じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2003年07月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

 感想など、メール掲示板の方にいただけると、非常に嬉しいです。メールは送信する前に、こちらを御一読下さいませ。
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2003年07月のバックナンバー

散財!散財!また散財!!(2003年07月01日-05:15)
旅行記編集中につき(2003年07月01日-18:01)
そうだ熱海に行こう<1>(2003年07月02日-19:12)
そうだ熱海に行こう<2>(2003年07月02日-19:47)
そうだ熱海に行こう<3>(2003年07月02日-22:53)
そうだ熱海に行こう<4>(2003年07月03日-20:26)
そうだ熱海に行こう<5>(2003年07月04日-01:28)
そうだ熱海に行こう<6>(2003年07月04日-05:39)
番組の途中ですが(2003年07月04日-23:21)
そうだ熱海に行こう<7>(2003年07月05日-13:31)
あ、あのですね…?(2003年07月05日-18:20)
七夕特別企画(2003年07月07日-13:13)
あとすこーし!!(2003年07月07日-23:05)
笹の葉さらさら(2003年07月07日-23:45)
ざっぱーん(2003年07月08日-11:18)
泳げいえもとくん(2003年07月08日-19:18)
古瀬アナ 古瀬絵理 NHK 山形(2003年07月09日-00:29)
足りぬ。足りぬのだよ。(2003年07月09日-23:19)
終わりました…。そして――。(2003年07月10日-03:00)
ヤマジュンという伝説<1>(2003年07月11日-00:46)
ヤマジュンという伝説<2>(2003年07月11日-23:08)
イケブラ。(2003年07月13日-08:32)
ヤマジュンという伝説<3>(2003年07月14日-01:19)
ヤマジュンという伝説<4>(2003年07月15日-01:23)
MIKAMI選手に会った(2003年07月15日-16:15)
また今週も…(2003年07月16日-19:43)
誰もわかっちゃくれない(2003年07月16日-20:46)
雨降りつれづれ(2003年07月16日-20:59)
梅雨色模様(2003年07月16日-21:16)
続・梅雨色模様(2003年07月16日-21:53)
続々・梅雨色模様(2003年07月16日-22:20)
またまた梅雨色模様(2003年07月16日-23:17)
先生!!(2003年07月17日-00:33)
脱稿ー。(2003年07月17日-06:05)
ヤマジュンという伝説<4.1>(2003年07月18日-02:42)
ヤマジュンという伝説<4.2>(2003年07月18日-23:20)
ヤマジュンという伝説<4.3>(2003年07月19日-16:57)
うーむ。(2003年07月21日-08:48)
今週も来たよー(2003年07月23日-20:47)
v。(2003年07月24日-06:17)
わー。わー。わー。(2003年07月25日-22:47)
それでも音楽を聴くのだ。(2003年07月26日-10:21)
音楽話など徒然と(2003年07月27日-22:52)
只今猛烈返信中(2003年07月28日-10:52)
音楽こぼればなし(2003年07月28日-16:52)
ギャー残高が!!(2003年07月30日-12:06)


散財!散財!また散財!!


タイトルの元ネタわかった方は、がっちり握手。

というわけでとっくの昔に旅行から帰ってきております。往路は全て有料道路+高速道路だったのですが、帰りは2ケツだった事もあり、下道をブブブイと走行してきた次第。

それにしても神奈川県びっくりだよ、バイパスとかいって自動二輪二人乗り走行禁止とか、そんな道路聞いたことないです。1号線の藤沢のあたりだったんだけど、初遭遇でした。

おかげで山の中を迂回することに。暗いし怖いし眼鏡持って来ていなかったので見えないし(春九堂は免許の条件に眼鏡等は無しだけど夜間走行中は眼鏡をかけております。視力的にも結構ギリギリ)。

そういうわけで急遽藤沢で眼鏡屋さんに飛び込み、視力測定をしてフレームを見立ててもらい、レンズの在庫があるとのことだったので眼鏡を新調してしまいました。\25,000也。散財。


さらに夜中過ぎになんとか帰宅してPCをいじっていると、どうにも挙動不審。あれあれとか思っている間に電源が入らなくなる。とりあえず寝る事にして、今日色々試してみた結果どうやらマザーボードがいかれているらしく、前々から買い換えようと思っていたこともあり買い替え。

ついでに、なにをトチ狂ったかメモリ512MB×2枚と120GBのHDDも購入。まーメモリは前のマザボがRimm使用だったのでDDR-SDRAMに替えたる必要があったわけなんですけどね。いずれにせよ合計\60,000也。


どちらも無ければ困るものだということはわかっていますし、いずれ購入する予定のものだったわけですが……えーと……夏を目の前に既に思い出すら作れない経済状態になってますが、それが何か。


ちなみに明日は原稿にかかりきりになるので、引きこもり決定なので合間を縫って先日の旅行記をアップ予定です。





[ 2003年07月01日-05:15 ]  



旅行記編集中につき


言戯道場其の壱『冷やし中華』の実況中継。

http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1056607256/162
反則級(笑)。わかる人にしかわからないから点は出ないけど、僕は爆笑してしまいました。

http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1056607256/174
これも反則ぎりぎりだけど、すばらしい(笑)。どういうセンスだ、電動って。たった二文字で、いろいろ想像がふくらむなぁ。

http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1056607256/202
これまたピンポイントでつつかれましたな(笑)。でも同案は却下かなー。レスラーのチョイスもいい(笑)。

http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1056607256/256
上手い!点数は今回つけないけど、「技有」進呈級。


「はじめました→はずかしめました」は同案多数、「今年は、はずかしめてみました」とか看板にポスターのデカ書きにされてたら「ん?!」となるような感じにまとめるのがいいかと思います。

あとセルフツッコミとかは減点対象。レスとか余計なコメントも減点対象になります。そこに出した字面だけで勝負してみましょう。頑張れー。

で、すごく惜しかったのが
http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1056607256/238
『ファミレスの伏兵』と断定しちゃった方がいいですな。それだったら「技有」進呈級。

直接的に「冷やし中華」には繋がらなくても、完結している文面というのが重要です。「〜では」だと、「じゃあ他ではどうなの?そもそもなんなの?」と要説明になってしまう。そのあたりのさじ加減が難しいといえば難しいですね。

というわけで、実況中継でした。冷やし中華はいじりやすいネタなので、どんどん探ってみてください。頑張れ!





[ 2003年07月01日-18:01 ]  



そうだ熱海に行こう<1>


今更云うまでもないけれども僕は一応バイク乗りの端くれだったりする。それに加えて僕は団体行動が嫌いだ。行動を束縛されるのが嫌いだ。だから電車が嫌いだ、電車旅をするならば、ある程度以上の覚悟が必要になるほど嫌いなのだ。

だから仲間内で「熱海に温泉旅行にでも行きましょう」なんていう素敵リゾート企画がたって、それぞれが時間帯をすり合わせて電車の時刻などを決めているのを横目に、一人で「現地集合」を決めつけていた。


そもそも僕の住まうさいたまから熱海までなんていうのはたいした距離じゃない。実際に調べてみたらなんのことはない150km程度だ。余裕綽々というヤツだ。

だから僕は前日にも当日にも準備すらせず、ぼけーっとしていた。あ、一つだけした事がある。晴天祈願だ。だけど人身御供代わりの照る照る坊主さえ吊さなかった程度の祈願だったからか、前日夜から関東地方はしとしとと雨が降り続いていた。


もっとしっかり祈っておけばよかったと後悔しつつ、ようやくナップザックに荷物を詰め始める。バイクの調子は悪くないし給油も済んでいるので、後は出発するだけなのだが曇天を睨め付けても霧雨はあがらない。結局そのまま午前中が過ぎてしまった。

午後、決心を決めて完全雨具装備をする。私服パンツの上に撥水パンツをはき、上着の上に撥水ジャケット。さらにはコリア・ジャパンワールドカップサッカーのロゴが入った真っ青なポンチョを被る。春・秋用の完全な雨天装備。だけど初夏の今は、当たり前だが蒸す。既にじっとりと汗をかきながら表に出ると、相変わらずの灰色の空ではあったけれども、霧雨はぴたりと止んでいた。

喜んでいいのか、せっかく装備したのに!と憤っていいのかと悩むまでもなく、とりあえずポンチョだけ脱いで身軽になった僕は大急ぎで最寄りのICを目指す。そして首都高に乗り継ぎ一路渋谷方面へ。途中いつもの首都高渋滞に巻き込まれながらも、1時間ほどで東名高速道路に乗り継いだのだった。


久しぶりに走る東名高速道路は路面が濡れていた。かといってスクリーンに水滴がつくことはない。さっきまで降っていたのかと考えながらも徐々に南下して行く。小田原厚木道路にさしかかるあたりで、空が少しだけ明るくなったような気がして、嬉しさをアクセルに託したりしながら道を急いだ。

ちなみに僕は日本全国の主要道路が掲載された500円の薄っぺらい地図しか持ち歩かない。別にこだわりがあるわけでも地図が読めないわけでもないのだが、なんとなくもたないのだ。目的地の場所は出発前に大体の位置を頭に放り込んでおくし、迷ったらケータイのGPS機能を使う。あとは聞き込みだ。このやり方でこれまでもずっとなんとかなってきた。そして何とかできる自信もある。だから今回も地図を持ってきたりはしなかった。

東名高速も小田原厚木道路も問題なく通り過ぎ、小田原西ICにたどり着いた僕は一般道を走り始めた。このまま海岸線に向かって国道135号に出れば、あとは道なりで宿の近くに辿り着くはずだった。

ところが135号を目指して走っていたはずの僕の目の前に、ちょっとした誘惑が転がってきた。

箱根ターンパイク

「熱海・伊東へはターンパイクをどうぞ!」と書いてある看板を目の前に、僕は迷うことなくウインカーを点灯させるとハンドルをそちら側にきった。その時点で僕の熱海行きのツーリングプランは、UNKNOWNになってしまった。

小田原の空は果てしなく曇っており、ターンパイク入り口の一方通行標識が妙に際だっていて、先行きを象徴しているようだった。


[ 2003年07月02日-19:12 ]  



そうだ熱海に行こう<2>


とある漫画のお話。バイク乗りの主人公は忙しい生活から抜け出して旅に出る。だが逃れられないしがらみに旅の心を忘れていた。しかして旅の心を取り戻させないでいるのは、仕事などのしがらみではなく、自分自身の心の持ちようなのだと気づく。そして主人公は旅の心を取り戻す。

今いる場所から360°どこにでも動ける自由。それが旅の醍醐味なのだ。と。


で、僕の場合。かなりの勢いでうっかり入り込んでしまった箱根ターンパイク。それが何を表すものなのか、どういうルートを通るモノなのかまるでわかっていないのだが、それでも

・有料道路である。
・入口に熱海にいくなら是非利用せいと書いてあった。


という条件から近道に違いないという確信を持っていた。そしてそれは決して間違った判断ではなかった。そう、近道という部分では全く間違ってはいなかったのだ。


勾配のある道を走る僕は「これぞ旅の醍醐味」とか勝利気分に浸っていた。んが、あっという間にその勝利気分は不安にとってかわる。勾配、というか登り急勾配がどこまでも果てしなく続いているのだ。

「やべぇ、これ峠越えルートなんじゃねぇ?」

――そう気づいたのは随分経ってからの話である。海岸線を走るルートを想定していたにも関わらず、その手前で「有料道路」で「近道」なんていったら、鉄板で峠越えルートになるのは当たり前の事だ。っていうか地図で確認すればすぐにわかる話だし、それ以前に少し考えればわかることだったりするのだが。


いずれにせよバイクは悲鳴を上げながらかなりの急勾配&カーブを上ってゆく。峠越えは何度も経験しているので、さほど問題はないのだが、些か足が重かったりして不安になったりもしてきた。空は激しく曇っているし対向車はおろか先導車も後続車もいないのだ。だが極めつけは自分がどこを走っているかわからないという不安だった。

しかし戻るわけにはいかない。料金所のおっさんに「宇佐美(目的地)はこの道でたどり着けますよね?」とか確認してしまったのだ。分岐のない対向二車線道路である。戻ったりしたら笑いモノになるのは必死だ。絶対戻れねぇ。

そういうわけで無理矢理覚悟完了し「とにかく登り切ってしまおう、かなり高いところまでいけば展望台があるだろうし、そこから行き先も見えるだろう」なんて安易な考えで、ひたすら登り続けた。


しかし山頂(?)に近づくにつれ、僕は「やっぱ戻った方がよかったんじゃないだろうか」と激しく後悔し始めた。

その日は低い雲が空を覆っている曇天模様だった。

つまり高いところに登っていくということは、その低い雲に突っ込むことであって……えーと……。






超霧。


何も見えない、ガチで何も見えない。こえーすげーこえー。一応展望台らしきところにいるはずなのだけれど






なーんにも






見えません。



かなり考えが甘かったことを認識しつつ、今いる場所から360°どこにでも動ける旅の自由に加えて、霧にまかれて転落したりしたら別の意味でもフリーダムなんていう自由まで手に入れつつ、僕はハイビームのスイッチをいれて再び走り始めたのだった。



半泣きで。





[ 2003年07月02日-19:47 ]  



そうだ熱海に行こう<3>


五里霧中。

そうとしかコメント出来ないくらいの霧。よく小説で「濃密なスープの様な」とかいう表現があるが、まさにそんな感じだ。展望台で一服入れた後走り出した僕は、ハイビーム&ハザードという二段構えでゆっくりゆっくりと走行した。

どうやら登り勾配の頂点には達したらしいのだが、そのまま高地を移動しているよう感じだ。しばらく走っていると、少し空が明るくなってきた。風が強くなり霧が緩む。そしていつしか視界は開け始め――ひとしきり強い風が吹いた。そう思った刹那の後、曇天に蒼穹の切れ間が広がり、あたりに光が差し始めた。







風が強く、湿気を一気に吹き飛ばすような感じすらある。風景が一変して「正しい初夏の山」の風景を映し出す。現金なことにバイクの足も軽くなったように感じて、僕はスロットルを思い切り開けた。

風が強いのが気にはなるが、それでも視界はクリアだし日差しも出ているし、かなり爽快にバイクを走らせる。





途中、上のいい感じな廃墟の前などを通りつつ伊豆スカイラインに乗り換え、一路目的地を目指す。とりあえず料金所での聞き込み情報によると目的地の宇佐美には程なく辿り着くらしい。

ちなみに出発前に携帯のメールに送っておいた宿への道順メモでは「国道135号線を道なりに進み、スカイライン入口の信号を過ぎた2つ先の信号を右折3km」となっていた。

ところが135号へ行かずに峠越えを敢行してしまったので、まずは135号を探さなくてはならない。それからその信号を探せばいいのだろう。とにもかくにも料金所を通過し、ひたすらに山を降りる。するとやがて前方に海が見えた。

「ああそうだ熱海は海の側なのだ。なのに僕はさっきから山の中ばかりで。海岸線を気持ちよく走り抜けてくるはずの計画はいったいどこにいってしまったのだ、霧とか超怖かったッスよ」などとぼやきつつ進むと……






ん?







