で、頭だけが異常に大きく、身長わずか60cmであったという、リアルな伝承まである。

実在の「福助」には諸説あるが、いずれも、その「愛嬌ある」姿が幸いして、出世した、とある。そして、その逸話から出世開運の縁起物として焼き物にされ、商店に飾られるようになったというのが通説だ。

十返舎一九の「叶福助噺」では、大黒天が娘の吉祥天の婿に福助を迎えたとあり、民間文化では、神様と同列に扱われている感もある。ちなみに、福助は「おかめ」が母で、「お多福」と愛人関係でもあった等と、なかなかに華やかなプロフィールであったりもするのだ。


この「福助」、裃姿に座布団に三つ指正座が基本形であるが、本来は恵比寿と同じ片膝を立てた胡座であったとされている。また正座の上体で前方に手をついているのは、お辞儀ではなく身体を支えている為だともある。

いずれにせよ、福助も恵比寿も、その姿は奇形であるというわけ。これを商売繁盛の象徴とし、奉ったり看板にしたり店先におく。あまつさえ「愛嬌ある」と表するのだから、不思議といえば不思議。

奇形とは、普通の姿ではないということ。つまり、考え方一つだが、これも「夷/えびす」的なのである。


日本は島国であるが故に、その性質は閉鎖的である。長く続いた鎖国以前にも「夷」という概念があったのだから、これは根本的性質といっても過言ではないだろう。

平均を好み個を嫌う。常識を好み異質を嫌う。しかし、その反面、その異質なものを奉ったり、好んだりもする。この相反する二面を併せ持つのは、日本人独特なものではないだろうかと思うのだ。

つまり、これこそが「キモカワイイ」の本質なのではないだろうかということ。

そう考えると、人気を博す、多くのビジネスキャラクター達が「キモカワイ」く、また看板やシンボルにも使われ、それによる市場が展開されるまでに至る理由は、恵比寿や福助にまで遡る、日本人の性質の一つなのではないだろうか、という仮説がたてられるのである。

そういう意味では、手足なく、爬虫類にも軟体動物にも似ており、あまつさえ口腔内に手を差し入れるなどの用途をもった、この「まったりくん」等は、「キモカワイイ」のど真ん中を驀進していることだけは間違いないといえるだろう。人気があるのも肯ける次第である。





まぁ「もっとも」ぶった文化論モドキをぶちまけて韜晦したところで(しかも、この長さで、云いたいことの半分以下)、28歳独身男が、ぬいぐるみと戯れている事実は動かしようもないわけですが(血涙)。







……(すっぽり)……




あぁああぁぁ癒されるぅーーーッッ!!!





「健全」という名の明るい未来が

まるで見えません。

(まぁ…これはこれで…うん…。←そろそろ諦めムードか)



[ 2004年04月26日-11:40 ]  



TA・WA・GO・TO


先生からメールをいただきました。

といっても、別にマイ恩師ではないので、そこんとこヨロシクメカドック(古)。

なにはともあれ、「先生」ですよ「先生」! 僕も『学校へGO!』で国語の担当というようなギミックをやらせていただいているわけですが、マジモノの先生です。

しかも歴史。僕の一番好きな科目。マジ好き。イイ国作っちゃったり(1192年鎌倉幕府成立)、イクイクホテルベルサイユだったり(1919年ベルサイユ条約調印)、思わず白紙に戻しちゃったりもする(894年菅原道真が遣唐使を廃止)

こんないい加減な年号並べたところで、本当に歴史が好きなのかとかツッコマれてしまうと、リアクションに窮してしまうのですが、本当に好きです。女教師とか。あれ。


まぁ何はともあれ、そんなマクラから始まってしまったわけですが、静岡県裾野市の高校生の皆さん、見てますかー? 春九堂ですよー! いつも見てくれてありがとうございまーす! やっほー! 富士山ー! カーガミーモチー!(意味不明)


というわけで、先生からメールを戴いてしまったのです。詳しくは(先生に対する愛を込めて語ると、昨日の文化論モドキの比ではないくらいまで)長くなってしまうので割愛しますが、なんでも生徒さんも、ウチのサイトを読んでくれていて、そのメールをくれた先生との間で話題にまでなるというじゃありませんか。こんなに嬉しいことはありません。

