じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2007年05月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2007年05月のバックナンバー

春から先へ(2007年05月02日-11:27)
不愉快な目覚め(2007年05月04日-05:41)
くだものだもーの(2007年05月08日-22:07)
くだものだもーの2(2007年05月10日-12:55)
くだものだもーの3(2007年05月12日-04:39)
とんでみろ!(2007年05月14日-16:39)
ビリーズ・モンスターハント #1(2007年05月23日-06:46)
ビリーズ・モンスターハント #2(2007年05月25日-02:26)


春から先へ


先日「衣替えのシーズンになると個人的な萌えポイントが若干無防備気味になるので嬉しい」という変態的な記事を書いたところ、全くもってスルーされてしまった春九堂です。おはようございます。あれですか、いわゆるドン引きですか。わきのしたチラリフェチはダメですか。そうですか。

まぁそんなことはともかく表題の「春の先」といえば梅雨を挟んで夏なわけですよ。夏と云えば日本の水着に浴衣に花火にスイカですが、それよりもなによりも僕にとって夏を感じさせてくれるものといえば「怪談」なんですよね。


毎年夏が近づいてくると2ちゃんねるオカルト板なんかも俄然盛り上がってくるんですが、現在も結構盛り上がってきているようです。四月末に『最近妙な夢を見るんだが…』というスレッドが立ち、そこで公開された写真(というか画像ファイルですな)が、心霊写真だなんだでえらい盛り上がったようです。

ただ何かが写りこんでいたり、「そう見える」という程度のものなら、いくらでも加工して作ることもできるわけなんですが、今回の写真はそういうものではなく、どうやら見た人達がなにかを感じて、場合によっては体調不良になったりしたとかしないとか、そんな話まで飛び交っています。

現在7スレッド目まで進行していて、内容的には「釣り(嘘の情報でスレッドへの参加者や読者を騙す行為)だった」という方向で固まりつつあるようですが、それでもログを読んでいるだけでも随分楽しませてもらったなぁという感じです(笑)。

ちなみに残念ながら僕はリアルタイムで参加できなかったので、写真は1枚だけしか見ることが出来なかったんですが、「その写真を見た後で、部屋になにかの気配を感じた」だの「身体の部分的に鳥肌が立った」「寒気が止まらない」なんていう報告が次々上がっていたりしたのを読んだ後だったので、一枚だけでも実にこう、ゾゾゾ感を満喫できましたね。先入観って怖いですわ(笑)。


しかしながら僕は心霊写真ってあんまり信じていないんですよね。霊という存在や、霊現象やら霊の目撃なんていううものには基本的にはビリーバーの立場を取っているんですけど、写真や映像に、というのはちょっと違うと思うんですよ。

というのも我々人間が普段目にしているモノや風景というのも、自分の脳に蓄積された情報を再構成して認識しているわけですから、「その時その場所でいるはずのないなにかを見た」というのは、その人にとっては「そう見えた」という事実に他ならないわけですよ。それをよく見たら枯れススキだったとしても「その時その場所」の瞬間は、その人が「幽霊だ」と感じたならば、否定することはできないわけです。

それを「その時その場所」に複数人の人がいて検証した結果、Aさんだけが幽霊に見えて、BさんCさんには枯れススキにしか見えなかったという事であれば、それは一般的には「錯覚」扱いになりますし、Aさん単体でも検証してみた結果枯れススキであると再認識すれば、一瞬の見間違いであったとなるわけです。


そんな感じで、こと霊の目撃とか「知覚」というのは、そういうものだと思っているので「その瞬間」に「その人の主観」以外の形で霊を写し取れるとは思えないんですよね。だって「実体をともなわない主観による感覚のもの」なんですから。ましてや静止画の連続である動画になんて余計に写し取れるわけがない。

仮にそこに「そう見えるモノが映っている」ならば、それは「確かにそこに実体があった」という結論以外にないわけですよ。いるはずのないところに人が映っていたならば、そこには人がいるわけだし、もしくは「そう見えるなにか実体がそこにある」わけなんじゃないかっていうのが僕の見解なんですよね。繰り返し見ることが出来るってことは特に。


でも面白いもんですよね。パソコンが普及して素人でも少し練習と勉強と努力と根気があれば、静止画なんか楽勝で、そして動画映像にだってトリックを仕込めるということがわかってからというもの、心霊写真の質が変わりましたからね(笑)。

大体は人が映っているわけではない風景というか視覚の一場面を切り出したような、画角が決まっているわけでもなんでもないだらしのない写真で、それを「感じることが出来る人」が見るとなにかを感じるとか具合が悪くなるとかそういう感じになりましたからね。

今回の写真もそんな感じでしたし「そう見える」ところにペンで丸を付けて、顔のパーツらしきところに線を引いていた写真が沢山載っていた雑誌とか怪談本とかが懐かしいくらいですよ。怪談も霊現象云々よりも都市伝説の方が多くなってきましたし、こういう世界も時代と共に変わっていくんだなぁと、しみじみ思いますね(笑)。



まぁこんな風に冷静に悟ったような
書き方してますが昨日はその写真を
見ただけでトイレに行くのが
すげー怖かったですけどもね!!

(全ての電気つけっぱなしでしたけどね!)



[ 2007年05月02日-11:27 ]  



不愉快な目覚め


世間は黄金週間も終盤にさしかかっているようですね。9連休とかにしちゃった人って休暇が終わった後働くのイヤにならないんですかねえ。おはようございます。春九堂です。

さて、「おはようございます」とはいったものの、些か早すぎるおはようございますなんですよね。英語でいえばアーリーグッドモーニング?ってところです。だって今これ書いてるの4時半なんですもの。どこの農家のおじいちゃんだって感じです。暁より前に目覚めてしまいましたですよ。

といってもこれがちっとも健康的な目覚めじゃないんですよ。なにしろベッドがぶっ壊れて起きたもんですから、ええ。あーそこそこ、「このデブ自分の体重でベッド壊しやがったぜ!ぷぷーっ」とかいう顔しない。壊したのは僕じゃなくてコイツですから。

