じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2005年09月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

 感想など、メール掲示板の方にいただけると、非常に嬉しいです。メールは送信する前に、こちらを御一読下さいませ。
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2005年09月のバックナンバー

ネーミングの効用。(2005年09月04日-08:33)
プロ並みの灰かぶりっぷり。(2005年09月06日-04:37)
告知とお詫び。(2005年09月09日-17:11)
まったくもってダーツ漬け。(2005年09月12日-16:05)
兄貴物語。(2005年09月14日-00:26)
小さな古代エジプトロマン。(2005年09月15日-07:11)
レゲトン紅鯨団。(2005年09月16日-18:47)
ガーラジオって書くと怪獣みたいだよね。(2005年09月18日-21:59)
チョップ!チョップ!チョップ!(2005年09月19日-14:43)
勝手にダーツバトンオリジナルアレンジ。(2005年09月21日-21:37)
闘い終わって日が暮れて…。(2005年09月25日-09:36)
アメリカンな出来事。(2005年09月26日-15:00)
予測変換。(2005年09月29日-10:30)


ネーミングの効用。


くしゅくしゅ。

突然ですが皆さん、ちょいとこれを見て下さい。なんのことはない、女性用のブーツ、いわゆるレ、レディースな?ファッション?アイテム??なんですが、注目すべきは微妙に僕の好みのタイプなモデルさんでもなんでもなく、この商品名なんです。

その名も「くしゅくしゅブーツ」。なんていうんでしょうな、これ。シワ加工?って?いうのですか?どうなんですか?まぁとにもかくにも、そういう商品らしい。

さてさて気になるのは、普通に表現するならばこの商品のヒダというかシワというか、それってえのは表現的には「くしゃくしゃ」ではないのかなということなんです。紙にせよ、布にせよ、そういうものを乱雑に折りたたむというかなんというか、まぁ揉んだりまとめたりする様を表現する時には「くしゃくしゃ」だと思うんですよ。


間違っていたらイヤなので辞書をひいてみたりもしたわけですが、結果はこんな感じになりました。擬音・擬態表現だと思っていたら副詞・形容動詞なんですね。そいつぁ知らなかった。かしこさが2くらい上がった気分です。

まぁなんにせよ辞書によれば「しわだらけなさま」を表すとのことですので、やはりこの商品を既存の日本語表現で表すならば「くしゅくしゅ」ではなく、「くしゃくしゃ」が正解になるわけです。

しかしながら「くしゃくしゃブーツ」では、ただの手入れの行き届いていないブーツのようなイメージを受けてしまいます。そもそも「くしゃくしゃ」という表現はあまりポジティブではないというか。いい意味では使われなさそうな表現ですので、それじゃあなんか売れそうにもないな、と思ってしまいます。新品なのに「くしゃくしゃ」ってどういうことだコラって感じですな。

勿論この商品のシワっぷりは、そういう仕様でありまたデザインであるわけですから、くしゃくしゃなのが当たり前であるわけですよ。しかしネガティブイメージの強い「くしゃくしゃ」を敢えて避け、「くしゅくしゅ」という新しい造語的表現を使ったことで、形状や仕様を表現しつつも、ネガティブなイメージを払拭したネーミングとして完成しているわけです。

いや制作者というか名付け親の方がそこまで考えたかどうかは定かではありませんが、少なくとも僕はそう感じたわけですよ。なんつーか「ああ、センスいいな」と、すんなり思ってしまったんですね。

で、ちょっと調べてみたところ、この「くしゅくしゅブーツ」なるものは、固有の商品名ではなく、ファッション誌がこうしたタイプのブーツをして名付けた、いわば商品名ではなくジャンルの通称的なものだということらしいんですよ。なるほど編集関係の方が考えたのならば、納得がいく秀逸なネーミングです。


というのも、この商品を購入する年齢層は若く、またファッションアイテムとしての活用のイメージは「可愛さ」に集約されるようなのです(春九堂の周りの女性の意見に基づく独自の見解です)

と、すると通称にしても、可愛く柔らかなイメージ、かつ高級なイメージや敷居の高いイメージを与えてはいけないという事になるわけでして、そこで形状や仕様を表す擬態語表現「くしゅくしゅ」という言葉を直接ネーミングに用いて「単純さ」と「具体的さ」を前面に押し出すことで、わかりやすさを提示し、さらに「くしゃくしゃ」という元来の言葉に変化を加えてヒトヒネリしてあるわけですな。これはなかなかに面白いやり方だと思います。

例えばコレを英語にして「ランプルド(rumpled)ブーツ」なんてネーミングにしたとしても、正直「可愛さ」は感じられません。擬態語という単純かつストレートなものを提示して、いわば言葉の意味よりもイメージ先行で広い年齢層もしくは若年層に対してのアピールするというわけですね。

例えば、非常に粘度の高い餅であれば「もちもち餅」とか、適度な弾力のある布団ならば「ふかふか布団」、炭酸系清涼飲料水ならば「しゃわしゃわジュース」、筋肉質な男性ならば「ムキムキマン」とかそういうのと同じ系統なわけです。


しかし、さらに「くしゃくしゃ」という元来の擬態語の語尾を変更することでのヒトヒネリがこの通称の場合には効いていて、「くしゅくしゅ」つまり「しゃ」から「しゅ」への変更があるわけです。

これは舌っ足らずな幼児言葉、つまり「す」を発音できず「しゅ」になってしまうようなイメージと重なる感じがします。「〜でしゅ」とか「〜でちゅ」とか、そういうアレですね。まぁそれだけのイメージで考えてしまうと、本来のネーミングは「くすくすブーツ」となってしまい、何笑ってんだコラ!という感じになってしまうので、あくまでもイメージ的な重ね併せですけれどもね。

つまり、擬態語を使うことでイメージを先行させる単純化を施し、さらに幼児語的なモノに語尾を変化させることで、さらなる単純化と可愛さをアピールするという仕様になっているわけです。まさに秀逸なネーミングセンスではないでしょうか。


ですが、かといってこの手法が万能であるかといえばそうではないわけで、「もちゅもちゅ餅」ではなんか傷んだお汁粉の餅のようなイメージですし、「ムキュムキュマン」では新手のタツノコプロ作品のような感じがしてしまいます。「ふきゅふきゅ布団」ともなると最早僕の想像力のK点を軽く超えてしまっています。

まぁ商品(?)としてアピールする世代層・ターゲットも商品自体(?)のセールスポイントも異なるものですから、一概にはいえないというのは当たり前のことなのですが、まぁそれでも面白い手法ではあるな、と思うわけですよ。

この言葉のディフォルメとでもいうべき手法は、例えばマンガやアニメなどでキャラクターが極度の若返りで幼児化してしまうような場面における、セリフの語尾や「さしすせそ/たちつてと」を「〜しゅ/〜ちゅ」にすることで演出を加える、ステレオタイプ的なセオリーにも似た雰囲気を感じます。

そしてそう考えると、微妙に僕の中の誰かが、何故か「萌えセンサー」を発動させ、たかだかブーツの通称にも関わらず、微妙に萌え心に小さな灯火が点ってしまうのです。いや、その、僕はまるでロリ方面のケはないんですが、なんででしょう。それでも、ちょっとした萌え反応を起こしてしまうのですよ。くそっ!なんて罪なネーミングセンスなんだ!!


「いや、僕が特殊なんじゃない!きっと同じ事を考えているヤツがいるはずだ!」と、勢い余ってグーグル先生に「くしゅくしゅ萌え」でお伺いを立ててみたら結果が0件で、動揺したりもしたわけですが、ならばと落ち着いて「くしゅくしゅ」でお伺いを立ててみたところ、今度はまぁ出てくる出てくる、ここまで市民権を得ている表現だとはまるで知りませんでした。

しかもブーツだけではなく、くしゅくしゅスパッツ、くしゅくしゅブラウス、くしゅくしゅタートル、くしゅくしゅソックス、くしゅくしゅストール、果てには「くしゅくしゅパーマ」なんてのまで出てきました。いやはやこれもまた想像の限界を超えています。どんなんだよ、くしゅくしゅパーマって、アフロか?アフロなのか?!


