【過去のつぶやき】
2007年02月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。
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2003年
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● 私を月へ連れてって。(2007年02月01日-06:04)
● スッキ・リー。(2007年02月08日-12:33)
● まかべー。(2007年02月13日-14:54)
● 大きな声で叫びたい。(2007年02月16日-06:35)
● タイムトラベルは たのし♪(2007年02月28日-19:46)
僕のうどん・そば好きは今に始まったことじゃあないのですが。
それでも結構頻繁にうどんやらそばやらを食べているなぁと最近自覚しているんですよね。麺類で考えた場合、パスタよりもラーメン、ラーメンよりもうどん・そばという順位が僕の中のどこかにあるような気がします。
うどん・そばのどちらかを選べってなことをいわれると、これはまた難しいんですが、どうしても選ばなくちゃいけないとなると、これはやっぱりうどんですね。というのは、そばにはやっぱり旬がありますからね。旬を外れた時期のそばってのはあんまり歓迎できたもんじゃあないので、いつでも美味しく食べることが出来るうどんが嬉しいわけです。
ちなみにそばの旬は秋なんですが、そうはいっても今は蕎麦粉の保存状態もいいですし、季節が正反対のオーストラリアなんかから輸入されていますんで、一年を通じて状態の良いそばを食べることができるんですよね。気の利いたお蕎麦屋さんなら、ちゃんとした蕎麦粉を使っていますから。
うどんやそばの何が良いかっていうと、やっぱりその手軽さだと思うんですよね。特にうどんの方は、食べ方によってはお湯を沸かして麺を茹でるだけで、ぱぱっと食べられちゃいますから。もちろん拘ろうと思えばどこまでも拘ることも出来ますし、そんな懐の広さが嬉しいじゃないですか。
うどんの本場というと四国は香川県の讃岐うどんが挙げられるわけですが、そこの食べ方として近年一躍有名になったのが「ぶっかけ」。茹でて冷水でしめたうどんに、生醤油・かつおぶし・刻みネギなどをそのままぶっかけて食べるという豪快かつ、うどんの生の味を楽しめるという食べ方なんですが、実は「ぶっかけ」って名前はそもそも蕎麦の食べ方だったんですよね。
これは一口ずつ蕎麦つゆにつけては食べるという、もともとの食べ方が面倒だということで、江戸時代中期頃に、立ったまま食べられるように、つゆをそのままかけて食べてしまう「ぶっかけそば」という食べ方が流行ったそうなんですよ。なんともせっかちな江戸っ子らしい話ですよね。
で、ぶっかけそばが流行したため、それじゃあイヤだというお客さんの為に、これまで通り普通につゆと蕎麦とをバラバラに出す供し方をして「もりそば」という名前が出来た、というんですね。ちなみに「ざる」にのせて供する「ざるそば」は明治時代に出来たそうです。
まぁそんな「ぶっかけ」が寒い時期には熱いつゆを丼にはって供するようになって、今我々が目にする「かけそば・かけうどん」なんてのが出来たわけですが、僕はこのかけそばやらかけうどんやらが一番好きなんですよね。冷たいつゆにつけて食べるってのは、あんまり得手じゃあないんです。
よっぽど暑い時季でない限り、温かいつゆで鼻の頭に汗をかきながらたぐるってのが醍醐味、みたいなところがあるんですよねえ。この温かいかけそばやらうどんやらに、天ぷらやら山菜やらをのっけたり、煮付けたおあげで「きつね」、天かすで「たぬき」なんてのも大好きです。
で、そんな「かけそば(温)デコレーション」の中で、最も好きなのが実は生卵だったりするんですよ。いわゆる月見うどん・そばってやつですね。