足かけ6年のサイト運営ですが、このようなケースは初めて。まだお若い先生でいらっしゃるので(といっても、ほぼ同年代)僕がサイトを始めた頃は学生さんだったりしたわけなんですよね。いや、僕自身そうだったわけですが。ましてや生徒さん達は、現在三年生だとしても、当時は12歳。小学生ですよ。小学生。


いやはや時間が経つのははやいものだと思うと同時に、インターネット利用環境の普及と進化は目覚ましいものがあるなぁと思うわけです。

僕が高校生の頃なんかは、インターネットなんか普及もクソもなかったですからね。それ以前に、まずパソコンがそんなに普及していなかったわけですよ。なにしろNEC帝国全盛時代で、一台30万円とか当たり前でしたから。

それでもどういうわけか高校に上がる前からMSXだの8801だののパソコンを所持していた僕は、高校に上がると同時に9801デビュー。そしてエロゲー三昧の日々に突入。


そうしてゲームをやったり、プログラムを組み始めたりしていたわけです。ATOK(一太郎にのっている漢字変換ソフト)なんか、まだ6でしたからね。今いくつだよ!という感じです(調べたら最新版はATOK17でした。すげえ)

ちなみに趣味として文章を書き始めたのも、その頃。日記なんかは、それ以前にもつけていたわけですが、「不特定多数の人に見られる・人に見せる」という文章を意識して書き始めたのは、まさにこの頃でした。


それ以前は日記と作文と、ごくごくたまに書く手紙だけ。作文はそんなに苦手ではなかった、否、むしろそこそこ得意だった方なのかもしれませんが、そんなに数多く書かされるものでもありませんでしたからね。

でも、作文のコンクールで県知事やらなんやらから表彰されたりする、そこまでいかなくとも「褒められる」ということは、かなりの快感でしたし、「文章を書く」ということが好きになる、大きなきっかけになったのは間違いありません。

では何故、頻繁に文章を書くようになったかというと、一つにはパソコンのワープロ機能の飛躍的な向上がありましたし、なによりもパソコン通信というものがあったのです。しかも今も継続しているNiftyやPC-VANなどの大規模ネットワークではなく、小規模な草の根ネットというヤツです。

ですが、当時は電話回線定額サービスなんていうのもありませんでしたので、接続料金が怖い。そこで行き着いたのが、アマチュア無線を使ったパソコン通信『パケット通信』というものでした。これ知っている人は本当にマニアだと思うぞ(笑)。


さて、アマチュア無線とは御存知の通り、国家試験を受験して取得するアマチュア無線技士資格を元に、自分の無線局を開局して、電波の届く範囲で交信するというもの。そして、その電波を使ってパソコン通信が出来たのです。

無線通信では電波の届く範囲は限られています。もちろん、使用する周波数帯によっては遠洋漁業をしている船の皆さんとも交信できたりしますが、僕の使っていた周波数帯及び設備では、遠くて数km程度がいいところでした。

無線の面白いところは、遮蔽物がなく、大規模な装置であれば、かなり遠くまで電波を送受信できるということです。学校にアマチュア無線設備をいれている部活動の皆さんは、屋上やタワーにアンテナを立てましたし、登山家の皆さんは山頂からCQを出したりしていました。そうすると同じ周波数帯でも数十キロのエリアをカバー出来たりするのです。

例えば、東京は神田のTDUこと東京電機大学には立派な設備がありますので(今でもあるのかなぁ?)、埼玉にある僕の家とも交信出来たりしました。この2局の距離はおよそ30キロほどあるわけです。


さて、閑話休題。パケット通信を始めた僕は、電波の届く範囲で活発に運営しているBBS(電子掲示板/正式には電波電子掲示板ですのでR-BBSといっていました)を探しました。BBSというものは、現在インターネット上に多く存在する掲示板と、あまり変わりがありません。

一つ大きく違うのは、もっと公共性が高かったということでしょうか。個人発信の日記というようなジャンルではなく、情報交換・意見交流という、それぞれの局の人が皆で書き込み、成立させるというものだったのです。無論、創作を発表したり、なにげない日常を書いたエッセイ風の書き込みもありました。

さらに「公共性」を強めるのが、それぞれが国家資格取得者であるということです。無線局にはそれぞれコールサインというものが発行されるわけなのですが、そのコールサインは当たり前のこと個人が特定できますし、電波探知をすれば、その人の住居すらも特定できます。