さてさて、そんな混乱の海に巻き込まれつつも、はたと考えたのが、「ここまで市民権を得ている表現ということは、ひょっとして言葉のディフォルメでもなんでもなく、新表現として既に成立している言葉なのではないか」という疑問でした。

そこで、おそるおそる、goo辞書で検索してみたところ――


結果。



まんまとありやがりました。




うわーなんだこれ。「布や衣類などが,たるんだ様子。レッグ-ウオーマーやルーズ-ソックスを履いた様子など。」ってそのまんまじゃん!なんだよ辞書に載るくらい市民権得てる言葉なのかよ!ここまで書いてきた数千字の考察まるで無駄かよ!!うわーん!萌え損だ!!俺のささやかな萌えを返せ!返せよこせ!!!うわーーーん!!ばかあぁぁーーーーーーー!!!!あの子を返して!返してよぉーーーーー!!!(錯乱)



そんなこんなで、現在
僕の心が「くしゅくしゅ」です。

(ちなみに腹もくしゅくしゅです…たるんたるん



[ 2005年09月04日-08:33 ]  



プロ並みの灰かぶりっぷり。


なんかmixiにこの映画の告知バナーが出ておりましてね。

世界的に有名になった「ピアノマン」、そして一部の「TVのチカラ」フリークの間では絶大な人気を誇った「野球マン」ことロクさんのアレから、この映画もきっとこんな感じだろうと勝手に思ってました。


ある日、一人の男が海岸で保護された。

その男はきちんとした身なりをしてはいるが、その服はそれぞれボロボロであり、ネームタグやブランドタグなどの一切が除かれていた。

「大丈夫ですか?」

男は応えない。目の前に話しかけた人間がいるにも関わらず、視線は中空を漂い、時折海を見つめる。声をかけると反応はするので、どうやら耳が聞こえないわけではないようだった。

薬物中毒者か、精神異常者か。発見者の脳裏には、そんな二択が浮かんだが、衰弱している様子の男を見かねて病院に連絡をとり、男は入院することとなった。

「貴方の名前は?どうして海岸にいたのですか?」

英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語。病院のスタッフ総出で、彼に同じ問いかけを違う言語で行った。だが男は応えない。

「喋れないのではないか」

スタッフの一人がそう云い、彼にペンと紙を渡した。しばらく紙とペンを指で玩んでいたが、彼はゆっくりとペンを紙に走らせる。

しばらくして男はペンを机においた。スタッフが紙面を覗き込むと、そこには決して上手い絵とはいえなかったが、一足の女性モノの靴が描かれていた。

ヒールがある女性モノの靴。絵が拙いからだろうか、しっかりと立体感を持って描かれているその靴は外側からソールが透けていた。そしてソールからヒールが透けている。

「まるでガラスの靴だな」

絵を回し見ている内に誰かがそう云った。


それからも男は一切の言葉を話さない日が続いた。

健康状態は回復したようだが一切口を開かない。しかし変化はあった。誰にいわれたわけでもなく、彼は与えられた自室を隅々まで掃除をするのだ。それこそ床板には曇りすら残らず、窓枠の隅にも埃が残らないほどに。

ある日のこと、ある種の精神障害であろうとされた彼の元に、動物療法の説明があった。言葉が通じているかどうかはわからないが、身振りでどれが好きかと尋ねたところ、モルモットやどの小動物の写真の中から、彼が指差したモノはネズミと小鳥だった。

また別の日には、介護スタッフの一人と院内の庭を散歩していたとき、彼は焼却炉を見つけると異常な関心を示した。そして介護職員の静止を振り切ると焼却炉へかけより、火の消えた焼却炉の温もりを全身で感じようとするかのように抱きしめ、周囲に落ちた灰を全身に浴びた。

追いついた介護スタッフは、灰だらけになってしまった彼を立たせると、少しでも灰を落とそうと掌で男の服を払う。この騒ぎに気づいた他のスタッフも駆け寄ってくると、それを手伝った。

払うほどに舞い上がる灰に、女性スタッフの一人が苦笑しながら云った。

「まるでサンドリヨンね」

やがてある程度灰が落ちると、彼はスタッフに連れられてシャワー室へと向かった。残ったスタッフの一人一人が、先ほど呟いた女性スタッフに尋ねた。

「なぁサンドリヨンってなんだい?」
「ああ、おとぎ話のタイトルよ」
「へえ。どんな話?」
「貴方も知っているわよ。有名だもの」
「ふうん?聞き覚えない言葉だけどなあ」
「ああ、フランス語だものね、サンドリヨンは…英語ではね――」
「うん?」

「――シンデレラっていうのよ。灰かぶり姫って意味」

まぁ、まるで違う話だってことだけはわかっています。ですが、それでも僕の中では既にラッセル・クロウがカボチャの馬車に乗って舞踏会に出かける映像がちらついてしかたありません(勿論手にはボクシンググローブ)



オチは「シンデレラマンはゲイだった!」とか
世界中で書き立てられる方向で。

(まぁなんともなオチでしたね。あ、ラッセルさんゲイ役やってるのね



[ 2005年09月06日-04:37 ]  



告知とお詫び。


なかなか予定通りにはいかないもので。

さてさて、告知していた新イベント「Koe1MAX」ですが、残念なことに延期となりました。理由は収録用のマイクが注文通りの日程に届かなかったからだったりします。収録出来ないんじゃ意味ないんだよおー!!

この収録用マイクというヤツがちょっと特殊なものでして、海外から取り寄せという商品なのですよ。非常にマイナーかつ普通は使わないようなマイクでして、バイノーラル録音という左右別々のマイクで収録することによって、音の奥行きや立体感・臨場感というものを、かなりリアルに再現してくれるものなのです。

声を出し、声を集めると云うことが目的のイベントですから、コイツが無ければ話にならない。従って延期となってしまったわけです。とほほのほですよホントに。頼むよドイツの人(製品はドイツ製なのですよ)


しかし延期になってしまったからといって凹んでもいられません。いつかリベンジすることを誓いつつ、次の予定に向かわなければ。てなわけで告知です。

昨年9月に人生初のDJ体験をしてしまったわけなんですが、そのイベント『Ga−noise!』が再び開催される運びとなりました!題して『Ga−noise!2』です。かなりそのまんまです。2があるってことは3もあるんかいな!などと微妙に戦々恐々としつつも、現在鋭意セットリストを組んだり組まなかったりしています!(組めよ)

会場は大阪!心斎橋から徒歩十分くらい…かな?まぁそこいらの地下にあるclub vijonです。つまり去年と同じ会場。しかし今回はアレですよ、前回は再入場不可ということで、ちょっとうへえーっとなってしまった人の為にも、今回は2時まで再入場がOKという形になりました!

まぁそもそもクラブですんで、フードはアレだしドリンクも高いしってな状況ではあると思いますので、食事をしたいなぁと思ったら、ちょっと表に出てコンビニなどに行ってもよいかと。残念ながらDJな僕は最後の最後までいないといけないわけなんでアレなんですけどもね。

まぁなにはともあれ夜23:00オープンの、23:30スタート。イベントの終了は翌朝6:00というオールナイトイベントです。チャージはワンドリンク付きで1800円。存分に踊って騒いで楽しんでって下さい!


ちなみに『Ga−Noise!2』はクラブイベントですんで、爆音な音楽かけまくりでフロアで踊ったり騒いだり吼えたりするようなイベントです。会場も決して広くはないので、椅子に座れるとかそういうことは、あまり期待しない方がいいです。

ですから

「大きい音が苦手」
「疲れるのはイヤ」
「騒がしいのはちょっと」

という人には、正直あまりオススメはしません。でも、覚悟完了して突撃してきてくれたならば、最低限僕の時間帯は絶対に盛り上げて見せます!絶対です!!うわーこれで盛り上げられなかったらどうしよう!ごめん!でも頑張る!でもダメだったらゴメン!!ほんとゴメン!正直スマンかったっ!!(既に失敗を前提かよ)

で、でもでも頑張るので、是非是非来て下さいねっ!!え?えーと、かける曲のジャンルですか?うーん、まだ決まってないんですよ。でも今必死になってmixやらRemixやら作ってます。頑張りますよ。音楽とかそんなに詳しくないけど、それでも本気出して超頑張るよ。祭を演出するよ。やれるところまでやってみるよ!!わっほい!!



というわけで、『Ga−Noise!2』
9月23日(金)夜23:00〜です!!

DJやるとか心細いし!
クラブとかオサレスポット怖いし!

とにもかくにも、みんなアフロを持って
フロアに来てくれぇえぇーーーッッ!!