またこの月見ってのは、人それぞれにこだわりがあるようで、最初に崩してつゆによく混ぜて、まろやかにしてから食べる人なんてのもいれば、最初にちゅるんとすすっちゃう人もいる。白身だけ先にすすっちゃって、黄身は熱が伝わったところでシメにすする人もいれば、麺だけ先に食べて最後につゆを飲むときに卵を溶く人もいたりするわけです。
で、僕はっていうと最初に熱々のつゆに浮いた卵を、くずさないように麺の下にいれるんですよ。それでまた崩さないように気をつけながら麺をすするわけです。で、麺を半ば過ぎまで食べ終える頃には、白身にも黄身にもよく熱が伝わって、白身は白く固まりはじめ、黄身は熱で旨味が活性化して、温泉卵の3歩手前っくらいの状態になるんですよね。
それを麺を食べ尽くした最後に、つゆと一緒にすするんです。最初は白身とつゆだけが口に入ってくるように上手にすすって、仕上げに温まった黄身とつゆをちゅるんと。これがまた口の中でとろーっと潰れて、つゆと混ざってなんとも云えない旨味になるんですよ。
とまぁ、そんな感じで月見そば・うどんには、ちょっとコダワリがある僕なんですが、先日、これだけ愛して止まない「月見」に手酷い目に遭わされてしまったんです。
その日、僕は自宅で仕事をしていたわけなんですが、腹も減ったんでうどんを食べようと、大鍋にお湯を沸かして、まぁ市販の乾麺ですが茹ではじめたんですよね。で、さて具材をどうしようかと考えたわけですが、冷蔵庫をあさっても、どうにもピンと来るモノがない。
まぁ大量のカツオ節と梅ペーストに醤油をぶっかけてお湯を注いで食べるという、いつものお手軽でもいいかなーと思ったんですが、寒い時期ですから麺つゆをちゃんと作って食べようと考え直したんです。
とはいっても、極めて簡単なつゆなんですけどね。鍋にお湯をはって火にかけて、白だし・醤油で出汁と塩味のベースを作り、そこに梅干しペーストを溶いて、ほんの少しお酢をたらして、仕上げに昆布粉と椎茸粉を加えて一煮立ちさせるってなだけのもんです。
自他共に認める酸っぱいもの好きな僕ですから、この梅干しペーストと少しのお酢ってのは外せないんですよね。逆に甘い風味はあんまり得手ではないので、みりんは一切使わないんです。
ただ、この日は、味見した段階で少しばかりお酢の量が多かったかなーと感じたんですよね。まぁ気になるほどではないですし、何しろ酸味好きですから特に問題とは思わなかったんですよ。まぁ実際は、それが大間違いだったわけですが。
そんな感じでつゆも出来上がり、うどんもゆで上がったんで。うどんをざるにとって流水で締めてぬめりを取って、別に沸かしておいたお湯の中に戻して温めたところで丼に盛りつけ、つゆをはってかけうどんにしたんです。
そこから今度は、仕上げにネギを刻んだネギをパラっと散らして、まだ卵の日付が新鮮なのを確認して割り入れたわけですよ。これでもう一丁前の月見うどんの完成です。食卓に運んで七味を振りかけ、「美味しく育てよー」なんて思いながら、いつも通り生卵の上に麺をかけるようにして麺の下に潜り込ませてから、いざ食べてみると手前味噌ながら実にうまい。
お酢と梅の酸味が口の中の粘膜を刺激して、一口ごとに食欲がわくようです。空腹に温みと、うどん独特のボリュームがしみいります。あっという間に麺を食べ干して、お待ちかねの卵&つゆの番手になったわけですが、よくよく熱が通ったらしくて、綺麗に白身が黄身を包むようになっていたんですよね。希に見る美味しそうな風情です。
さぁ丼を抱えて、まずはつゆと白身を…とすすりはじめたんですが、やっぱり若干酸味が強く、少しむせそうになったんですよ。まぁそれでも吹き出すほどではなかったんで、ぐっと堪えて、気をつけながら唇に触れた白身をすすりこもうとしたんですが、いつもならちゅるんっと白身と黄身が分離して入ってくるはずが、どういうわけか入ってこないんです。
こりゃ熱が通り過ぎたかなと、少し丼にかぶりついている唇を広く開けてすすりこんだ次の瞬間、これまで吸引圧がかかっていた分強烈に、なおかつ白身も黄身も一緒になって一塊の卵が口の中に飛び込んできたんですよ。そして続いて入ってくる酸味を帯びた熱いつゆ。