ついちゃったよオイ。



考えてみればスカイライン出口を降りてきたのだから、麓からすれば入口になるわけで、そこに辿り着くのが当たり前なのだが「探す手間が省けた!僕は間違っていなかった!やっぱり近道だったんだよ!怖い思いしたけど!」と一人で大喜びしていたりした。

まぁ考えようによっては、これも地図を持たないが故の旅の面白さなのかもしれないが、とにもかくにもようやく僕は宿に辿り着き、仲間達と合流を果たしたのだった。

走行距離は、さいたまの実家から159kmを指していた。



[ 2003年07月02日-22:53 ]  



そうだ熱海に行こう<4>


宿についてからのことをつらつらと書くのは面白くないし他の参加者の皆さんのプライバシーもあるので、色々避けてみたりしようと思う。所詮こういうのは内輪向けなのだし。

というわけで、ダイジェストで紹介。

・伊東市で夕食を
ティファニーではないし朝食でもない。というわけで宿から伊東駅に出向き、車をパーキングに入れて駅前商店街近辺をうろつき、めぼしい店を見つけて突入をかける。何しろ15人からの大集団なので入れるか懸念したけれども、なんとか入店。普通の小料理屋だけど値段も手頃で、海鮮など美味。


・温泉に入ろう
あったまりました。非常に久しぶりに年輩の倶利伽藍紋々をしっかり背負った方と同席する。広域指定の方ではなく建設関係の方らしかった。一見で機械彫りじゃなくて手彫りだとわかる。TATOOと刺青の違いは明らかだよなぁ。なかなかに見事。今はどこも「絵人間(c)吉田戦車」は入浴禁止だもんなーとか感慨深く思った。以上。


・夜は宴会
えー。まぁ普通に飲みました。僕は腰痛持ちなので寄りかかれるところにしかいられないのですが、なかなかに安定するところがなく、うろうろ。で、「いい場所みつけた!」押入に潜り込む。ところが、寄りかかれるモノの狭くて逆に痛い。どうにかならんかと狭い中でぐねぐね動く僕。ええ、ただのバカです。見かねたのか、女性参加者の一人が「家元〜膝枕してあげますよー」と甘い誘惑をかけてくれたので、遠慮なく御馳走になることに。だが不慣れなもので膝枕のされ方がわからない。とりあえずかしこまってキヲツケ姿勢をとったりしてみる。




膝枕の図
※写真は誤った用例です※




なんか打ち上げられたトドといった風情である。ちなみに宿の浴衣のサイズで僕の必要以上にデカイ身体を包めるとは思っていなかったので、自前の作務衣である。

そんなこんなで夜は更け、宴も終わり一泊二日熱海旅行の初日は終了したのであった。





オマケ。

『等身大黒ヒゲ危機一髪』






[ 2003年07月03日-20:26 ]  



そうだ熱海に行こう<5>


非常に浅くて短い眠りの後。夜が明けた。とにもかくまずは朝飯ということで食堂に出かけ、ビュッフェスタイルの食事で腹を満たす。それから朝風呂だ。汗と共に身体に残ったアルコールを流し出す。

それから再び昼過ぎまで就寝した。3時間睡眠とか無理。今日帰りも159キロとか運転するのに。というわけで小一時間ほど死んだように眠った後、車数台とバイクに分乗して宿を後にした。

目的地は熱海だ。

そもそも「熱海に行こう」とはなったものの、宿は伊東市の宇佐美である。ここに宿泊し温泉につかったりもしたが、これが今回の本懐ではない。6月29日、それは熱海海岸の海開きの日だったのだ。そこに襲撃をかけることこそが今回の旅行の最大の目的である。

ちなみに海開きとはいっても泳ぐつもりなど毛頭ない。では、何をするかといえば簡単である。荷物に紛れ込んだスイカwithバット。この二つを使った海岸の風物詩といえばもちろんスイカ割りである。かつては真夏の海岸でならよく目にする光景であったが、最近ではお笑いタレントの海岸コントくらいでしか目にしなくなってしまった

まぁとにもかくにも、そのスイカ割りを、初夏6月の海開きの日に思いっきり先取りしてやろうというのだ。海沿いの国道135号を走りながら、僕の胸は不自然に高鳴った。寝てないし。


ほどなく熱海市内に入る。目指すビーチは駅前からほど近いところだ。車組はパーキングに車を停め、バイク組は先行隊としてシートを敷く拠点を求めて海岸に向かった。







海開き当日だというのに結構な賑わいである。とりあえずシートのおける陣地を獲得し、後続組が来るのを待機する。一端設営をした後、あずま屋の下の物件(?)に空きが出来たので速攻で差し押さえたりしながら、参加メンバーのお子さまなどはそそくさと着替えて海で泳いだりしている。

そしてそれを横目に見ながら「あつ〜」「だる〜」とすっかり死に体になっている睡眠不足の大人達。そもそも参加者の大半が20代後半である。そして真夏のビーチ!とかよりはエアコンの利いたマンガ喫茶(ネット環境付き)とかの方が好きな面々である。もっといってしまえば、こんな明るい日差しの下に出たら死を意識するような人種だ。

だが、そんな中で一人だけ海を目の前にして、うずうずしている元気娘がいた。誰あろう我がじーらぼ!メイド部隊女中頭の来水ユキ嬢()である。毎回イベントの度にお手伝いをしてもらっており、彼女のバイタリティには感心することが多いのだが、昨夜普通に睡眠をとっていることもあってひたすらに元気である。結局彼女は、パンツの裾をまくり上げて波打ち際で水遊びをしにいった。




(画面中央の赤い服)




睡眠不足の居残り組は、そんな光景を横目に、やっぱり「あつい」「だるい」を繰り返しながら雑談に興じていたのだが、波打ち際から走って帰ってきて、楽しげに「やばい!すげー楽しいよ!」など報告する彼女の姿に、じょじょにテンションを上げつつある一人の男がいた――。


[ 2003年07月04日-01:28 ]  



そうだ熱海に行こう<6>


これは俺の友達の友達の話なんだけどさぁ。

この間海に行ったらしいんだよね。熱海に。なんか丁度海開きだったらしくって、もう泳いでる人とかいるわけ。でもそいつ泳ぐ気なんか無かったかから水着とか持ってないわけですよ。

でも砂浜じゃヤセマッチョなイケメンはいるし肌焼いてるし、水着のおねーちゃんはいるしビキニだし乳揺れるてるしって、もう盛り上がっちゃってるんだよ。そいつもうずうずしてきたらしいんだけど、きっかけは一緒に行った仲間の一人が、裾まくり上げて波打ち際まで行ったことらしいんだよね。

で、戻ってきて「すごい楽しい!気持ちいい!」とか云う訳よ。そんなんだから、もう上がり始めていたテンションが沸点に達するまで大して時間かかんなかったらしいよ。


で、そいつなんかボソボソ言い始めたんだよね。それからしばらく考え込んでさ、その子、あ、女の子なんだけどさ。その子に向かって云ったらしいんだよ。



「取り返しのつかないことをしてみないか( ̄ー ̄)」



なんだよそれ!って感じだよね。お前は吉田戦車 作『伝染するんです』1巻に出てくる御老人か!とか細かくツッコミたくなるよね。で、まぁそれはともかくゴニョゴニョ相談し始めたわけ。そしたらその子もノリ気になっちゃって「やろう!取り返しのつかないことをしよう!」とか云い出しちゃったわけよ。誰か止めろよとか思うけど、誰も止めなかったらしいんだよね。

で、行っちゃったね。まずはその子が、海に向かって走り出したわけよ。で、さっきまでは波打ち際で裾まくったパンツが濡れない程度のところで遊んでいたんだけど、波がスネを濡らして膝を超えても彼女止まらなかったんだよね。まぁ浅い砂浜だから急に沈むことはなかったんだけど、そのまま胸のあたりまで一気に入水ですよ。すごいよね、一緒に来てたその子の彼氏とか素で呆れてたらしいよ。

一泊二日の旅行だから、もはや着替えとか無いわけ、昨日着てたヤツとか一応あるんだけど。普通そんなことしないよね。で、彼女が海に入ったのを見届けてから、ヤツも動き出したんだけどさ、ケータイとかサイフとかキーホルダーとかヤバいものを全部外してから、笑ったらしいんだよね。で、それから彼女の方に向かって声をかけながら急ぎ足で歩き出したわけ。



「ユキちー!ユキちー!!」
(急ぎ足で)



「服着たまま海に入るなんて、何考えてんだよー!!」
(走り出す←既に波打ち際)





「いい歳してみっともない真似はぁああッッ!!






だぱーん




イったね。

先に行った女の子はまだ下半身だけだったんだけど、そいつはお約束通りになにもないところで豪快に転んで容赦なく全身行ったね。しかもその拍子に水飲んだらしくって「しょっぺぇ!なんだコレしょっぺぇ!とかいってんの。当たり前だろ海水なんだから。


で、まぁそこまでは良かったらしいんだよ。砂浜で見ている仲間達の笑いもとれたし、泳げたしさ。でも砂浜の仲間のところに戻るまでの間に、なんか全く見知らぬ若者達にも指さされて笑われたらしいんだよ。そいつ「その時『サザエさん』の歌のサビがリフレインしてた」って云ってた。


♪みんなが笑ってる〜

♪本気で笑ってる〜

♪るーるるるっるー
♪きょーもいい天気ー

って。なんつーかバカだよねぇ。そいつももういい歳なわけよ。十代の無鉄砲な若者がやるんならわかるけど今年で二十八歳になる独身男がやることじゃないよね。もう同い年で結婚して所帯持ってるヤツもいるんだしさぁ。ホント取り返しのつかない事をしたよね。




(ぐったりするバカ2名)




(海水を洗い流すべくシャワーを浴びるバカ)




で、話はそれで終わらなくってさ。そいつバカだから「このままじゃいかん!俺らただのバカだ!」とか云い出してんの。遅ぇよ。恐竜並みかよ。

そんで何云い出すかと思ったら「よし。ユキちが溺れた子供を助けに行って、行ったはいいが巻き込まれて、それを俺が救出したことにしよう!」とか、どこの三流青春ドラマだよとかつっこみたくなるようなシチュエーション考えてんの。よせばいいのに女の子の方もノリノリでさぁ。




(芝居するバカ2名)




(表情まで作るバカ)




もうここまで来ると手に負えないよね。しかもシナリオ考えたら海から歩いてこなくちゃいけないのに街側から来てるし。どこまで底なしなのか「しんかい2000」で測定してみたいよね。

で、結局女の子の方は着替えたらしいんだけど、そいつは「太陽と風が乾かしてくれるからいい」とかわけわかんないこと云って、そのまんまで過ごしていたらしいよ。そんな事したら普通風邪ひきそうなもんだけど、なんか大丈夫だったみたい。まーバカは風邪引かないっていうしね。


まーそれだけの話なんだけどさ。それにしても「上の子は来年小学校に上がるんだ」って今まで見たことのない様な照れくさそうな、でも幸せそうな笑顔で語る友達が同い年にいるヤツのすることじゃあないよね。なんつーか良識のある大人はくれぐれも真似しないようにして欲しいよね。

ま、俺の友達の友達の話なんだけどね。





参考サイト:
 バカ1(女の子の方)のサイト→()
 バカ2(黄色いデブ)のサイト→(ココ)



[ 2003年07月04日-05:39 ]  



番組の途中ですが


連続Web旅行記『そうだ熱海へ行こう』の途中ですがここでニュースをお伝えします。





()






別にね、いいんですよ。いいんです。恋愛は自由だもの。そんなもんスキャンダラスに報じることないじゃない。女性は独身で男が妻子持ちっていうなら、男が責任とれるかどうかが問題なだけであって(あらゆる意味でね)、別にそんなゴシップに首突っ込んだり何か云うつもりもないんです。

特にファンとかそういうわけじゃないですし、一部で僕がおっきいおぱい好きという噂が流れたりしているらしいですが、そんなことはないですし、ええ。

別にNHK山形の古瀬アナの画像とかネットで収集したりとかしてませんし、隙あらば山形局の番組VTRをDVD録画で送ってもらおうとか考えていませんし、経歴とかもしりませんし、確か今年契約更改で既にイエローキャブの社長が目をつけているとか知りませんでしたし。