(かなりテンパってます)



あ、さて。そんなこんなで『Ga−Noise!2』もあるわけなんですが、折角なので大阪というか関西で少し遊んでこようかと思っておりまして、ハイ。

開催日が三連休初日、しかも初日っつったって夜からなわけですから、開始時間までも割と空いているわけなんですよね。で、月末は割と〆切があったりするのですが、打ち合わせの結果なんとかなりそうではあるかな、って感じなんです。

というわけでダーツやりにいきます。関西遠征です。場合によっては以前ボコられた神戸の店に出向いて、リベンジまでしてこようかとも思っています。それくらい矢る気manmanです。吉田照美です。お昼のラジオです。

てなわけでダーツに付き合ってくれる関西在住の方を大募集したいと思います。関西に2泊くらいはしていく予定なので、遊んでくれる方は、こちらの掲示板に書き込みなどお願いします。あわせて投げ放題のお店の情報などもありましたら是非是非(貧乏なので)。規模がそこそこになりそうだったら幹事など仕切ってくれる方なども大歓迎です(うわー投げっぱなしだ)


てなわけで関西勢の皆さま




矢 ら な い か 。

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(ちなみに当方ダーツ歴7ヶ月目突入。腕前はBBフライトです)



[ 2005年09月09日-17:11 ]  



まったくもってダーツ漬け。


皆さん、矢ってますか?(素振りしながら)

もし、僕が狙ったところに必ず刺さってくれるバレルを作ってくれる人がいたら、ケツを出しても、いい。そんな事を毎日考えている、体型だけは海外トッププレイヤーの春九堂です。矢ぁ!(人差し指と中指を立てた敬礼をしながら)

そんなわけでして、発注したバイノーラルマイクが届かないという素敵な展開でイベントが流れてしまった中、どうしようもないのでサクサクとダーツを投げておりました。ちなみに先週のスケジュールはこんな感じです。


・木曜日
前日4時就寝。7時起床。午前中は雑用。秋葉原の編集部で午後から打ち合わせ。夕方に終わったので、何故かそのままバイクで一路八王子へ。なぜなら身内のダーツ部DDT(ドラマチックダーツチーム)初のランキング戦が行われるから。ちなみに部長で初代王者は僕。発展途上というかまだまだ弱いチーム。

18:00に快活クラブ八王子店に入店。そのまま居合わせた人達とお手合わせ願ったりしつつ、集合を待つ。やがて現在4位のAKIRAくんと7位のかっぱちゃんが揃ったので、ジャッジに入りつつランキング戦。上位ランキング戦は、501(MasterOut)−Cricket−501(MasterOut)−Cricket−Choiceの3本先取ルール。AKIRA君3タコで見事防衛。

その後AKIRA君とタイトルマッチエキシビジョンをやってみる。タイトルマッチは701(MasterOut)−Cricket−701(MasterOut)−Cricket−1501−701(MasterOut)−Cricket−Choiceの4本先取ルール。序盤4戦で2勝2敗となり1501を20R以内にアウトできなかったら、その時点で没収試合防衛となる鬼ルール。

早速スタート。割と良い調子で3本先取するも、1本取られて3−1で1501。20Rギリギリでアウト。4−1でエキシビジョンマッチながらも防衛。しかし投げ方がわけわからなくなり、ちょっと大変だった。

その後隣で投げていた人達なども交えて突然リーグ戦をやったりしつつ、気が付けば2時。そのまま快活クラブで寝ようと思っていたのだが、なんとなーく走りたくなってしまったので、そのままさいたままで高速を使って帰宅。この日の総移動距離200km。


・金曜日
仕事終了後、夜にお誘いがかかったので、そのまま上尾市のBENEXに移動。6時間パックで入店し、そのまま地獄ダーツ。ここでは現在ランキング5位のむーむー氏が一緒だったので、エキシビジョンタイトルマッチを行ってみる。4タコで1501に踏み込むまでもなく終了。2回目は3−1で1501に入るも、19Rでアウトして4−1勝利。

そのまま朝まで投げ込んでしまい、翌日に疲れを残すも、なんとかかんとか昨日のダメな投げっぷりからは復活したようなしないような感じ。


・土曜日
午前中に雑用を片付け、一路池袋へ。僕らが「池袋本部道場」と呼んでいる、池袋スポーツクラブで、お師匠であるひぐひぐさんburn.2次予選壮行試合を行う。種目は501(MasterOut)−Cricket−Choiceの2本先取メドレー。

タイムアップになるかどちらかの心が折れるまでのぶっつづけガチンコの結果は20戦して1勝19敗(レゴ勝ち1−レゴ負け5−勝利leg数7)。

これがBBとAAの差だと思い知らされる。今朝方思い出した投げ方も全然出せず、相変わらずのヘロヘロ飛び。それでも詰め寄ったりベストを出せた試合もあったはあった。そこそこ強くはなってきているのだろうとは思う事にする。

ちなみにスタッツを集計していたのだが

お師匠 01:87.72 / Cri:3.60
春九堂 01:77.86 / Cri:2.79

で、これはまぁアバンテの100%スタッツなので、ダーツライブの算出方法で概算を出すと、こんな感じに。

お師匠 01:105.26 / Cri:4.31
春九堂 01:93.43 / Cri:3.35

うーんどうにもこうにも実力通りといった感じ。その後三々五々DDTのメンツが集まり出したので、現在ランキング2位の兄貴とタイトルマッチをやってみる。4タコで勝利。翌日に控えた『炎多留3』に夢中で集中できていなかったのだろうか。


・日曜日
地元のダーツの聖地・Fiesta大宮のハウストーナメントに兄貴とともに参加。ギリギリでAフライトになったりもしたので、正直にレーティング10で申請。兄貴は現在のレーティングが下がりたい放題で4まで落ちているので、4で申請。きったねえー(笑)。

なんと女性とペアを組むことになってしまい少々ビビる。ラウンドロビン(総当たり)予選のリーグも女性が多い。うわー。早速プレイするも、あまり調子がでない。501−Cricket−501の2本先取なのだが、思うとおりに飛ばない。なんか投げ方変わってる。あれ…利き目が左から右に変わってる?!

立ち位置を思い切り変えて投げてみたところブルが合い始める。クリケもそこそこ。ハット、7count、5。インブルも見える。それでも実力拮抗といった感じで、2勝1敗。それでもなんとか決勝トーナメントには進出。兄貴はお店のスタッフであるAAの学さんとのペアになり、余裕の本戦進出。


予選終了後、シングルストーナメントも行われるが、一回戦で店長の菊地さん(AAフライト)と当たってしまい、クリケはとるも01をとれずぐしゃぐしゃに潰されて終了(笑)。これで火がついたか、ハンデをものともせず菊さんは準決勝へ。しかしながらここでハンデに潰されて終了。兄貴も一回戦負け。

ダブルス本戦。残念なことに力を出し切れず、さっくり負け終了。弱いなぁ。ダブルスのファーストってすっげー難しい。プレッシャーの嵐に巻き込まれた。マジ死ぬ。ペアになった方には申し訳ないことをしてしまった。


兄貴はそのまま勝ち上がり、なんと決勝進出。さらに決めるべきところでしっかり決める仕事もして、セカンド以上の仕事をした結果、優勝してしまった。その後お師匠からも連絡が入り、burn.2次予選を優勝して通過したとのこと。すげーすげー。少しでも前日のガチンコ乱取りが役に立ったのかと嬉しい反面、一人だけ負け犬。悔しすぎる……。


――とまぁ、こんな感じの週末だったわけです。仕事もかっちりやっちゃいますが、それにしたってダーツやり過ぎですよね(笑)。

で、今後のスケジュールとしては、二十日過ぎからなんとか大阪行きのスケジューリングを立てて、大阪ダーツ遠征。23日はGa−Noise!2でDJ。24に帰宅して、25には僕のホームBARである、池袋「Sure」でのハウストーナメント「シュールカップ7」が行われます。

次いで10月10日には小山で開催される「B.COLLECTION DARTS FESTIAL」に兄貴とのペアで出場してきます。また今月二十日からはO.D.B.A.(OmiyaDartsBar Association)のリーグ戦も開催されますので、そちらにもエントリーする予定です。


そんなこんなで、本当にダーツバカな毎日を送っているわけですが、大阪ダーツオフの参加者も引き続き大募集中です。幹事を引き受けてくれるという方からも何人かメールをいただきまして、会場の候補もいくつか出てきています。

ちなみに参加にあたって、ダーツの腕とかは関係ないです。んが「コーチングしてください!」というリクエストには申し訳ないですがお応え出来ません。っつーか教えられるほど上手くないですし、僕みたいな下手くそに教わっても意味ないですよ。うん。



てなわけで関西在住のダーツプレイヤーな皆さま




矢 ら な い か 。

※ナイスガイ阿部をクリックすると専用掲示板へ※
(ダーツライブではBBですが、まぁBフライトレベルの腕だと思って下さい(自信喪失中)