もう、口の中は大パニックですよ。しかも丸ごと突入してきた卵が喉ちんこ近辺を直撃。さらにその間隙を縫って入ってきたつゆが、喉の液体が入るべきではないエリアに流入し、粘膜を刺激。そんなところは旨味をうけるエリアではないので、酸味は全て刺激に変換されて、その結果どうなったかといいますと、当たり前ながら咽せたんです。
ただ丼を煽ったまま咽せたら、どんな惨劇が起こるかはさすがにわかっていたので、慌てて口を閉じたんですが、口を閉じると咽せた呼気はどこにいくかっていうと咽頭を回って鼻の方にいくわけです。するとそのルートには一気に喉の奥に突貫をかけてきた生卵がいるわけで…。
自分でも驚くような「ごっ!もぶっふぁ!」というような異音を喉で鳴らしたかと思うと、同時に鼻の奥の方に強烈な痛みを感じて、努力も虚しく丼に色々なモノを噴出してしまったんですよね。強烈な噴出で、顔の前にあるままの丼からつゆが跳ね返って顔中つゆだらけですよ。もう目も開けられません。
脳裏に初めてカルピス原液を瓶から直接飲んで盛大に噴出したことを思い出したりと、軽い走馬燈を見るほどのパニックに陥りながらも、これ以上被害が増えないようにと丼を食卓に戻し「あぁ…あぁあぁー…」とバイオハザードのゾンビのように唸りながら、半ば手探りでキッチンに駆け込み、とりあえず口の中のモノをシンクに出したわけですが、もう鼻の奥が痛くて仕方ないわけです。明らかに鼻と喉の間に異物が入っている感じです。
とりあえずキッチンのタオルで軽く顔を拭いて目を開けられる状態にして、あとは洗面所でうがいしたり鼻かんだりしようと移動したわけですが、水を出しながら顔を洗い、うがいをしてから、豪快に手鼻をかんだんですが…えーとその、なんですかね、こう、黄色いものが大量にでてきまして…。
すみません!お食事中の方、本当にすみません!でも僕だって、誓ってわざとやったわけじゃあないんです!でもね、あの衝撃はなかなかにないですよ?だって自分の鼻から黄色い粘液が出てくるっていうのは、相当ショッキングですよ。咽せ返りすぎて、どっかの器官から変なもんでたのかと思いましたから。ちょっとした奇跡体験ですよ。アンビリーバボーですよ。
まぁ真相は咽せ返った瞬間に、喉の奥にあった卵が破裂して鼻の方に入り込んだってだけの話なんですけどね(苦笑)。その後しばらくはどれだけ鼻をかんでも、なんか若干鼻の奥の方に何かが詰まっているような感じは取れないし、卵が固まって鼻毛がかぴかぴになってしまったり、本当に困惑させられました。
しばらくして、冷静になってから気づいたんですけど、つゆにお酢を結構入れたんで、卵のタンパク質が固まりやすくなって、つゆの熱が伝わって固まる以上に、いつもより固まっていたんじゃないかと思うんですよね。だからすすりこんだときに、一気に固まりで雪崩れ込んできた、と。
いや、もうね鼻毛と口ひげに黄色い卵カスをつけて、地獄から返ってきたような顔をしている自分の顔が未だに忘れられませんよ。あの鼻の奥の痛みも。
しばらく月見うどん恐怖症になりそうです。 (あとネギのカケラもでてきたよ…皆さんも十分ご注意を…)
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2007年02月01日-06:04
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ご無沙汰しておりました。
いやーここのところ体調管理もしっかりできていて、風邪とかとは無縁の生活を送ってきたはずだったんですが、絶賛〆切キャンペーン中だったにも関わらず、先週半ばあたりから唐突に高熱を発しまして、ちょっとした地獄を見ておりました。
しかもこれがただの風邪やらインフルエンザじゃなかったもんですから、厄介極まりなくってですね、目もやられちゃったんですよ。いやどちらかというと主従関係は目>風邪様症状なのかしらん?