まぁ確かに耐用加重を越えているかも知れませんが、そういう意味での補強はできてるんですよ。あ、ちなみに僕のベッドはこんな感じで

これとちょっと形が違う、というか頭側のアームと棚がなくて、頭側の左右もも足側と同じ柱状態の物だと思って下さい。で、下に物を収納でいるように少し高くなっている(椅子くらいかな?)んですけど、こういう構造ですから、一番壊れやすいのは天板なんですよね。

ここは本当に危ない。気をつけないとバッキリ行く可能性大です。僕ぐらいの体重のヤツが一点集中で体重をかけるなんて論外なんですよ。でもウチのは天板の隙間に発泡スチロールをギュウギュウに詰めて、その裏から筋交い構造になるように板打ち付けてますからね。

まずこれで天板が割れたりするという愉快な事にはなりません。もちろん脚部も添え木を入れて補強してあります。いやまぁ自慢できることでもなんでもないわけなんですけどね。補強するくらいなら体重減らせ、と(笑)。


また大概のベッドは頭側・足側のパーツに左右のパーツを組み付けて「底の抜けた箱」形構造を作ると思うんですよね。それで僕のベッドの場合は左右パーツの内側が凸になっていて、その上に天板を載せる構造になっているんですよ。

が、このパーツの組み付けってのが、頭側と足側のパーツにボルトで止まっている金具に、左右のパーツの両端に着いている金具をフックさせるだけという極めて簡単な構造なんですよね。でも、これがいけなかった。思った以上に脆かったんです。

もうかれこれ5・6年前になるんですが、我が家に遊びに来たこの男と総合格闘技のビデオを見ていたんですが、僕はパソコン前の椅子に、コイツはベッドに座って見てたんです。んで、あろう事か頭側の板に思いっきり寄っかかってたんですよね。

まぁ部屋は狭くて汚いので、そこくらいしか座る場所がなかったんですが、壁により掛かってりゃいいものを、よりによってそんな体重をかけるべきじゃないようなところに、人様より多い体重を預けていたんですよ。


部屋の位置関係的にテレビ画面に向かっていると、ベッドは背後になるのでどんな格好しているかわかんないんですよ。わかってたら「そこよっかかんなよベッド壊れるだろ」とか云えたんですけどね。

そんでまぁビデオを延々みていたわけなんですが、超一杯食わせ物的なイロモノ選手が重い木製の十字架を背負ってよろよろしながら入場してきたのを見て大笑いした瞬間、背後で「バキッ」というイヤーな音がしたんです。

で、振り返ったらベッドの頭側のパーツにもたれたまま笑って反り返ったんでしょう。頭側板と左右パーツが泣き別れになり、接合させる金具が柱から抜け落ちて若干取り返しのつかないことになっていました。


(こんな感じ)


もー笑うに笑えないし泣くに泣けないですよね。コイツも気の毒になるくらい凹んでるし、まぁ頑丈なL字アングルでも買ってきて直せば使えそうではあったので、修理したらその分請求するからということで、その日は返したんですよ。今思えば完全弁償させりゃよかったんでしょうが、さすがにそこまで鬼にはなれませんでした(笑)。


で、今に至る、と。そういうわけなんですよね。え?修理っすか?ええ、しましたけどもね。なんていうか気休め程度?まぁそれでもベッドで大暴れでもしない限り、特に問題はないんですけど、たまーにタイミング悪く激しい寝返りを打ったりすると写真でいう左側のパーツが頭側の板から外れて、その結果天板を支える凸構造もなくなるもんですから、天板の上半分が傾くんですよね。

右側のパーツの凸構造はいきているもんですから、安眠をする場所であるはずのベッド上に初心者向けコースのゲレンデのような、緩やかかつねじれた傾斜ができちゃうんですよ。おまけに下半分の天板はもとのままだから、段差まで出来てしまうという恐ろしさ。ベッド上に活断層出現ですよ。これは危ない。危なすぎる。


(こんな感じに…)


まぁ下に小型の収納タンスがあって、それが天板の支えになってくれるので、完全崩壊まではいかないんですが、それでも上半身のみ高速寝返りで身体がねじれるくらいの傾斜にはなりますし、バッチリ目が覚めるくらいの衝撃はあります。

そして現在に至るわけですよ。全くもって不愉快な目覚めです。憤懣やるかたないとはまさにこのことです。安眠妨害どころの騒ぎじゃないですよ。たまたまケガがなかったものの、まかり間違っていたらどうなったことか!壊した本人を責めようにも既に5・6年前のものですから時効ですが、それでも許せません。大憤慨ですよ。わかってんのかコラ!

…とまぁ文句を云ったところでベッドがなおるわけでもなし。とりあえずGWの残りのどこかで、ベッドを修理というか強化改造手術したいと思いますが



それとは別に、まずはベッドが崩壊して
目覚める寸前まで夢の中でいちゃいちゃしていた
きょぬーのお姉さんと再会する努力をしてみます!

(怒っていた理由の7割はそっちが中断されたから)



[ 2007年05月04日-05:41 ]  



くだものだもーの


初夏ですね。果物の美味しい季節です。まぁ果物は年がら年中美味しいんですが。

この時期の旬の果物といえば、春いちご。いちごは冬だと思っている人が多いようですが、四月〜五月がハウス栽培ではないいちごの旬ですよ。冬とかに多いのはケーキとかの諸般の事情だったりするだけです。

甘みも強くなり、しっかりと熟した小ぶりのいちごが楽しめます。勿論大きくて甘い「あまおう」など冬のいちごも美味しいですが、春のいちごも是非楽しんでみて下さい。価格も随分下がってますから。


そして次に控えるのは枇杷。これはもう初夏の代名詞ですな。生毛の生えたオレンジ色の果実。皮を剥こうと爪を入れた瞬間から溢れる果汁。みずみずしく、そして甘く香り高い、最高の果物です。

種にまで歯を届かせて、溢れだした果汁をしゃぶりながら、こそげ取るよう舌の上に果肉を転がす。南国風の濃厚そうな見かけに対して日本人好みの薄い絹のような繊細な甘みと味わいがたまりませんね。


さらに嬉しいのが夏みかん。農家でなくとも近所の軒先に植えられた木に生っているものに目を奪われる季節でもあります。冬を越えて見事に色づき、初夏の陽差しに揺れる、少しオレンジがかった濃い黄色は、あばたの向こうに強烈な酸味と奥深い味わい、そしてほんのりとした甘みを与えてくれます。