[ 2005年09月12日-16:05 ]  



兄貴物語。


日曜日の事です。

既に書いたことではありますが、地元・大宮のダーツ聖地である「Fiesta 大宮」で開催されたハウストーナメントに、僕と兄貴は参加してきました。

エントリーの際には必ず自分のレーティング(どれくらいの実力があるかという指数)を提示しなくてはならないのですが、僕は先日レーティング10にあがり、Aフライトに昇格したばかりでしたので、そのまま10と申請。

兄貴はレーティング6のBフライト昇格を目前にして絶不調に陥り、ウナギ下がり(?)にレーティングが下がっての4で申請をしました。


ペアダブルスですから、レーティングの数字を足した数が平均的になるようにグループわけされ、その上で抽選が行われます。例えばレーティング10の人がファーストだとしたら、レーティング5か6の人とペアになって15・16。12の人は4か3の人と組んで15・16という具合です。

トランプを引いての抽選の結果、僕が最初に引いたのはなんと兄貴のカードでした。すると店長が「いやー引いちゃいましたね。でもそれじゃ面白くないでしょ。折角ですから他の人と組んだ方がいいですよ。引き直します?」と云ってくれたので、僕は再度トランプを引いて、女性の方とペアを組むことになったわけです。


さて、一方で兄貴はレーティング12爆走中のお店のスタッフである学さんというイケメンなAAフライトプレイヤーとペアを組むことに。「良かったじゃん。セカンドの仕事をすれば、優勝も見えてくるんじゃね?」などと声をかけたところ、兄貴は嬉しそうに笑って「いやーもちろん仕事もするけど、学さんのスーパープレイを間近で見られるのが嬉しいね」と応えたんですよ。

普段なら

「イケメンな学さんのバックをバックからバックでバックするくらいの勢いで眼で犯すよ(−_−)」

とか

「優勝などどうでもいい、学さんとヤれ…おっと、矢れればそれでいい(−_−)」

とか

「学は俺のモノだ。もとい学のモノは俺のモノだ(−_−)」

とか

「どうせなら俺のブルに、いや彼のブルにハットトリックしたいものだな(−_−)」

とか

「彼なら3 in the Blackも容易く出すだろう。ところで彼のアレもブラックなのかな?(−_−)」

とか

「彼となら3といわず4でも5でもin a BEDしたいものだな(−_−)」

とかっくらいのことは云って当たり前の兄貴が妙にまともな応えを出してきたので、僕としては「ほほー、さすがにダーツに真面目に取り組んでいるんだなあ」などと、これまた妙なところで感心したんです。


さて、予選を終えて決勝トーナメント。僕は残念ながら本戦一回戦負けでしたが、兄貴・学さんペアは順当に勝ち進んでの決勝戦進出。決勝の相手はさすがに強いペアでしたが、兄貴もいつになく引き締まった表情で、絶不調を乗り越えてセカンド以上の仕事をこなし、見事優勝を果たしました。

表彰式のコメントでも兄貴は実に嬉しそうにこんなコメントを残しました。

「実はここFiesta大宮は、私が初めてダーツにまともに取り組もうと思ったお店なんです。春先にこの店に来た時、今日ペアを組ませてもらった学さんにダーツを教えてもらわなかったら、今日ここには立っていないと思いますし、ダーツ自体も続けていなかったと思います。もっともっと練習して、これからも頑張ります!ありがとうございました!」

ちょっと感動的なエピソードも交えつつの、非常に素晴らしいコメント。勿論会場からは大きな拍手。エントリーネームも「兄貴」で行った為、すっかりお店の人にも認知され、店長からも「兄貴ー!おめでとー!」などと声がかかります。

彼にダーツを紹介し、僕より少し遅れてダーツにハマった兄貴。僕は、その成長も敗北もスランプもずっと見てきました。小さなハウストーナメントでダブルスとはいえども、彼にとってはこれが文字通り初めての「優勝」です。僕も心から「おめでとう」と拍手を送りました。


表彰式終了後は、誰からともなく残った常連さん達全員でお店の片づけを手伝います。この辺りもアットホームなお店の雰囲気を物語っていて、非常に清々しい気分でした。

14時から始まったハウストーナメントも、終わってみれば既に20時を回っています。この後は残った人達と打ち上げなどがある予定だったのですが、微妙な時間といえば微妙な時間です。

今大会の主役となった兄貴が参加しないのに、僕だけ打ち上げに出るというのもなんとなく躊躇してしまうところでしたので、兄貴にこの後どうするかと尋ねてみました。


で、彼の応え。


「いやあ、俺、炎多留が待ってるから帰るよ(−_−)」

「学さんと握手した感触が消えない内にヤらないとな(−_−)」

「おっと、その前にニンニクラーメンでも食べて精をつけていくかな(−_−)」



…このバカヤロウ!
俺の感動を返せーッッ!!

(まぁいつも通りといえばいつも通りなんですけどね…)



[ 2005年09月14日-00:26 ]  



小さな古代エジプトロマン。


今から三千年以上昔のエジプトで、とある少年が太陽神の化身・ファラオとなりました。そして今から83年前、イギリス人考古学者のハワード・カーターの手によって、その王墓が発掘され、「20世紀最大の発見」と称されました。

少年の名はツタンカーメン。その王墓は発見までの三千年以上の間、盗掘も発見もされず、副葬品も少年王のミイラを納めた棺、王妃・アンケセナーメンが捧げたヤグルマソウの花束までもが当時の形そのままで発見されました。ヤグルマソウの花束は棺を開けた瞬間に色褪せていったというエピソードもあるほどです。


僕がこの少年王と20世紀最大のエジプト考古学的発見について知ったのは、文字が読めるようになったかならないかの頃だったと思います。

子ども用に総ルビされたハードカバーの本「ツタンカーメン王の秘密」。たまたま家にあったその本を手にとって読み始め、それこそのめり込むように、その世界に引き込まれていきました。

おそらくそれは2人の姉らどちらかに買い与えられた本だったのでしょう。チョイスのセンスは、考古学にひとかたならぬ憧れと興味をもっていた母でした。そして何もわからぬ3歳くらいの頃でしょうか、上野の東京博物館で開催された「古代エジプト展」にも手を引かれて行った覚えがあります。

無論そんな幼い頃の話です。人混みに囲まれただけではありましたが、母か父に肩車をされて、信じられないほどの人混みの頭越しに見た、ガラスケースの中におさめられた黄金の装飾品は、未だ色鮮やかに記憶に残っています。

ですが、確かツタンカーメン王の黄金マスクは古代エジプト展に来ていなかったのか、それとも人混みで見ることが出来なかったのかは、さすがに憶えていないのですが、いずれにせよ少年王ツタンカーメンの黄金マスクは僕の憧憬となりました。


さて、そんなある意味で僕と縁深い古代エジプトとツタンカーメンなのですが、昨年末に母上が念願叶ってエジプトへと旅行にでかけました。お土産にはサハラ砂漠の砂とアルファベットをヒエログリフに置き換えて僕の名を入れてもらったパピルスをもらいました。

そしてもう一つのお土産が、今年のカレンダー。それもカイロ博物館のメジャーな展示物ばかりを集めたモノです。このカレンダーは我が家のトイレの壁、それも便器の正面に貼ってあるのですが、トイレで用足し(ビッグベン)をすると必然視界に入ってくるわけです。

そんなわけで、毎月毎月古代エジプトの技術・芸術の粋を堪能しながらドカンと一発かましているわけなのですが、今月の写真が件のツタンカーメン王の黄金マスクだったんです。


しかしながら、黄金の副葬品というのは決して珍しくないのが古代エジプト。最初は誰のモノなのかはわからなかったんですよね。というのも説明書きが全て英文で書かれているもんですから、これも「Gold Mask of Tutankhamun」って書いてあるんですよ。

そのままヘボン式に読んでしまうと「トゥタンクハ(?)ムン」。なんのことかわかりません。でも古代エジプトにならばありそうな名前なので、「ふーん黄金マスクってな色々あるもんなんだのう。はーどっかんどっかん(射出)程度にしか思っていなかったんですよ。

それでも「どこかで見たことあるような気がするんだよなあ…」と、頭の何処かではひっかかっており、トイレに入って便座に座る度に、少し首を傾げていたんです。


で、先日のこと。トイレに入って首を傾げながら放出した後、立ち上がって黄金マスクと至近距離で真っ向切って向かい合い、カレンダーの右下に書かれた文字列をしっかりと暗記した僕は、グーグル先生にお伺いを立ててみました。