数十キロをカバーするとはいえ、基本的には「ローカル(地元)」と表現されるようなエリアですから、発言には注意しなくてはいけませんし、インターネットと違って秘匿性は低く、それを意識した発言や書き込みになるのです。つまりは「発言」に「責任」がつきまとうわけですね。


そういう「ステージ」で、僕は毎日のように文章を書きました。個人宛のメールもそうですが、その周波数帯で電波を受信すれば、その文章は読みとれます。ですから「誰に読まれても大丈夫」な内容にしなければならないわけです。

無論、専用ソフトウエアを使って暗号化することも出来ましたが、敢えてそんな面倒をするようなことは、あまりありませんでした。

ちなみにどれだけの文章を書いたかというと、多い時は1年間で1500件ほどの書き込みをしました。掲示板ですので、基本はレスの応酬になるわけですが、話題提起としてのオリジナルの文章も相当数あったと思います。

一件の長さは大体400〜800文字。長ければ2000文字程度だったと思います。他にも小論文や創作などもあわせると、どのくらいの量になったか、想像もつかないほどです。


そうした中で、人との考え方の違い、文章の違い、知識の違い、そういうものを「文章化」された中から、どんどん吸収していったわけです。

当たり前ですがアマチュア無線をやる人には、様々な年齢の方がいますから、40代・50代の方と親しく意見交換するなどのことも、決して珍しくはありませんでした。このあたりはインターネットとあまり変わりないかも知れませんね。


勿論、人と直接会うこともありました。今では「オフ会」、有線(電話回線BBS)用語では「お茶会」、そしてR-BBSでは無線用語で「アイボール」というのですが、年齢差も様々ある中で、前任の方から引き継いで、17歳当時に幹事をやらせてもらったりもしましたねぇ。

ローカルエリアの最寄り駅前に、ある者は車で、ある者は自転車で集まってファミレスで粘りながら、ひたすらに喋り、さらにファミレスを梯子する。

文章というフィルタ、電波というフィルタを通して普段意見交流をしている分、そうしたフィルタを取り除くと、余計に話はつきません。夜明けまで、なんてこともしばしばでした。


年齢差・立場を超えた交流というのは、非常に面白いものです。でもそうしたところで大切になるのは、やはり礼儀であり言葉遣いであり、そうした諸々を含めた「態度」でした。

もともと礼節を重んじる武道をやっていたり、体育会系に属していたので、そういう面で苦労することはありませんでしたが、そういう年齢差のある交流の中で会得したものも多くあります。

文章においては「読みやすいこと」、会話においては「(発音や表現ふくめて)聞き取りやすいこと」。それに加えて「聞き手・読み手の興味をひき、なおかつ楽しんでもらえれば、なお好し」という、当たり前のようでいて難しいことが、「表現する」という行為の上で、とても重要になるのだと再認識したのも、こうした環境の中での事だったと思います。

少なくとも5・6年、多ければ3倍以上もの年長の方々に、16・7の小僧っ子が戯言に付き合ってもらう(聞かせてもらう・聞いてもらう)には、よっぽど上手に表現し、盛り上げなくてはならなかったものですから。


同時に、日本語の表現の広さや深さに気づかされたのも、この頃でした。文章も会話も言葉のパズルです。単語から文節を作り、文節を組み立てて文章にする。構成や意味が同じであっても、その組み合わせも長さも全く違うものになる。

そしてそれによって好悪の評価までされてしまうというのですから、難しい。さらには相手によってそれを使い分けなくてはならないわけですから、難解を究めるわけです。


でも、だからこそ面白い。深く考えるまでもなく、日本語は日本独自の言語ではありますが、漢字はその根元を象形文字に持ち、具体的な出自は名の現すとおり漢(中国)の文字。

そして、その中国の文字も大元は大陸西方のインドからの出自。さらには北方・西方・東方・南方でそれぞれに進化した文字を総じたものです。

それが半島を伝わって、あるいは大陸からダイレクトに、あるいは南洋から北方から集まって、形成されたのが今の日本語。

私たちが日常的に使っている言葉には、アイヌ(もとは関東・東北地方に広がっていた原住民族だそうです)の言葉も、南方(沖縄や九州)の言葉も多く混ざっているのです。

そう考えると日本語は、まさにアジア圏の言語の坩堝です。これに、ドイツ語・英語・ラテン語を主体とした、外来語まで入ってきて定着しているのだから、もうその難解さはとんでもないものです。

