じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2009年06月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2009年06月のバックナンバー

ありがとうございました。(2009年06月14日-14:06)
うどん生活(2009年06月19日-19:26)


ありがとうございました。


本当はまだ受け止め切れていません。

でも、頭の中を整理する為にも、この文章を書き始めています。

三沢光晴という選手は、紛れもないプロレス界の至宝でした。

彼は全日本プロレスで一若手からスタートし、二代目タイガーマスクとなりました。そして自らマスクを破き素顔となって、一時全日本プロレスから選手の大量離脱などで危機に陥りそうになった全日本マットで対ジャンボ鶴田やスタン・ハンセンといった旧世代を打倒し、新しいプロレスを創り上げようと、超世代軍となりました。

怪物といわれたジャンボ鶴田に何度も挑み、体格差もある中で、その強烈なバックドロップを何度も喰らい、ハンセンのウエスタンラリアットで何度も宙を舞いながらも、決して諦めず闘う姿はファンの心を惹きつけました。

そしてジャンボ鶴田から勝利を収め、ハンセンらからも勝利を収め、若手の台頭凄まじく世代交代が行われ、川田、田上、小橋らと四天王と呼ばれるようになりました。

ジャイアント馬場の死、ジャンボ鶴田の急死などがあった後も、プロレス界二大メジャーの全日本プロレス代表として、日本プロレス界の屋台骨として活躍しました。

どんなに激しい技を繰り出されても起き上がり反撃する。「四天王スタイル」と呼ばれる、確固たるスタイルでファンを掴み、全日本分裂からプロレスリングNOAH旗揚げに至るまで、決して間違いのないプロレスをしっかりと続けてきてくれました。


昔、まだ全日本プロレス所属だった頃に、こんなエピソードがありました。プロレス中継枠内に「プロレスニュース」という、ちょっとした情報やユーモアをおりまぜた内容、次期シリーズなどの情報を知らせるミニコーナーがあったのですが、そこで視聴者からのファンレターが紹介されたことがありました。

それは視覚障害を持ったファンからのメッセージで、目が見えなくとも、実況を聞いているだけで、どれだけやられても立ち上がって行く三沢選手の姿をリアルに想像でき、その試合にいつも勇気と感動をもらっている、そういう内容でした。

ならば、自分の目で三沢選手を観てきた我々には、どれだけの勇気と感動を与えられてきただろうか――僕はそう思います。そう思うのです。


打点の高い反転式ドロップキック。
ウルトラタイガードロップ。
ジャンピングキック。
スピンキック。
前転式キャメルクラッチ。
その場跳びのセントーン。
決して着地姿勢を乱さない膝打ち式のフライングボディプレス。
ローリング式バックドロップ。
タイガースープレックス85。
フライングラリアット。
タイガードライバー。
鶴田からギブアップを獲ったステップオーバーフェイスロック。
タイガースープレックス。
ゴディを半失神に追い込んだトペ・エルボースイシーダ。
信頼する後輩の川田だから出せたタイガードライバー91。
ローリングエルボー。
ハンセンのラリアットをカウンターで丸め込んだ回転十字固め。
自身を変える為に全日本を変える為に編み出したエメラルドフロウジョン。
這い上がってくる小橋を叩きのめし団体の顔であり続ける為に出したワンツーエルボー。
そして、ブリッジがきかなくなってからも身体が衰えてもなお団体を背負い続ける為に繰り出し続けたランニングエルボー。


その全ての技が、今も色鮮やかに甦ります。

そして、鶴田のバックドロップ、ハンセンのラリアット、川田のジャンピングハイキックやパワーボム、小橋のラリアットやスープレックス、田上の喉輪落としやジャンピングパワーボム。それらを受けても、時にはすっくと立ち上がり、時にはロープに掴まり膝を付きながら立ち上がり、右の肘を少し上げて猛然と立ち向かう姿も。

三沢のプロレスには美学がありました。決して相手の髪を掴んで引き起こしたりしない、リングの中央で説得力のある技で試合を決める。どんな技でも受け身をとってみせる。逆に信頼できない相手に受け身が危険な技はしかけない。

プロレスの教科書、プロレスのお手本のような、それでいて感動がいつもそこにある。それが三沢光晴というプロレスラーのプロレスでした。


三沢光晴という選手は、紛れもなくプロレス界の至宝でした。

そして三沢光晴という選手は、リング上の「事故」で、この世を去りました。


彼ほどプロレスを愛し、プロレスを真剣に考え、ファンに愛され、プロレスに愛された選手を僕は未だに知りません。老い衰えが目立ち、世代交代の最中にあっても、かつての先輩達がそうであったように「説得力ある壁:としてあり続けた三沢。