まーそもそも僕は芸能人とかタレントさんとかを好きになるとかわかんないんですよね。ドラマだのバラエティだのどれもこれも台本があって演出されたキャラクター出ているわけですから、その人の人間性なんてわかんないじゃないですか。アナウンサーだって同じ事ですよ。所詮虚構なんですよ。だからどうってことはないんですけどね。ええまぁなんていうか










柱谷は吊れ。




[ 2003年07月04日-23:21 ]  



そうだ熱海に行こう<7>


というわけで服着たまま海に飛び込むバカも出たところで、太陽は午後の日差しから、ほんの少し傾き始めた頃になり、あとはスイカ割りなぞして、その場で解散となったわけです。次の予定がある者もいたりしたしね。

特に僕なんかは「バイクで走って陽にあたってれば乾くから〜」とか呑気なことを云っていたものだから、少々焦り気味(←とりかえしのつかないバカ)。そういうわけで帰り道に落とす参加者をバイクの後ろに乗せてブブイーっと熱海を後にしたのでした。まーそのあたりの顛末はコチラに→()。


こんな感じで、一足早く夏を堪能してきたわけですが「大人ばかりの修学旅行」みたいな感じで(お子さまどころか赤子もおったたけどね)非常に楽しかったです。参加者の皆さんお疲れさまでした。

では最後に「夏の海」とくればコレ!というBGMにあわせて旅行の模様をダイジェストでご覧いただいて、夏ムードを満喫していただきつつ旅行記をシメたいと思います。ではいってみましょー





『ミス・ブランニュー・デイ』
(サザンオールスターズ/作詞作曲 桑田佳祐)





夢に見る姿の良さと美形の Blue Jean
身体と欲でエリ好みのラプソディー


(熱海・伊豆といえば海岸を走る国道135号。)



Oh,Oh Miss Brand-New Day
みな同じそぶり
Oh, Miss Brand-New Day
誰かと似た身なり


(熱海の海岸マリーナ。ブルジョアめ。)



意味のない流行の言葉と見栄の Illusion
教えられたままのしぐさに酔ってる


(不思議なオブジェの向こうに夏空が広がる。)



Oh,Oh Miss Brand-New Day
月並みを愛し
Oh, Miss Brand-New Day
お出かけの前に


(海開き当日は混雑なし。これが芋洗いになる。)



終わらない彼と寝てる Night Time
濡れたムードを買い占めている


(濡れたムードっつーか濡れてる。)



Oh Yes,I Know She's Right On Time
今宵 With You


(同情と慰めの一夜の幻。)



Oh You Should Know
She's Breaking Up My Heart


(She'll Break Up My Head.)


(I wasn't able to break it by hand.)
※エキサイト翻訳より※




わりとよくあるタイプの君よ

(よくあると世間が困るタイプの凡例)




というわけで4年ぶりの夏の海でした。
(夏はインドア派。)



[ 2003年07月05日-13:31 ]  



あ、あのですね…?


設置したけど誰もつっこんでくれないので、すごーく不安になっているんですが。




↑家元への電信(メールはコチラから。お返事遅くてごめんなさい。)

↑コレ。



結構苦労して作ったりしたんだけど…。



ひょっとしてガチで
広告バナーだと思われてる?

(それともそんなにメール出すのがイヤですかそうですか)



[ 2003年07月05日-18:20 ]  



七夕特別企画


よっしゃそれじゃー企画いってみましょーかー!じちゃんねる()、七夕特別読者参加型企画



【七夕】今夜中に777願い事スレッド!【短冊】
http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1057550969/l50



イケイケドンドン!




[ 2003年07月07日-13:13 ]  



あとすこーし!!


【七夕】今夜中に777願い事スレッド!【短冊】
http://g-labo.pro/cgi-bin/test/read.cgi/gch/1057550969/l50


どれか一個っくらい叶っちゃうんじゃないかとか、ネタなのとか、是非かなって欲しいって思う願い事がたくさん。目標数まであと200っくらいです。

こういうのもたまにはいいじゃない。ネタだってガチだってかまわない。かなうはずのない願いかもしれないけれど、願い事とかって言葉にして初めて達成に向かって動けることもあると思うから。

電子の短冊に書かれた、みんなの願い、天まで届け。


[ 2003年07月07日-23:05 ]  



笹の葉さらさら


軒端ってみなくなっちゃったね。

というわけで【七夕】今夜中に777願い事スレッド!【短冊】()ですが、めでたく777レスを超えました。

7月7日の13:09に始めたこのスレッドが、10時間弱で目標数を達成したわけで、荒れることもなくネタを交えつつ色々な願い事が綴られました。「じちゃんねる」自体、設置して初めての終了スレッドになる予定です。記念すべき第1号スレッドですね。


日本の伝統的民間行事の七夕の夜。関東はあいにくの曇り空っていうか雨模様ですけれど、星は見えなくても、こういうのもありっていえばありですよね。

「読者参加型の小規模エンターテイメント」を標榜して、サイトを開設してはや5年。こういう小さな事でも、やっててよかったなぁとか思います。

みんなで、そこそこ楽しく。そこそこ幸せに。ね。



最後に、えーと、彦星くん、織姫さん、一年ぶりの逢瀬を邪魔しちゃってごめんなさい(笑)。


[ 2003年07月07日-23:45 ]  



ざっぱーん


腰椎椎間板ヘルニアという「腰痛のごっつしんどいヤツ」な病を患ってからというもの、僕は身体を鍛え直し始めた。メインはウエイトトレーニングで、腹筋と背筋を鍛えて筋肉のコルセットを形成するというものだ。

だが、根本的な解決にはいたらなかった。当たり前といえば当たり前のことだが、体重が重すぎるのだ。筋トレで痩せることは可能だが、それは筋量を増やして基礎代謝を向上させ、脂肪を燃焼しやすい体を作るという意味においてだ。

というわけで、有酸素運動を併用しなくてはならない。ならないのだけれども、走る・跳ぶという競技は腰にダイレクトに負担がかかるのでボツ。ともなればやはり水泳となるわけである。

泳がなくても水中ウォーキングというアレは、体重が水中に入ることで軽減され、無理なく有酸素運動も出来るし、水の抵抗が筋肉に負荷を与えることでレジスタンストレーニングにもなるという優れものなのだ。


ところが僕は肌が弱く、塩素たっぷりのプールだと速攻で赤くなってかぶれるという素敵体質なのだが、市内中探して見つけたプールはそのあたりの問題も大丈夫とのことだった。OK準備は整った。期間を待つこと1ヶ月余り。今日僕は某所でプールデビューをする。

狙うは、初っぱなから溺れて人口呼吸で素敵な出会いだ。BGMはフィンガーファイブで『学園天国』



素敵な出会いがありますように。
(いいから泳げ。)



[ 2003年07月08日-11:18 ]  



泳げいえもとくん


プールに行った。

といってもプール開きをまって市民プールとかにいったわけではなく、会員制のスポーツジムのプールである。マシーントレーニングをいつも通りこなした後、更衣室で水着に着替えてプールのあるフロアに移動する。

当たり前だが、泳いでいるのはジジババ様ばかりである。平日の昼なんだから当たり前といえば当たり前なんですけどね。。

客層はともかくとして簡単なストレッチなどしてシャワーを浴びてからいよいよ入水する。なんか入水って変な言葉だな。でも進水だと船みたいだし。まぁとにかくプールにはいったわけです。

コースは何種類かに分かれていて、とりあえず僕は「ひたすら泳ぎ続けるコース」に入った。理由は簡単で、底が一番空いていたから。ちなみに一番混んでいるのはウォーキングコースでした。次点が「泳ぎ練習コース」。ちなみにこのコースを選択したときの僕の心情は

「なんていうかな。ウォーキングとかぬるいんですよね。こっちはジムトレーニングですっかりアドレナリンでているし、プールで泳ぐなんて中学以来だけれど、なんつーか意外かも知れませんけど、ぶっちゃけ僕ってば小学校時代は水泳2級持ってたんですよ。

水泳帽子の横に赤い級布つけてたわけ。平泳ぎ・クロールで100m泳げちゃってたわけ。けのびで13mとか余裕だったわけ(13m…小学校のプール横幅)。そんなんだからさ、まぁ僕の華麗な平泳ぎとかでお年寄りのハートをストップ!みたいな(止めんな)?」


とまぁ、こんな感じ。そんなこんなでプチ勘違いな自信を溢れさせつつプールの壁を勢いよく蹴って泳ぎ出す僕。そして腕と足で水をしっかりかきだして典型的な平泳ぎを始めた……ハズだった

そう、ハズだったのだ、ハズだったの。さっくりともう半分くらい泳いでいるハズだったの。でもね、進んでないんですよ。なんか水をかいたり蹴り出したりする度に浮き沈みしてんの。進んでないの。向こう側がえらい遠いの

正直ヤバイとか思いましたね。いや、足とかつくんですけど余裕で。水深1mくらいなんですから、でも焦る。必死になって泳ぐんですよ、浮き沈みしながら。なんつーかもう泳ぐというよりもがくって感じで。あと10cm位の距離まで来たんだけど、それがまた遠いんですよね。

手を伸ばせば届くー!とか思ったらあっさりスカして、また大もがきですよ。それでもようやくプールの縁を掴んだんだけど、思いっきり引っ張ったもんだから、勢い余ってプールサイドに座礁しちゃいましたよ。腹とかすげーいてぇの。そんでゲハゲハ息荒げてて、瀕死のゾウアザラシ状態




こんな感じ。
(女性は関係ありません。ゾウアザラシも瀕死じゃありません)




僕が呆然としながらゼハゼハしている間にもお年寄りとか普通にターンして折り返してるんですよ。情けないやら感心するやらで涙とか鼻水とかでましたね。無論溺れかけたからなんですけど。

結局その後は「泳ぎ練習コース」で数本泳いだんですが、久しぶりの水泳は楽しかったですね。しっかり継続したいと思います。



まぁ客層的にも
『素敵な出会い』は無理ですが。

(インストラクターはヤセマッチョのイケメンだったな…)




[ 2003年07月08日-19:18 ]  



古瀬アナ 古瀬絵理 NHK 山形


タイトルの検索文字で飛んでくる人が多い。

ここには一ファンとしての愚痴しかないので、彼女について調べたい人、彼女の画像が欲しいという方は

古瀬絵理ちゃんファンページ
http://www66.tok2.com/home2/furuse/


NHK山形放送局
http://www.nhk.or.jp/yamagata/furuse.htm


あたりを見てみたりするといいと思います。

ちなみに彼女はNHK職員ではなく契約しているアナウンサーさんなんで、今年一年で契約は満了。まずNHK的には再契約はないでしょうから、今後の展開から目が離せないといったところですね。

彼女の今後に関して巨乳タレント使わせたら日本一なイエローキャブ()の社長が、古瀬アナに前々から興味を示していたらしいんですけど、今回の不倫騒動で難色を示しだしたとか。

まーそもそもが芸能界に引っ張り込んでも「25歳でグラビアは難しいからバラエティ路線」とかいっていたとかなんとか。

それにしてもとんだ騒ぎですね。彼女は今番組には出ていないそうですけれど、別に謹慎とかではなく番組がおやすみで出番がないとかなんとか。


不倫騒動自体は本人達意外に真実を知る人間はいないのでどうしようもないというかなんというかですけどね。テレビ見てないんで速報はわからないんですけど、ワイドショーとか写真週刊誌ってハイエナみたいなもんなんで、そのうち柱谷監督の奥さんとか子供とかにまで火花が飛びそうな気がします。そうなったら最悪のシナリオですね。


古瀬絵理さんは、地方局とはいえNHKアナウンサーという民放の軽々しい雰囲気全開のアナとは違うというバックボーンにプラスしてあの胸という、いわば隠れキャラ的存在だったので、ネットでどかーんと広まったりしたんだと思うんですが、「楚」という彼女のイメージが今回の騒動で完璧に壊れてしまったのではないかと思うんですよね。

不倫騒動というおおよそNHKという金看板には相応しくない言葉を背負ってしまったわけで、これで柱谷監督が更迭とか辞任とか家庭崩壊とかしてしまったら悪女のレッテルが貼られてしまうわけで、どうにもそれは気の毒だなぁと思うわけです。

そういうのを背負わされちゃうと仮に芸能界方面に進出してきたとしても、それが彼女のギミックになってしまうわけで、いかんともしがたいなーと。それは古瀬さんの外見コミでのキャラクターとマッチングしないだろーと思ったりする訳なんですけどね。

爆乳ワールドカップとか魔性の悩殺アナウンサーとかそんなニックネームでもつけられた日には、正直目もあてられません。そんなの絵理タンじゃない。



まぁそれはそれとして
写真集は出たら買うんですが。



追記:モンテディオ山形のサポーターか柱谷監督のファンで、当サイトの読者の方が僕のコメントを読んでショックを受けたとのことで、モンテディオ山形応援ページのBBSにその旨書き込みがありました。お詫び申し上げます、申し訳ありませんでした。


[ 2003年07月09日-00:29 ]  



足りぬ。足りぬのだよ。


僕は現在、ありがたいことに週刊連載を二つほど持たせてもらっている。

一つは、2ちゃんねるオフィシャルニュースサイトの『電波2ちゃんねる』()のコラム「みやもと春九堂の垂直落下式」で、これは毎週プロレスコラムをかなり好き勝手に書かせてもらっている。

もう一つは、TAITOの提供するケータイコンテンツ『学校へGO!』()の『ことばのば<言戯道場>』だ。こちらは学生向けコンテンツということなのだが、どういうわけか国語の先生というギミックで、「言葉遊び」についてコラムを連載させてもらっている。

ちなみに学GOの〆切は毎週木曜日朝一までで、垂直落下式の〆切は金曜日深夜23時前まで、となっている。つまりこれを書いている現在は学GOの〆切真っ最中っていうか真っ盛りなんである。