なんていうんでしょう、この時の気持ちは、喩えるならば、まるで最近駅でよく見かける女性がどうにも「どこかで会った気がする」と気になり、その心のひっかかりがどんどんと広がり、見かける度に妙にドキドキしてしまう…そこで記憶を辿りながら小中学校の卒業アルバムをひっくり返してみたり、携帯電話のカメラで遠くから隠し撮りしたピンボケ写真を元に友達に聞いて回るような行為にも似ていました。

そしてグーグル先生からのお応えは「Tutankhamunはツタンカーメンの事でっせ」というものでした。「いやいやいや読めないから!ツタンカーメンなら、普通に綴ったら最低Tutankermenとかじゃん!」とか考えていたんですが、もう少し調べてみたところ、ツタンカーメンて正式にはトゥトアンクアメン(Tut-ankh-amen)なんだそうですね。

まぁそれはともかく、なんていうんでしょう。この時の気持ちは、喩えるならば、まるで最近駅でよく見かける女性が(中略)調べた結果、小学校の時の初恋の人だった――というような感じです。


それからというもの、トイレでビッグガイを放出する時には、「憧れ」の少年王ツタンカーメンの黄金マスクに正面から見下ろされるという状況に、非常に微妙な感覚を味わっています。

なんていうんでしょう、この時の気持ちは、喩えるならば、まるで最近駅でよく見かける女性が(中略)小学校の時の初恋の人で、その人の名前もわかり、勇気を出して声をかけた駅のホーム。改めてお互いの再会を驚きながら喜んだりして(中略)トイレでビッグベンを放出しているところを上から見下ろされている――というような感じです。(中略)の間に何があったかは、それぞれ想像して補完してください。


なにはともあれ、思わぬところで過去の憧憬と再会したわけですが、9月も半ばを過ぎた今、あと2週間で少年王の黄金マスクともお別れとなるので、ちょっと寂しい気持ちもあります。

いやーこんなクールな顔に見下ろされながら放出するビッグベンというのも、なかなかにオツなものなんですよ。なんといいますか。豪華というかロマンというか。



まさに黄金プ(中略)って感じで。
(前半の「憧れ」とか台無しだな)



[ 2005年09月15日-07:11 ]  



レゲトン紅鯨団。


いやタイトルに意味はないんですが。

なんかこの夏はダーツバーとかに行くと、海外ヒットチャート系の有線をBGMにしている店では、必ずと言っていいほど聞こえてくる曲があったんですよね。

レゲエのようなヒップホップのような、ヒアリングする限りでは少なくとも英語ではないような、そんな曲でして。

んで、英語ではないような気がする以上、歌詞が何を言ってるのかまるでわからないわけなんですが、あんまりにも何度もかかるので「ああ流行っている曲なのだろうなあ」とは思っていたんですが、先日遂にその正体を知ることが出来ました。

ダディ・ヤンキー 「ガソリーナ」

というらしいです。なにやらこの不可解な音楽は「レゲトン」という新しいジャンルの曲だそうで。なんでしょう、なんか透けてしまいそうなこの名前は。ガイガーカウンター当てると激しく反応でもするんでしょうか。

いやまぁアレですよ。音楽の流行なんかまるで知らない上に興味がない人間なんで、調べた先々に「この夏はレゲトンが熱い!」なんてコピーが踊っていても「え?熱かったの?」程度にしか思えないんですけどね。


それにしてもアーティストもスゴイ名前ですな。ダディー・ヤンキー。日本語で理解出来る範囲の直訳だと「ヤンキー父さん」って感じです。金太郎か?本宮か?それとも北部アメリカ人の父さんなのか?

まぁそれはともかく、どうやらこのレゲトンなるジャンルはレゲエ+ヒップホップ+プエルトリコのラテン圏土着サウンドで出来上がったモノらしいです。つまりカリブ海周辺のスペイン語圏発祥のニューウエーブミュージックということらしいですな。っつーかきょうび「ニューウエーブ」って!(笑)


さて、「なるほどスペイン語なのかー」と理解はしましたが、相変わらずまるでヒヤリング出来ません。まぁ僕の知っているスパニッシュなんて「トペ・コンヒーロ」とか「マスカラ・コントラ・カベジェラ」とか「ラ・ケブラーダ」とかくらいなんですけどね。ビバ・メヒコ!エッチャレ・レベルーサ!!

ちなみに何度も繰り返し聞いてみた結果、僕の耳にはこの「ガソリーナ」のサビ部分はこのように聞こえています。


ウッタラガッソンイーヤ ダメマンガッソンリーナ
ココデカンタラガッソンイーヤ ダメマンガッソンリーナ

ンニャレ ウッタタラガッソンイーヤ ダメマンガッソンリーナ
ココデカンタラガッソンイーヤ ダメマンガッソンリーナ




えーと、何族の呪いの言葉ですかコレは。


いや本当にそんな感じですよ。これでスペイン語だっていわれても納得できませんて(笑)。で、改めて文字に起こしてみて思ったのは、青森は新郷村にある「キリストの墓」に伝承される「ナニャドヤラー踊り」みたいだなと。

これは「ナニャドヤラー ナニャドナサレノ ナニャドヤラー」という歌詞を繰り返しながら踊るもので、日本最古の盆踊りともいわれています。なんでもヘブライ語に訳すると「お前の聖名をほめたたえん お前に毛人を掃蕩(そうとう)して お前に聖名をほめたたえん」という意味になるとかなんだとか、色々トンデモな説があったりします。

まぁ僕にとっては「なにがなんだかまるで意味不明な歌詞」という意味では「ガソリーナ」も「ナニャドラヤ」も同じ様なもんなんでで、試みに入れ替えてみることにしました。


ウッタラナニャドヤラー ダメマンナニャドナサレノ
ココデカンタラナニャドヤラー ダメマンナニャドナサレノ

ンニャレ ウッタタラナニャドヤラー ダメマンナニャドナサレノ
ココデカンタラナニャドヤラー ダメマンナニャドナサレノ




うん、違和感ゼロ。


まるで最初からそうであったかのように、ぴったりとハマっています。「多分こういう歌詞なんだよ、もういいじゃんそれで」ってくらいの違和感の無さですね。心なしか、どこぞの部族かの呪いの言葉っぽさは4割弱増しているような気もしないではないですが。


ちなみに本来の歌詞はこうなっているそうです。

A ella le gusta la gasolina (dame mas gasolina!)
Como le encanta la gasolina (dame mas gasolina)


ガソリーナが「ガソリン」ってのは、なんとかわかるんですが、他がまるでわかりません。

拙い調べ方ではありますが、1個1個分解していって英訳してみると「dame」は「Give me」とか「Please」ってことで、「mas」は「more」にあたるものですので「dame mas」で「もっとくれ」とかってことになるわけです。

She likes gasoline (Give me more gasoline)
How she loves gasoline (Give me more gasoline)


ということで、今度はこれを和訳してみると、コーラス部分は「ガソリンをもっとくれ!」となるわけで、女性コーラスですので「ガソリンをもっとちょうだい!」ってな具合になるわけですね。で、全部和訳しますと

彼女はガソリンが好き(ガソリンをもっとちょうだい!)
彼女はガソリンが超好き(ガソリンをもっとちょうだい)




うーん、まるで意味不明。


直訳で考えてしまうと、「おいおいガソリンは鉛毒たっぷりだから飲んでも触れてもダメよ!?大丈夫?!人間火炎放射でもやりたいの?それならウォッカにしときなさいよ!!」とか思ってしまうような内容です。

まぁ他の歌詞部分を見ても、どうやらちょっと際どい内容みたいなんで「ガソリン」は何かの隠語なのかもしれないという可能性の方が高いですね。ダディー・ヤンキー自体のスパニッシュもスラングらしいので、おそらく十中八九そういうもんなんでしょう。

「燃料」でも「燃えるような」でも「熱くなれるヤツ」でもなんでもいいですが、女性を車と見立てたりするのは自動車発祥の国・イギリスより世界中に伝播した伝統的な表現だったりもしますしね。おそらくはまぁそういうことなのでしょう。

うん、ほら、ガソリンの給油機を使った給油行為って、アレがソレっぽいじゃないですか。だからこう、多分ペニーとかペニセストとか。もっとダイレクトに○○○○とか。そういうことなんじゃないかなーって、むー!お下品!いけませんっ!このお下品っ!お下品っ!!(ムチを振りかざしながら)