それを自由自在に使いこなして会話しているのが、我々日本人なんですよね。そう考えると、とにかく凄い。やたらと凄い。面白過ぎる。


前述したように、日本語のみならず言葉の表現についてさえ難しいのに、その「言葉」さえも難しいのだから、もはや「面白い」としか言い様がないわけです。

語彙の多さ、表現の多さも、世界の言語形態に類を見ないのが日本語。それだけに繊細な表現も出来るし、思考もできる、だからこそ文化も成立させられると、そう見ることもできるわけです。まぁ、ここまでくると、やや右よりの祖国バンザイ賛歌になってしまうのですが、これは結構大切な事だと思っています。

何がいいたいかというと、「言葉」とはそれだけ大事なものなんだ、と認識することが、今に至る第一歩だったかなぁということ。

えらそうに云ってますが、まだまだまだまだまだまだまだまだ修行中のひよっこ以下なわけなんですけどね。オマケにこうやって、言葉を浪費しているわけですし、乱れた言葉の文章で、日本語文化破壊の一端を担っていそうな雰囲気すらあるわけですが(笑)。


ともあれ、「日本語は難しいし面白いし楽しい」ということ。出来れば、もっと日本語を深く知りたいな、と思うとともに、年々新語は生まれてくるけれども、表現は稚拙化し、言葉が乱れているといわれて久しい世代にも、自分達の話している言葉に興味をもってもらえれば、と思いつつ、こうやって日々文章を打っているわけです。もちろん、「楽しみながら」ですが。


実は、当サイトの企画である『言戯道場』なんていうのは、その最たる例なんですよね。

言葉・表現とは、自分の意識に描いた情景を、相手に伝える為の手段。そして、その巧拙は、どれだけ相手の想像力を刺激し、なおかつ、どれだけ正確に、相手の意識に自分のモノと同じ情景を描かせることが出来るか、という事だと、僕は思うんです。

微細に渡った表現を用いれば、つまり文章を細かく具体的に表現して伝えれば、相手により正確に近い情景を描かせることは可能です。数値、色、形状、方向、配置などの表現がそれ。

さらに共通認識のあるモノを提示する、または比喩を使えば、相手の記憶キャッシュにあるデータと照合して引き出すことも出来ます。これはちょっと高等。

そして、その上にあるのが、単純に相手の想像力任せにしてしまえるもの、相手の想像力を強く刺激する表現です。つまり、言葉・表現に、含みをもたせたりすること、想像の幅を与えることです。

おそらくは、これが一番難しく、また日本語独特のものだと思うんですよね。五七五の17文字で、森羅万象の情景を現す「俳句」などが、それです。


言戯道場では、そういうものを考えてもらって、それを募集したいわけです。もちろんこれは遊びですからルールはありません。

「そのもの」自体を使わず、どれだけ「そのもの」を呼び起こさせる・想像させる表現が出来るか。しかも、出来れば、それを短い表現や言葉に託す、という言葉遊びなわけです。

そうした考えのもとにやっている『言戯道場』ですから、『学校へGO!』という学生向けコンテンツと連動したせいか、投稿者の年齢層は、最年少は12歳で、最高が41歳、平均年齢は21.88歳、約22歳と、投稿者層が「学生主体」になっていることが、とても嬉しいんですよね。

ちなみに投稿者数は、現在までに286人。男女比1:6となっていて、当サイトの読者層の女性比率の低さも出ているわけですが。インターネット利用者が男女比同率になったとか一部で報道されていましたけど、あれはウソですね。報道機関はもっと正確なデータを出して欲しいモノです(被害妄想)。


さてさて、どうにも悪いクセで、説教くさく、自分語りやら、風呂敷を広げすぎたと反省する次第ですが、冒頭に立ち戻って、何が云いたいかというと、教師という存在は「学校・学生時代」という同年代の人間に囲まれた社会にあって、家族を除けば、唯一に等しいほどの「世代を隔てた付き合いの出来る存在」なわけですから、その関係を大事にして欲しい、ということです。