でも僕は原稿を書いていないで、こそこそとこの「つぶやき」を更新なんかしちゃったりしている。なんでかといえば「原稿が進まないから息抜き」とか「原稿の事を考えると筋肉痛がひどくなっちゃって」とかそういう最もらしい(?)理由があるわけではなく、学GOの原稿を書くにはちょっとスイッチの切り替えが必要だったりするのだ。

なにしろ先生である。先生なんである。普段からオバカな事をオバカに書いているサイトの更新とはちと違うのだ。意識の切り替えがそこそこに必要なのだ。


ところが今夜はどういうわけか切り替えがうまくいかない。これは困った。このままでは原稿が書けない。危ないじゃないか。落ちちゃったら洒落にならないじゃないか。一体どうしたのだと自問自答を繰り返してみたが結論は簡単だった。


僕の中で先生が足りないのだ。


理由がわかれば解決策も自ずと出てくるもので、簡単に云ってしまえば僕の中に「先生」的なナニかが満ちあふれればいいわけだ。

んでもって先生的なナニか」といえば、「先生…わ、わたし実は…(赤面)」というような女子生徒からのラブレターである。そうなのである。たった今決めたのである。

そういうわけで、僕の先生スイッチが入って「可愛いヤツめ〜☆よーし先生頑張っちゃうぞぉ!」と原稿に励めるようなメールを大募集したいと思う。愛に溢れたメールをコチラからどんどん送って欲しい。



もし一通もこなかったら
色々なモノがオチると思う。

(原稿出来上がったらまた更新します。)



[ 2003年07月09日-23:19 ]  



終わりました…。そして――。


脱稿。

入稿も済ませました。皆様のご協力のおかげで、いい感じにスイッチが家元→先生にシフトしまして、ええ。

というわけで、崖っぷちの僕を助けてくれた僕の可愛い生徒ちゃん達☆に御礼をば。

・あお@北海道さん
・ナカザワアイさん()
・たおちさん()
・yaocoさん
・From,Aさん()
・ラブさん
・ともかさん()

本当にありがとうございました。いやー実際のところあんまり期待していなかったもんで、「どーせメールなんかこねーよ、ケッ!」とかいいながら眼を血走らせてメーラーの受信ボタンを狂ったようにクリックしまくったりはしていなかったのですが、まさか本当にメールが来るとはって感じで、とても嬉しかったです。

ちなみに文面から察しますに上記の皆さんは全て女性(面識ある方もいらっしゃいますしね)なのですが、やっぱりいました。


・鈴木さん(♂)

女子生徒からのメール募集」と明言している中熱烈なメール本当にありがとうございました。そんな鈴木さんには、次の名台詞を持ちまして御礼に代えさせていただきます。



「やらないか?」
(ちなみにコレの件で明日は打ち合わせ。告知を待て!)




[ 2003年07月10日-03:00 ]  



ヤマジュンという伝説<1>


山川純一(やまかわじゅんいち)という漫画家がいる。いや、かつていた。通称ヤマジュン。連載していた雑誌は『薔薇族』。俗にいう専門誌への連載であった。ゲイな方の。

『薔薇族』といえばゲイ専門誌の中でも30年以上の歴史を持つ老舗である。かつては『さぶ(廃刊)』『バディ』と併せてその専門誌界の三大巨頭とされていた。(※他に「アドン」「サムソン」「G−men」などがある。)

ヤマジュンは、その『薔薇族』および別冊のコミックスにおいて、1980年代半ばから後半にかけて連載を手がけていた。単行本も3冊出版されているが、一冊を除いて全て絶版となっている。


しかし、こんな解説をしてもおそらくは読者諸君の興味はひかないであろうし、ピンと来るモノもないだろう。というかこの段階でピンと来てる人は、かなりのシューター(※シュートマッチ=真剣勝負を仕掛けるレスラーのこと)だ。

というわけで、ヤマジュンを知らない人の為にわかりやすすぎる一コマを提示しよう。







ちなみにコレで「あーはいはい!」とか思った人も、結構シューターだ。それはともかくとしてだが、彼は、ちょっとワルっぽい自動車修理工の阿部高和というキャラクターである。

ある日、この彼――阿部高和の登場する作品の1ページが某大手BBSにアップされると、爆発的な話題となり、あっという間にアスキーアート化されるまでに至った。無論ゲイコミックとしての人気・話題ではなくツッコミどころ満載のネタ素材としてだ。

話題が話題を呼び、次々とアップされるヤマジュン作品。絶版になっているので古本屋で探してスキャンする勇者から、薔薇族・別冊薔薇族コミックスのバックナンバーを探してスキャンする超勇者まで現れたのだ。


そして話題はそこで止まらなかった。――『復刊ドットコム』()。既に絶版となっている書籍をオンラインで復刊リクエストを受け、復刊交渉・発行を手がけるこの組織が圧倒的多数のリクエストを受けて、ヤマジュンの作品集を復刊することになったのだ。

復刊が決定すると担当者は『薔薇族』編集部に出向いた。そしてそこで手に入れたのである。既に絶版になっているヤマジュンの単行本、
『兄貴にド・キ・ド・キ』
『ワクワクBOY』
『君にニャンニャン』
の3冊を――。












で、なんでお前が持ってんだ。
(セルフツッコミしつつ、この話続く…。)



[ 2003年07月11日-00:46 ]  



ヤマジュンという伝説<2>


話を続ける前に一つ注意しておかなければならない。

かつて弟子であった兄貴氏()が『炎多留』というゲイ専用エロゲーをネタとして扱った時に云っていた事でもあるが、炎多留もヤマジュン作品も、ゲイ専用として創られた作品なのである。

ヤマジュン作品は某巨大掲示板でネタにされて以来、ネタ素材として爆発的な広がりをみせている。しかし20年近く前とはいえゲイ専門誌である『薔薇族』に掲載されていた作品であり、本来はそういう性的趣向でない人間つまり「ノンケ」の人間がどうこうと口出しする領域のものではないのだ。

しかし、ここまで広がりを見せた背景には、陰に籠もらない極めてあっけらかんとした作風と、懐かしさを感じさせる絵柄、そして一作読み切りのマンガとしての完成度、さらには1ページごとに切り出してもツッコミどころ満載な、ネーム(セリフ回し)の秀逸さが上げられるだろう。

実際、僕がヤマジュン作品を記事に取り上げた理由もそこにある。僕自身はノンケなのだが、その立場をしてゲイセクシュアルの方々を小馬鹿にしたりというつもりは毛頭ない。

だが現在進行形の作品ではなく過去の作品とはいえ「専門のもの」として敷居を高くしているにも関わらず、こうして表だって取り上げることに対してノンケ・ゲイを問わず好ましいとは思わない方もいることだろう。

弁明というにはあまりにも稚拙なエクスキューズだが、そうした方々にお詫びすると共に自分のスタンスを明らかにし、また上記について読者の方にも注意を促しておきたい。口幅ったいことかもしれないが、これから続くヤマジュン関係の記事を読み進める上で、読者の皆さんにも少しでも気にとめておいて欲しいと思う。






……さて。

話を続けよう。――何故僕がヤマジュンの単行本を懐に入れているのか?というかそれ以前に、なぜヤマジュンの復刊に関わることになったのか?

……それはとある宴席での事だった。千人祈の出版関係でお世話になった株式会社ブッキング。実は『復刊ドットコム』を運営している会社でもある。

その担当者の方が、偶然にもヤマジュン復刊の担当をすることになっていたのだ。仮にS氏としておくが、その席でS氏はいささか唐突に云った。







いや違う。


そうではなく「実は今度山川純一という作家の復刊をすることになったんですけど、ゲイコミックなんですよねー。今度それで『薔薇族』の編集部に行くんですよ〜」と、S氏は少し困り笑いをしながら云った。

それを聞いた僕は思わず飲み物を吹き出しそうになりつつ云った。「うわ、マジですか?ヤマジュン作品面白いッスよね〜!出たら絶対買いますよ!」と。


思えばこれが全てのきっかけだった。

確かに僕は大はしゃぎでヤマジュン作品の面白さについて語った。そして興味津々に復刊に至る経緯をきいた。だが酒の席での会話とはいえ、さすが生き馬の目を抜く出版業界でもヤリ手とされるS氏である。この日の会話の重要なポイントは全てメモに残されていたのだ。


そしてそれから数日たったある日。僕の元に赤紙が来た



『復刊決まったから、打ち合わせをしましょう』



――運命の歯車が、静かに動き出した。
(そしてあの写真に至ったワケで…。んでto be continued...)




[ 2003年07月11日-23:08 ]  



イケブラ。


ヤマジュン話はいったんおいといて、と。

唐突に時間が空いたので、メッセンジャーにあがっていた人を適当にとっ捕まえて池袋に夕食を食べに行った。目的地は西口の「大口食堂」。

高校時代にお世話になった先輩に「今日はすごい韓国料理食わしてやるからな!盛りもいいし美味いし安いしビビっとけ!」と連れて行かれたらまんまと定休日だったという素敵なお店である。


西口で待ち合わせをして西一番街へ。「お通し」から美味さ爆発で、ネギチヂミやら海苔巻きやらカムジャタン(背骨とジャガイモの鍋)を食べたり、残りをおじやにしてもらったりと、唐突に呼び出された仲間も大満足。

相当な量を飲み食いして、挙げ句4人で焼酎のボトル2本も開けても、一人5000円とお値段もそこそこリーズナブル。一見無愛想なおばちゃんだけど、声をかけてみれば優しくて、あったかい対応をしてくれる。

精算を済ませて帰る前、おばちゃんにきいた。

「韓国語でごちそうさまはなんていうの?」

にこにこ笑いながら、おばさんは教えてくれたのだけれど、ちゃんとヒヤリングできたかどうかわからず、何度か繰り返しながら、結局お茶をにごすような云い方で「ごちそうさま」を伝えた。

そんなやりとりの中、同行した仲間の一人は、にこにこ笑ってるおばちゃんにも聞こえる声で誰にともなくいった。

「日本と韓国の人が、もっと仲良く出来るといいのにね」

うん、そうだね。と僕は応えた。美味しいものでお腹いっぱいになって幸せになっていたからというだけじゃなく、腹の底からそう思った。


その後は別の仲間達も合流してオールナイトでカラオケ。で、たった今帰宅したばかりの僕が最初にしたことは、韓国旅行に行った知人が「はい、お土産」といってくれた日本で購入していった韓国語日常会話の本を読むことだった。

調べてみると、どうやら僕はおばちゃんにとって出来の悪い生徒だったみたいで、ヒヤリングは大体7割くらいの正確さだった。正確に発音を書くと


「チャル モゴッスムニダ.」


韓国語で「ごちそうさまでした」という意味。とりあえず僕の「第一歩」。たまにはこういう週末ってのも、いいでしょ。



[ 2003年07月13日-08:32 ]  



ヤマジュンという伝説<3>


というわけで株式会社ブッキングに打ち合わせに出向いた。そしてそこで半ば伝説と化したヤマジュンの単行本3冊と出会ったのである。

しかも『薔薇族』編集部からお借りして来たという、いわくつきのブツ。いうなればオフィシャルアイテムである。そしてあの写真になったわけである。

さて、打ち合わせの内容である。どういうわけか会議室に到着した段階で既に何故か、僕はプロモーションに協力することになっていた。なんでだろう(素のキョトン面で)。

確かに僕はヤマジュン作品とセンスをかなりリスペクトしてはいるけれども……人の縁とは実に奇妙なモノであると、改めて認識した次第である。ただ『運命』という言葉だけは全力で否定したいのだが。


とにもかくにも打ち合わせの内容は復刊の内容や単行本の取り扱い方やプロモーションの仕方など多岐に渡った。回転よく進んでいく会議。そしてその中で一つの問題が浮上した。

ヤマジュン作品の代名詞、というか一番最初にネット上に公開された作品「くそみそテクニック」。――つまり、最近では、そこかしこで目にするようになった名台詞

「ウホッ!いい男――」
「やらないか」


を生み出した作品であるが、それは単行本未収録作品だったのだ。


復刊ドットコムに寄せられた情報によれば『薔薇族』本誌に連載されていた読み切り作品以外に、別冊薔薇族コミックス(略して薔薇コミ)に掲載されていた作品が数多くあり、その作品達は単行本未収録であるという。そして「くそみそテクニック」もその中の一つであるというのだ。

寄せられたメールには、掲載された薔薇コミの号数まで書かれたものまであった。「あんた、なんでそんな情報知ってんだ」と心の中で鬼ツッコミを入れつつ、「是非収録したいですね」迂闊な発言をする僕。

そしてそのセリフを待ちかまえていたかのように『薔薇族』編集部に電話をするS氏。この人は、どこまでヤリ手なんだろう

S氏と『薔薇族』編集長の電話のやりとりの後、どうやら薔薇コミに関しても、編集部にはバックナンバーがあるらしいということがわかった。ならば単行本未収録作品の復刊も可能となる。というわけで編集者のY氏が『薔薇族』編集部へ訪問し、バックナンバーをお借りしてくる事になった。

そうした細々とした事を決めながら会議を進めている最中、「届けられた情報以外にも、未収録作品がバックナンバーの中にあるかもしれませんね」どこまでも迂闊な発言を繰り返してしまう僕。しかし、さすがにこの時は云い終えてから墓穴の深さがマントル層に達した気がした。