そしてなによりも、夏みかんの爽やかな香りは、なぜか遠く異邦の故郷に対する郷愁のような不思議な感覚をもたらせてくれます。

他にも白桃・さくらんぼなどもこのシーズンに楽しめます。南国のイメージからか、果物といえば夏というイメージがありますが、初夏こそ我が国では果物のシーズンです。

いやさ、ここは果物ではなく「みずかし」と呼びたいところですね。皆さんも是非、初夏のみずかしを楽しんで下さい。また他にもオススメの初夏が旬のみずかしがあれば、是非教えて下さいね。



ところで本文を読んでヨダレ沸いた人は
負けなので窓を開けて
「ぎゃふん」と吠えてくださいね。

(自分もヨダレを大溢れさせながら)



[ 2007年05月08日-22:07 ]  



くだものだもーの2


というわけで、前回の記事で旬の果物について書いたわけですが、楽天をずっと眺めていて、贈答用などには使えないB品ではあるものの、味には問題ないというふれこみで格安な夏みかんと枇杷を発見したので、オーダーしてみたんです。

で、まぁまるで返事がこないので訝しんでいたわけですが、なんのことはないよく見てみりゃあその日は休業日だったわけで一安心したわけなんですが、ものはついでと、そのショップの掲示板をみていたら…凄いんですよこれが。

そのまま書いてしまうと色々問題がありそうなので、かいつまんで説明しますと『オークションで落札した柑橘類に黒カビが生えているわ、中身はスカスカだわどういうことだ。商品説明には「風スレなどがありますが味風味に変わりはない」なんて書いてあるが、とてもじゃないが商品として市場に出せないようなモノばかりを詰め込んだようにしか見えない。なのに商品写真は普通の状態だし、これでは詐欺ではないか』というようなものなんですよね。


で、たまたま1件くらいがそんな書き込みなのかと思ったら、何件もあるんですよ(笑)。もちろん書き込んだ人は全員違う人ですよ。でも他の書き込みをみれば、到着した商品に対する賛美もあるわけなんですよね。うーん、でも「たまたま」にしては数が多すぎるし、判断が難しいところです。

なにしろ生鮮食品ですから取り扱いは難しいものです。ワケアリ商品というか、いわゆる贈答用や店頭用には出荷できないレベルのB品ですから、値段なりというのはあるもんだと思います。

でも書き込みの内容から想像するに、検品して発送するところから到着までに一気に悪くなったようには思えないような内容なんですよね。なにしろ今は流通が発達していますから、全国各地3日あれば北海道から沖縄だって届きますもの。

だから、傷んでいたりするということは、明らかに発送前の店舗での保存状態が悪かったとか、そういうのが容易に想像できるって感じなんですよ。これはマズいでしょう。いくらなんでも。冷凍保存とかができない果物・生鮮食品を扱う業者としては最悪ですよ。


ですが、いろいろ調べてみたところ、どうやらこちらのショップさんは、愛媛県でローカル展開している生鮮食品取り扱いスーパーの通販事業部らしいんですよね。本拠もその実店舗ですし、生鮮食品の取り扱いあって、そんな素人でもやらないようなミスをするとは思えないんですよね。

だから掲示板の内容は、まぁなんらかのトラブルがあってのことなのかなぁとも思うわけなんですが、それでもやっぱり心配です。しかも頼んだのが夏みかんと枇杷ですからねえ。夏みかんはまだある程度保存がききますが、枇杷の取り扱いは果肉の柔らかさもあって、極めて難しいもののはず。うわー怖い。これは怖い。

しかも7日早朝に商品についての問い合わせを送って、その返答はいまだ来ず、さらに8日夜にした注文についての報告もまるでないんですよね。まだ2日目ですし、9日は休業日だったみたいですから、仕方ないっちゃ仕方ないんですが、掲示板の書き込みを見るとすげー不安になります。しかも8日夜に店長が書き込みしてるんですよねえ…。

まぁ通販で食品を買うということ、特に生鮮食品の場合はやっぱりちょっと博打的な要素もありますので、特にB品やワケアリ品を買うときはある程度覚悟をして臨まなければならないとは思っているので、ヒドイ物が送られてきたら、それはそれでネタになるからいいんですけどね(苦笑)。



でも食いしん坊の果物大好き熊を
食べ物の事で怒らせたらどんな目に遭うかは
しっかり知ってもらうつもりです。押忍。

(商品が届いたら写真付きで報告しますね(笑))



[ 2007年05月10日-12:55 ]  



くだものだもーの3


この記事は平沢進先生の『Forces』を聞きながら書いています。いわずと知れた『ベルセルク』の挿入歌ですね。ああーかっこいいよ平沢先生ー。というわけでこれまでのあらすじを『剣風伝奇ベルセルク』次回予告風に(笑)。

飢えと乾き
原初の心を呼び覚ますその欲求は
海を隔てた地から古の果実を喚ぶ

届きしは白き“箱”
“黒き猫”や“俊足の王”らによって
それは二つの夜を経ずして訪れた

“箱”より漏れたるは甘美なる香
愚者はその誘いに手を伸ばし
破滅の道への歩みを早める

放たれた果実は全てを魅了し
愚者はその甘美なる身に歯をたてる
あふれ出た血潮は喉を伝い
愚者の臓物を濡らす

愚者は乾きを癒し 飢えを忘れ
――そして人であることをも忘れた


次回、食風伝奇クマセルク

『 果 実 』


というわけで、届きましたですよ。9日に頼んで10日発送の11日着。愛媛から埼玉ということを考えると、どえらい早さですよね。


そんなわけで届いたところでパチリ。


もうこの状態ですげーいい匂いがしてます。夏みかんの香気の強さはやっぱり柑橘類の中でもピカイチですな。まついさんのタクシーでお客さんも気づくわけです。「くるまのいろはそらのいろ」って皆さんは知ってますか(笑)?