ちなみに「ガソリーナ」のPVはココで見ることが出来るのですが、ホイルスピンしている車やらバイクやらをインサート画像にして、色っぽいおねーちゃん達がクネクネ踊ってらっしゃいます。リリックの隠語を考えた上で見ると、非常にアレでソレなPVに仕上がっているわけですな。いや考えすぎなんでしょうか。


なにはともあれ、こうして夏の間中僕の頭にひっかかっていた謎の曲の正体が、秋になってようやくわかったわけですが、なんていうんでしょう。「この夏レゲトンが熱い!」「ミスターレゲトン!ダディー・ヤンキーのガソリーナ最高!」とか云ってたり、クラブなどで「ダメマスガッソリーナ!」とコールしてた人達は、どれくらい歌詞の意味を知ってたのかなーとか思うと、なんか微妙な感じがしますね。

なんか、その言葉の意味のわからない人に対して隠語を連呼させるような、そんな印象があります。むう、なんかそう考えると悔しいですな。海外から異人さんがやってきて、頑是無い少女達に「オジサンノアトニツヅケテイイナサーイ。“ファックミー”。イイデスカー。“ファックミー”。ツヅケテー“ファックミー”。カイコクシテクダサーイ」と囁いているような情景が目に浮かんでしまいます(明らかに考えすぎ。あと開国関係ない)



やられっぱなしは悔しいので
我が国からもこの曲を流行させて
海外に輸出&大流行させましょう。

(「この夏はモミモミがトゥーホットだぜ!」とか)



[ 2005年09月16日-18:47 ]  



ガーラジオって書くと怪獣みたいだよね。


ガー(顔をしかめながら)。

というわけで、諸般の事情により直前告知になってしまいましたが、本日ネットラジオに出ます。

9/23という目前に迫った「Ga−Noise!2」のDJ陣が当日への想いを熱く語ったりする…ような番組になる予定です。

メインパーソナリティは「Numeri」のpatoさん。僕自身はゲストみたいな形でちょろっと出ることになるわけなんですが、いやーどうなることやら。っつーか何喋るかまるで決めていない上に、現状まるで仕事が進んでおらずテンパリながらの出演になる可能性大なんすよ。

もう本当に色々ヤバイです。まぁ久しぶりのネットラジオだったりもするので、アレがナニですが、三連休の中日にヒマしている人は是非是非聴いてやって下さいまし。

放送は22時開始を予定しています!ステイチューン!!(いやまだチャンネルあわせてねえよ)



放送URL 放送は終了しました!
放送用掲示板 放送は終了しました!

てなわけで、皆さん9/23に大阪でお会いしましょう!!


[ 2005年09月18日-21:59 ]  



チョップ!チョップ!チョップ!


手刀。

テガタナ、もしくはシュトウと読みます。広く世界中に発展した空手道の技に見られる手の小指側の側部の硬い部分を用いた打撃技の事で、英語ではチョップといいます。

勘違いしている人が多いようなのですが、手刀とは「手の側部」の肉厚な部分を用いて殴打する技であって、指を揃えて小指の付け根から先で殴打する技ではありません。「斬る」というイメージからか、どうしても鋭い方の指先側でやるものだと認識している人が多いようです。

また、日本プロレス界の祖である力道山による「空手チョップ」にはじまり、その弟子であるジャイアント馬場に継承されたプロレス技のチョップは、さらに手の付け根側で殴打するものでした。

さらに、プロレスは観客に打撃の衝撃音を伝え、説得力を持たせる必要からも掌を相手側に向ける形で、つまりはほぼ掌で相手の胸板を叩くという「逆水平チョップ」が現在の主流になっています。

繰り返しますが、このようにして、チョップ・手刀という技は「揃えた指先で斬る」というものではないのです――。


今を遡ること十年以上前の話です。とある格闘技の道場の年少部では、プロレスが大流行していました。メインの話題は全日本プロレス。ジャンボ鶴田、ジャパンプロレスの長州力、そして天龍源一郎が話題の中心にいました。

オリンピック選手でもあり、アマチュアレスリングあがりの鶴田・長州に対して、力士から転身した天龍は、そのゴツゴツとした「音の出る」闘いっぷりが年少部の間で人気になっていたんです。

彼の代名詞でもある「天龍チョップ」と呼ばれた、やや下方からカチあげるような手加減しらずの逆水平チョップは、その衝撃音や受けている相手の表情からも「プロレスがヤラセであろうがなんであろうが、あれは喰らったら死ぬ」というリアルな痛みが伝わり、そうした面でも人気があったのかもしれません。


しかし、Y君という少年は違いました。幼稚園に上がった頃から別の流派の格闘技を習っていた彼は、チョップにも一家言あったようで「あんな派手な音の出る手刀はプロレスだからだよ。実際になんか使えない」と云っていました。

Y君にいわせると、そもそもが胸板に打ち込むということが間違いだそうで、あれでは倒せないと彼は言い張ります。確かに空手でいえば手刀を打ち込むべきところは、側頭部や眉間、喉仏やら頸動脈という急所です。

なるほどいわれてみれば確かにその通りです。日本プロレス界にチョップを流行させた開祖である力道山は、空手家の中村日出夫氏や、合気道の大庭一翁氏などから「武術」としての手刀打ちを習い(まーこのあたりは諸説あり)、それをプロレスのリングに持ち込んだとされています。

当時の映像をみると、胸元にも確かに打ち込んではいるものの、首筋(頸動脈)や鎖骨・喉などにもガンガンに打ち込んでいる映像を見ることが出来るわけです。こりゃーもーでっかくて強いガイジンさんでも、割と耐えられたもんじゃありません。むしろプロレス的には実はナシなんじゃないかっていうくらいです。


とかくY君は、そのようにチョップの話をした後で「今のプロレス界には、力道山みたいな武術的なチョップを使う人はいないからねえ。天龍だって音だけだよ」と鼻で笑ったりしたのです。

ここまでならばよくある「プロレスファンvs他の格闘技ファン」という図式なのですが、実はY君もプロレスファン。つまり簡単にいえば彼は天龍がキライで、そんなことを云っていたわけです。そんなY君は、鼻で笑った後に続けました。

「やっぱりね、チョップといえば力道山直系の馬場だよ。モノマネでバカにされたりするけど、馬場のチョップはちゃんとした手刀だぜ」

と。この言葉には正直少々「えー…?」という失笑が漏れました。というのも当時にしてジャイアント馬場は既に五十代間近。息の長いプロレスラーとしても、既にベテラン中のベテランで、身体も衰えており、タイトルマッチなどは行っていましたが、若く溌剌とした鶴田・長州・天龍などに比べては、あからさまに「弱そう」な印象がぬぐえなかったのです。

ですがY君は止まりません。馬場のチョップの手刀の作り方、長い手足で遠心力をしっかり使って打つというモーション、掌で叩くのではなく本来の手刀の形でヒットさせる部位の正確さや、時折ノドや眉間などに打ち込むクレバーさ、また特に脳天唐竹割という頭頂部に打ち込む馬場の体格ならではの必殺技の有効性を熱く語り始めました。

若手の話ばかりで盛り上がり、大好きな馬場をバカにされたかのような反応をした他の年少部のメンバーが気に入らなかったのでしょう。Y君は躍起になって馬場の魅力を語り、そのチョップの凄さについて熱弁をふるいました。


そして彼が一息ついたところで、同じ年少部のSという少年が云ったのです。

「じゃあさ、実際にどっちが強いのかやってみればいいんだよ」

と。しかしこれは馬場と天龍に試合をさせるとかそういうわけではありません。天龍チョップのフォームと、馬場チョップのフォーム。どちらから繰り出されるチョップが「より痛いのか」。それを実際に自分たちで比べてみようというわけです。

いってしまえば、単なるプロレスごっこ。しかしながら本人達は割と真剣です。お互いのポリシーや信じるモノ、そしてファンとしての代理闘争。しかも世代闘争ですらあるのです。練習場となっていた小学校の体育館。その跳び箱やマットがおいてある片隅で、運命のゴングは鳴り響きました。

(仮想)青コーナー S(天龍代理)/小学5年生/緑帯4級/趣味:ファミコン・スクワット
(仮想)赤コーナー Y(馬場代理)/小学6年生/緑帯4級/趣味:天体観測・推理小説(ホームズ)

年齢はS君が一つ下でしたが、身体が弱く泣き虫だったので道場に入ったものの、何かに途中から目覚めてしまい、プロレスラーに憧れてスクワットを1000回やったりして、その足の太さから当時「大根」とあだ名されていたズングリ体型のS君に対して、幼稚園から伝統派空手を習ってはいたものの、食べ物の好き嫌いが激しく、当時「カイワレメガネ」とあだ名されていたヒョロヒョロ体型のY君は、まさに天龍と馬場を象徴するかのように好対照の体格をしていました。

