じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2006年05月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2006年05月のバックナンバー

ミッションオルスバンシブル(2006年05月01日-00:02)
みやもと流ミートソース。(2006年05月04日-02:34)
オヤジの心。(2006年05月08日-03:18)
シェルダンな森 おいでよ どうぶつの森日記 −3−(2006年05月08日-09:53)
元ハガネの男。(2006年05月10日-06:42)
叔父とファンタジー(2006年05月12日-08:48)
甘い朝。(2006年05月16日-06:12)
仕事になりません。(2006年05月17日-12:58)
回線復旧のもろもろでございます。(2006年05月23日-13:44)
地雷肉。(2006年05月25日-11:04)


ミッションオルスバンシブル


買い物しようと出かけて普通に食材を購入してきました。

財布を忘れるというとんちんかんなことはしませんでしたぞ。そんなのはフグ田さんちの奥さんだけで十分ですから。

というわけで、適当に野菜やら肉類やらを購入して、せっかくの休みだし作りたかった料理を全部作ってしまおうと決意したわけなんですけれども、珍しく料理を失敗してしまいました。

まず作成しようと思ったのは、ブタの角煮、鰹の塩辛チャーハン、豚モツ煮込み、牛モツ鍋にミートソーススパゲティというラインナップだったのですが、初弾のブタの角煮でまずやらかしてしまったんですよ。

レシピは至って簡単、最初にまずバラブロックを2・3cmの厚みに切ってフライパンに脂部分を押し当てて脂をしき、それで両面に焼き色を付けて、同時進行で鍋でお湯を沸かしつつ、焼き色をつけた豚バラをそのまま鍋に入れて茹でて、沸き上がったら一旦お湯を捨てて、余分な脂を抜くんです。

で、ここからが本番で、圧力鍋に仕込んだ豚バラを並べて、ひたひたになるまで焼酎か日本酒をぶち込んで沸かし始め、醤油・砂糖そしてお酢を少々と、皮ごと薄切りにしたショウガを一杯と包丁で潰したニンニクを少々入れて、アルコールが飛んだところで味見をして、少しお湯を加えて「このまま飲んでも美味しい」くらいの味にしたところに持って行きます。

んで圧力蓋をして加圧15〜20分、減圧10分くらいで蓋をとって、あとは「飲んだら濃い」レベルまで煮詰めて終了なんですけど、この煮詰めのレベルで迂闊にも台所を離れて作業を始めてしまいまして。そろそろいいだろうと思ったら、結構時間が経っていて、もう汁は底に飴状になってコゲついてしまっていたんですよ。


ほんとこんなミスは十数年ぶりなんですが、スライドつまみで弱火にしたつもりが、中火くらいになっていたんですよね。慣れが生んだ凡ミスです。本当に危ないので、やっぱり調理中はストーブ前を離れちゃいけないなぁと思いましたねえ。

で、おそるおそる味見をしてみたら、なんていうんでしょう。煮込み→煮豚→焼豚的な変化を遂げていまして、かなりしょっぱかったんですよ。でも捨てるには忍びないし、十分に食べられる。で、とりあえず鍋底から引きはがしまして、ボロボロにくずれた「かつて煮込みだった何か(肉)」を目の前にさてどうしたもんかと思案したわけです。


で、出した結論はこれをそのままチャーハンにしてしまおうと。とりあえず冷めるのを待ってから包丁でさらに刻んでバラバラにして、冷めて固まっていた脂をフライパンにしいて、そこにその刻んだ「かつて煮込みだった何か(肉)」をいれて軽く炒め、同時進行でご飯に生卵と少量のマヨネーズを入れたり長ネギを刻んだりしつつ、元・煮込みがカリっとしたところでご飯をぶち込んでじゃーじゃーと炒めます。

さらに頃合いをみて、キザミネギも投下して、醤油と胡椒、そしてこれがメインの魚醤を炒めながら混ぜ込んで、チャーハンにしてしまったんですよね。

そもそもチャーハンも今回のミッション中のメニューに考えていたんですが、鰹の塩辛が手に入らなかったこともあって、まぁ一石二鳥かなと。結果としては非常に美味しいチャーハンに仕上がって、モリモリと平らげたわけなんですけど、その後の鍋の処理は中々に大変でした(笑)。


そして土曜の夜には得意料理のブタのモツ煮込みを作り、さらに日曜の昼には牛のモツ煮込みを作ったりしたわけなんですけれども、そもそもが煮込み料理系を作ろうと思ったのは、温め治せば簡単に食べられる、つまり作り置きが出来る料理だったからなんですよ。

しかしながら今、我が家の台所には最後に作った牛モツ鍋用の煮込みが少し残っているだけになっています。まぁ理由は簡単で、この週末に友人達が遊びに来たので、作ったそばからみんなでモリモリ食べちゃったからなんですけどね?



このペースだと、どうやら必要以上に
エンゲル係数の高いGWになりそうです。

(多分あと2回くらい宴会やるだろうしね…楽しいからいいんだけどさ(笑))



[ 2006年05月01日-00:02 ]  



みやもと流ミートソース。


みなさん、自炊してますか?

GWのお留守番ミッションも佳境に入って参りまして、色々料理しては一人でモサモサ喰っております。外食より肥えそうな気がするのは気のせいでしょうか。

まぁ今回の休暇中はとにかく作り置き出来る煮込み料理を仕込んでおこうと考え、色々作っております。煮込み料理の代表格といえばシチュー、そしてカレーなんかの汁物が思い浮かびますが、シチューもカレーも二日食えば飽きるのが実情。

カレーはココイチのように具を色々取り替えれば楽しめるのですが、いちいち買いに行くのも面倒です。そうなるとやはり最初に作った具だけで喰わねばならんので、面白くありません。

他に煮込み料理というと、やはりモツ煮込みやら角煮やらがあるんですが、これらはもう作ってしまったので、そう考えると微妙にラインナップが尽きてきたかなーと思っていたのですが、米を炊くのもめんどくさくなってきたのでパスタで済まそうと思いつき、最終的にミートソースを作ることにしました。


さてさて、ここでようやく本題です。それでは早速春九堂流ミートソースの作り方を簡単に書きましょう。えーと、基本はニンニクと挽肉とタマネギがありゃあOKです。特に簡易版は、これにあとは長年のお気に入りであるRumicのミートソースパウダーを使えばOKなんですけどね(笑)。

でもそれじゃ記事が面白くないので、一応イタ飯屋のまかないで覚えた技を。これも結構クイックにできる技です。コンロは二口三口なくちゃいけませんけれども(笑)。はい、じゃいってみましょう。用意するモノは以下の通りです。