流行の眼病らしいんですが、流行性角結膜炎・咽頭結膜熱とかいうヤツだそうで。プールなんかで子どもが感染する事が多いらしいんですが、皆さんもご存知の通り子どもでもなければ、プールにも通ったりしちゃあいないんで、どっか別のところでもらってきたんでしょうけど、いやヒドイ目に遭いました。そして今もまだ続いています(苦笑)。
〆切キャンペーンで仕事が立て込んでいたんで、抵抗力が落ちていたこともあったんでしょうね。38℃台の高熱が2日3日続いて、喉の痛みも激しく、かなりグダグダな感じになり、挙げ句目がかすむわ痛いわ目やにが酷いわですよ。
しまいには部屋の蛍光灯の光をダイレクトに見たりする目の奥に強烈な痛みが出るようになり、さらにモニターの光でさえも痛みを感じる始末。これじゃ仕事にならんというわけで、いい加減眼科医に飛び込んでみたら、この結果ですよ。
全治は3週間ほどだそうですが、とにかく目やにと充血が続いている間は、人との接触を避けろと強く云われ、角膜の方にまで感染が広がったら入院とかいう脅しまで出されたりと、なかなかにハードな診断をうけて、かなりガックリムードでの帰宅でしたねえ(笑)。
風邪様症状の方は、薬飲んでれば収まるのですが、最初の2・3日は目薬を差しても効いてるのか効いていないのかもわからず、モニターを見ようとしても目を開けていられないような状態が続いてまして。
文字通り仕事にならないような状態なもんですから、室内なのにサングラスかけて細目で原稿書いたりしていました。寝て起きると瞼が開かないくらい目やにでてましたしねえ。いや酷かったです。
今はそれでも目薬が効いている間は(?)充血も収まったりしてきましたし、なによりもそこそこの光でも目の奥の痛みを感じなくなってきたので、少しは余裕も出てきた感じなんですけどね。手と目は大事な商売道具ですから、本当に大事にしなきゃあいかんなぁと痛感した次第です。
そんなこんなで、地獄の〆切キャンペーンもようやく一段落した感じもあり、病状も落ち着いてきた感じがあるので、ひとっ風呂浴びてすっきりしようと思い立って、徹夜明けのフラフラ状態で風呂場に向かったわけですが、ついでにヒゲも揃えたりしようと電気バリカンを手に取った瞬間、なにかが閃いちゃいまして。
「よし、いっそのことフル回転でスッキリしちまおう!!」と独りごちるや、それから数十分後には、眉毛とまつげを除く全ての毛が消え失せておりました(笑)。つまり口ヒゲもアゴヒゲも全て0mmバリカンで刈り落とし、挙げ句髪も0mmで刈り落としたんです。
いや2年ぶりっくらいのボウズですよ。普段から短くしてはいるんですが、前回散髪してから2ヶ月近くですからね。結構伸びてたんで、どうせならってことでやったんですが、憑き物が落ちたかのようにサッパリスッキリしました。
最近はボウズもデザインカットの一つとして認知されつつありますし、ボウズ頭の男性の姿もよく見かけますから、以前ほど奇異な目で見られることはないかなーとか、「お前の場合はその身体だけで既に奇異なんだよ」という冷静なツッコミは無視したことを考えたりしています。
んが、風呂上がりに鏡を見てみると、どうもなんか違うんですよね。なんというか、ストリート系のボーズではないんですよ。試しにメガネをかけてみたら「どうもどうも、徳より体脂肪率が高いことで有名なナマグサ坊主でございます」なんていうツカミセリフが得意そうなバラエティ番組向きっぽい坊さんの姿が。
しばらく考え込んでしまったんですが、あれですね、ストリート系のボーズには、整えたアゴヒゲなり口ヒゲなりが必須アイテムなんですよ。それまで全部綺麗さっぱり刈った上に剃っちゃったんで、ストリートどころか俗世からも離れちゃった感じになっちゃったんです。
前髪を切りすぎて「イメージと違う…(泣)」と嘆くのは女子の皆さんの専売特許としてお馴染みですが、0mmボウズにしてヒゲを剃って「イメージと違う…(笑)」と動揺するのはなかなかない経験ですよ。あと、気づくまで時間かかりすぎです(笑)。