お互い道着の上を脱いで、上半身をむき出しにしてのにらみ合い。そこからジャンケンで負けた方が最初にチョップを喰らうという事になり、勝利したS君は腰を落として構えると、思いきりバックスイングで振りかぶると右足を一歩踏み込みながら、上半身を残しつつ腰を回転させ、思い切り「ねじりの溜め」を加えた逆水平チョップをY君の胸元に叩き込みました。

もちろん指は全て開き、丁度掌の一番分厚い部分が一番最初にあたるようにしています。これこそが天龍チョップなのです。体育館に「どばちいーーーーーん」という凶悪な音が鳴り響きました。子どもは割と手加減を知りません。

Y君は顔を真っ赤にして「いってえー!!」という表情をしながらしゃがみ込みつつも、プロレスラー(代理)らしくグっと堪えて、身体を起こすと「今度は僕の番だね!」と言い放ちました。胸にはS君の手形が真っ赤になってついています。そしてちょっと涙目です。

S君は「来いっ!」というと、しっかりと奥歯を噛み締めて、Y君の脳天唐竹割に備えました。Y君はS君の頭に左手を添えると、右腕を大きく振りかぶってS君の脳天目がけて振り下ろしました。

「ごっ」という鈍い音がしましたが、目をつぶって痛みが来るのを待っていたS君は「あれ?大して痛くない?」と目をあけると、目の前には左手で右手をしっかりと握りしめてへたり込んでいるY君の姿があったのです。


そう、Y君は目測を誤ったのか馬場イズムが足りなかったのか、打ち方を誤ってしまったのか、どうやら右手を傷めてしまったんです。ひょっとしたら人体の中で最も硬い部位である頭蓋骨の額に近い方を叩いてしまったのかも知れません。

そもそも元巨人軍投手でプロレスラーでもある馬場の分厚くデカイ手と、「カイワレメガネ」と称され、誕生日に買ってもらった天体望遠鏡を大事に扱うY君の薄く繊細な手では、大きな違いがあります。違いがあるというか、まるで違うモノです。

掌を使う天龍式の逆水平チョップに対して、手刀を打ち込む馬場式の脳天唐竹割は、ヒットさせるべき部位をしっかりと目標にあてる為の熟練が必要ですし、硬いモノを叩いても大丈夫なように手を鍛えるという鍛錬も必要です。

つまり奇しくもY君が自分で云った「馬場のチョップはキャリアのなせる熟練の技だよ」の言葉通り、代理プロレスラーのY君の手に負える技ではなく、硬い頭を叩いた衝撃に手の方が負けてしまったわけです。


他の年少部のメンバーも、手をおさえてたまましゃがみ込んでしまったY君の周りに、集まってきて、口々に「大丈夫?」などと声をかけます。お互いに技を受け合い、まさに痛み分けとなるはずだったS君も、気まずそうにY君を気遣います。

「やっぱ馬場も強いんだよ。素人の僕らが出来る技じゃないんだね。うん。馬場だから出来るチョップなんだねえ」

しかしながらこの言葉がよくなかったんです。馬場だから出来るという云い方は、つまりY君のチョップがしょぼいという事に直結してしまい、あからさま痛がってもいないS君からそんなことを云われたY君的には、どうにも後に退けなくなってしまったんです。

「もう一回、もう一回やろう。今のは打ち方を間違えたんだ。馬場のチョップは、指がこう伸びてるんだ」

そういうとY君は、すっかり充血しきった目で訴えるように五本の指を全て伸ばした手刀を作ってみせ、S君にいいました。そしてさらに「馬場はもっと背が高いから、ジャンプして打っていい?」とも云ったのです。

なんというか、Y君は必死でした。偉大なるレスラージャイアント馬場の威厳を守る為なのか、単なる意地なのかはわかりませんが、とにかく必死だったのです。

小学校の体育館の片隅。違う学校の生徒とはいえ、半裸で半泣きの上級生に懇願されたS君は、気圧されるようにして「う、うん、いいよ」と応えました。そして第2回戦が行われることになったんです。


さすがに少し遠慮したS君は、再びジャンケンに勝利するもさっきよりは弱めにチョップを打ちます。しかし既にみみず腫れになったY君にはそこそこ効いたようで、Y君は胸を押さえて一旦しゃがみ込むと、まるでプロレスラーになったかのような燃える表情で立ち上がりました。

それから何故か少しアゴを突き出しながらS君の頭を掴むと、その場で大きく指を開いて手刀を作ってふりかぶり、その場でジャンプしながらS君の頭に手刀を振り下ろしました。


ゴッ――。


先ほどよりも確かに強い衝撃。そして確かに強い痛み。

「く〜〜〜ッ!!」

さすがに頭を押さえ込んでしゃがみ込んだS君ですが、その視線の先には何故か自分と同じ様なうめき声をあげつつ、右手を抱え込んで転げ回るY君の姿がありました。

しかし抑え込んでいる部位が先ほどは手刀部分だったのに比べて、今度は指を抑えて悶絶しています。Y君に何が起こったのか――それはしばらく後に彼の口から語られました。

S君の頭に手刀を落とす時、Y君は思いきり五指を伸ばしていました。が、ジャンプした結果目測を誤ったのでしょう。再びヒットポイントがズレ、思い切り小指の付け根から当ててしまったのです。

結果として衝撃は伸ばしきった指全てを閉じさせ、逃げ場を失ったエネルギーは、それぞれの指の第二関節同士を、鉄球の振り子を使ったオブジェ「衝突球」のように衝突させ、小指から人差し指まで4本の指の関節にとんでもない痛みを与えたのです。

この痛みがわからない人は、小指から人差し指までを全て伸ばし、ぴっしりと揃えて机などを小指の付け根あたりで叩いて見て下さい。多分一番痛いのは間に挟まれた薬指と中指の第二関節だと思います。

そしてそれを思い切りジャンプして、渾身の力で叩きつけた痛みがY君の痛み――そう考えてもらえれば、大体正解だと思います。


胸に二つの紅葉をはりつけ、右手と左手で一人シェイクハンド状態のまま転げ回る半裸のY君を、年少部のメンバーはどうしたらいいのかわからない目で見下ろしていました。

やがて稽古が始まる時間になってしまったので、なんとかY君を助け起こし、半泣きから4/5泣きになっているY君に道着を着せると、何事も無かったかのように稽古を始めました。そう、S君をはじめとした年少部の誰もが天龍vs馬場の代理闘争はなかったこととして胸の奥に封印したのです。

武道の武とは「戈を止める」と書きます。つまり暴力を止める、破壊的衝動や人を傷つける意志をコントロールし、そして止める。武道とはその為の自己鍛錬です。並みの小学生だったら、Y君を小馬鹿にし、彼の敬愛する馬場をも小馬鹿にし、彼の傷口をえぐったでしょう。それをしなかったのは、さすが年少部とはいえども武道を嗜む男子といったところではないでしょうか。


しかし一人だけ、一人だけは違いました。悔しさを忘れられなかったのでしょう。稽古を終えて着替えも終わった後、体育館を出て自転車に跨った去り際、それまでさすがに大人しかったY君は、思い詰めたような表情でS君達に云い放ったのです。

「ばっ、馬場はあんなもんじゃないからな!!」

云い終えるか終えないかのうちに、彼は自転車を思い切り漕ぎ出して、S君達の前から姿を消しました。Y君の必死な表情と、ちょっとあんまりといえばあんまりな行動と言動に、さすがにガマン出来なくなったのか、その直後大爆笑が起こったことはいうまでもありません――。


これは今から二十年近く前の、ある夏の出来事。そしてその数年後、タッグマッチながら天龍は馬場からピンフォールを奪い、馬場越えを果たしました。さらに全日本プロレスを離脱しSWSを旗揚げ。さらにSWS崩壊後はWARを旗揚げし、WAR崩壊後はフリーとして各団体のリングに上がりつつ、古巣全日本にも復帰を果たし、現在はNOAHマットを主戦場に55歳の今も、元気過ぎるほど元気に天龍チョップを武器として暴れ回っています。

自他共に認めるプロレスファンでもある南原清隆氏が司会を務めるスポーツバラエティ番組「NANDA?!」では、先週・今週とプロレスのチョップについて特集を組んでおり、天龍選手も出演しています。

前回放送でもチョップを科学的に検証する素晴らしい番組構成になっており、続編放送にも相当な期待がもてます。特に「馬場にカーンに橋本も!永久保存版『歴代チョップ列伝』」というコーナーはまさに必見といえるでしょう。