だが、それはそれでY氏ないしS氏がバックナンバーを確認する、という方向で話がまとまり問題は解決された――その時はそう思った


そて打ち合わせは終わり、迎えた週末。僕の元にS氏から再び赤紙が届けられた――。


『昨日は、小社まで、ご足労いただき、ありがとうございました。「薔薇族」の伊藤編集長と、ようやく連絡がつきました。未収録作品のことを申し上げましたら、もう既に探してくれていました。
 訪問については急ですが、14日(月)午後2時のアポとなりました。私は当日、所用が入っていて行けませんので、すみませんが、この世界が大好きなYくんと二人で行って下さい。』
(※重要な部分のみ引用)










(゚Д゚)










……そういうわけで明日
『薔薇族』編集部に行って来ます……。

(笑顔が素敵なY氏と2人でね…(泣笑))



[ 2003年07月14日-01:19 ]  



ヤマジュンという伝説<4>


無事です。


っていうか、どうして安否報告を一番最初にしなくてはいけないのか極めて謎だが、とにもかくにも『薔薇族』編集部に行って来た。





――午後2時。

僕の住む町は雨降りだった。透明な空が恋しくなる昼下がり、ホームについたのは待ち合わせの4分前だった。

改札を出たときに少しだけ息が熱くなっていたのは、急ぎ足でホームの階段を昇って来たから。待ち合わせに遅れるなんて失礼じゃないか。決して早くアイツに逢いたかったから、なんて云わない。

駅を出る前に少し呼吸を整えたのは、身体の熱をさげたかったから。見透かされるのなんかゴメンだ。自分でだって認めたくなんかないのに。

「走ってきたんですか?そんなに急がなくっても時間には間に合ってますよ」

簡単に想像出来る彼の台詞。否、声、仕草、笑顔、身体、それと……『におい』。

きっと彼は透明な空よりも晴れ上がった笑顔で僕を迎えてくれる。でも、その裏側で、意地悪に僕を見透かしているんだ。いつだって。そう、いつだってそうなんだ――。


階段を降りる一歩一歩が少し重い。重いくせに心は軽くなる。きっとこの瞬間の僕のこんな気持ちでさえ彼は見透かしているんだ。意地悪なヤツ。本当に意地悪だ。口の中で声にしない悪態を吐きながら僕は駅を出る。

探すまでもなく、すぐに彼は僕の視界の中で輝いた。彼も僕を見つけたようで軽く会釈をしながら笑顔を見せた。

彼のいる時計台の下に行くまでの20歩に満たない時間で、僕はさっきまでの悪態の事なんかもう忘れていた。

傘はささなかった。

空は未だ曇っていたけれど雨は上がっていたし。第一、僕の心は待ち望んでいた透明な空なんかよりも、晴れ上がっていたから――。





というようなことは全くなく。僕とブッキングのY氏は、お互いに「災難でしたねー」等と云いながら街を歩き始めた。道中ヤマジュントークや薔薇族トークを小声で交わしつつ不安を紛らわしたり高めたりしながら目的地を目指す。

10分ほど歩くと閑静な住宅街の一角にそこはあった。一見普通の民家だが、表札のところにしっかりと伊藤文學・薔薇族編集長の名前。他にも様々な表札というか看板があわせて表示してあった。


今更のように説明するが『薔薇族』は創刊32周年を迎える雑誌である。日本で最初に刊行されたゲイ専門誌でもある。そして伊藤文學・薔薇族編集長は、その雑誌を創刊当時からずっと支え続けた人物であり、御尊父が1948年に創立した第二書房を継ぎ、今に至る。実に御歳71歳である。

戦後を生き抜き、激動の60年代・70年代に黄金時代を過ごし、著作も多数。作家や詩人はいうまでもなく、アート・舞台・役者にも人脈は広く、出版界におさまらない文化人であり名士である。

そんな方にお会いできるというだけでも、実は僕は相当緊張していた。玄関先でお会いした伊藤氏は落ち着いた紳士といった印象で、ご挨拶もそこそこに「準備出来ていますよ」と笑いながらヤマジュンの未収録作が掲載された薔薇族・薔薇コミ・小説薔薇族などを渡してくれた。

なんでもこちらで特定していたもの以外で、編集長自ら400に近いバックナンバーを調べてくれたらしい。「おそらくですが、これで全部ですよ」と笑う伊藤氏。受け取るY氏の横で心底ほっとする僕。

あっけない話だが、こうして薔薇族編集部訪問は終わった。過去の薔薇族に埋もれながら血眼になってヤマジュン作品を探すということはせずに済んでしまったのである。

「こんなところで立ち話もなんですから、喫茶店でも行きましょうか」とのお誘いを受け、気が抜けたというか、ほっとしたというか、とにかく安堵の表情を浮かべてY氏と僕は、伊藤氏の先導で喫茶店へと向かった。


着いた店は偶然にも、僕も何度か利用したことのある落ち着いた喫茶店だった。奥の席に通され注文をすると、「実はインターネットでこれこれこういう…」という復刊に至った経緯や、ヤマジュンがどういう切り口で扱われていて人気があるかなどをの説明をするところから始まり、伊藤氏から様々なお話を伺うことが出来た。

その全てをここに記すことは出来ないが、僕は非常に貴重な時間を過ごさせていただいたと感動している。

ヤマジュンこと山川純一さんの人となりや、薔薇族掲載の話などもそうだが、1960年代を彩った芸術・文化人達との親交のお話は、ひたすら感動するばかりだった。寺山修司、唐十郎、若尾文子…僕なんかでは昭和の文化史で学んだ方々のお話が次々と出てくる。

決して懐古的にならず活き活きと語られる「現在」と「過去」。人間が、日本人が「限界」を信じずに、際限なくパワーを発散し「何か」を作り上げようとした時代と人々。僕のようなどこの馬の骨とも知れぬ若造に、ゆったりとそれらの事をお話ししてくれた。


時間にして小一時間程。無論、伊藤編集長が話して下さった事は、氏が経験なさってきた事のほんの一部でしかないだろう。だが僕にとってその時間は、宝物のように貴重な時間だった。

別れ際、「せっかくですから頑張っていい本にしてください」と笑った伊藤編集長。どこまでも気さくな方だった。




伊藤文學『薔薇族』編集長と




本来ゲイ専門誌の掲載作品であるヤマジュン作品が別の形、いわば「ネタ」として扱われているという現状に対しても、理解を示し、応援してくださった伊藤文學編集長。

その期待に応える為にも、どういうわけか巻き込まれてしまった立場の僕ではあるが、精一杯頑張ろうと思った――そんな『薔薇族』訪問だった。




で、頑張り第一弾として、夏コミに向けて
『やらないか』Tシャツ作ることになりました。

(だから何故僕が…。)







余談。同行したブッキングのY氏はその後、渋谷方面の書店周りなどをしなくてはいけないスケジュールだったようで、伊藤氏に渡された半透明の袋に入った十数冊の『薔薇族』バックナンバー「ど、どこで袋移し替えようかなぁ…」と、持参した袋を握りしめたまま、かなり挙動不審でした。

僕は当然のように移し替えには立ち会わずに駅前で別れてしまったですが、まぁよしんば移し替えが成功したとしても、渋谷の雑踏で転んだりぶつかったりして袋の中身をぶちまけたら彼の人生は、ある意味終わるだろうなぁ。鉄板で。
(※その後無事にブッキングまで生還したと報告が有りました。ちっ(ぉぃ)。)








[ 2003年07月15日-01:23 ]  



MIKAMI選手に会った


プロレス団体DDTのMIKAMI選手に会った。

詳しい顛末はコチラ()を読んでもらえればいいのだが、リンク先の『α汁』()管理人おはら氏とMIKAMI選手は古い付き合いの友人関係であり、たまたま僕もその席に同席させてもらったのだ。

MIKAMI選手というプロレスラーについては、おはら氏がココ()で詳しく語っている。今回の彼のテキストと是非併せて読んでいただきたい。

MIKAMI選手自体は僕も相当昔から知っている。といっても僕は彼の友人でもなければ関係者でもないので、専門誌の誌面やCSの専門チャンネルにピックアップされはじめてからのことなのだが。


MIKAMI選手は小さい。おはら氏も書いているが、身長ではおはら氏、体重では僕、そこに同席した3人の中で一番小さいのがMIKAMI選手だった。

彼は小さい身体を最大限に活かしたスピード感ある攻防と、飛び技を主体としたファイトスタイルでリングにあがっている。そして現在、所属団体のDDTの無差別級のベルトを巻く王者でもある。

――SUICIDE−BOYZ。彼とタノムサク鳥羽選手とのタッグに着けられたチーム名。細い鳥羽選手と、小さいMIKAMI選手。かたや体重や身体の厚さなんか関係ないんだと、どんな大きな選手にもムエタイ仕込みの打撃で特攻するファイトスタイルであり、かたや小さい身体だからこそ、そのバネとスピードを最大限に活かし自らも負傷するリスクを負う飛び技を主体とするファイトスタイル。まさに「SUICIDE=自殺」的なスタイルのタッグチームだった。

現在2人はチームを組んでいないが、MIKAMI選手はずっと「SUICIDE」の文字を背負って試合をしている。


プロレスのリングというのはそれ自体が約1mの高さがある。そして四方を囲むコーナーポストは、さらにその上140cm程の高さがある。そこからリング内に向かって飛べば、跳躍もあわせて2m程の高さから落下することになる。場外に向かえば3mである。さらにMIKAMI選手は2mを超えるラダー(脚立)を用い、そこから飛ぶこともあるのだ。

ラダースワーントーンボム。4mの高さから伸身の前方回転を加えながら飛び、肩口・背中から相手にスプラッシュする。そんな自殺ダイブが彼の最大の必殺技であり、代名詞でもある。

普通に場外に飛び降りても怪我をするかもしれない高さだ。今年5月に開催したDDT観戦オフで、プロレスの全くの初心者に飛び技の説明をするときに、僕は「ちょっとした事故なみの衝撃」と解説した。

だがMIKAMI選手はそこからただ飛ぶだけではなく、回転を加えたり捻りを加えたりする。そして足から着地するのではなく、ある時は正面から、ある時は肩口から身体を浴びせたり背中を浴びせたりするのだ。回転や捻りを加えるということは、それだけ衝撃が増す。それだけではなく接地のタイミングを間違えたり、飛び損なえば大怪我を負う。

実際、お会いしたときも彼は負傷欠場中だった。これはダイブで怪我をしたわけではないのだがプロレスは「格闘技」であり、プロレスラーに怪我は付き物である。そうでなくても、アクシデンタルな怪我をしなくても飛び技は身体に負担をかける。負担は徐々に身体を蝕み、やがて負傷へと至る。そういう選手が過去に何人もいた。


だが怪我をしてでも彼は華麗に飛び続ける。それをして彼は「小さい俺に出来る唯一の、いや俺にしか出来ないことだから」と、きっぱり云ってのけるのだ。

彼にしかできないこと。確かにMIKAMI選手の使う技は、一つ一つが工夫されているオリジナル性の高いムーブだ。それもそのはずで彼は自分のプロレスのムーブをいつでも考えており、こまめにメモをとったりしている。

その日も、おはら氏の「身体に負担のかからない、それでいて説得力のあるフィニッシュとか考えた方がいいんじゃないかなぁ」という言葉を皮切りに「どんなムーブがあるかなぁ」と僕やおはら氏から意見を聞いてくれていた。

「どんなに身体がしんどくても、こっちは毎日飛んでいても、見に来てくれる人は毎日来てくれるわけじゃない。ひょっとしたら一生に一度しかMIKAMIの試合を生で観れないかも知れない。それが今日かも知れない。

 そう考えたら、俺自身プロレスファンだったから(お客さんのそういう気持ちもわかるし)飛ばざるを得ない。技に、自分のプロレスにプライドを持っているから、それが出せないと悔しいってこともあるし」


雑談の中で出たMIKAMI選手の言葉に「身体に負担のかからないフィニッシュを…」と口火をきったおはら氏は深く恥じ入ったという。

だが僕はそうは思わないのだ。無論おはら氏はMIKAMI選手の古い友人であり、だからこそそうした事も考え、口に出したのだと思う。

確かにMIKAMI選手の言葉は正直カッコイイと思った。プロらしい発言だと思った。

しかしファンの思い入れのままに望まれるままに飛び続け、その度に負傷欠場を重ねていたらファンはその姿すら見ることが出来ないのだ。

ファンの期待に応えるのも大事だが、怪我をせずにファンの前に姿を現すことこそがプロとしての基本なのだ。そしてそんな事はMIKAMI選手がが一番わかっているのだろう。

だからこそ彼は僕らの様な素人にまで意見を求めたのだと思う。貪欲なまでに研究熱心だからこそ、だ。


一撃必殺の説得力のあるフィニッシュホールド。それは決して危険な技だけではない。それは先人達が発掘し探求し証明し続けている。それを求めるのは身体に怪我をするのがイヤだからではない、欠場してファンの期待を裏切ることがイヤだからなのだ。

歳と共に瞬発力は衰える。反射神経も鈍る。リスクの高い飛び技で怪我をする可能性は俄然高まってくる。まだまだMIKAMI選手は若い、だがそれ故に危険な飛び技にこだわる必要はないのだ。『スピードがある飛べる選手』だけなら世界中にいくらでもいる。僕がMIKAMI選手に期待するのはそんな選手であることではないのだ。

MIKAMI選手にしか出来ないムーブ、『MIKAMIのプロレス』。ラダースワントーンボムもマテリアルも450スプラッシュもスクールボーイも、それらは現在進行形の『MIKAMIのプロレス』の一端に過ぎないのだ。


今はまだMIKAMI選手は無茶をしてでも飛び続けるだろう。だがやがて変わる、否、変わっていって欲しい。彼の最大の美徳は、無茶で華麗な自殺ダイブではなく、その発想と工夫、そしてそれをモノにする研究熱心さ、そのスタイルだからだ。