タマネギ・セロリ・ニンニク・ニンジン・オリーブオイル・挽肉(牛でもブタでもなんでもOK)・ホールトマト・固形コンソメ・塩・胡椒・お酢、とまぁこんなもんでしょうか。


まずはヤカンに水を入れて沸かしておきましょう。これでコンロ1口です。次にフライパンを出して、オリーブオイルを敷きます。んでみじん切りにしたタマネギ・セロリ・ニンジンを炒めます。みじん切りなんざ面倒なんでスライサーやらミルやらを使っちゃいましょう。

炒め具合は、タマネギが茶色のペースト状になればOKなんですけど、セロリは炒めすぎると香りが飛んでしまうので、残したい人は後で加えて下さい。んで炒めつつ、軽く塩胡椒してこれを適当な大きさの煮込み用鍋にぶち込んでおきます。

んでそこに沸かしておいたお湯を適量加え、さらに掌でぐじゅりと潰したホールトマトを放り込みます。入れたら木べらでよくよく潰しておきましょう。コンソメキューブを入れて、中火で煮込み始めます。あんまりお湯は入れない様にしてください。煮詰めるのが面倒になります。ここで加えるモノがワインだったりしてもいいと思いますが、まぁ好きずきですね。

具体的な数字は測りゃせんのでわかりません。んなことやってたら休憩時間が終わってしまいます(まかないだから)。そもそもが具材の分量によるので、まぁペーストが濃いめのスープになる程度ってとこでしょうか。とりあえずそんな感じでお湯を加えて煮込んで下さい。ヤカンのお湯はまだ残しておいてくださいね。


次に先ほどのフライパンを軽く洗ってコンロで炙って乾かし、再びオリーブオイルをしき、包丁の面で潰したニンニクを放り込みます。ニンニクの薄皮は軽く水洗いして濡れたまま小皿に移して数十秒電子レンジにかけると、ぬるりとあっさり剥けます。

また軽く熱が入ることで、やわらかくなるので、家庭用包丁の面でも上から掌で押しつけるだけで潰れます。素人が面をあてた状態で本格的風に叩いたりすると手を切る怖れもあるのでやめましょう。

ニンニクが香ばしくいい感じに香ってきたら、挽肉を入れます。これを木べらでザクザクと細かくしながらしっかり炒めます。適当に塩胡椒も加えましょう。焦がさない様に注意してください。適当に火が通ったら、そのフライパンにヤカンからお湯を注ぎます。これもまぁ肉が軽く浸るくらいで十分でしょう。これはフライパンにしみ出した肉汁をムダにしないようにするテクニック(?)です。

木べらでフライパンをよくかき混ぜて、肉汁をお湯に溶かし込むようにします。んで総ざらい出来ただろうというところで、これを野菜が煮込まれている鍋に全て移します。この工程をやることで、フライパンの洗いも飛躍的に楽になるはずです。


フライパンの中身を移したら後は煮込んだり味を調整したりするだけです。この間にフライパンは洗ってしまいましょう。出番は終了です。ヤカンに残ったお湯はもったいないのでパスタパンに移してお湯を沸かす時間を短縮するとよいでしょう。

ソースの味の調整ですが、僕は酸味が強いのが好きなのでお酢を加えたりします。塩胡椒で味を調えて、ついでにケチャップを加えたりローリエで香りづけをしたりもします。ソースは煮込んでナンボという考え方は勿論基本中の基本ですが、今回は時間短縮で作るために「美味しく食べられる味に少しでも早く近づける」という方向性で進めています。

つまり「煮込んで煮詰めて目標の味にする」のではなく「濃いめに作っておいて煮詰める工程を省略し、味が濃ければ薄めて調整」という感じですね。簡単な発想の転換なのですが、割と大事だと思います。まぁ、こんな大仰な事書かなくても、普通に作っていれば20分程度で十分に美味しいソースが出来上がるわけですが(笑)。


さてさて、そうこうするうちにパスタパンにもお湯が沸いたはずです。お湯に適当に岩塩なり食塩なりを溶いてパスタをひとまとめにしてねじりながら垂直にパスタパンに落とします。ねじりながら入れて離すことで、キレイに放射状にひろがるはずです。

キッチンタイマーなり時計なりをチェックしながらゆで時間を確認しつつ、ソースをしっかりと木べらで混ぜます。比重の関係で挽肉が沈殿しやすく、鍋底に焦げ付きやすいのでよくよくかき混ぜましょう。ちなみに僕はこの段階での煮込みはガンガンに強火でやっちゃいます。水分飛ばさないとパスタに絡みにくいので、どろどろなのが好きなんですよね。

パスタがゆであがったら網かごに流し込んでお湯を切り、オリーブオイルを振りかけてよくよく馴染ませます。ついでにドライパセリなんかもふりかけるのも一工夫でしょう。あとは皿にパスタを盛った上に出来上がったソースをかければ出来上がりです。お好みで市販のパルメザンチーズなり、パルミジャーノレッジャーノをおろすなりしてかけて喰ってもよいでしょう。


というわけで、具材の炒めを野菜と肉で分けて鍋とフライパンを交互に使いつつ、ヤカンでお湯を沸かしながら同時進行で煮込みや煮詰め、パスタのゆであげも進めることで、大体20分程度で、ミートソーススパゲティが出来上がるというわけです。

ちなみに残ったミートソースは、軽くサワークリームか生クリームを加えて、さらに少し煮込み、グラタンやドリアのソースとして使ったりも出来るので、色々楽しめます。ご飯にかけて喰っても美味しいですよね(笑)。

というわけで、春九堂流まかない風ミートソーススパゲティの簡単レシピでした(笑)。またRumicの粉末パウダーを使った簡略版のレシピはコチラを御覧下さい。これも非常に美味しいですよ。



ちなみに中鍋一杯に作ったんですが
既に鍋はキレイに洗われています。

(挽肉600g、タマネギは大玉を三個使ったんですけどね…)



[ 2006年05月04日-02:34 ]  



オヤジの心。


といっても実父のことではありません。さて、三十路ロードに踏み込んで数ヶ月、世間的には身も心も大人になりつつも、まだまだ花の三十歳児を謳歌している僕ですが、最近気がついたことがあります。

それは、その場の会話のテーブルに出されたタームを用いて、放たれた瞬間に場がクッタリとしてしまうような、くだらないダジャレやギャグ。いわゆる「オヤジギャグ」というものが理解できる様になってきたのです。


若い頃はオヤジギャグはまるで理解できず「なんでそんなくだらないこというんだろう?」と思い、「笑い」について考える様になってからは「そんな低レベルなことしか思いつかないのか」と冷笑の対象にしかなりえませんでした。