幸いにもまぁヒゲと髪はのびるのが早い方なんで、一週間も放っておけばどっちかはどうにかなるんじゃないかと、割と楽観的に考えています。しかし問題が一個ありまして、先週末眼科に行ったときに「経過を診なくちゃいけないから、必ず来て下さいね」と云われたんですよ。
だもんですから今週末はまた眼科に行かねばならんわけですが、なにしろ先週末の状態は、髪はオールバックでガッチリ固めて、アゴヒゲも5cmくらいありましたし、口ひげも整えていたような状態から、一転、口もアゴもツルツルで頭はジョリジョリですよ。
この寒い時期に突然ボーズにする人もなかなかいないでしょうしねえ。絶対にちょっとびっくりされてから「どうしたんですか?」って聞かれると思うんですよねー。結構フレンドリーというか突っ込んでくる感じの先生でしたし…。
どうか皆さん なにかインパクトのある回答を考えて 僕にアドバイスしてやってください。 (「罰ゲームで…」とか「失恋して…」とか「悪さして…」はNGで(笑)。コチラからお待ちしてまーす)
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2007年02月08日-12:33
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真壁刀義というレスラーがいます。
刀義とは「とうぎ」と読みます。もちろんリングネームであって本名ではありません。「義を重んじ刀の様に折れず曲がらず義を貫き通す」という意味でつけたとかつけてないとか、そんな話があったような気がします。
バックボーンは柔道。そして帝京大学では学生プロレスでスタイナーブラザーズというアマレス出身のモンスター的なタッグの片割れであるスコット・スタイナーをモチーフとした「プリン真壁」というリングネームで活躍していました。
その後プロレス入りしたわけですが、デビューも現在も新日本プロレスの所属です。当時の新日本プロレスといえばアマレス出身者優遇というか至上主義的なところもあり、彼らがアマレスエリート扱いされる中、学生プロレス出身という真壁はその経歴から長らく活躍の場を与えられませんでした。
それでも真壁は腐らず曲がらず、逆に雑草であることをセールスポイントにしながら、文字通りはい上がろうと努力の日々を続けていたわけです。
ファイトスタイルはラフ&パワー。身長181cmと、新日本プロレスの中ではそれほど大きな体ではないのですが、力負けすることもなく勢いのある試合をすることもあり、今ではトップ戦線のポジションは与えられないものの、興行的には中堅的なポジションをあたえられています。
とまぁぶっちゃけどうってことのないレスラーの真壁さんだったわけですが、ここ1・2年でしょうか。インディー団体の雄・アパッチプロレスのリングに上がることが多くなったんですよ。しかも「秘密兵器戦力」としてのスペシャルゲスト扱いで。
まーそんな扱いはこれまで新日本の中ではされたことがなかったわけですが、ファイトスタイルもいつものラフファイト以上にハードな感じで、ヒール(悪役)色を強く出したものにシフトしていて、それがまた似合っているというか、実にはつらつと試合をしているわけです。
なんていうんでしょうねえ。こういう云い方は誤解を招きそうですが、対戦相手のインディー団体の選手達とはやっぱり身体からして違うといいますか、とにかく「強い・凄い・悪い」といった具合なんですよ。
それにその団体のファンからすれば真壁は間違いなく外敵であり、アパッチは新日本プロレスというメジャー団体自体へのアンチテーゼとしてのインディーをテーマとしている団体なもんですから、その所属選手である真壁が強くて大暴れしているという状況は面白くないわけで、怒号のようなブーイングと、対戦相手への応援で物凄い盛り上がるわけです。
これまでも、新日本プロレス内ではパっとしなかったレスラーが他の団体に上がると、途端に輝き出すというパターンは多くありましたが、今回の真壁選手の輝きもそんな感じなんでしょうね。まだ大ブレイクとまではいっておりませんが、確実にその兆しは見えてきているなといった感じです。