無論、教師と生徒という社会的立場もあるわけですし、師弟の関係であるからこそ礼節も十二分に必要。ですが、それを強調して意識するのは授業中程度のものでいいと思うわけです。

勿論、度を過ぎた馴れ馴れしさは論外だし、失礼があるのは以ての外ですが、その「立場」を超えたところで、人間同士の付き合いが出来れば、これほど有意義な事はないのではないかと思うわけです。

自分の経験論だけで断定的に語ってしまうのは、少々乱暴で危険かもしれませんが、長く歴史を見渡してみても、そういう関係が様々なことを学べるというのは大いにアリなわけですしね。

まぁ小難しく考えずとも、「あずまんが大王」の、にゃも&ゆかり先生と生徒達みたいな関係が理想的だよねって事なんですが(笑)。


そしてその先生と生徒とを結びつける話題に、僕なんぞのサイトが役に立っているということが、とてつもなく嬉しかったということなんです。

ああ、サイトやっていて本当によかった、とまぁそういう事です。うーむ、何故だか知らんが、妙に照れますな(笑)。


そしてもう一つ。説教くさくて申し訳ないのですが、「アタマの柔らかい若いウチに、日本語に興味を持ってください」ということです。

最も身近な「言葉」という存在に興味をもつと、一気に世界が広がると思います。文化・歴史・技術・芸術、そうしたものの全ては「言葉」で伝えられ、継承されてきているものなのですから。

「アタマの柔らかい若いウチ」というのも、結構重要です。わからないことがあったら、誰かに聞ける、そして知っている・調べることに協力してくれる存在がいるというのは、非常にありがたいことです。

まさに学生だから許されること。しかも高校以上の学校では、そういうことはあまりありません。自分で調べてナンボの世界に、一気に変わってしまいますからね(最近はそうでもないとか…なにしろ正しいレポートや小論文の書き方だの、正しいスピーチの仕方話し方なんてのが、「一般教養」に入ってるとか、かなり愕然なんですけどね…)


雑談の領域でもなんでもかまいません。一文字の漢字の成り立ち一つでもかまいません。ほんの少し興味と疑問をもって、課外でもなんでも、先生や先人にそれをぶつけてみてください。

それが、きっと違う新しい世界を開く一歩になると思います。勿論自分で調べることも大事ですけどね(笑)。そして、多くを話し、多くを読み、多くを書いてください。きっと、今以上に、日本語の面白さにハマると思いますよ。


ああ、なんかもう、随分と説教くさくなってしまいました。歳なんだなーとか思ってしまいます。がっくりだこんちくしょう。まぁ最後にもう一つだけ云わせてもらえれば、





僕も妙齢な美女先生に、色々イロイロな疑問を
カラダごとぶつけたいって事なんですけどね。

(えーと…台無し…?)




[ 2004年04月27日-12:48 ]  



友達の友達の話[春九堂の場合#5:最終話 第1章]


――夏。

それは人々の理性を狂わせる季節。

陽気にあてられて、精神活動や言動行動が不可解な方向に向かうものが表れるのが春であるならば、熱にあてられて、常人のそれらをも狂わせるのが夏だ。

私は、夏が嫌いだ。

否、嫌いになってしまった。

厭なのだ――『あの記憶』が蘇ってしまうから。

あの、痛みと、冷気と、狂気にまみれた、夏の記憶が。


――嗚呼、蝉が。

蝉が、啼いている。



これは私の、『友達の友達の話』である。



格闘技というものに、負傷はつき物だ。打撲傷、捻挫を主に、酷い場合は内臓破裂や骨折に至ることもある。

そのような「重傷」は滅多にないことだが、互いの身を打ち合うが如き練習をしていれば、軽い打撲や捻挫は毎度の事である。

そのような負傷に対して、勿論格闘技をたしなむ者達は予防を施すし、また事後にも適切な処置をする。その処置として、最も簡易なものが患部を冷却する、アイシングという行為である。

「格闘技ブーム」と云われる昨今。試合後の選手へのインタビューなどでアイシングをしている光景を見ることは、決して珍しくはない。アイスブロックの袋をタオルに包み、患部にあてがう者、コールドスプレーを吹きかける者など様々だ。そしてそれは格闘にのみならず、様々なスポーツシーンで見ることが出来る。