で、開けてみるとこんな具合でした。ちなみに下2段が夏みかん5キロ×2で、上が枇杷8〜11個入り1パック×6です。

確かに少し傷が入ってるのやら不格好なのもありますけど、瑞々しさは満点。香りも勿論いいですし、状態もかなりグッドです。贈答品や店頭出荷にするには他にももっと状態のいいのがあるんでしょうけど、B品だというには首を傾げるくらいの良品ですよね。


こんな感じです。


で、枇杷も開けてみたんですけどね。こちらはもう「どこがB品なの?」というくらいの出来の良さ。傷なんかどこにも見あたらないですよ。運送中に押し傷になったりしないように、新聞紙と緩衝材もちゃんと入ってましたし、まるで問題ないです。スーパーの店頭売りと変わらないんじゃないかなーと思うくらいですよ。


6パック頼んだんで、こんな感じで3列2段でした。


拡大してみました。


多分これがB品の理由は熟れ具合がまばらなところと、形が少々不格好なところなんだと思います。枇杷って結構高級青果というイメージがありますし、実際化粧箱入りの贈答用なんかは結構高価なもんですからね。

でもそういうのに使うのは形・サイズが同じであるような成形果実なんですよね。あれって僕はあんまり好きではないので、こういう不格好でも“実”のあるものの方が、かえって嬉しいくらいです。


そんなわけで非常に状態の良いモノが迅速に到着しました。全て検品してみましたが、品質的に悪いというモノは一個もナシです。梱包の方法も丁寧でしたしね。

さて問題の味の方ですが、夏みかんは甘みも十分酸味も心地よく、ひたすら爽やかです。女子が喜びそうな味だなあと思いましたね(笑)。果汁もたっぷりで、皮を剥いてから房に小分けにしようとするだけで、薄皮から果汁が漏れてくるほど。夢中になって食べてしまいました。

枇杷の方もよく熟しているものから選んで食べたんですが、やわらかな甘みと爽やかで繊細な香りがたまりません。果汁もたっぷり。みずみずしいことこの上ありません。まさに「みずかし」と呼ぶに相応しい味わい。なによりも品質の悪い枇杷ってのは、皮の実離れが良くないんですが、今回のものは全くそんなことがなく、夕食時にあっという間に2パック20個を食べきってしまいました。

夏みかんも酸っぱい柑橘類が得手ではない母上がぺろりと一つたいらげるほどだったので、酸味も穏やかですし、甘みも人の手を感じるほど強くはなかったという感じだったのでしょう。

2歳半の姪も両方とも大喜びで食べていましたし、95歳になる祖母もしっかり食べていました。つまり老若男女、そしてクマも納得の味だったというわけですね(笑)。いやはや、不安がつきまとう買い物だったんですが、実に当たりだったという感じです。同じモノが届くのであれば、是非オススメしたいですね。さーて枇杷酒と夏みかん酒仕込もうっと。


ちなみになんで記事の冒頭が今更ベルセルクなのかというと、枇杷を食べているときに「枇杷って形といいサイズといい、モロにベヘリットだよなー」と思ったからです(笑)。見立てたモノがあんまりにもあんまりなんで、若干食欲が失せてしまった感のある方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はもりもり喰ってます(笑)。

一応商品リンクで今回買ったモノを御紹介。
購入した店舗は『フレッシュコーノ楽天市場店』です。
 




あ、余談ですが今回もヨダレわいた人も
負けなので、窓を開けて大いに「ぎゃふふん」
って叫べばいいと思います(笑)。

(いや、今回は大当たりひいたみたいですよー)

友人と雑談中にメッセンジャーのペンツールでラクガキした
『食風伝奇クマセルク』主人公のガッツリです。
眼帯してるから読み切り版ですな(笑)。
手に持った巨大包丁は“ドリアンころし”ってことで(笑)。




[ 2007年05月12日-04:39 ]  



とんでみろ!


「飛んでみろよー!」
「怖いんだろー!」

そんな挑発を受けながら、ぼくは石垣の上から下を覗き込んで息を呑むと、ちょっとした眩暈を覚えた。

――高い。

下から見上げたらどうということはないと思っていたのだけれど、上から見下ろしたら予想以上に高く感じたのだ。

――こんなところから飛び降りて転んだら。頭を打ったりしたら。

子供にもわかる危険性。失敗したときのことを考えてぞっとした。でも、それでも飛ばなくちゃいけない。いつまでも泣いているだけじゃ、この先「このまち」でやっていけないからだ。

引っ越してくる前の幼稚園では、ずっと泣き虫だった。引っ越してきた後も知らない子ばっかりで、なかなか友達が出来なかった。拳法の道場に通って体は丈夫になってきたけれど、心までそう簡単に強くはならなかった。

ようやくうち解け始めた団地の子達と遊びに来た公園。彼らの「危ない遊び」に対応出来るかどうかで「ぼく」の今後は決まるようだった。ブランコ立ちこぎからの飛び降り、鉄棒からの回転飛び、団地の階段五段からの飛び降り、公園の築山から自転車で駆け下り…。そして噴水の石垣からの飛び降りがとどめだった。

口の中がカラカラに乾き、足がすくむ。でも、これさえ一つ年上の子でも躊躇するこれをできれば…唇を噛みしめてから息を吐き、眩暈をねじ伏せて着地地点をよく見据えると、僕は一気に石垣から飛び降りた――。

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というわけで、突然ですが所用で6歳から18歳までを過ごした街にでかけたので、ついでに昔よく遊んでいた場所を回ったりしてきました。とはいうものの、ロマンチックな思い出巡りというわけでもなく、車の中で友人と「そういえば、俺子どもの頃は結構身軽で、木にひょいひょい登ったり、2mくらいの石垣から飛び降りて遊んだりしてたんだよー」という話をしたら、どうも今の僕の巨体からは想像できないようで、「うっそでー」とまるで信じて貰えなかったので、そのまま強制連行したというのが裏事情だったりするんですけどね(笑)。

最寄りの駐車場に車を止めて、あんまり気乗りしなさそうな友人を急き立てながら公園に向かい、石垣のある噴水についたわけですが、今見ると大して高くないんですよね。なんかちょっと拍子抜けしました。


こんな感じです。ちなみに身長173cm。

まぁ当時から考えれば、僕の身長がそこそこ伸びたせいもあるわけなんでしょうけどもね。初めて飛び降りたのは小学校2年生ぐらいのときだったので、身長なんか150cmもないわけですからね。さすがに何cmだったかは覚えていませんが、ほんとやせっぽちのちびっ子だったんですよね。


こんな感じです。当時8歳?