しかし最近それが理解できる様になってきてしまったのです。というのも、オヤジと呼ばれる人々はそれぞれ相応の歳を経てきた方々ですし、それ故に様々な経験も豊富です。そして若い衆より「人のために」という気持ちが強く、また場の空気を読めるものだと思うのです。

しかし、同時に「俺が俺が」と前に出る様な真似はしなくなるという傾向も見て取れます。もう少し突っ込むと、会話の場にあっては場を盛り上げる具体的な主役は若い衆に譲り、自分は敢えて駄目な方の道化的役割になろうとする傾向ですね。

いわば強いキャラクターに対するドジで弱い引き立て役、またはベビーフェイスに対するヒールという構造です。そしてオヤジ達はその役割構造の中に進んで飛び込んでいくのです。

そしてそれはいわば地雷原があったら、進んで踏みに行って危険を知らしめるという、行きすぎた自己犠牲的精神のあらわれのようなものだと思うのです。

しかしながら、オヤジ達は歳を重ねる毎に、やがてその当初の意識を忘れ、ただ惰性で「地雷を踏むだけ」の行為を繰り返す様になっていくのではないか、と。そんな風にも思うのです。


ですから若人の皆さん、オヤジギャグをただのつまらなく寒いモノであるだけとは考えずに、地雷を踏んでその危険性を後進に身を以て示してくれているのだと考えて下さい。

そしてそうした先人達の自己犠牲の上に築かれた安全な土台の上に、自由に翼を広げて下さい。それでこそオヤジ側も地雷を踏んだ甲斐があると思うのです。

そう、決して冷笑だけに終わらせず、さながらジェットストリームアタックに対したアムロ・レイのガンダムのように踏み越えていって下さい。それでこそ地雷を踏んだオヤジ達も踏み甲斐が、踏まれ甲斐があると思うのです。



というわけで、そこのお嬢さん。
早速ですが僕の後頭部を素足で
踏んでみませんか?

(ええ、自己犠牲の精神ですとも(若干目を逸らせながら)



[ 2006年05月08日-03:18 ]  



シェルダンな森 おいでよ どうぶつの森日記 −3−


<前回>

【登場人物】
ジョン …犬ヅラの男
オパール…ゾウ顔の女
クワトロ…カエル顔の男

たぬきち…商店主
あさみ …洋服店姉妹の姉
きぬよ …洋服店姉妹の妹

ロデオ …主人公の友人。行方不明。

モッティ…主人公。富豪に成り上がった復讐鬼。ロデオの行方を捜す。



第4日目
昼過ぎに散策しているとオパールに出会った。未だにヒョウ柄の服は手に入っていない様だ。小さな商店があるだけのこの村では、ヒョウ柄の服なんていう時代遅れの奇抜な物は中々手に入らないのであろう。

一旦家へ戻ると届けさせたヒョウ柄の服を持って再びオパールに話しかける。服を手渡すとオパールは飛び上がらんばかりに喜んで媚びた視線を投げかけてきた。ゾウ顔の女に秋波を送られるというのもぞっとしないものだ。礼をしたいというので固辞しつつも、強引に押しつけられるかの様に礼の品を受け取った。つまらない絨毯だ。どうせ不要品か廃品を拾得したものだろう。

表向きはにこやかに受け取ったが、その足で商店に売りに出した。案の定二束三文にしかならなかったが、どうでもいいことだ。いずれあの女は次の服を欲しがるだろう。そうしたら僕はまた服を買い与えよう。繰り返すほどに、あの女は「僕の造る幸福」の内に沈み込むのだから。

この「再会の村」における、あの女の配役は「従順な隣人」。あの女の欲求を満たすことは、幸せな再会の「背景」になることへの出演料のようなものなのだ。


第5日目
隣人の一人にジョンと名乗る男がいる。犬の様な顔をした男だ。いつでも小汚い格好で村を徘徊している。「化石を探している」というのだが、地面を掘り返しているところなど見かけたことがない。粗暴な口調に知性の感じられない言動。少なくとも対等な付き合いを望める相手ではなさそうだ。否、僕から彼らとの付き合いを望むことなどはないのだが。

村の測量中に話しかけられたのだが、相変わらず化石を探しているという話しかしない。たまたま見つけた化石があったので、くれてやると尻尾を振らんばかりにして喜んでいた。なんでも部屋に飾るのだという。馬鹿馬鹿しい趣味としか思えない。

村の測量は順調だ。ロデオ氏との再会には素晴らしい環境が必要だ。幸せそうな隣人と多種多様な果樹。そして咲き乱れる花々。その為には、こうした地道な作業も大切なのだ。商店で斧も数本買いそろえた。入村した日に持ち込んだ果樹もよく育っている。全ては順調だ。

しかしあのクワトロという顔色の悪い男の存在は少々気になる。明日は少し接触を持ってみよう。


第6日目
農作業をしているとクワトロに出会った。虫網を持っているが虫を追う気配はない。のんびりとした口調はロデオ氏を思い出させるが、この男の顔はあの村のカエルヅラの男も思い出させる。複雑な気分だ。

それにしても彼の話すことは理解できない。芸人でいうならばシュール系なのかも知れないが、計算高いというよりは彼の場合は素なのではないかと思う。幾分感性が一般的なところからかけ離れているのだ。

しばらく話していると、彼はオパールに荷物を届けて欲しいと言い出した。この程度の距離を使い走りさせるつもりかという考えがよぎったが、ここでの「僕」は善き隣人でなければいけない。

笑顔で応じてオパールに届けると、オパールは荷物を僕の目の前で開封したのだが、中身は古びた絨毯であった。ますますもって理解出来ない。オパールは「またか」というような嘲笑とも嘆息ともとれる息を漏らすと「礼を伝えてくれ」と、僕に駄賃を寄越した。

つまりクワトロ氏はそういった人物なのだろう。判断としては無害な存在ではあるが、あまり深く関わるべきでもないといったところか。村の住人達もそのように扱っているようだ。それ以上でもそれ以下でもない。別段マークする必要もないだろう。

この舞台において、なんらかの役割を与えるべくもない。強いて云うならば、僕の「善き隣人」という評価を補強してくれる隣人の一人というだけだ。


帰宅すると部下に指示しておいた化石が届いていた。僕には何の価値もないものだが、ジョンは喜んで受け取るだろう。そしてこれを受け取った瞬間から、彼もまたオパールと同様に私の張り巡らせた蜘蛛の巣にかかるのだ。