まだまだ「夢のカード」だってあったんです。


プロレスの神様という存在があるのだとしたら、神様は随分と我が儘だと思います。現世のカードより、天国のカードの方が魅力的だなんて。

ひょっとしたら今頃、「三沢、なにしにきたんだ」なんて馬場や鶴田に怒られているかもしれません。冬木に「おいおい、お前がこっちにきてどうするんだよ」なんてこづかれているかもしれません。橋本には早速挑戦状を叩きつけられているかもしれません。

三沢ほどの受け身名人をしてリング上の事故が起こったという事実、そしてリング上で、プロレスで人が死んだという事実。これはもちろん「事故」ですが、この事が日本プロレス界に、大きな亀裂をいれることになるかもしれません。三沢光晴という団体社長であり、日本プロレス界の牽引役を失ったことで、日本プロレス界は迷走し、低迷していくかもしれません。

それでも、社長兼任レスラーという激務。団体の顔として、興行の顔として、いつどんなときでもマット上で闘わなければならなかったプレッシャーから解き放たれ、満身創痍となっていた身体からも解き放たれた三沢選手には「おつかれさま」そう云いたいです。

そして幾多の名勝負と、その存在感で僕を楽しませ、勇気づけ、感動させてくれて本当に「ありがとう」とも。


ここまで書いても、まだ現実を受け止め切れていません。

それほど偉大な選手でした。

偉大なプロレスラーでした。


ありがとう。

おつかれさま。

おやすみなさい。

本当に、本当にありがとうございました。


[ 2009年06月14日-14:06 ]  



うどん生活


我が家は一応親子三人の水入らず生活(三十男がなに云ってやがる)なんですが、栃木の方に両親が終の棲家とすべき家を建てて以来、そちらに行っている事が多く、実質的には一人暮らしをしている感じになっています。

まぁ僕としちゃ、一応それなりに家事炊事は問題なく出来る方だと自認しておりますので、特に問題はないんですが、現在休職中の身とあって食生活はかなり切り詰めたりしているわけです。といっても外食を控えるとか、その程度なんですけどね。

でもって、まぁ飯を作って食うには事欠かない――はずだったんですが、ちょっと手を怪我というか大怪我してしまいまして。まぁ切り傷なんですけど、縫うまでは至らずとも、かなりザックリやっちゃいましてね。

右手の薬指なんですけど、さすがにその手で米を研いで炊くのはどうなのよーという感じでして、ここしばらくは、乾麺のうどんを中心に食生活を送っていたんです。いや、中心っていうか、むしろそれしか食っていないというか。

なんか米を炊かないと、それだけで炊事というか料理に対する気力も減退するわけで(手が使えない→やれることが制限される→めんどくせーなー)。そんなわけでして、出来る限り短時間、具体的には「鍋の湯が沸騰して、乾麺を放り込んで茹で上がるまで」という、およそ20分以内で完成して、後片付けも面倒くさくない、うどんメニューを考えるに至ったわけです。


ま、最初のウチは、それでも野菜をふんだんに入れて、中華風の酸っぱい汁を作って「冷やし中華風サラダうどん」とか、以前にも作った「梅&紫蘇ペーストと豆腐の冷やしうどん」とかを作ったりしていたんですが、その後で使い始めた、特売で買ってきた乾麺が「釜揚げ専用(というか水洗いするとマズイ)」だったもんですから、必然温かいままで食べるメニューにシフトするようになったんですよ。

で、作ったのがコチラ。


かまたまうどん ネギ盛り紫ふりかけ



かまたまうどん 豚バラ細切れの七味醤油味フライ風



かまたまうどん 温泉卵と明太子のメンタイカルボナーラ風



かまたまうどん 薩摩揚げショウガ盛り



とまぁ、こんな具合です。他にもいくつかつくったんですが、写真の取り忘れなどもあり、このくらいしか公開できないんですが、いやはや本当にうどんばっかりの日々でした。放置プレイで作れる温泉卵のレシピ(?)を知って、温泉卵を量産したもんで、かまたまばっかりになっちゃいましたけどね(笑)。


そんなわけで、なんとか釜揚げ専用乾麺を使い切りましたので、これで温うどん生活からは抜け出せたわけなんですが、まだ別の乾麺(稲庭うどんとか)が残っているので、まだしばらくは、うどん生活が続きそうです。倹約倹約っとね。



ちなみに、蕎麦と違ってうどんは
普通にカロリーがあるので
うどん生活をしていても
1キロたりとも痩せませんでした。

(別に期待していたわけじゃないけどさ……)



[ 2009年06月19日-19:26 ]