ね?細いでしょ?ちっこいでしょ?DB歴長いですが、生まれたときからDBだったわけじゃあないのです。こんなほそっこい時代もあったわけなんですよ。だから今細くて悩んでる若い皆さんも、育とうと思えばここまで育てるので安心して太って下さいね(自分でも何云ってんだかよくわかってない表情で)


で、友人も「へーこりゃ子どもにとっちゃ高いねー」と納得してくれたんで、「そうだろうそうだろう」と鼻息も荒く妙に鼻高々だったのですが「でも過去の栄光っていうか、特に栄光でもないし、まぁ今やったら体重で衝撃に耐えられなくって足の二・三本いっちゃうだろうねえ」なんて失礼極まりないことを云いやがったので、ついカっとなって、とりあえず飛んでみました。


カメラが捕らえた決定的瞬間。この後周囲に地震が。


で、やっぱり足が痛いことに。


なーんてことをホントにやっちゃったら、ホントに足の二・三本ポッキリ持ってかれて救急車で運ばれたなんていうオチになりかねなかったんですけど、さすがにもういい歳ですから、飛び降りはしませんでした(笑)。なので、さっきの写真は「飛び降りた」んではなく、「飛び上がった」瞬間を撮影したもんなんですよね(笑)。

ですが、ケータイのカメラで撮影してもらってたもんですから、そうそうタイミング合わせられないじゃないですか。シャッターボタンを押した直後のオートフォーカスが聞き始めるタイミングでジャンプしてって感じで何度もトライしてようやく撮れたんですよ。

まぁそんなこんなで「おーいいの撮れたじゃん!」とか喜んだりしてたわけなんですが、どうなんでしょうね。日曜の昼下がりに家族連れで賑わう公園、そしてベンチが多数設置された噴水広場で、アロハシャツの巨体熊が、何度も飛び跳ねては「いいの撮れた?!どうよ?!」とかやってる姿って。




なんか足の2・3本ポッキリ
持っていかれるよりアレな気がするのは
僕だけでしょうか?

(そして携帯のメモリーには様々な姿で飛んでる熊の写真が…)



[ 2007年05月14日-16:39 ]  



ビリーズ・モンスターハント #1


俺の名前はモッティ。通称ビリーだ。名前のどこにもビリーのBさえ入っていないが、とにかく通称ビリーなんだ。つい最近までブートキャンプというワークアウトプログラムを行っていたような気がする。外見的に黒人の中年だからという理由で通称ビリーを名乗っているような気がしないでもない。

まぁそんなことはともかく今日から俺もモンスターハンターの一人になったわけだ。待っていろよモンスターども。このビリー様がお前らを狩ってやるからな。目指すはドラゴンバスター(竜狩人)だ!


おっと、俺の心強い仲間達を紹介しておかなくちゃいけないな。まずは俺をワークアウトプログラムからモンスターハントの世界に誘ってくれた、我が猟団のリーダー・ナグ。細身長身の剣士だが、弓の名手でもある。この世界の経験も長く、知識も豊富で極めて優秀な男だ。

そしてもう一人のメンバーがミズ。ツインテールにミニスカという挑発的なロリータスタイルの女剣士だ。女だてらに片手剣を振り回している。さほど経験はないようだが、はしっこい動きで敵を攪乱するスピードアタッカーだ。ちなみにプレイヤーは男だが、まぁそれはおいておこう。そもそもプレイヤーってなんのことだ?

そしてこの俺ビリー。もう本名の方はどうでもいいだろう。得意の飛行機ブンブンスタイルのワークアウトアタックでモンスター共を蹴散らすつもりだったんだが、ナグ曰く「素手で出て行くのは即死を意味する」とのことなので、仕方なく装備を調えることにした。仕方なくだぞ。ウソじゃない。イッツトゥルーだ。


有り金を叩いて武器と防具を購入したが、どうにもしっくり来ない。こんなものをジャラジャラつけていて素早い動きが出来るんだろうか?オススメだといわれた片手剣の装備もイマイチだ。早速クエストにでたのだが、どうにも扱いずらい。

ボタン1動作でなんで飛び上がって斬りつけたりするんだ?おいおい明後日の方向を向いているじゃないか。ダッシュしたら息が切れるのか。おっとこんなボタンで受け身か。なになにアイテム使用はこれか。ふむふむなるほどわかってきたぞ。おっとコントロールとかボタンってなんのことだ?

さぁ支給品を受け取って、いざデビュー戦だ。ナグもミズも落ち着いたもんだ。頼もしい限りじゃないか。それにしても爽やかなビーチだ。西海岸のマッスルビーチを思い起こさせるな。こんなところにモンスターがいるのか。おっとおでましになったな。ザコどもめ。蹴散らしてやるぜ!HAHA!

おっと?ナグにミズ、君らはどこへいくんだ?おいおい俺はおいてけぼりか。ザコくらい片づけてついてこいってことか。ハードなウエルカムパーティーだな。だが望むところだぜ。さぁかかってこい!ってまてまて、おいおいまだこっちは武器を構えてないんだぜ。そんなところに攻撃してくるなんて紳士じゃないんじゃないか。

さぁこっちの番だ。ナイフの餌食にしてやるぜ!カマごぶぁ!なかなかやるじゃないかこのイノシシ野郎!ナイフに血を吸わせてやるぜってどこに斬りつけてるんだ俺ごぶぁ!ダメだ!回復かいふごぶぁ!なんで俺はナイフを出したりしまったりしてるんごぶぁ!回復…回復を…応急手あごぶぁーーーーッ!!!


――気がつくと俺はビーチの野営地にいた。一体なにがおこったんだ?夢か?夢オチなのか?それとも俺ともあろうものがザコのイノシシごときになぶり殺しにされたとでもいうのか?ハハッ…まさか…いや、これが現実か。モンスターハントの世界も甘くないって事だな…。

よし、身体はなんとか大丈夫なようだ。なにがどうなって無事なのかはわからんが、とにかく無事のようだ。ナグ、ミズ、待っていろよ。今駆けつけるぜ!…って、なんだあの巨大なイノシシは。2人が囲んで戦っているようだが…ははぁ、あいつが今回のクエストのターゲットってわけか。

よおし、俺も加勢するぜ!今夜は巨大鍋でポークビーンズパーティーだ!HAHごぶぁーーーーーーーッ!!……な、なんだ?何が起こったんだ?ビーチにジャンキードライバーのトラックでも突っ込んできたのか?…いや、違う。あの巨大イノシシが突進してきやがったんだ。やばい。目がかすむ。ナグ…ミズ…助けてくれ…応急処置を、応急しょごぶあーーーッ!!