第11日目
村の測量も終わり、少しずつ計画農園の運営も進む。買いためておいた斧と収穫済みの果実を持って、正確に測量した村に計画通りに果樹を植えていくだけの作業なのだが、全てを一人で行うとなるとさすがに難航するというものだ。しかし一日も早く「彼」を迎える舞台を整えたいので、深夜の内に何人か部下を呼んで作業を行っている。あと二週ほどあれば、農園の形ぐらいは出来上がりそうだ。

家も増改築が一段落し、もはや村で一番大きい家となった。家具も取り寄せ「私」の住まうに相応しい住居環境へと少しずつ整えられていっている。商店の店主はさすがに私の資産の豊富さに気づいてはいるようだったが、特になにも云わない。まぁ店に出向けば出向いたで媚びては来るのだが、彼もまたプロの商人なのだろう。

住人にも少しずつ変化が現れてきた。オパールに与えた服は既に3着。最近では露骨に強請ってくる様になった。その度に娼婦のように媚びた視線を投げかけてくるのだが、僕からは彼女に何も求めはしないない。大体ゾウのような顔をした女に何を求めろというのだ。

「家に遊びに来て欲しい」と何度も誘われているのだが、僕は努めて「善き隣人」のままでいる(繰り返すがそもそもなにをしろというのだ?)。おそらく彼女は自分に多大なる魅力があるものだと思っているのだろう。腹を抱えて笑いたくなるほどの勘違いだが、そう思ってくれていた方がやりやすいというものだ。


もう一人。あの犬面の男・ジョンについても書いておこう。これを書いている今も窓の外、遠く川縁に彼の姿が見えるのだが、彼は大きく変わった。この距離では風は彼の声を運びはしないが、きっと今もこうつぶやいているだろう「これから俺は何をすればいいんだろう」と。

話は数日前に遡る。僕は取り寄せた化石をジョンに与えた。彼は小躍りせんばかりに喜んだが、後日になると、今度は「ステゴザウルスの化石が欲しい」と言い出したのだ。欲しいのならば与えよう、そう考えた僕はその日の内に部下に連絡してトリケラトプスの化石を全て取りそろえた。組み合わせれば一組の標本が出来上がるものだ。

そしてその翌日、僕は彼にステゴザウルスの化石の一部を与えた。彼は大喜びしていたが、続いてさらに化石を与えると、さすがに怯んだ表情を浮かべたようだった。そして翌日、僕はまた彼に化石を与えた。これで彼は彼が集めたがっていたステゴザウルスの化石の全てを一揃え手に入れた。

その翌日の事だ。彼の家を訪ねてみると、そこには見事にステゴザウルスの化石標本が出来上がっていた。だがその前に立つジョンの表情は暗く沈んでいた。「僕」は「気に入ってくれたかい?」という素振りで、そしてその裏で「私」は、彼の表情が曇っていることを認識し、彼が堕ちはじめたことを薄暗く悦びながら、彼に話しかけた。

すると彼はこう応えたのだ「俺はこれからどうすればいいんだろう。何を趣味にすればいいんだろう」と。僕は「なんでも好きなことをすればいいのさ」と微笑みながら返したのだが、彼の目は明らかに光を失っていた。


これでいいのだ。まさに「私」の望む展開となった。人間の欲望は果てしない様ではあるが、求める力が強ければ強いほど、それが急激に満たされたときに生じる心の空白は大きい。その次の求めるものを探すのに手間取るほどだ。そしてその「空白」にこそ付け入る隙がある。

僕は今後も彼が家具を欲すれば家具を、魚を欲すれば魚を与え続けるだろう。そうすれば彼は私に好意を抱き続ける。そして心はいつしか「欲求」から「空白」のみに満たされ、自己主張などすることもない従順な「善き隣人」になる。そして「彼」を迎える為だけに用意された、この「幸せな村」という舞台装置の一部となるのだ――。



【要約】
カエルのクワトロはおつかいキャラ。話しかけても大してミッションを出さない。好感度もあげられそうにないので、大して重要視はしないことに。オパールには欲しがる様々な服を全て提供。多分十種類くらいあげれば、求めるモノが変化するかと。ジョンには化石を与え続け、11日目で欲しがるモノが変わるところまで到着。通信で果樹園作業を手伝ってもらい、半分くらいまで進行。家は3部屋に。




随分お久しぶりですが
GWまでにいい感じに進行したので
一気にドラマを進めていきます(笑)。

(ちゃんと終わらせないとね…)




[ 2006年05月08日-09:53 ]  



元ハガネの男。


志賀賢太郎といえば、ハードな練習で有名な全日本プロレスに入団し、練習生が次々とやめていく中、なんとか生き残ってデビューした逸材の若手でした。

しかしながら、誰もが認める大真面目の練習好きながらも中々身体が大きくならず、分厚い身体に広い背中、ちょっと出た腹という「王道ボディ」が主流の全日本プロレスにあって、彼の身体は練習の成果でガチガチのスジスジになり、王道の中に一人ハイブリッドボディが混ざってしまっている様なモノでした。

そこで我々の仲間内でつけたあだ名が「ハ(リ)ガネの男」。筋肉の上に脂肪をまとった、全身丸太のような王道ボディの中で一際輝くワイヤーボディ。単に体質の問題なのか、練習のし過ぎで痩せてしまっているのか、食べ物の好き嫌いが激しいのかなどと、様々な議論が交わされました。


そんな志賀も三沢光晴らが全日本プロレスから離脱し、NOAHを旗揚げするにあたって移動。これからさらなる活躍を見せてくれるだろうと思いきや、残念なことに負傷欠場となってしまいました。

この欠場理由も、試合で負傷したのではなく、一説にはプロレスゲームで三沢光晴選手のタイガードライバー91のモーションキャプチャリングの際に受け身を失敗した事故で負傷したのではというような噂がまことしやかに流れたりもしました。なにかと話の種のつきない志賀です。

しかし、負傷欠場の最中に、今度は黄色靱帯骨化症という難病が発覚。急遽手術を受けてさらに長期欠場と、中々に難儀な人生を歩んできました。


そんな志賀が966日ぶりに復帰したのは昨年9月18日のNOAH日本武道館大会。「1からの出直し」をテーマに、昨今では新弟子でもやらないようなツルツルの坊主頭というかスキンヘッドで登場しました。

試合自体は勝てなかったものの、満場の武道館からあたたかく迎えられ、ここにようやくプロレスラー志賀賢太郎の第2のレスラー人生がはじまったわけです。これは感動のシーンでした。