そしてその上に成り立つ『MIKAMIのプロレス』は彼がプロレスを愛し続け、プロレスに飢え続ける限り、無限に広がっていくはずだ。

「俺はDDTの四次元担当だから」、そう笑ったMIKAMI選手だから、僕はそれを信じられる。そして僕は彼にしか出来ない進化し続ける四次元プロレスに期待しているし、スーパースターMIKAMIの活躍を少しでも長く見続けていたい。


身体に負担のかからないサブミッションでフィニッシュ?説得力のあるシンプルな新必殺技?いいじゃん!だって「あのMIKAMI」だぜ?見たこともないような技で俺らをびっくりさせてくれるに違いないじゃん!だって彼は努力する天才プロレスラーなんだからさ。




DDT・KO−D無差別級王者MIKAMI選手と。



[ 2003年07月15日-16:15 ]  



また今週も…


また今週も〆切がやってきた。

わーいわーい。すまん。相変わらず家元→先生のスイッチが入りきらない。先週は「わたしがスイッチいれてあげる★」という素敵メールを募集したりしたわけだけど、今週も同じネタを使うわけにもいかない。

考えてみたら「家元」としてやっておかなくてはならないこととかが、激しく溜まりこんでいたりするので、「先生」のスイッチが入らない、そっちの方に意識を集中できないというのが原因であると、今週は考えることにしてみた。

ここんところ色々な動きが激しすぎて、その徒然を書くにしても妙に長文になってしまったりとシマリがなかったしなぁ。そもそもあんな長いものは「つぶやき」といわないしね。無論のことそのうち「熊猫鍋」の方に移すのだけれど。

というわけで、気が向くままに本欄「つぶやき」を連続更新してみたりしようと思う。

ちなみにコレが1回目。


[ 2003年07月16日-19:43 ]  



誰もわかっちゃくれない


トップページのリニューアルも随分と進んできた。色々な意見をくれる人がいたりして嬉しい。(紅君メールありがとうね、参考にさせてもらいました)

大体のデザインはこの線で行こうと思う。軽量化という意味では随分と軽くなったはずだ。多分、きっと。一応診断ツール()なども使ってみているし。うん。

それでも重い場合はどうすればいいんだろうとか考えたのだけれども、表現したい形の最低ラインを削ってまでやることに「?」をつけてしまう。実際シグマリオンと@FreeDでみても、しっかりと表示出来るし、さほど時間もかからない。

あとはアイコンを消してしまえばもっと軽くなるのだけれど、それはそれで首をひねってしまったりするわけで。今のところ「まぁいいかー」ととりあえず納得させたりしている。まぁそのうちまたボチボチと変えていくことになると思います。


ところでトップのタイトル画像がランダム表示だってみんな気づいてた?

で、2回目。



[ 2003年07月16日-20:46 ]  



雨降りつれづれ


「ベージュ色の方が透けないんですよ」

何の事かと云えば、今の梅雨時、これから夏の突然の夕立に透ける婦女子の皆様のブラなお話。高校時代に後輩の女性、というか女子(この呼称はかなり懐かしくなったら歳だ)から教えてもらったのだ。

ブラウスやら白のTシャツやらは、透けやすい。濡れるとさらに透ける。この時期は汗をかいたり湿気がまとわりついたりするので、雨に降られなくても透けるものだ。

確か、「オヤジ共がいやらしい目でみるのでイヤだ」とかそういう話をしていた時に得たマメ知識だったと思う。「白地の服なのだから白の下着で同化するのではないか」という、それまでの僕の浅はかな考えは、「透けるのは人間の肌だから、その色にあわせた方が透けた時に色が目立たない」という、ごくごく当たり前の理論づけの前に砕かれた。

これは、ちょっとしたカルチャーショックだった。それから10年目の梅雨を迎えた今。僕は多分彼女らが嫌っていた「いやらしい目でみるオヤジ」に、しっかりなってしまっている。

透けはエロスな美学だ!ダメか!?ダメですか?!そうですね、まるでダメですね。

情けない3回目。


[ 2003年07月16日-20:59 ]  



梅雨色模様


とある心理学説では水に対する連想は「性」となっているらしい。

  1. 貴方は森を歩いています。その先に湖が見えてきました。その湖の大きさは?
  2. 貴方は湖を泳ぎきって岸に上がりました。そこで一言どうぞ。
  3. 貴方が歩いていると突然夕立が降ってきました。思いも寄らぬ出来事に、貴方は一言なんといいますか?
  4. 夕立があがって晴れ間が見えてきました。なんとも爽快な気分です。今の気持ちを一言どうぞ。


なーんて質問を飲み会の席とかでされたら結構注意だ。ぶっちゃけこれは全て「性」に関係する深層心理を掘り下げたりするわかりやすーい質問なのだ。

  1. 「そんなに大きくないですね。湖というよりは池」
  2. 「あー疲れた。もう二度としねぇ」
  3. 「なんだこれ!なんだこれ!超ありえねぇ!
  4. 「やーっと終わったか、災難だったなー。まぁたまには気持ちいいけど」


という応えなんかが出たら、出題者は爆笑したりするだろう。まぁ、それぞれがどんな深層心理を反映したものなのかは、その質問に至るまでの話の作り方で解釈が異なるので、一概にはいえないのだけれど。

そんなこんなで「水と性は意識下で近しいもの」という話からふくらませようと思ったのだけれど、長くなりそうなので次に回します。

4回目か。


[ 2003年07月16日-21:16 ]  



続・梅雨色模様


というわけで、ひきつづき「水と性」のお話。心理学なんていう洋モノな分野をだすまでもなく、我々が使用する漢字文化においても「水」は性とかに関係したりする。

というのも大概の漢字は「ヘン」と「ツクリ」にわけられるのだけれども、結構メジャーな「ヘン」である「サンズイ」は「水」もともと水を表すものだったりするのだ。

で、その「サンズイ」を使った漢字をずらっと並べてみると、洋・海・河・沢・渓・湖・池・沼などの、いわゆる「ダイレクトな水」以外にも、涙(なみだ)・汗(あせ)・涎(よだれ)・洟(はな)などの「ヒトの身体から分泌される水分」等を表すモノも多くあったりするのだ。

で、掘り下げていってみると濡(ぬれ)・汁(しる)なんてのもある。わーえちぃ。さらには泄・浣なんていうマニアック路線まで用意されていて、ここまでくるとどうにもこうにもしがたい雰囲気すらある。


そういえば「水商売」という言葉も微妙だ。もともとは飲食全般の商売を指していたらしいのだけれども(一般に「水の神様=料理/飲食商売の神様」とされる農耕民族=水がないとダメという発想からなのかな、「酒」もサンズイだし。)、今ではすっかりいわゆる「オミズ」な世界の事として認識されている。で、これもやっぱり「性」とは切り離せなかったりする。


話を戻すけど、そもそも性器自体が水分を分泌するものだったりもするので、そのあたりの関係性もあるのだろうかと思ったりもするのだ。ちょっと強引かもしれないけれど上記をもって日本語文化圏においても「水と性」は関係する、というお話の根拠にしちゃいたいと思う。で、話は続くので次回にパス

んでコレ5回目ね。


[ 2003年07月16日-21:53 ]  



続々・梅雨色模様


「梅雨の雨は、優しいから好き。」


昔、そう云った女性がいた。

「むかし」なんていう言葉は使うべきじゃないのかも知れない。それから経った年を指折り数えたところで片手に足りるくらいなのだから。

でも随分と前の事のように感じる。だから「むかし」なんだ。

場所はといえば、その女性の部屋だった。小さなアパートの窓を開けて深呼吸をすれば、すぐ前の道路から濡れたアスファルトの匂いがした。

この匂いがするのは今のような暑い日と雨に濡れる日がごちゃまぜになる季節の境目か、真夏の夕立の時だけだろう。でも真夏の雨には「夏のにおい」が混ざる。だから厳密にはやっぱり今の時期限定なのだ。


「梅雨の雨は、強く降らないからね」


そんな相槌をうった覚えがある。つまらない言葉だった。彼女は裸の上にタオルケットをかけたままで窓辺にもたれながら、「そうね」とも「そうじゃないの」とも云わずに


「優しいから、雨は好きなの」


繰り返すように、そう云った。何を考えていたのか、何も考えていなかったのかはわからないけれども、扇風機の風にあたりながら僕は考えるのをやめた。

それから「文字通り」といった感じで、彼女にすりよると素肌の肩に口づけた。それから濡れたアスファルトの匂いを吸い込むと、窓を閉め、彼女の匂いと空気を求めた。


雨に塞がれて、どこへも行かなかった日の午後のこと。


湿った肌と、しわくちゃになったシーツと。


「雨が好きだった人」の記憶――。




梅雨はこういうシーンが似合うよね。
(コレが云いたいだけだったらしいよ。)


6回目。


[ 2003年07月16日-22:20 ]  



またまた梅雨色模様


タイトルが「三匹が斬る!」化しているわけなんですけど、そんな感じでまぁ「水と性」の関係から「雨とかえちぃ」とかいう話に無理矢理つなげてみた次第。

こうカラっとしたエロチシズムや、逆にネチネチしたエロさではなく、どことなく後ろ暗いようなブンガク的なえちさがあるように思うのですよ、雨とか梅雨とか。まぁこじつけなんですけどね。

で、せっかくなんで(なにが?)「どう思うよ」とメッセンジャーにあがっていた女性に話しかけてみたところ、「雨の日は、雨を振る様をみていたい」とか、さみしんぼうなお応えが帰ってきて、それはまたそれでなんかいい感じだなぁとか思ったり。


そういえば昔『雨音はショパンの調べ』なんていう歌があったなぁ。調べてみたら結構色々な人に歌われていますな。洋楽のカバーだとは初めてしりましたが、ユーミンが日本語訳の歌詞を書いている。物悲しいメロディにやはり恋の歌。雰囲気がどことなくえちくて好きな曲です。

昔と云うほど昔ではないけれど、トシちゃんこと田原俊彦の歌で『雨が叫んでる』というのもありましたなー。これもまた雨関係の恋の歌。今や「マネーの虎」でメジャーに盛り返しましたが、デビュー当時の吉田栄作の歌に「プラトニック〜あと1センチ傘が寄ったら」なんてのがあって、コレも雨と恋の歌でした。これも誰かのカバー曲ですよね。どれも好きだなぁ。

ちなみに僕が一番好きなのはシャンソン(フレンチソング)の「シェルブールの雨傘」。和訳の歌詞がすごくいいです。サビとか「降りしきるこの雨は私の流す涙よ」とかそんなの。僕がこの曲を聴いたのはワハハ本舗の梅ちゃんこと梅垣義明さんが歌っているヤツだったけど。


ここまで書いてきて「雨→寂しい・物悲しい・憂鬱な」というような形から転じて「人恋しい」とかそんな感じなのかなとか色々考えたりしました。人間のそういう感情は「水」によって左右されたりするのかも知れないなあ、とか色々。

そういえば雨は神様の涙だとか排泄物だとかそういう昔話やら神話やらもいろいろあるし。さっきのサンズイの話と繋がるなぁとか。そうすると「水」と云うよりは「雨」なのかなぁ…。


いずれにせよ、梅雨時の「しとしと」と「優しく降る雨」は、心を妙にざわつかせます。この感覚は決して嫌いではないのだけれども。弱った事に、今の僕には「雨を語る恋人」がいないのです。まぁ仕方ないので、ざわついた心を抑えつつ原稿に向かう次第。

「つぶやき」らしい「つぶやき」だなーとか自分で思いつつの7回目。


[ 2003年07月16日-23:17 ]  



先生!!


励ましのメールが来ました。わーい。

ちなみに原稿は一文字も書いておりません。ネットラジオ聴いてたり、そのBBSに書き込みしてたりとか、まるでやる気ねぇなお前といった風情。

そんな中家元→先生のマインドセット法について、前回もメールをいただいたナカザワさん()からメールが来たわけです、ありがとうございます。

で、肝心の方法ですが

『語り口調の一人称を「先生」にする』


というモノでした。なるほど!あれですね。「お前は虎だ!虎になるんだ!」というような感じで、マインドセットをするわけですね。というわけで早速実践。

  • 先生なー。女子高生のブラウスが雨で透けてるのを見るのが大好きなんだよ。
  • 先生なー。制服スカート姿の女子高生が自転車をこいでいるふくらはぎが大好きなんだよ。
  • 先生なー。雨降りの日はどういうわけか、なーんかムラムラするんだよ。
  • 先生なー。こんなこと云ってたら先生辞めさせられると思うんだよ。
  • 先生なー。それはともかく、そろそろ原稿かかないとマズいと思うんだよ。


先生どうやら失敗したみたいです。
(原稿原稿…。)



8回目か。あ日付かわってるわ。


[ 2003年07月17日-00:33 ]  



脱稿ー。


別に連続更新というワケでもないですよ>てらたまさん()

というわけで、脱稿しました。3時間ほど前に。今週も励ましのカキコミやらメールやら沢山いただきました。ありがとうございます。おかげでなんとか原稿をあげられました。ふぅ。

さて。いただいたメールの中でショッキングなものがあったので、ご紹介。福岡のshokoさんからいただきました。

    >それにしても…
    >今日『続々・梅雨色模様』を読んだ瞬間
    >「…家元はこんな彼女がいたんだ…」と
    >すっごくショックでした(T。T)



いません。
(超冷静に。)



ああいう艶っぽいよーな事を書くと、こういう反応をされる事が多いのですが、こっちがショックですよ。基本的にこういうのは全て妄想です。失恋話だけガチです。うわ自分で書いておいてアレですけど、今すっげー吊りたいです。

…気を取り直して続けますが、ああいう妄想系を読んで「リアルだなー」と思った人は騙されてます。

大体こんな彼女がいたら、連続更新なんかしません。っていうか、そもそも原稿に没頭して夜更かしなんてしません。ちなみに同じような内容を含んだメールを数件いただきました。

なんだかなぁ。よくない。非常によろしくないですよ。なにがよろしくないって、そんなところで騙されるのがよろしくない



どうせ騙されるなら、ベッドに誘うときに
うっかり騙されてくれると好い
と思います。

(それもどうかと思うけど、非モテだし。騙しでもしないと(以下略))



9回目にて、脱稿したので終了。


[ 2003年07月17日-06:05 ]  



ヤマジュンという伝説<4.1>


<注意>
今回の更新はヤマジュンを知らないと全くわからないかも。


ウホッ!いい男女!知恵を貸してくれないか?