またアイシングには、アイシングバッグという専用器具がある。防水布で出来た袋に氷の投入口がついており、そこにアイスキューブなどを入れて使用するものだ。頻繁にアイシングが必要となるアスリートには、必須のアイテムだが、一般人がそれを使うことは滅多にない。



アイシングバッグ


だが、私の友達の友達――仮にとするが、その男の身近に、アイシングバッグを購入した一人の男がいた。名をという。アマチュアではあるが、格闘技の猛者である。


K、否、K先輩は、極真空手の使い手であり、柔道の有段者でもある。

身長は180cmを超え、ウエイトトレーニングと日々の鍛錬で鍛え上げられた身体は、理想の格闘家といっていいだろう。コンビニエンスストアでのアルバイトの履歴書に「趣味:ウエイトトレーニング 特技:筋肉痛に耐えること」と書いて、「今回はご縁がなかったということで…」丁重にお断りされた経験の持ち主だ。

彼はSが学生時代に所属していた総合格闘技道場の、いわば師範のような存在で、先生を除いては間違いなくナンバーワンの強さを誇っていた。

勉学も上々、性格は明朗快活、後輩の面倒見もよく、笑うと太い眉毛が八時二十分を指す、頼れる兄貴分――そんなK先輩であったが、彼は一つ、大きな問題を抱えていた。




K先輩は、シモネタ大好き男なのである。



さらに、K先輩は、すぐ脱ぐのである。




誤解のないように云っておきたい。彼は、おゲイの人ではない。Sは確信を持ってそう云っていた。そして、ただ単に急所攻撃が好きで、「ケンカは裸だろウ」を口癖にするようなところがあり、自身のボディメイクに自信がある為か、よく、脱ぐ――それだけなのだ、と。

ますますもって、ただの変態じゃねェか。私は無言で肯き、Sの言葉を信用することにした。確かに、格闘家や体育会系には、よくあるタイプなのだ。私はそう思うことにして、Sに話の続きを促した。


夏の、暑い暑い夏の、午後の事であったという。

その日、自主練習に集まったメンバーは、4人であった。K先輩H先輩後輩M、そして

着いた順から蒸し暑い更衣室で、それぞれの道着に着替える。柔道着のもの、空手着のもの、柔術衣に新調したもの、それぞれ違う流派とバックボーンをもった者達が集まり、それぞれの得意分野や技術を交流させあうのが、この道場の方針であった。

最後に道場に出てきたのはK先輩。ストレッチと軽い準備運動を行っていた面々は、K先輩の「集合」の声に、素早く神棚前に駆け寄った。既に身体からは汗が噴き出していた。


タオルや飲み物の入ったバッグを置くと、挨拶。そしてK先輩は続けた。

「えー。今日は暑い中だけど、みっちりいい汗かきましょう。水分補給を忘れないようにな」

全員声を揃えて、返事をする。自主練習とはいえ最古参にして最強の男、信頼も厚いK先輩は、この場において指導者である。場を離れれば、幾分歳は離れども、同好の者として友人のように接するが、この場は違う。こうした減り張りも武道には重要なのだ。

「で、今日のメニューだけど、軽くミット打ちとマスやって、それから極めっこやって、あったまったところでバーピーとがぶりの練習しましょう」

打撃と寝技を区別なくやるのも、この道場の面白いところだ。プロ選手を目指しているわけではないが、それぞれが皆プロレスや格闘技の熱狂的なファンであり、見る目を養い、また研究をしていた。つまりプロの選手達の動きを「なにがどうなってこうなるのか」という事を「実践経験を積んで知る」ということを繰り返していたのだ。

この日のメニューの解説を少し加えると、ミット打ちとはコンビネーションミットやキックミットを交代で持って、そこに打撃を当てる練習をするもの。マスとはマススーパーリングの事で、目的を設定して行うライトコンタクトのスパーリングのことだ。間合いを設定して打ち合ったり、かわすことを目的としたりと、やり方は様々である。



ミット打ち(写真はコンビネーションミット)


また極めっことは、寝技の練習。背中合わせに長座し、合図と共に打撃はなしでお互いの関節や絞め技を狙う。無論短い時間制限をかけるのだが、これが結構辛いのだ。これを何本も繰り返す。