しかし、その後12月24日のNOAH恒例のクリスマス興行では、選手がさまざまなコスプレなどを展開する中で「(目立つためにも)パンチの効いたことをやろうと思い、パンチといえばパンチパーマだ」という、安直なんだかひねったのだか、ひねったのだけれども明らかに着地点を間違えたような独自過ぎる志賀理論で、パンチパーマに着流し姿にダンビラ持って入場という奇抜なスタイルを披露。

さらに、これが好評だったことに気をよくしたのか、今ではこのパンチパーマを定着させ、ヒゲを伸ばしてサングラスをかけるという、今どきVシネマの中でも滅多に遭遇できない様なバリバリ(死語)のチンピラスタイルで、日々全力ファイトをしています。


で、そんな志賀がこんなことに。とりあえずどこからツッコンだものか困惑してしまうのですが、内タイさんの記事は相変わらずキレているというかなんというか、久しぶりにプロレス関係の記事で腹抱えて笑いました(笑)。

まーなんといいますか、とりあえず個人的なツボとしては

・事務所の電気をつけっぱなし
・道場の水道を出しっぱなし
・(上記をして)悪行三昧の志賀
・「社会勉強のため」メイド喫茶に突撃。
・「昼間から酒は飲めない」と断念。
・「いい人生勉強になった」。


というパンチパーマチンピラ強面化しつつも、生真面目なところはまるで変わっていない志賀スタイルがソーナイスだったのですが、

・「この格好で歌舞伎町を練り歩いたらどうなるか」を実験する予定。



これは志賀には刺激とか危険が
強すぎると思うので、内タイさんは
是非止めて欲しいと思います。

(本職にどうこうされるではなく、2丁目方面に割と人気だったので…)



[ 2006年05月10日-06:42 ]  



叔父とファンタジー


パンダとクマをこよなく愛しています。

そして気がつけば自分自身クマ系になっていたとかそういう事ではなく、僕はタダのデブなんですけれどもね。

さて、僕には甥っ子と姪っ子がいます。上に二人姉がいるものですから、彼女らが出産すれば当たり前に「叔父さん」となるわけですが、その「叔父」なる役職に就いてから数年、甥っ子も姪っ子もそれぞれに育ち、だんだんと人間らしい言葉を話す様になってきました。

ちなみに甥っ子は二人いまして、両方とも上の姉夫婦の子。弟の方はまだまだ赤ちゃんなんですけれども、お兄ちゃんの方は様々な物事を吸収して、すっかり「赤ちゃん」から「子ども」になりました。

最近では、なにやら兄としての自覚まで出てきている様子。いやいや、人間の成長というモノは本当にまか不思議というか、自然の摂理というものは偉大であるなぁと彼らの姿を見るたびに思います。


甥っ子と姪っ子には、それぞれ誕生時に「ぱもら」をプレゼントしているのですが、他にもこれまでのTシャツやトレーナー、パーカーにトートバッグなど、さまざまなパンダグッズがあって、それを両親(姉夫婦)が持っている上に「これはおじちゃんが作ったんだよ」という事を教えているのか、甥っ子も姪っ子も「叔父ちゃん→パンダ」という連想思考が定着している様なんですよね。

特に姪っ子の方は、姉がウチのTシャツを着ていれば、胸元のパンダ家紋を見つけて指さして「おじしゃんぱんだ…」とたどたどしい口調で云ったりするというのだから、よっぽどすり込まれているのでしょう。見事な教育成果です。そして、なんというかもう可愛すぎる。何が欲しいの?マンション?外車?(叔父バカ炸裂)(そして買えるわけもない)


しかし先ほど紹介した甥っ子一号(兄の方)は、もう幼稚園ですので「パンダ→叔父さん」というような連想よりも、より詳細に僕の人間としての特徴を掴み始めているようなんですよ。

つまり、ヒゲをはやしている人や、パンダの図柄の何かを持っていたり身につけていたりとか、ただ単に身体の大きい人を見て「あーおじしゃんだー」とかいうような極めて単純な類似点や連想の起点のレベルではなく、大人が見ても「ああ、なるほど、叔父さんだねえ」と納得できるもので、「あーおじさんだー」というわけです。


先日、上の姉夫婦は甥っ子達も引き連れてハワイに行ってきたらしいのですが、それで撮影してきたホームビデオを母上が見せられたそうなんです。で、そのツアーかなんかの中で、ポリネシアンダンスだかなんだかのショーを見ている風景が修められていたらしいんですね。

なんかいわゆるハワイアンダンスやポリネシアンダンスだけではなくて、南洋諸島の様々な地域の少数民族の方々の伝統舞踊を見るという様なイベントだったらしいんですが、その中に一人、僕に酷似していたダンサーの人がいたらしいんです。

するともうビデオの中の甥っ子は「あー!叔父さんだ!叔父さんだ!」と大興奮だったようで、撮影者の義兄まで「おーほんとだ似てる似てる」と大喜び。しまいにはその人メインで撮影していたとか。


いやね、確かに僕は自他共に認める南洋顔ですし、ここ数年は「似ているとよくいわれる芸能人は?」とたずねられる機会があるとマーク・ハント(ニュージーランド出身)マイティ・モー(サモア系アメリカ人)です」と応えているっくらいなんですけどね(そして「それは芸能人じゃなくて格闘家だろう」とツッコまれることも多数)

お義兄ちゃんも「似てる似てる」とか喜んでるだけじゃなくて、「叔父さんに似てるけど、あれは違う人だからねー」とかフォローしてくれればいいのに。全くヒドイ話です。おまけに甥っ子は、その僕に似た人物を見て踊りの方にも夢中になったらしく、随分気に入った様で、事ある毎に彼独自のアレンジを加えたダンスを披露しているそうで…。

まぁここまでは非常に可愛いらしく、微笑ましい話ではあるのですが、我が家のノリからして、今度僕がいるときに甥っ子が来たならば、間違いなく僕も一緒にダンスを踊らされるであろう事は明白ですし、なおかつ甥っ子の中に芽生えているであろう「叔父さんは南洋人」というファンタジーを、どのようにケアしてあげるべきか考え込んでしまっています。



とりあえずポリネシアンダンスの
研究はしておきたいと思います。

(まぁその前に甥っ子が飽きてそうですけど(笑))



[ 2006年05月12日-08:48 ]  



甘い朝。


ピピピピッピピピピッピピピピッ…


「んー…」
「おはよ。朝だよ。起きないと遅刻だよ」

「…ん…」
「ん、じゃないよ、起きないとダメだよ」

「んー…わかった…起きるから…」
「っていいながら布団かぶりなおしてるじゃない(笑)。だめよー」

「んー…さむい…布団とんなよ…」
「もー…力一杯抵抗出来るくらいなら起きられるでしょー」

「ん…まだ…」
「もー…ほんとに遅刻しちゃうよー?」

「んー…だって目が…覚めない…眠い…」
「もー…」

「いつもの…アレ…してよ」
「ええー…」

「んー…そしたら起きる…かも…」
「もー甘えたなんだからー…」

「でないと…起きない…」
「もー……じゃ、いくよ?」

「ん…」





「今こそ目醒めよォーッ!!」




何起こす気だ。
(全国の若奥様も是非やってみてください)