というわけで、ヤマジュン復刊プロジェクトX真っ最中の春九堂です。前回の本シリーズで報告したとおり、夏のコミケに向けて「やらないかTシャツ」という素敵グッズを作る事になった。

ちなみに復刊ドットコム(株式会社ブッキング)の企業ブースで販売予定で、デザインにはいい男の代名詞:阿部高和氏に出演してもらう予定だ。

ヤマジュン復刊記念のオフィシャルグッズとして、暑い夏の熱いコミケ会場で、いい汗をかいたいい男達(稀に女達)の着替えに推奨。そんなTシャツにしたいと思っている。

色はコストの事も考えて白一色に黒のプリントという単純なモノになってしまうが、希望があれば黄色地や赤地も考えようじゃないか。


臆病なちび薔薇達にとっては日常生活じゃなかなか着る機会もないかもしれないが、コミケ会場に同じTシャツを着たいい男達(稀に女達)が集う風景というのも、なかなか美味しいとは思わないか?

そんなわけで、「すごく……たまらなく欲しいです…」という、いい男達(稀に女達)は、ここ()で、是非仮予約をしてくれ。どのくらいの枚数作ればいいのかわからないからな。ここで目安をつける予定だ。

100連結、200連結くらい出来たら最高だと思うが、ちび薔薇達はどう思う?コミケに来られない、可哀想なちび薔薇達の為に通販なども提案してみよう。とにかくどんどん意見を寄せてくれ。掲示板には書けないという、シャイなちび薔薇達は、こっちだ。


可能な限り多くのヤマジュニスト達の声を集めたい。(稀に女)は度胸!なんでも云ってみるもんさ。よろしく頼むぜ!な!




[ 2003年07月18日-02:42 ]  



ヤマジュンという伝説<4.2>


前回のお話はココ()



で。







もう どうとでもなれだァーーッ!!
(あらゆる意味で「ヒャー!」が聞こえる…。)


薔薇族編集部からお借りした掲載誌から取り込んでペジェにしましたよ…ゴミトリとか数時間かかったけどな。男は度胸!なんでもやってみるもんさ!これでこの阿部さんはどこまで拡大しても綺麗なまま…さ!

いい男達(稀に女達)の感想は、ここ()。掲示板には書けないという、シャイなちび薔薇達は、こっちだ。


[ 2003年07月18日-23:20 ]  



ヤマジュンという伝説<4.3>


前回のお話はココ()とココ()



んでもって。




(※ロゴは片方どちらかになります)



ところでロゴを見てくれ

こいつをどう思う?



でかいのはいいからさ(なにがだ)
このままじゃおさまりがつかないんだよな。




(※ロゴは片方どちらかになります)

というわけでカラーバリエーションテストだ。
こいつをどう思う?


いい男達(稀に女達)の感想は、ここ()。掲示板には書けないという、シャイなちび薔薇達は、こっちだ。

そろそろ最終決定まで持っていきたいぜ。今晩中に予約フォームを作るから、いい男達(稀に女達)ティッシュ用意して待ってな!



[ 2003年07月19日-16:57 ]  



うーむ。


忙しい。

他に表現の仕方がないくらい忙しい。結構時間を無駄遣いしているし、そこそこ外食に出かけたり電話をしたりという時間はあったりするのだけど、なんだか忙しい。

精神的に切羽詰まっているのかなぁとか思ったりもするのだが、確かにやるべき事は沢山あるのだけど、それに押し潰されそうという事はなく、そこそこ片づけていっている。

よく「死ぬほど忙しい」という大仰な云い方をする人がいるけれど、この「死ぬほど」というのは既に慣用句化しているので大した意味を持たない。別に死ぬワケじゃない。

「忙殺」という言葉に由来するのかなーとか思ってみたのだけれど、「死ぬほどマズイ」とか「死ぬほど臭い」とかの言葉にも多用されたりするので。「忙しい」だけにかかる言葉ではないみたいだなぁ、とか、わけのわかんないことを考えてみたり。

そんな忙しい僕なのだけれど、どれだけ忙しいかといえば世間が三連休だと知らなかった程度である。そうか「海の日」なんてまだあったんだ〜とか、そんな感じ。

だけど祝日だとか休日だとかの事は忘れていても、先週末が終業式だったことは知っていたりと不思議な曜日感覚。文字通り学生気分が抜けていない、というよりは「学GO」のネタにつかったからだったりするのだけれども。


あ、さて。

まぁそんなことはどうでもよくて「忙しい忙しい」と云っても死ぬ事はないが、概して僕は壊れる事が多い。

どう壊れるかといえば、体調的に壊れる事もそうなのだけれど、言動がおかしくなるのだ。そもそも元からおかしいといえばおかしいのだけれども、輪をかけておかしくなる。

僕をメッセンジャーに登録している人は、そのサインイン名で、ひょっとしたら「あ、家元おかしくなってる」とわかったりするかもしれない。

ちなみに、つい最近のテンパり気味の時のサインイン名。





春九堂@よし!犯してみろ!





おまわりさーん。




まぁ自分で通報してりゃー世話ないのだが、さらに切羽詰まってくると、もう少し大変な事になってくる。





春九堂@犯せ!俺を犯すんだ!





おまわりさーん!!


や、別に本当に犯されたいワケじゃないんですが。そもそも誰にどうやって犯されるんだ。

そんな感じで、テンパったりする僕なのだけれども、ここのところの忙しさも、そろそろデッドラインに達してきたらしく、気がつけばgoogleで、こんな検索をしてみたりしていた。




検索ワード=「犯してみろ





自らも執筆したリレーSSの断片がヒット。
業の深さに泣いた夜。

(覇者りん()…金メダルおめでとう…。)



[ 2003年07月21日-08:48 ]  



今週も来たよー


さぁ今週もこの時間がやってきました。毎週水曜日は〆切の日です。

げっそり。

まぁ〆切はともかく、最近抱えている案件が多すぎて、発表するタイミングとかを逃したりしているので、ここいらでどかーんと全部発表してしまいたいと思います。

  1. ヤマジュンTシャツ夏コミに向けて進行中!
    これはそこそこ今までも話題にしてきましたが、大体デザインが固まってきましたので、そろそろ正式に注文を受け付けたいと思います。受注生産なのですが通販も考慮するという形で受け付けたいと思います。
    プロトタイプデザインはコチラ。これで8割決定です。→()

  2. 8月22日(金)新宿ロフトプラスワンにてイベント開催!
    毎度お馴染みになってきました、サブカルチャーの聖地:新宿ロフトプラスワン()をアフロで埋め尽くす傍若無人なトークライブイベントですが、今年の夏も開催いたします!
    前回『プロジェクトアフロ(PA)8・アフロマス2〜サンタがアフロでやって来る!〜』に続いての、夕方から翌朝までのブチ抜きオールナイトイベントです。内容は以下の通り。

    第一部:『PA8.55・MAFROX Reloded』
    内容:個人Webサイト「じーらぼ!」が今年もお送りする、ロフトプラスワンアフロジャック企画!読者参加型企画プロジェクトAシリーズも遂に「8」を突破したと思いきや、なかなかこない「PA9」。
    今回こそ9かと思えば、今度は半端な8.55??しかもリローデッド?それにしても、はってんごーごー…「ハッテンGOGO」!?なにが飛び出すかわからない恒例の決算報告イベント!君も一緒にアフロで『やらないか?』。まぁ、ぶっちゃけいつも通りです。

    第二部:『PA八.八八・踊る大披露宴 The Micaca 新宿歌舞伎町を封鎖せよ!』
    内容:一部で話題沸騰したインターネットラジオ「インターネット事情通バラエティみかか()」。廃墟と濃厚なセクースがお得意の放送作家・トトロ大嶋のコネクションが生み出した、前代未聞のこの番組パーソナリティの2人フリーライ(以下略)梅宮貴子と、ネットママドル・コトウユウキが遂に遂にの披露宴。八.八八の「トリプルすえひろがり」のめでたい席のハズが、「こんな披露宴はいやだ!」というようなネタが繰り広げられるオールナイトの「踊る大披露宴」。あなたはそれでも結婚しますか?

  3. B−1・ワーバスその他モロモロ…
    かなりの勢いで進行中!だけどまだ内容はあかせないのよー。すまぬすまぬ。


というわけで、とりあえず発表できるモノは以上。さー原稿だ原稿だ。


今週もみんなの力で「先生スイッチ」を
入れてください。

(また連続更新かも。頑張れ僕の中の先生…。)



[ 2003年07月23日-20:47 ]  



v。


タイトルですが、文字化けではありません。

いや突然の話で恐縮なんですが、しばらく前に若い女性の方からメールをいただいて考え込んだ事があったんですよね。

内容はこれといって特に何も問題のない、ありがたい感想メールだったわけなんですが、文末に何故か「」が入ってるんですよ。しかも必ずと云っていいほど。

「何だろコレ、文字化けかなぁ?」とか思っていたわけなんですけど、これハートマークの代用なんですってね。

いやー!知らなかった!全然知らなかった!!でも実は僕「」も最近まで「(笑)」の代用だとしらなかったんですよね。お前一体何年ネットやってんだって感じなんですが、それにしてもハートマークとは恐れ入りました。

「なにこのv。勝利宣言?vvvとかってのはトリプルV?サインはV?」とかすっとぼけた事を考えていたもんですから、僕の中ではちょっとした騒ぎですよ。

だってだって今まで

    これからも頑張ってくださいね勝利勝利勝利!


だと思っていたモノが

    これからも頑張ってくださいね♡♡♡


ですよ?!(機種依存で表示されなかったらスマン)そりゃもう今なら寒村の一つや二つ滅ぼせるくらいのエネルギーが満ちあふれるってもんです!(迷惑)


ちなみになんでこの事実を知り得たかといいますと、女性の友人から「〆切だね。原稿ガンバレ」なんていう付きのメールが送られてきまして、テンパっていた僕は「vとか出てるけど文字化け?なんていうウスラトンカチ野郎なレスを返してしまいまして。

送信した十数秒後に「…ハートだよ!」という、ともすればちょっと怒り気味のレスをいただいてしまったからなんですけどね!!

ちなみにその後にさらにメールが届きまして「こんなのも知らないから非モテなんだよ!」とトドメをさしてもらいましたけどね!!


ちっくしょお……悪かったな非モテで!!」でハートなんて気づかねぇよ!!そんなもん知らねぇよ!!そもそも代用なんかすんじゃねぇよ!!



好きなら好きって云えよ!!vvv
(逆ギレの悪い例。「」の誤用例。)



[ 2003年07月24日-06:17 ]  



わー。わー。わー。


なんか言語能力が著しく低下しておりますが、この後「電波2ちゃんねる」の原稿を書かなくちゃいけなかったりするのですが、おなかも空いているし、とにもかくにも取り急ぎ告知をしたりとかします。

今夜深夜0:10あたりからねとらじ()の「DJ A&Aのnotitle放送局」に電話出演します。とかいって、DJのA&A氏とは全然面識なかったり、なに喋ればいいんだ一体(ぉぃ)。

あ、そうそう。掃除をしていたら、うっかり忘れていた『デカデカTシャツ』の在庫が出てきましたので、こちらをお譲りいたします。それにしても、うっかり忘れている場合じゃないだろう、と。

いや、ただでさえ赤字なんですけどね。こんなに残ってても本気で仕方ないので。こんな財政状況じゃ9月にPA9で九しゅ…ゴフゴフどころか、今夜の夕食すらままなりません。

というわけで春九堂を救うと思って、是非是非お申し込み下さい。


ヤマジュンTシャツもデザインが固まってきましたので、仮予約申し込みページを作りました。掲示板に書き込んでくれた方も、こちらから仮予約をしてください。


えーと、それとなんだっけ。ああああ時間がねーよ!時間が時間が!!よし、最後の手段だ!