最後に設定された「バーピー」と「がぶり」とは、アマレスの基本的な動作の練習である。腰めがけてタックルに来た相手の背中を押さえ込むようにして固定し、倒されないように踏ん張る動作を「がぶり」といい、タックルで足を取りに来たところを抑え、自ら両足を後方に投げ出すことで足を取らせないようにしながら、上からタックルを潰す動作である。



がぶり(青)



バーピー(青)


本数にもよるが、フルメニューをこなすと相当にキツい。ましてや真夏日であるから、キツさは倍増する。だがそれでも「楽しいから」。興味のない人間には全く理解しえない事だと思うが、この感覚こそがトレーニングのモチベーションに繋がるのだ。


しかし、そうした肉体的な辛さとは関係のないところで、Sはちょっとイヤな予感がしたという。

理由は、寝技重視の練習メニューであったからだ。

K先輩は、寝技もうまい。柔道の有段者でもあるからだ。しかし、一度「ジャン負けディフェンスオンリー」というルールで「極めっこ」をやったことがある。ジャンケンで負けた者が、自分から極めることはなしに、ひたすら時間が来るまでディフェンスに徹するというハードメニューだ。そしてK先輩はジャンケンが弱く、実に連続10本という記録を打ち出した。

それをやってのけたK先輩はさすがなのだが、5本を超えたあたりで、まず道着の上を脱ぎ、Tシャツを着用。次に道着の下を脱ぎ、トランクスのみに。そして汗まみれになってしまったTシャツも脱ぎ、へとへとになった10本目……「やめ!」の合図と共に立ち上がったK先輩は、何故か全裸で仁王立ち。

次いで「まだまだイケるぜ!」と叫びながら、フルチンでスクワットをおっぱじめ、なおかつそのまま「今度はお前らだー!」猛ダッシュで追いかけ回したという、チン…珍事があったのだ。

しかも今の季節は夏である。ただでさえ「寝技の練習時には汗を吸った道着が邪魔になる」といいながら、すぐに脱ぎ出すK先輩。息の上がった男同士が密着すれば、汗の分量も増える。即ち、K先輩の即脱ぎが予測されたのだ。


Sは無言で、後輩Mを伺った。どうやらMも同じ事を考えていたらしく、少しイヤそうな顔をしていたという。いや、「少し」ではないだろう。

あの珍事の後、追いかけ回されタックルで倒され、あまつさえ「回転体!回転体!」という周囲の無責任なコールに、奇声を上げながら、ノリノリでボディを密着させつつ動き回られ、その異様に素早い全裸のK先輩に、全身極められ続けたのは、他でもない、Mなのだから。(※回転体…お互いの関節を極めるまで、永久運動のようにはてしなくグラウンドの展開を続けること)

腕ひしぎ逆十字固めの攻防で「肘に!肘になんかあたってる!あたってますよ!」と絶叫し「Kさん!三角(三角絞め)は! 三角だけはイヤッス!!と叫んだ後、おおよそ格闘技をたしなむ者にあるまじき、本気の断末魔の声をあげたのも、Mだったのだ――。



腕ひしぎ逆十字固め(白タイツ:攻)


三角絞め(写真は下三角/白道着:攻)



「ああ、それと――」

K先輩は、続けた。心なしか少し声が弾んでいた。

「今日は、こんなものを買ったので持ってきました」

そういってバッグから取り出したのが――アイシングバッグだった。

「熱中症とか怖いしな。ぶったおれたら延髄や首にあててもいいしな」

詭弁だ。そんなのは建前に過ぎない。K先輩の目が、それを物語っていた。

「まぁホラ。どこか打ったり、捻ったりしたら、すぐに云えよ。俺が速攻冷やしてやるから

本音だ。新しく手に入れたアイテムを、使いたくて仕方ない――K先輩の目が、ちょっとアレ気味な輝きを宿しているのを見て、Sは確信した。そして再びMを見る。

(Sさん。今日は絶ッッッ対に、怪我しないようにしましょうね。ナニされるかわからんスから。むしろ隙を見せないようにしましょうね。俺、少しくらいどっかヤっちゃっても、鬼根性で我慢しますから――)

訴えかけるようなMのアイコンタクトに肯くS。


しかし、滅びの歌は低く遠く、既に鳴り始めていたのだった――。


「蝉の啼き声が、随分近くに聞こえたんだ…」


それは、暑い。否、熱い、熱い、真夏の出来事だった――。





<続く>




[ 2004年04月28日-02:18 ]