[ 2006年05月16日-06:12 ]  



仕事になりません。


一昨日早朝あたりから常時接続のインターネット回線が切れたりしていたんですが、昨日朝の段階でまるで繋がらなくなってしまいました。

メールやメッセンジャーで打ち合わせをしたりするだけでなく、資料集めや入稿作業なんかもネットに頼りっきりの僕としては、これは本当に致命的な出来事。

そんなわけで朝一速攻で契約プロバイダの@niftyに電話したのですが「うちに異常はないのでTEPCOひかりの方に問い合わせてみます」とだけ言い残して終了。その後2時間あまり放置されたまま音沙汰がない。


いい加減業を煮やして、自分からTEPCOひかりに問い合わせようと連絡先を調べたのですが、すごいことにこの会社はサービス契約者からのサポート連絡先を開示していないんですよね。驚きました。書いてあるのは契約前の潜在的ユーザーの問い合わせ先だけです。ユーザーのことナメてんでしょうか。

仕方ないのでそちらの窓口に問い合わせたところ担当部署に回してくれたのですが、これもまたヒドイ応対で「調査部署に回します。回復しましたらお電話さしあげます」と、さもすぐ回復するかのように言い残したまま、数時間放置。

もう、ここまでくると楽しくなってきましたね。つまり回復するまで放置ってことなんですよ。原因も調査過程も修復内容や日程調整なんかも基本的には投げっぱなし。別部署の問題なのかなぁとか思っていたら、まぁ実際そうだったわけなんですけれども、明らかに説明不足ですよね。


そんなこんなで、どうにもまるで仕事にならないので、エアエッジフォンをUSB接続して32Kという、ISDNテレホーダイ時代にも満たない超低速接続で、瀕死になりながらメールを受信したりしていたんですが、夕方過ぎに関電工からようやく連絡が入り「明日朝回線状況を調べます」とのこと。

そして実際早朝の内に調査をしてくれたらしく「原因は宅内配線の方らしいです」と連絡がありました。しかし宅内配線といえば僕の仕事場の机の足下なんですが、光回線の終端装置なんかは動かした覚えがありません。

光ケーブル自体も、ヘタに触らない様に取り込み口から緩やかに取り回していますしねえ。それでも調査してくれた結果がそうだというのだから、そうなんでしょう。でも本当に動かした覚えも何もないんですけどねえ…うーむ。

しかし、そもそも宅内配線ってどこのことをいうんでしょう。壁から引き込んだ部分から先の事なんでしょうかね?だとしたら、うちの宅内配線は壁から数十センチしかありませんが(笑)。そこが折れたりしているならば、明らかに僕のミスなんですけれども、さてはてどうなのやら…。こればっかりは調査を待つしかありませんね。


そういえば、なにやらTEPCOひかりのケーブルは、電線から宅内配線への部分がカラスによく狙われるらしく(なら対策しろよと思うのですが)、そこを突いて断線ということも頻繁に起こっているらしいです。

インターネットの光回線というハイテクノロジーなタームと、カラスという組み合わせはなんともアンバランスですが、実際ユーザーからのレポートも多いですし、なにしろ東京電力の執行役員自らが云ってるんで、よっぽど頻発してるんでしょうねえ。いやだから対策しろよ。


それにしても、カラスに負けるケーブルというのも割と非道いもんです。なにしろ樹脂皮膜の中をガラス線が走っているわけですから、光ケーブルが断線しやすいのは当たり前のこと。ユーザーに対して「鋭角に曲げない様に、衝撃をあたえないように」という注意事項は当たり前ではありますが、それ以上に対策をして欲しいもんです。

例えばカラスは青色を嫌うというデータもありまして、青いカバーをケーブルにぐるぐる巻きにすることでカラス避けとケーブル自体の補強をするというケアも出来ますし、そもそもがケーブルの皮膜自体を太く補強したものを使うというのも当然の処置だと思うんですよね。

で、このカラスによる断線ってのが頻発してるってことは、その対策を施してないとしか思えないわけですよ。まぁぶっちゃけTEPCOひかりは、そのあたりを手を抜いているんじゃないかと勘ぐってしまうわけなんですけどもねー。

まぁそんな感じで、現在の心境をこんな感じでまとめてみますと…



TEPCOひかりに決めたのは〜

ソフマップ大宮店で〜

派手なおねーちゃんに勧誘されたから〜

でも光回線ケーブルは

カラスに突かれ…

即、切断!




早急に改善してくださいよホントに。
(でもこれで原因がカラスじゃなかったら笑うなあ)



[ 2006年05月17日-12:58 ]  



回線復旧のもろもろでございます。


TEPCOひかりの断線がようやく復旧しました。

といっても先週の話なんですけどもね。割と速く復旧したなあというのが個人的な感想ではあるのですが、それにしても高速常時接続回線、つまりブロードバンドが断たれるというのは非常に辛いものだなぁと思いましたですよ。

一応エアエッジがあったので、通信は出来たのですが、いかんせん32K接続。一番参ったのはメール関係ですね。アドレスを公開している上に自分のドメインに複数のアカウントを設定しているせいで、全てのアカウントにスパムが来るんですよ。

そうするとですね、一日繋がないでいると数百通どころか千通単位になったりもするんです。数MBの受信量になるんですけれど、光回線なら特にどうということはないんですが、エアエッジの低速回線だとそうもいかないんですよねー。

オマケに電波状況が微妙に悪いらしく、受信途中で止まっては切断→メーラー停止→メーラー終了再起動→再接続→受信途中でとまっては切断(以下くりかえし)といった状態。つまり、ろくにメールが受信できないんですよ。これには心底困りました。そしてそうこうするうちに、どんどんたまっていくスパム。もう本気でスパム業者に殺意を抱きましたね。煮込むぞコラ(喰う気?!)