――気がつくと俺達は酒場に戻っていた。クエストはどうやら失敗してしまったらしい。俺が二度までも倒され、ミズもどうやらあの巨大イノシシに吹っ飛ばされたようだ。リーダーのナグは「まぁこんなもんだよ」と苦笑している。情けない話だがデビュー戦は大惨敗のようだ。

それにしてもこの剣がよくない。ワークアウトで鍛え上げた身体を持つ俺だが、自分の身体をコントロールできないようではどうしようもないじゃないか。慣れとかそういう問題じゃあないのだ。俺は武器屋で剣を売り払うと武器を物色しはじめた。とにかく近接戦闘は好みじゃあない。

それにビッグアタッカーはリーダーのナグが、スピードアタッカーはミズがやってくれている。俺に必要なことは、モンスターにやられずにとにかく2人を援護することだ。主戦力として戦うのはもっと操作になれてからでないとひたすら足を引っ張ってしまう。ん?操作ってなんだ?

そのとき俺の目に飛び込んできたのはごついボウガンだった。ヘヴィクロスボウと呼ばれるタイプの飛び道具だ。そのあまりの弦の強さに手で引くことはできないほどの弓。滑車で巻き上げて単発でも威力を発揮する長距離用の武器だ。

…アーミーのボーイズ達が使っていたM16みたいなもんか…。手に取るとずしりとした重量に確かな殺傷能力を感じる。これだ。これなら俺は俺らしく戦うことができる。それに持ち歩いているだけでウエイトトレーニングになりそうなところも気に入った。

6連発という弾倉の少なさが多少気になるが、なあに一発必中のスナイプで急所に鉛を叩き込んでやればいいんだ。リロードだって慣れればどうってことはあるまい。リーダーに今後はガンナーで行くと報告したところ、少々複雑な表情をしていたのが気になったが、今のパーティーにはガンナーがいないのも事実。反対はされなかった。


さぁ、これであのイノシシ野郎をしとめてやろう。

――リベンジマッチだ。鉛を叩き込んでやるぜ!!


<続く>


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そんなわけで唐突に「やってみない?」と誘われて『モンスターハンターフロンティアオンライン』のクローズドβテストに参加してみました。5/10〜21まで開催されていたこのβテストなんですが、参加クーポンを手に入れたのが18日。都合三日間しかプレイする機会はありませんでしたが、非常に楽しかったんですよこれが。

それにしても、それまでまったくMHの世界に興味がなかったんですよね、僕。一応ゲームレビューライターをやっているにも関わらずそりゃあねえだろって感じもありますが、「流行ってるんだなあ」程度の認識しかなかったんですよね(笑)。

そりゃ一応一通りのRPGはこなしてきているつもりですし、ファンタジーというかソード&ソーサリー(剣と魔法)の世界というもの自体には、テーブルトークRPGから入っていますんで、下知識はそれなりにあるっちゃあったんですが、かれこれ数年続いているシリーズですから、古参の方になるとそりゃあもう物凄い腕前と知識なわけなんですよ。解析サイトとかすごいですからね。


さて、このMHシリーズ、どんなゲームなのか僕の勝手な解釈で説明すると、さまざまなエリアに棲息する色々な種類のモンスターに対して、ギルドから指定された狩猟や捕獲といったクエストを受注し、それを達成していくことでモンスターハンターとしての名をあげていく…という感じのようです。

さて、そんなわけで長い前置きの間に所定の手続きを済ませてログイン。キャラクターを作ることになったんですが、なかなか豊富なパーツ類でこれもまた面白い。どんなキャラクターにするか考えながらふと目についたのが『ビリーズ・ブートキャンプ』の広告だったもんですから、彼っぽいキャラクターを作ってみました。つまりシャープでマッチョナブルな体つきをした中年の黒人男性です(笑)。

オンラインでメッセンジャーを介してチャットしながら進めていたんですが、とりあえず『やぁ!ビリーだ!一緒にワークアウトしよう!飛行機ブンブン!!』と挨拶して、装備やらなんやらについてレクチャーを受けます。

MHには様々な武器があって、その武器ごとに特性どころか操作方法まで異なるわけなんですが、レクチャーしてくれた友人曰く「最初は片手剣がいいっすよ」と云われて試しに購入し、最初の簡単なクエストにでかけてみたんですが、なにがどうなってるのかわからないうちに、爽やかな海岸でザコっぽいモンスター達に囲まれてボコボコにされ終了。手痛いデビュー戦となってしまいました。

4人まで同時にパーティーを組んでクエストにいけるんですが、パーティーメンバーが合計3回死んでしまうとクエスト失敗になってしまうんですよね。もちろん僕が最も多く死にましたとも。『ワークアウトだ!』とかいってる場合じゃなかったですよ。わたわたしながら武器を出したりしまったりするという謎の行動をしている間にタコ殴りで終了ですからね。お前ホントに軍隊でレクチャーしてたのかビリーって感じでした。いやまぁ僕がヘタなだけなんですけど。


街に戻って反省会をしていたわけなんですが、パーティーのメンバーは僕を含めて3人で、そこそこ長くやっている既に上手い友人Aが大剣と弓を組み合わせて使いこなしと、3日目くらいでそこそこできる友人Bが片手剣、そして全くの素人の僕という組み合わせだったんですよね。

で、どうにも片手剣の操作系に慣れないというかボタンワンアクションで色々ハデに動き回ってしまう操作感覚にどうしてもなじめなかったので武器を変更して次のクエストに進むことにしたんです。そしてその中で直感的に選んでしまったのがヘビークロスボウだったんですよね。

他のファンタジーの世界でも実際でもヘビークロスボウというものは弦を引くのに滑車を使わなければならないほど強力で命中精度は高いものの連射ができないことから扱いが難しいとされる武器です。それでもその一撃必殺の威力は凄まじく、鉄製の鎧も貫通する程だったというのですからたまりません。

そんな下知識もあって「まぁ下手くそなうちはとにかく死なない事でパーティーに迷惑をかけないことが大事だろうし、遠くからちまちまと敵の体力を削るよ」という考えでクロスボウをチョイスし、その中でも攻撃力が高い重装備のヘビークロスボウを選んだわけなんですが、これがホントに大間違いだったんです(笑)。以下次回!