あ、さて。そんな真壁選手ですが、先日の新日本プロレスの別ブランド興行「LOCK UP」に参戦。金網デスマッチを制したわけなんですが、その際に頭部に負傷をおったそうなんですね。
それが理由で後日の興行を欠場するに至ったわけなんですが、その経緯が新日本プロレスオフィシャルサイトに掲載されていまして、あまりにも面白かったので紹介します。
真壁刀義選手欠場のお知らせ 掲載日: 2007年02月06日 2月4日「LOCK UP」にて金網デスマッチを制した真壁刀義選手ですが、試合中に頭部を裂傷したケガが完治していない為、本日の試合を欠場させて頂く運びとなりました。 現在、真壁選手は病院にて療養中で、一刻も早い完治を目指しております。真壁選手の試合を楽しみにしていたファンの方々には本当に申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願いします。
※経緯 本来ならば2月4日の試合後に縫合するはずでしたが、真壁選手自身が“かすり傷程度”と断定。ドクターの指示を無視し、何の処置もなく帰宅しました。しかし、その傷口から黴菌が入り化膿。本日午後、真壁選手本人が病院に診察に行ったところ、思いのほか傷口の化膿がひどく、医師より「出場ストップ」を宣告されました。 真壁選手は診断後、「とにかく治せ!」と医師に対し凄み、診察室で暴れていると病院側から連絡を受け、直ちに新日本プロレスフロントが診断先の病院へ駆け付けました。 その際、医師よりケガの詳細の説明を受け、選手生命を重んじた結果、太田大会の欠場を決断いたしました。なお、現在真壁選手は、病院側から麻酔を投与され、病床についております。
新日本プロレスリング株式会社 (新日本プロレスオフィシャルサイトより引用) あまりにもツッコミどころが多すぎて困ってしまいますが、現在の真壁選手は「アンチェインドゴリラ」というニックネームであり、確かに古の名レスラーであるブルーザー・ブロディの如くチェーンを首に巻いたり、キングコングニーをフィニッシュホールドにしたりしていますが、オフィシャルサイトの欠場報告までゴリラ化しているとは恐れ入りました。
実際、頭部の負傷というのは脳に近いところでもありますので、化膿した傷を放置なんてしておいたら、どんな二次的な症状が出てくるかわかりません。喩え強靱なレスラーの肉体であり、なおかつゴリラ化している真壁選手であっても、今後の選手生命を重んじてのドクターストップは正解でしょう。
なにはともあれ麻酔がいつ切れて暴れ出すかはわかりませんが、一日も早く負傷を治し、再びリングで大暴れしてもらいたいモノです。
しかしオフィシャルサイトでここまで ハードル上げられちゃったら 真壁選手も復帰一発目のコメントとか やりづらいだろうなあ(笑)。 (色々な意味で注目しています(笑))
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2007年02月13日-14:54
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ヒーローアニメの主題歌といえば「アニキ:こと水木一郎なわけですが。
最近の彼といえば、大晦日に放映された「ガキの使いやあらへんで」の罰ゲームスペシャル「笑ってはいけない警察」にもゲスト出演し、彼独特の水木節シャウトなマジンガーZの「ゼーット!!」を連発しておりました。いやー大笑いさせていただきました。
そこでふと思い付いたんですが、水木シャウト的に叫んだらカッコイイ言葉って色々あるんじゃないかと。だって、たかだか「ゼット」ですよ。アルファベット表記なら「Z」です。英語読みなら「ズィー」ですよ。
でも確かにカッコイイ。これだけのことなのに云い方次第では、なんかヤル気出るわけです。心の中で、なにかがたぎるし燃える。多分魂をのせやすいんでしょう。
いわゆるヒーローモノ本編の中においては、必殺技は名前を叫びながら放ってナンボなわけですが、それもやっぱり言いやすく、叫びやすく、魂をのせやすく、そしてカッコイイ燃える言葉で構成されているなーと思うわけですよ。