まぁ、そんなこんなでTEPCOひかりのサポートセンターに電話したりしつつ、早朝のうちに、まずは屋外配線の確認をした結果、やはり宅内配線が断線しているらしいということで、工事業者さんが来てくれたんです。

中年のいかにも「職人」といった雰囲気の業者さんだったんですが、メディアコンバーターという光回線をPCに接続する機材をチェックするや、開口一番「あーヒドイ手抜きだなこりゃ…」と嘆息交じりに一言。

どういうことかと聞いてみると、メディアコンバーター内で剥き出しの光ファイバーを何周かさせて固定するんですが、その巻き方も固定の仕方も相当杜撰で、光ケーブルを折ったり曲げたりするとか以前の問題で、メディアコンバーターの位置を動かしたりしたときに、外側に出たケーブルの自重でメディアコンバーター内の配線が切れたりするらしいんです。

で、今回の断線はどうやらそういうものらしい、と。メディアコンバーター自体を動かした覚えはないのですが、なにかの拍子でそうなったんでしょうねえ。で、当たり前ですがメディアコンバーターの位置は動かして当たり前なのに、そんな風に断線してしまうのは論外ということで、無償で工事してくれました。工事の時の控えはこんな感じです。


そんなこんなで、なんとか回線は復旧したわけなんですが、カラスよりもよっぽどタチが悪いというかなんというか。初期開通工事の段階で手抜きがあって、それが問題になるとは。いやはや思わぬ伏兵でしたね。

あれかなあ、開通工事をしてもらったときに、若干部屋が汚かったり狭かったりしたんで、工事業者さんが「さっさと済ましちまえ」的な感じで手抜き気味に工事したのかなあ。いや結構しっかり片づけておいたんだけどなあ。あんまり巣穴にいつづけると食料と認識されて喰われるとでも思ったのかなあ。


さて。今回のTEPCOひかり断線事件に対して、様々なご意見を読者の皆様にいただきましたので、その一部をに紹介させて頂きたいと思います。

HN:NTT受付担当さん
>ソフ○ップ大宮店でBフレッツの案内をしております!
>これを機に、NTTのBフレッツはいかがでしょうか?(笑)


おお(笑)。これは身近なところから御意見ありがとうございました。いやいや実はBフレッツ使ってたんですよ。未だに宅内にケーブルだけは来ています。しかしながらTEPCOひかりのプロバイダ指定サービスで価格がお得だったので、乗り換えちゃったんですよね。ちなみにTEPCOひかり@nifty+WILLCOMというダブル割引を使ってます。オトクー。

それにしても大宮店にいらっしゃるとは。結構頻繁に利用させてもらっていますので、どこかですれ違っているかもしれませんね(笑)。基本的にPC関係のモノは通販で揃えてしまうのですが、そんな中でソ○マップを使うのはよっぽど急いでいるかなんかのピンチな時のハズです(笑)。ですので、グダグダな格好でフラフラしながら店内をうろついていると思いますので、見かけた際はそっとしておいてください(笑)。


HN:tetsu-kさん
>「カラスによって断線する光ケーブル」ですが、もっと情けない話には「セミに噛まれて光ケーブルが断線」なんていうのも近年まであったようです。なんでも夏には急に故障が増えるので調べたら原因がセミだったそうな。現在は改善されているらしくセミ位では大丈夫ですがカラスになると相変わらずみたいですね。

セミ(笑)!!そりゃすごいですな。しかしセミにしてもカラスにしても、なんでケーブル噛むんでしょうね?カラスは光り物を突いたり集めたりする修正があるらしいですけれども、光ケーブルっつっても中はガラス繊維ですが外は樹脂。しかも黒。巣材かなんかにするつもりなんですかねえ。


>それにしても家本様が派手なおねえさんに弱かったとは意外です。勝手に「下ネタ好きな清純派熊さん」のイメージを持っておりましたもので。

いやいや僕は相変わらず清純派ですよ!時々中学生レベルの下ネタを連呼しますけれども!!イメージ通り!間違ってないですから!

ちなみに派手なおねーさんに営業されてTEPCOひかりに入ったのは事実ですが、それを上回る誘惑要因に十万越えの買い物をするつもりだったんですが、なんぞ入会すると数千円割引になるというキャンペーンをやっていたからなんですけどね(笑)。


ところで先日ソ○マップ大宮店に出向いてパーツ類を選んでいたところ、相変わらず派手な格好&派手なメイク(なんつーかアミューズメントパークのキャストさんみたいなメイクしてるんですよね)をした、TEPCOひかりのおねーさんに勧誘されたんですよね。

もちろんおねーさんはアルバイトの人なんでしょう。職種がよくわからんのですが、あれもキャンペーンガールなのかな。俗に云うキャンギャルですか。キャンギャルって、あーなんか書き慣れない単語を書くと、もの凄い違和感がありますな(笑)。

ちょっと気になったんで調べてみたところ、別のエリアでは日給11000円のアルバイトで、契約成立させると歩合で1000円もらえるらしいです。制服は9号までってことらしいので、バスト83cm・ウエスト64cm・ヒップ91cmまでという規定付き。髪の毛は黒かスプレーしてもOKという人限定でした。

求人募集では、応募資格に「女性のみ」とか「容姿云々」とかは記載しちゃいけないことになっているはずなんですけれども、なるほど、そういう規定で募集をかけて、職種的に対人勧誘とかも出来る人っていう制限をつけると、そりゃ見た目派手っぽいおねーちゃんが集まりやすいわけですな。うーむ、なんというか「やるなTEPCOひかり」って感じです。

もちろん、その時は「ああ、実はもうTEPCOひかり使ってるんですよ」とにこやかにお断りしたわけなんですけど、なんでしょうねえ、あんだけ客がいて、しかも割と込み入った場所にあるパーツを眺めていた僕に声をかけるって、よっぽど僕が勧誘されやすそうか、TEPCOひかり使いたそうな顔してたんでしょうかねえ。どんな顔だよTEPCOひかり顔。


とまぁそんな感じで無事回線も復旧したわけですが、今回の一件をまとめてみると、TEPCOひかりはサポートセンターの電話連絡先がサイト上のわかりやすい位置に記載していない、カスタマーセンターは「復旧したら電話します」とだけしかいわない、挙げ句折り返しの電話は基本的に放置、さらに切断原因が開通工事の初期不良(しかも手抜き)、その上「復旧したら電話」の電話もないという極めて投げっぱなしな問題があるということがわかりました。

なんかこう並べてみると、若干というか、かなりロクでもないですなTEPCOひかり。まぁそれでも、今回の復旧はかなり迅速に対応してくれたので(工事元の関電工さんが、だけどね?)、あまり悪い印象はないんですけどね。というわけで、例によってこんな感じにまとめてみましょう。



TEPCOひかりに決めたのは〜

プロバイダの割引で〜

若干、料金得だから〜

でもカスタマーサポートは

工事は手抜きで…

客、放置!