AMAZONだと送料無料ですね。



[ 2007年05月23日-06:46 ]  



ビリーズ・モンスターハント #2


この記事は『モンスターハンターフロンティアオンライン』のクローズβテストのプレイリポートです。前回はコチラ。

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俺の名前はモッティ。いや、名前などどうでもいい。ビリー。そう呼んでくれ。仲間達はみな俺のことをそう呼ぶ。ワークアウトトレーナーの世界から誘われるままにモンスターハントの世界に飛び込んだ俺。そんな俺を待ちかまえていたのは過酷な生活だった。

「飛行機ブンブン!!」「モアワンセット!」なんていってりゃレディスもガイズもシェイプアップして喜んでくれる世界じゃあない。ザコのイノシシに嬲り殺され、巨大イノシシに轢かれ、仲間達からは苦笑され。あの時の俺はどん底だった。ショッピングに行こうとしてウォレットをフォーゲットしてくるピーキーなミセスみたいなもんだ。そりゃあサンシャインもラフィングするってことだ。


そんなどん底だった俺を救ってくれる女神があらわれた。いやチームメイトのロリータ少女(中身は男)のミズの存在じゃあない。確かに彼女(中身は男)は俺たちの…多少古くさい云い方だが、マドンナではある。ツタを登ってオーバーハングを越えるときなど、あえて彼女の下から登るほどさ。もちろん彼女が落ちてきたときに支える為に、だ。

話が横道にそれちまったようだ。そんなことではなく、俺の救いの女神。それは俺の手の中にある。このずっしりとした重量感は、喩えるならば初めてバーベルシュラッグをしようとしたときにも似ている。確実な殺傷能力を持つ凶暴な女神。ヘヴィクロスボウ・アルバレストが俺の女神だ。

俺はアーミーのボーイズがそうしていたように『彼女』に名前をつけることにした。ナンシー。それが彼女の名前だ。磨き上げ、有り金を叩いて強化した彼女。遠距離からのスナイピングも出来るようにスコープも取り付けてある。さらには防御するためのシールドもだ。

弾薬は通常弾頭で6発装填できる。リロードに時間がかかる上に取り回しも難しいなんてことをリーダーのナグは云っていたが、なあに慣れの問題だろう。この重量感。俺とナンシーの相性は抜群に違いない。戦場に出る…もとい狩り場に出るのが楽しみだ。

ナグとミズが揃って酒場にやってきた。「こないだはすまなかったな。だが今度はあんなポカはやらないさ。距離をとって援護する。安心して斬り込んでくれ」俺は自信に満ちた表情でそう云うと、ナンシーを構えて見せた。OK、仕事の時間だ。今度のターゲットもあの巨大イノシシだという。今度はあんな無様は晒さない。鉛を撃ち込んでやるぜ!!


――その日のビーチは雨だった。視界はあまりよくない。ナンシーとの初めての狩り、誰かに勧められたわけではない武器を持っての初陣。そう、今度こそが俺のデビュー戦なんだ。支給品をチェックしてターゲットを探す。背中にくくりつけたナンシーの重量感が頼もしい。今ならどんな敵でも叩きのめせそうだ。

雨で鈍った視界の先にイノシシの姿が見えた。どうやらこちらに気づいたらしい。だが距離は十分にある。ザコめ…2度目はないと思いな!!俺はナンシーを背中からおろして構え重ッ?!?!?なんだこの重さは!たっぷり「よっ…こら…どっ…こい…しょ!」と読み上げるくらいに構えるまで時間がかかる!!

それでもなんとか構えた俺はイノシシを探す…いた。食らえ!鉛をくらいやがれ!!一発!!2発!!3ぱ…あたらねえええ!!!なんだこれ!自動照準とかないのか!!俺が放った弾丸は歪んだ曲線を描きながら遙か彼方へと飛んでいってしまった。

くそ!真っ直ぐ突っ込んでくるイノシシにすら当てることができねえのか!!装填済みは残り3発。イノシシは猛烈な勢いで突っ込んできやがる!!落ち着くんだビリー!引きつけて照準を合わせろ!トリガーに殺意を託せ!!NOW(今だ)!!!

当たった!!確かな手応え。火花と血飛沫を撒き散らしてイノシシが仰け反る。仕留めたか?!いや、まだだ!!続けざまに残弾の2発を撃ち込む。一発は当たったがもう一発は外れたようだ。俺はFワードを連呼しながら次の弾を装填すおっっそーーーーーーーー!!なにちんたらやってんだ!!速く装填するんだ!!ハリー!ハリー!!ハリー!!!


――次の瞬間、俺の視界に映ったのは曇天だった。次に砂浜。そして波打ち際に打ち寄せる海水。それらがグルグルと連続して俺の視界にはいる。体中が痛んで起きあがるのが辛い。なにが起こったんだ。

大丈夫かと心配そうに尋ねる声の方向にまだ泳いでいる目を向けて起きあがるとミズがいた。どうやら俺は弾をこめている間に突撃を喰らって吹っ飛ばされたようだ。イノシシ野郎へのとどめは彼女が刺してくれたらしい。

「なんとか大丈夫だ」そう応えて起きあがると、支給品の応急薬を飲み干す。これで身体の方は持ち直したが、精神的ダメージは回復しきったわけではなかった。確かにナグは「ヘビークロスボウは取り回しも難しいしリロードに時間がかかる」と云っていたが、まさかこれほどとは。

これは戦い方を少し考えなくてはいけないかも知れない…。そんなことを考えながら、俺はミズの後を追い掛け始めた。だがナンシーが重くて走ることが出来ない。のろのろ歩くのが精一杯だ。仕方なく俺はナンシーを再び背中に戻すと、ミズの後をダッシュで追い掛けた。くそ、構えたまま移動するのもままならないってわけか、とんだじゃじゃ馬に惚れ込んじまったもんだぜ。