で、プロレスを振り返ってみると、これが意外とカッコよく叫べる技名ってない。いやまぁ叫びながら放つ技って「アックスボンバー(大森さん)」くらいしかないような気もしないではないんですが、それはともかくなんとなく叫ぶには物足りないわけですよ。
例えばウエスタンラリアット。プロレスファン以外にも広く知られた必殺技中の必殺技ですが「ウエスタンラリアットォオォォー!!」と叫んでも、そんなに強そうじゃない。母音が多すぎるのが多分理由なんでしょうね。
パワーボム、これも必殺技だけど「パワーボムゥウゥゥー!!」うん、やっぱり物足りないわけです。「サソリ固めェエエェエ!!!」とか叫んでも絶叫系実況でお馴染みの福沢ジャストミート朗でも、盛り上げられるか微妙です。
思うに、まず最後の母音が「U」で終わるのはダメなんだろう、と思うんですよね。あと出だしが「U」もダメですな。口が大きく開けないから叫びにくい。あと同じ理由で「I」で終わるのも言いにくい。そうると「A」か「O」。一応「E」もありといえばありなんだろうと思うわけです。あと「ン」で終わるのは論外ですな。
それと濁点。言いやすい所に濁点があると比較的叫びやすいですね。出だしに濁点があると破裂音は呼気量が自然と増えるので叫びやすいし、言葉の真ん中あたりとかでも「そこから畳みかける」というような合図になりやすいので叫びやすいです。逆に母音からスタートする言葉は叫びにくい。例えば「アックスボンバー」より「バックスボンバー」とか「ダックスボンバー」の方が叫びやすいんじゃないだろうかという話です。
そう考えると、割と工業系の名称には叫びやすい言葉が多いことに気がつくわけなんですよ。ちなみに現在の僕のイチオシは「ベルトコンベアー」と「石油コンビナート」。これをヒーローっぽく叫んでみてください。
実際に叫ぶのがアレな人は口を大きく開けてのエアシャウトでも構いません。実に発音しやすいはずです。そして心のどこかに火が宿るはずです。え?そんなことない?修練が足りませんな。それと本気度が足りないんです。眉毛を吊り上げて限界まで開眼。未見に力を入れて、眼光鋭く、殺す気で叫んでみて下さい。
ヴェルトッ!コンベアァァアアァァーーーッッッ!!!!
ね?イケるでしょ?ちなみに内輪でやったものでは
不二家ッッ!!ネクタァアァァアァァーーーッッ!!! (諸問題で破壊力が強そうなイメージもコミ)
三ツ矢ッッ!!サイダァアァァァーーーーッッッ!!! (「サイダー」自体がそもそもズルいくらい叫びやすい)
イィイィィンクジェットォオォォォオォーーーーッッ!!! (「ジェット」自体がこれまたズルいくらい叫びやすい)
などがイチオシですね。意外と飲み物系はイケてるのが多い感じです。
そんなわけで、皆さんも身近な語彙や知っている語彙で、ヒーローっぽくシャウトしやすい名称があったら是非コチラから教えて下さい。そして実際に叫んでみたりもしてみてください。その結果、どのような心境になったかなどの効用も教えてもらえるとなおグッドです。
半脱ぎブラジャァアァァァーーーーッッッ!!! (興奮度大。効用:叫んだ後、なぜか動悸・息切れと激しい後悔を催す)
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2007年02月16日-06:35
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こんなニュースを見つけました。ニューヨークのアメリカ自然史博物館で、児童を対象とした「夜の館内見学ツアー」なるものが人気を集めているという内容です。しかも懐中電灯で館内を見て回り、最後は海洋生物ホールのシロナガスクジラ像の下で持参した寝袋と枕で眠るというのですから面白い。なんともユニークかつ実に羨ましいツアーです。
昔「みんなのうた」で夜の美術館をテーマにした「メトロポリタンミュージアム」という曲がありました。映像はクレイアートだったと思うんですが、夜の美術館で大理石の像が動き出したりして、サビの部分で主人公の女の子と一緒に踊るというものだったと思います。2番ではエジプトのミイラと踊ったりね。