ネットラジオ出演は終了しました。
↓その他はこっち↓



[ 2003年07月25日-22:47 ]  



それでも音楽を聴くのだ。


BGMとはバックグラウンドミュージックのことだ。となると文字通り『背景に流れる音楽』ということになる。もう少し突き詰めると『意識せずに後ろに流れている音楽』。正確にはそういう意味になる。

僕は何かをするときに音楽をかける事が多い。別に音楽がなければそれが出来ないというわけではないのだけれど、やっぱり音楽がないと寂しい。

それと無音状態だと色々な事を考えてしまって思考が千々に乱れ飛んでしまうような、そんな事もあるのかもしれない。集中したい時/する時に音楽をかけるという事なのかなぁとか、今これを書きながら考えている。


まぁそこまで深く考えるまでもなく、なんとなく音楽をかけている事が多いのだ。

トレーニングをする時にかける音楽は精神を集中する為であったりする。プロレスや格闘技の選手、それをテーマにした映画の音楽などを主に使っている。非常にわかりやすいなぁ。

こう考えてみると僕の場合、BGMの効用は「精神集中」、もう少し詰めると「精神をその方向に向ける」という為に使っているようだ。BGMの効用の「ムードメイキング」に近いものだと思う。


ちょっと話がかわるかもしれないのだけれども、最近の新聞記事に空き家に侵入して生活していたところを逮捕された40代らしき記憶喪失の男性が、取調中に「小学校の校歌」を口ずさんでいたという。今のところ彼の記憶を辿る糸はそれだけらしい。

これは音楽というより「歌」の話なのだけれども、脳血管障害で脳損傷を受けた方が言語障害になってしまう事がままある。しかし言葉は喋れなくなってしまっても、記憶に焼き付いている歌を唄う事は出来るということがあるのだ。これは右脳と左脳で機能が違う事に因るらしい。

「歌詞」も「言葉」なのだけれども、「歌(音楽)」として記憶に焼き付いているから、脳内の記憶されているエリア、使用するエリアが違うということらしい。つくづく人間は不思議だなぁと思う。

脳の機能なんていうディープなところまで話を持っていくつもりはないのだけれど、この記憶喪失の男性も「今までの日常の記憶」を納めていたエリアと「校歌」を納めていたエリアが違うが故の出来事なのかなぁなどと思ったりした。


この話とは無関係かもしれないけれど、BGMの効用の一つに「記憶」がある。「記憶の場面」に流れていたBGM。これを無意識の内に記憶に焼き付けている事がある。


――例えば遠い恋の記憶。

彼女の部屋。テレビから流れていた、その時代のCMソング。初めて交わしたキス。

地元のカラオケボックス。彼女の好きだった古い歌。ちょっと調子はずれだけど、嬉しそうに唄う表情。

ホテルの枕元、壊れてチャンネルが切り替わらない有線で、強引に聴かされたユーロビート。肌の白。

別れ話を切り出された喫茶店。流れていた有線の曲。砂糖を入れ過ぎたコーヒーの甘さ。いたずらに繰り返したチェーンスモークの煙。昔、吸っていた煙草の銘柄。


一つや二つ、こんな事があったりすると思う。そして不意にその曲を聴いてしまったりすると、普段思い出したりする事のない様な記憶が、突然フラッシュバックしてくる。

楽しい記憶だったら好いのだけれど、そうじゃない時はちょっと困る。あたりかまわず叫び出したい様な記憶だったりとか、陰鬱な気分になってしまう記憶だったりとか。さっき列挙した記憶なんかは、多分そういう記憶だ。

でもそれは別に誰が悪いワケじゃないし、意図的にそうしたワケでも、そうされたワケでもない。だから、どうしようもなくって、きっと僕は苦虫を噛み潰したような表情で口元だけ笑みを象ったりしている。鏡をみたわけじゃないのだけれど、きっとそうなのだ。


ここのところ色々な文章を書く機会が多い。〆切があるので「精神を集中」する為に、「ムードメイキング」の為に、音楽をかける事が多い。これといって方向性が定まっているわけではないので、CDをあさって適当にかけたりしている。

中学から高校の間。CDを買い漁っていた時期があった。邦楽洋楽とわず様々なジャンルの音楽を聴き、映画やCMでも気になった曲は徹底的に調べて大手ショップに行って購入する。「アーティスト買い」は少なかったけど、曲買い(欲しい曲はシングルカットされた一曲なのに、収録されているアルバムごと買ってしまうこと)が多かった。

そんな事をしていたものだから、結構な数の曲があるのだけれど、その時代を反映しているものが多かったりする。といってもそれは「僕の記憶」の中における「時代」の話。

曲と共に次々と甦る忘れていたような記憶。出来事。風景。友人の、先輩の、知人の、好きだった人の、恋人の――色々な人の、色々な表情が浮かんでは消える。

懐かしさと苦虫の味を交えた3〜5分の一人タイムトラベル。これはなかなかクセになる。


でも肝心の「BGMの効用」は果たされていなくて、僕の原稿は遅々として進まなかったりする。いかんなぁ。

で、表題ニ戻ル。BGM:『イワンのばか』筋肉少女帯)



[ 2003年07月26日-10:21 ]  



音楽話など徒然と


昨日に引き続き音楽の話など。

僕は極めて音楽は「雑食」な方だと思う。先日もちょっと書いたりしたけれども、僕が中学高校の頃というのは色々な音楽が世の中に溢れまくっていた時期だったのだ。

それまでのいわゆるポップスやらアイドル系の全盛期は80年代。それが終わり「もう少しホンモノな音楽」という志向が強まったのか、経済が関係するのか、洋楽が世の中にも溢れてきて「外タレ」と呼ばれる、洋楽ロックシーンやポップシーンの人々が日本でも普通にライブをやるようになった。

「ロック全盛」なんていうのは前のウッドストック世代に失礼にあたるから避けるけれども、少なくとももう少し一般的になってきた事だけは確かだ。

それを受けてか日本も、おそらく「バンドブーム」というヤツになった。それもロックバンドというそれ。原宿の歩行者天国で行われていたアマチュアバンドのストリートライブが注目されたり、さらには「イカすバンド天国通称:イカ天」なんて番組があって、さらに脚光を浴びた。

とにもかくにも、そうした形で様々な音楽が洋楽邦楽問わず溢れかえっていたのだ。で、僕はその音楽の奔流の中を、そこそこ相応に泳いできたりした。

深夜の萩原健太(萩原健一になってました。それじゃスパイダースだよ!:でかだんクッパさんありがとうございました!)のMTVでビデオクリップをチェックし、UHF局の音楽番組を欠かさずチェックし、電波が弱い局のものはアマチュア無線で知り合った、その土地の友人に録画したモノを送ってもらったりしていた。お金がなくライブには頻繁にいけなかったから、そのくらいしかできなかったのだけれども。


邦楽にだけ限定するけれど、当時聴いていた曲の記憶を手繰る。フライングキッズ、ジッタリンジン、ビギン、たま、人間椅子、サイバーニュウニュウ、マルコシアスバンプ、歌舞伎ロックス、有機生命体、宮尾すすむと日本の社長、スイマーズ、リトルクリーチャーズ、ブランキージェットシティ。思い出したらキリがない。これらはインディーズ/アマチュアバンドからメジャーシーンにあがってきたイカ天出身者。

他にも当時の音楽を振り返ってみると、BUCK-TICK、有頂天、筋肉少女帯、ブルーハーツ、ソフトバレエ、米米クラブ、レピッシュ、カステラ、バービーボーイズ、BOØWY、TMネットワーク、コンプレックス、ジュンスカイウォーカーズ、ユニコーン、ニューロティカ…あーこれも思い出したらキリがない。


大学にあがるかあがらないかのころに、当時手に入れたそうした音源達は大概処分してしまったのだけれど、いくつかは残してある。先日のお話はそうした音源を聴きながら書いたモノだった。

これらの音楽が十代の僕の「リアルタイム」だった。多分昭和40年代後半−50年代前半生まれまでの方には「あー知ってる知ってる」なんていってもらえるかも知れない。


先日、古い付き合いのある年上の友人とこんな話をしていたのだけど、彼は一通り肯いた後で「俺らの世代は、みやもと君達よりも少しだけ得したかなー」といいつつ、自分が十代だった頃、つまり僕にとっては「一時代前」の音楽の話をしてくれた。

――得した。

この言葉がすごく印象的だった。僕は彼の話を聞きながら「その時代、その時代の音楽があって、その当時のその人の好みや性格を色濃く反映しているものだなぁ」と思いつつ、今の十代はどうなんだろうなぁとか考えたりした。

ゆず、モンゴル800、バンプオブチキン、175R…今もきっと数えればキリがない音楽の数々。きっとこういう音楽達が今の「リアルタイム」なんだと思う。そして十年くらいしたら思い出す「青春時代のBGM」になるんだと思う。

今の僕が、今の十代の子達と音楽の話をしたとき「得した」といえるかどうかはわからない。第一それを判断するには、もう少し時間がかかりそうだ。

だけど今の段階でも、僕は「いい音楽と一緒に青春時代をおくれた」とは思っている。

年上の友人が昔紹介してくれたARBの「After'45」を聞きながら、そんなとりとめのない事を考えた日曜日だった。



[ 2003年07月27日-22:52 ]  



只今猛烈返信中


サイトのリニューアルも多分一段落しました。ええ、表紙だけですが。各コンテンツについては、そのうちなんとかしたいと思います。そのうち…。

さてさて。それはともかくとしてリニューアルをする際に、一点決めた事があります。それは『メールの返信』

本当にコレはヤバい。メールをいただいてもなかなかお返事が出せなかったりするのですが、それでもリニューアル以降は返信率を高めてきたつもりでした。

ところが気がつけば怒濤の未返信の山。そんなに多くメールをもらっているつもりはないですし、掲示板の方のレスは気軽にぽんぽんレスをしているのですが、メールはそうもいかないのか、やっぱり返信率が徐々に低下気味。

これじゃいかんということで、ちょぼちょぼと6/26のリニューアル以降のメールに返信をしはじめているのですが、まだまだ山のようにあります。具体的には90通以上。ちなみに今回の『メール返信するぞ作戦』開始時より、現段階までに出した返信メールは53通。頑張ってる、僕頑張ってるよ!


というわけでして、いただいたメールは全てありがたく読ませていただいておりますし、その場で返信が必要なものには即時返信させていただいているのですが、

・リンク報告
・署名のないもの
・どう考えてもレスのしようがないもの

に関しては、申し訳ありませんが返信を控えさせていただいております。ごめんなさい。

あと上記とはあんまり関係ないんですが、返信したメールが宛先アドレスが不正ですとか存在しませんとかでリターンしてくると、かなりがっくり来ますね。こればっかりは仕方ないんですけどね。

さて、続けるかな…。


[ 2003年07月28日-10:52 ]  



音楽こぼればなし


メールの返信、あと大体40通前後かな…頑張ろう。

そんな事とは全く関係なく、引き続き音楽の話だったり。今を遡る事10年ほど前のお話。当時大学でダンスサークルに入っていた姉貴が、僕に「踊るのになんかいい曲ないかなぁ」と話をふってきたのが、事の始まりだった。

当時の僕は、まだそこそこ洋楽邦楽共に聞いていたし、MTVは欠かさずチェックをしていた。ダンスミュージック系はその頃といえばハマー全盛だったし、他にもブラックボックスとかクリスタル・ウォーターズなんかがいい感じの曲を出していた。

往事といえばジュリアナ東京にみられた「あーゆー風」音源がダンスミュージックの定番だったりして、そういうのを避けたいという事でのオーダーだったと思う。

さてそんな注文を受けた僕は当時MTVでもヘビーローテーションだったマイケル・ジャクソンの「Black or White」を推薦してみた。

曲調は基本的には明るいアップテンポなもので、途中一度ハードになるがその変わりっぷりもまたアクセントになってていいんじゃなかろうか、第一マイケル・ジャクソンの曲だから踊り甲斐もあろう、というのが推薦理由である。

僕の応えに姉貴は「えー。でもマイケルのってポーゥッ!とかアーオッ!とか入ってて、ちょっとなぁ…」とリアクションを返してよこした。

確かにマイケルの曲には彼特有のシャウトが入る。だけど別にそれが売りというわけでもないし、目立たない曲ならいいじゃないかと自信満々に説得を試みる僕。

例えば「ビリージーン」や「BAD」では超重要なサビ部分などに「ポーーーーゥッッ!」と来るものだから、確かに使えない。しかし「Black or White」では、そんなにシャウトが目立つような感じでは無かったような印象を受けていたのだ。

まあ一度とにかく聞いてみればいい。というわけで、録画しておいたMTVのVHSテープをひっくり返して、デッキに放り込む。ちなみにこの「Black or White」はPVが非常にかっこよくて、当時は最新の映像技術だったモーフィングを使って様々な国籍の様々な人種が次々と顔をかえてゆくというのが最大の売りだったのだ。

――今思えば僕は、曲よりPVの内容の方に気をとられていたのかもしれなかった。

導入の映像が流れて、ショートドラマからPVは入る。印象的なギターのイントロが流れる。

チャカラカチャーチャッ♪
チャカチャカチャーチャーッ♪





アオッ!!




2秒。


云ってる云ってる!めちゃめちゃ吠えてる!!しかも開始2秒で吠えてる!!うわ姉貴めっちゃ爆笑してる!

ちっくしょうマイケルめ!!そんなに頻繁に吠えてるから訴えられるんだよ!!(まるで関係ありません)

そんなわけで僕の自信満々の推薦はまんまと失敗に終わってしまった。そういえばあのあたりから音楽から次第に離れていったんだよなー(遠い目)。



ちくしょうマイケルめ!
(逆恨みです。)



[ 2003年07月28日-16:52 ]  



ギャー残高が!!


銀行に行って来た。月末なので様々な引き落としがあるはずだからだ。並ぶ事しばし、通帳をCDに放り込み印字音を待つ。振り込みが何件かあるはずなので、ちょっとだけ楽しみにしてみたりする。

ジジジジジッ

ジジジジジジジジジッ

ウイーン

ジジジジジジッ

ジジジジッ

ガー。

「ツウチョウヲオウケトリグダサイ」という、りそなたんココココ参照)の声に癒されつつ通帳を取り出す。うっしゃ残高チェーック。





(゚Д゚)





やばい。どこからともなくラーメンズの初期コント「日本語学校フランス編」が聞こえてくる。

「バティストゥータ!(バティストゥータ!)

「残高照会!(残高照会!!)

「バッキンガム宮殿!(バッキンガム宮殿!!)


「バッキンガム宮殿でバティストゥータが残高照会!(バッキンガム宮殿でバティストゥータが残高照会!)



「残高ゼロ!!(残高ゼロ!!!)







(゚Д゚)

ウボァー






で…デカデカTシャツあと8枚ですよぉ〜
(メガネカードで買ったの忘れてた…。)



[ 2003年07月30日-12:06 ]