しばらく海岸を進むと巨大な足音が聞こえた。みればナグがこちらに手招きしている。どうやらターゲットを見つけたらしい。巨大イノシシ、正式な名前はドスファンゴというらしい。俺らの間では「乙事主」なんて呼び名をつけている。ギルドの引き取り金額は3000zと高額だ。あいつを倒せてこそ、初めてモンスターハンターを名乗れるということらしい。

ナグがモンスターの居場所を知らせるボールを投げつけ、戦闘が始まった。ミズも加わり2人のアタッカーがポーク野郎を追い詰める!!俺もナンシーを背中から外すと構えた。今度こそ、今度こそだ。リロードに時間がかかるのもわかった、移動も遅くなる。ならば…俺はナンシーを構えたまま、その場で二・三度前転を繰り返した。

よし、いける。突っ込んできたらこれで回避。回り込んであのデカケツに鉛をくれてやるぜ!!意を決した俺はナンシーを背負いなおすと狙撃位置を探すべく走りだした。ポーク野郎との距離、彼我20mくらいだろうか。改めてそのデカさに驚く。しかしそのデカさに負けず斬り込んでいく2人の仲間達をサポートしなければならない。

俺はナンシーを構えると慎重に狙いを定め、トリガーを連続で引き絞った。1・2・3・4・5・6…全弾命中したらしい。だが効いた様子は見えない。相当なタフネスぶりだ。急いで弾倉に弾を放り込む。くそ、何発でも撃ち込んでやるぜ!!

リロードしながら、不意に視線を感じた俺は顔を上げた。するとポーク野郎の血走った眼と俺の視線が交差したような気がした。本能が告げる――ヤバイ!予想通りにポーク野郎は俺目掛けて突進を仕掛けてきた。一方で俺はまだリロードが終わっていない。ヤバイ!ヤバイヤバイヤバイ!!

ひたすらに回避ボタンを連打する俺。ん、ボタンってなんだ!?もうダメかと思った刹那、俺は砂浜に思い切り転がり込んでヤツの突進をかわした。リロードも終わっている。顔を上げて身体を起こすと、そこにはヤツの巨ケツが目の前にあった。

――喰らいやがれ!!次弾が発射されるのももどかしく、俺は立て続けに銃爪を掻きむしる。至近距離からの射撃。さっきより派手な火花と血飛沫をあげてポーク野郎が叫ぶ。効いてる、効いてるぞ!!恐怖と興奮でアドレナリンがドバドバと音をたてて俺の脳内にあふれ出る。


だが、恍惚の時間は長く続かなかった。引き金を引き続けた終わりに聞こえたのは、そろそろ耳に慣れたナンシーの嬌声ではなく、ガチンというような乾いた音。俺はいぶかしげにナンシーを覗き込む。…弾切れ…全身の血の気が引く。至近距離にはポーク野郎がこちらへと向き直ろうとしていた。

俺は大慌てでリロードしようとする。だが遅い。しかも最初に選ぶべき行動はリロードではなく回避だったのだ。今や目の前にポーク野郎の顔があった。顔があるということは、ヤツの巨大な牙もすぐそこにあるということだ。だが俺の脳から身体に最初に出された命令は「リロード」。俺はそんなものを眼前にしながら、ただ必死になって弾倉に弾を込め続けていた。

次の瞬間、俺は地球上に等しくあるという万有引力から解き放たれた。空が近づき、それから地面が近づき、俺は全身に喰らった衝撃を認識した直後に血反吐を吐いた。


それから先の事はよく覚えていない。メンバーから聞いたところ、俺はパニックの中で何度も銃弾を撃ったりナンシーを出したりしまったり転がったりクスリを飲もうとして肉を食べたり肉を地面においたりしている間に巨大イノシシの餌食になり、転がされ跳ね飛ばされて、姿を消したという。

クエスト自体は成功だった。次に目を覚ましたのは最初の野営地で、狩り場に戻るとナグとミズがポーク野郎が倒されて解体されているところだったからだ。結局俺はなんの役にも立たなかった。肩を落として酒場に戻ると、ナグとミズが「ドンマイ、結構やれてたよ」と揃って苦笑しながら慰めてくれた。

その言葉が俺には吹雪の日のシチューのようにあたたかく、俺は視界が滲むのをナンシーの硝煙のせいにして一言呟いた「…飛行機ブンブン…モアワンセットだ…」


<続く>


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そんなわけで第2回をお届けしました。いやヘヴィクロスボウはとにかく扱いがめんどくさいです。ちなみにモンスターハンターの世界におけるクロスボウというのは、矢じゃないんですよね。もろにガンです。扱いも「弾」ですしね。弓はちゃんと矢なんですけどね、なんかこの辺り差別化したかったのかな、と思います。

プレステのコントローラーをUSBで繋いでプレイしていたんですが、まだキーコンフィグ(ボタンの行動割り当て)をしていたなかった上にドライバもいれてなかったもんですから、操作体系がめっちゃくちゃだったんですよね。メンバーに教えてもらった操作方法とも微妙に違うし、なにしろ射撃ボタンがSTARTボタンという理不尽さ。

いやキーコンフィグしない僕が悪いんですけど、それにしたって混乱しまくりでした。両手がふさがっている武器なのでしまってからでないとアイテムも使えない。ヘヴィクロスボウは基本的には背中に背負っているんですが「構える」ボタンで、背中から外して組み立てて、ようやく構えるわけですよ。

そして、出すのにも時間がかかりますがしまうのにも時間がかかる。時間かかり放題です。その間にザコにはねられボスに突き飛ばされ転がされ、あっという間の秒殺でした。そして攻撃力が弱い!銃っぽくなっているのにちっとも銃じゃありません。こんなデカいナリして重いのに攻撃力はひたすら弱いんです。

弾丸も通常弾のLV1というザコを倒すのにも何発もかかる悲しい銃弾こそ使い放題ですが、その上は調合したり購入しなければなりません。しかも結構お高い。どうやらナンシーは金食い虫だということに気づいたのは、キーコンフィグも設定して、操作に慣れ始めた頃でした(笑)。以下次回!
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[ 2007年05月25日-02:26 ]