こんな曲を子ども時代に聴いていたからかも知れませんが「夜の博物館」なんてきくと、それだけで胸が高鳴ってきます。アナクロな言い回しですがドキドキワクワクします(笑)。博物館や美術館には、勿論展示物たるその「モノ」自体があるわけですが、それだけでなく「歴史」や「時代」が封じ込められていると思うんですよね。
僕なんかは、今でさえ産まれてから30年かそこいら。なのに博物館やら美術館は比較的新しい名画や彫刻といっても僕の年齢の倍以上するものがザラにありますし、考古学モノや古代生物の化石なんていったら、数千年から数億年遡るようなものまであるわけです。
そんな「時代」やら「歴史」が雑多に収められているわけですから、30年程度の浅知恵では計り知れないような事があったって、おかしくもなんともないんじゃないかなんて思ったりもするわけです。
かなり空想的な考えになりますが、古い収蔵物や展示物ともなれば彼らにも「観られる側」としてのプライドがあるわけで、展示中の時間帯はそれこそ胸をはって堂々としていても、観られていない時間ではどんな風になっているかわからないじゃないですか(笑)。
彫像が集まって「いやー長いことやってるけど、ここのところ同じポーズが辛くってねえ」「腕にヒビが入ってきてるんだよなーつっかえ棒してもらうか、補修してもらわないともげそうだよ」「3時くらいにちょっと動いてたでしょう(笑)。子どもさんが怪訝な顔してましたよ」とか会話してたりしてるかもしれません(笑)。
やっぱり恐竜の化石のレプリカとかが一番の古参で「ティラノさんはいつでも堂々としていていいですよねえ。やっぱり古株だけありますわー」「いやいや、今度エジプトから金ピカの外タレが来るでしょう」「ああ、ツタンなんとかっていう…」「そうそう、そっちに集まっちゃうだろうから、しばらくは気を抜かせてもらいますよ」「そういえば今度ロシアからマンモスが来るらしいですよ」「ナマモノは臭うからねえ…あんまり近くに置いてもらいたくないですねえ(苦笑)」なんて会話があるかもしれません(笑)。
だから、夜の博物館っていうのは彼らにとっての就業時間である開館時間中とは、全く違う風情を見せてくれるんじゃあないかなんて思うんですよね。勿論昼間とは博物館を取り巻く周りの音も違うでしょうし、入場者数も異なれば温度も違いますし、懐中電灯で見て回るわけですから光量・光源だって変わってきますし、現実的に考えても昼とは異なる風情を見せてくれるのは間違いないと思うんですけどね。
ただでさえ広くて暗くて静か、つまり「闇」が多い空間という場所に人間は恐怖を覚えます。ですが、その恐怖は「未知なるものへの怖れ」であり、その感情は同時に強い好奇心の刺激ともなりますし、強い印象を伴って記憶に焼き付けられます。
子どもの頃「早く寝なさい」と親に叱られながら、布団の中に潜り込んだ後、懐中電灯の光で読んだ本の内容が忘れられないように、きっとこのツアーに参加した子ども達も「夜の博物館」で観たモノ達の事を忘れないと思います。素晴らしい体験になるんだろうなあ。うーん、羨ましい。
余談ですが、リンク先記事でも触れられている映画『ナイト・ミュージアム』は、前述したような空想を具現化したような内容だそうで、ちょっと興味があります。「夜の博物館で展示物が動き出す」なんていうのは、洋の東西を問わず、きっと誰もが子ども心に考えた空想なんでしょうね(笑)。日本では3月17日から公開だそうです。いやー久々に楽しみな映画だなぁ。
映画館の椅子にハマりこんでしまう リスクを犯しても、観に行ってきます(笑)。 (「こちらが世にも珍しい椅子に座るクマの剥製です」…これじゃ見せ物小屋か(笑))
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2007年02月28日-19:46
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