頑張れTEPCOひかり。
(回線復旧したら、客が立ち会っていても報告はすべきだよなあ…)



[ 2006年05月23日-13:44 ]  



地雷肉。


>59 :もぐもぐ名無しさん :2005/05/28(土) 23:43:01
>業務スーパーの合挽き肉って異常にマズくないか!?
>いくら輸入肉とは言えアレはひどすぎる


>60 :角 煮男 :2005/05/29(日) 00:03:38
>>>59
>挽肉は地雷。間違っても踏むな。基本的に、ギョムスの冷凍肉は地雷と考えよ。
>勿論例外もある。豚バラスライス600cは秀逸。鶏もも肉も無難に食べられる。
>要は経験だ。週に1度はギョムスに赴き、常に未開拓の食材に挑戦する勇気を持て。
>
>ギョムス入店前に三度唱えよ。「挽肉は地雷、挽肉は地雷、挽肉は地雷。」
>勝負は入店前に既に始まっている。ギョムスに逝くときはいつでも真剣勝負だ。
>生半可な気持ちで入店することなかれ。あくまでギョムスの食材は「業務用」。
>素人面して入店すると、必ず返り討ちに遭うものと心得よ。健闘を祈る。

(2ちゃんねる・食べ物板:「【業務用スーパー&業務用食材】その3」より)


買う前に読めば良かった。

いやねーひょっとしたらアレかなーとは思ってたんですけどね。前にも少し書きましたが、近所に業務スーパーという販売店が出来たんですよ。

で、そこで色々な食材を買い込んで試していたんですが、当たりもあればハズレもあるって感じでして。冷凍食品関係ですと、鶏の唐揚げなんかは割と当たりだったんですけど、ハンバーグがもうこれがヒドイマズさでしてねえ。

なんというか滅茶苦茶なんですよ。味付けしてあるわけではない普通の冷凍ハンバーグなんですけれども、まず肉質がどこの肉使ってるかわからない。とりあえず豚と牛だというんですけれども、これまで食べてきたそれらの肉とはまるで違う食感。で、つなぎに鯖が入っているという不思議さ。

で、何よりもヒドイのが臭いなんですよ。肉にはどんな風に調理しても肉独特の臭いがするとはいいますが、あれは肉独特の臭味でもなんでもないです。臭味というかなんというか、既に悪臭の部類ですよね。ぶっちゃけると仕込みの悪い内臓肉の悪臭です。本当にヒドイ。


そんなこんなで、そのハンバーグはどんだけ調理しても臭味が酷くて、もう本当に食えなかったので、さすがに廃棄してしまったんですよね…。これは僕にとっては本当に珍しいというか、まずないことです。百姓の倅ですから、食べ物を粗末にするなんてことはもっとも重罪であるとすり込まれて来ましたし、自分でもそう思っていますからねえ。

でも、スパイスをどれだけ練り込んでも、炒めても、炒めて脂を捨ててさらにスパイスを入れても、最終的には最強スパイスであるカレー粉をまぶしてカレーにしてさえも、臭いんですよ。悪臭なんですよ。ホント酷いんですよ。処理をしてない内臓肉の臭い、それはつまりどこかしら排泄物系のそれすら連想させる、完全なる「悪臭」なんですよ。

ぶっちゃけ、そんな臭いのする食い物を堂々と売っていることにも首を傾げざるを得ませんが、業務用食材ということですから、これを調理して売っているところもあるというわけで、一体全体どんなところでこのハンバーグが出されているのか、不思議でなりません。


そういうわけで、そこまでやっても食えないハンバーグということで、ハンバーグが地雷であるということは身を以て重々承知していたんですが、まさかその原材料までが同じものだとは思いませんでした。

そういうわけで買っちゃったんですよ。業務スーパーの冷凍合い挽き肉を。で、調理方法は念のため味付けの濃いモノを選んだんですよね。なにってそぼろなんですけども。

僕のそぼろは本当に簡単でして、適当に脂を強いて挽肉を投下、強火でじゃーじゃー炒めつつ、酒をぶち込んでアルコールを飛ばして、醤油と砂糖で味付けして、臭い消しと風味付けの為にしょうがをすり下ろして、煮詰める様に炒めていくというだけなんですけどね。

で、出来上がったんですけど作ってる段階で既に嫌なムードが。炒めてる側から入れた覚えもなければ、挽肉からこんなにしみ出してくるわけもない脂がじゅわじゅわと。そして出来上がり手前の頃には炒めると云うよりは揚げる様な感じになるほど出てきちゃったんですよ。

こんなのはおかしいだろうと思いつつも、過剰な脂をさすがに少しずつ捨てながら作り上げたんですが、出来上がり手前の段階で既に例の臭いが。それでもなんとかならんかと作り上げてみたんですが、試食の段階で「うへぇ」ですよ。臭い。途方もなく臭い。もう明らかにおかしい臭いがしてるんです。


そもそも醤油という調味料は強いもので、臭味を消す効果があります。納豆に醤油を垂らすと臭いが弱まるというのは周知の事実ですし、沖縄や関西の人は醤油を入れるとなんでもかんでも醤油の味になってしまって面白くないというほどに醤油は強いものなんですよ。

それにショウガ。とんこつラーメンという、ともすれば臭いが臭味にかわるキツイ食べ物の臭い消しに使われる付け合わせが、紅ショウガです。寿司のガリも生魚の後口の生臭さを消すという効果もあるわけです。他にもとにかくショウガは洋の東西を問わず臭い消しに、その強い効力を発揮しているんです。

その二つがかかってもダメ。臭い。肉自体からの臭味なので鼻を摘んで食べても内側から嗅覚を刺激されるので、本当にどうしようもないんです。それでもなんとか半分くらいは消費したんですけど…多分残りは廃棄になると思います…。


問題なのは、この挽肉がもう一袋あるということです。今のところ未開封のまま冷凍庫で保存されているのですが、ひょっとしたらこの肉を美味しく食べる方法があるのかもしれません。もしそんな方法をご存じの方、もしくはプロの料理人の方で「ウチではこうやって使っている」という方がいらっしゃいましたら、是非是非ご教授下さい。本当に困っています。

まぁ一番の良策は、冒頭に紹介したレスじゃないですけれども、挽肉関係のものは業務スーパーさんでは買わないことですね…。本当にヒドいんです…。でも普通の切り落とし肉とかブロック肉は悪かないんですけどねー…。



とりあえず喰った瞬間に
「うっわ!くっせっ!なんだこれ!なんだこれ!」
と芸人さんのようなリアクションをするのは
もうこれっきりにしたいです。

(本気で情報おまちしております…)



[ 2006年05月25日-11:04 ]