戦後日本を元気づけたのは力道山の空手チョップでした。この力道山から始まった「チョップ」は日本プロレス界の伝統芸です。未だ現役の天龍を筆頭に、NOAHの小橋建太、健介オフィスの佐々木健介、また先頃他界した橋本真也など、チョップの名手と呼ばれる選手は多く、またチョップの巧さ・迫力・威力などは、プロレスラーの技巧を計る一種のバロメーターになっています。

Mr.Childrenの名曲「everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜」のフィナーレでも「秩序のない現代に水平チョップ」と歌われた水平チョップとプロレスの面白さ、凄さを、この番組とチョップを通じて、少しでも皆さんに知ってもらえれば、一プロレスファンとして幸いに思います。



それはそれとしてY君の痛みを知る為に
間違ったチョップを打ちすぎて
現在非常に右手の指が痛いです。

(決して真似し過ぎないようにご注意を…)



[ 2005年09月19日-14:43 ]  



勝手にダーツバトンオリジナルアレンジ。


なんぞダーツ仲間達がダーツバトンなるものを回していたのですが、折角ダーツなんで勝手に質問を変更したり追加したりして『ダーツ質問アラウンド・ザ・クロック』にした上で回答してみたりしました。世間ではこういうのを自作自演と呼びます。

ええい細かいことは気にすんな!てなわけで、早速いってみましょー。アラウンド・ザ・クロックなんで1から20、最後はブルとなっています。つまり全21問ってことですな。
【01】ダーツ歴とレーティングを教えて下さい。
マイダーツ購入からは7ヶ月と15日(2月6日)。
マイボード購入からは7ヶ月と5日(2月16日)。
ダーツライブRatingは10.23(9月21日現在)


【02】ダーツを始めたキッカケは何ですか?
行きつけのBARにTAURUSがおいてあり、あっさりハマってしまいました。


【03】どんな形にグリップしていますか?(3フィンガーなど)
4フィンガーグリップ。なるべくタイトに。薬指をティップの下に、中指はティップの上に添えるだけ。薬指で舵取りをする為に小指は立ってます。参考にしたのはJAWSことUnicornのコリン・ロイド選手。


【04】スローラインへのスタンスは?(フロント、サイドなど)
ミドルスタンス。大体スローラインに対して右足が45度くらいかな。左目が利き目なので、やや右寄りにセットアップして、左目も右目もダーツの放物線も「右から左へ」を意識しています。


【05】現在メインで使用しているバレルとセッティングを教えて下さい。
DMC Brassバレル。フルセットアップで16グラム強という驚異の軽さです。当面の間はコイツで修行する予定。
シャフト:ナイロンエクストラショート(染め蛍光グリーン)
フライト:ティアドロップナイロンフライト(蛍光グリーン)
ティップ:BULL'S最強チップ パワープロポイント(染め蛍光グリーン)


【06】今まで購入・譲与などで入手したバレル・ボードを教えて下さい。
○バレル
 Harrows ASSASSIN 18g
 Harrows ASSASSIN 18gR
 Harrows ASSASSIN 20gK
 Unicorn CC405
 Unicorn CC505
 DART WORLD Snake Skin 18g
 Unicorn Maestro Colin Lloyd 18g
 DMI King Cobra 18g
 DMI PIRANIA RAZOR GRIP 18g
 Harrows ASSASSIN 18gK
 XXX Top Heavy 20g
 Trinity Jupiter 20g
 Harrows Club Brass 16gR
 DMC Brass 16g

○ボード
 BLITZER BD-7 PLASMA
 Unicorn ECLIPSE
 Aracnid CRICKET PRO425TC

 うん、買いすぎ。でも大半は楽天スーパーポイントで買ってます。嫁に行ったバレルも多数。好みは前重心で長めのバレル。


【07】今欲しいバレルや気になっているバレルがあったら教えて下さい。
んー。当面DMC Brassで修行したいし、その後にTop HeavyもJupiterも控えているので、買ってもメインダーツになるかどうかは微妙なんだけども、TripleightのNINJA・SHUNRAI・RASETUシリーズあたりは結構気にはなっていますな。


【08】ホームバーをは何処ですか?
さいたま市の3in@Bed。ホームと呼べるほどの常連ではないですが、大会にはここからエントリーさせてもらってます。あとはやはり自分の聖地である池袋Sure。練習場所は北浦和アプレシオと池袋スポーツクラブ。


【09】行ってみたいバーやショップがありますか?
渋谷Pierrot Cafe!「D-Style 勝利の方程式」の視聴者としては、D-SKさんの生プレイは一度は見てみたい!!営業ダーツであろうがなんだろうが、ボコられようがなんだろうが、一度はお相手もしていただきたいっ!!


【10】ダーツをしていて一番嬉しかった、または楽しかった事を教えて下さい。
初めてHAT Trickを出した時かなー。ブラックとかホワイトホースも嬉しかったけど。あーでもハウストーナメントでブラック出したり、ホワイトホース出したり、ハイオフした時が一番嬉しいかな。ギャラリーから歓声が上がるようなプレイをした時が一番ですな。チーム戦ではちゃんと仕事が出来た時。


【11】逆に一番悲しかった、または嫌だった事を教えて下さい。
ハウストーナメントでダブルス出場した時に初のファーストを経験し、全然仕事が出来なかったときですね。これは哀しかったし悔しかった。ペアになった方に本当に申し訳なかったです。逆に自分が初出場したハウストーナメントでAフラだかなんだかしらんが開始時刻に遅刻してきた挙げ句にアップもしないで出て、まるで仕事して貰えなかった時も哀しかった。勝つ気ないなら出んなよって。

嫌だった事はあまりないんだけど1個だけ。直接自分がからんだ事ではないんだけれども、地元のとあるダーツバーで、会社帰りの常連らしき人らの一人が隣でプレイしていて、その中の一人がバーストすれば罵声を上げながら残りのダーツをボードに叩きつけるわ、クリケットで狙ったところに入らなければボードに刺さってるダーツを手で薙ぎ払って撒き散らすわと当たり散らしていたのを見た時ですな。

これは本当に最悪だし最低。さすがに店員さんが「ダーツは熱くなったらダメですよ」と注意していたけど、最低なヤツだと思った。出入り禁止にしてもいいくらいだと思う。そのサラリーマンの顔は完全に覚えた。そんな輩に限ってライブカードのHATのアワードが「まぐれ?実力だよ!!」とかだったり、もう片腹痛いというかなんというか。気分悪くて、たまたま店で一緒になったりすると同じ空間にいるだけで反吐が出そうになる。どんなに上手くてAAになろうがSAになろうが、あんな事をする輩にダーツをやって欲しくない。


【12】尊敬、または目標にしているダーツプレイヤーが居たら教えて下さい。
身近なところだと、お師匠のひぐひぐさん、3in@bedのボブ店長、るーじ前店長、Fiesta大宮の菊池店長。はるか彼方だとワンタン、コリン・ロイド選手。フォームを見て勉強になるなーと思うのは、TripleTwentyのSUPER-M-こと、まなびーさん。


【13】ダーツを投げる時に気を付けている点はありますか?
グリップをタイトにしてベクトルを逃さないように。インパクトを手首でしっかり作れるように。全体的に脱力すること。ボードを見下ろす位置に視線を置く。紙飛行機を飛ばすつもりで焦らず一本一本を大事に。


【14】リズムをどうやってつくっていますか?(チャー・シュー・メーンなど)
「コン、コン、イエーイ!」もしくは、「ワン、ツー、イエーイ!」。

なんだ、高島忠夫か。


【15】練習のメニューや練習時間・頻度などを教えて下さい。
家ではひたすらブル練習。9本投げで多ければ日に500〜1000、少なくとも100〜300は入れるようにしている。一本も入らないラウンドがあったら、そのラウンド数を計上していって、設定本数を投げ終えた後で、そのラウンド数分のハットが出るまで続ける。数取器使ってやってます。1000本ブルも時々やります。9本投げなので、そんなに時間はかからないかな。3時間くらい?


あとは自分が考案した「ゴッチ式クリケットトレーニング」。ハート=ブル、ダイヤ=20、スペード=19、クローバー=18というように決めて、シャッフルしたトランプを一枚ずつめくっていって、めくったカードの数字分だけ、そのマークのターゲットに入れる。数え方はクリケットと同じでトリプルなら3本、ダブルは2本、シングル1本。ブルはアウトブル1本、インブル2本で数える。

ダーツは同じセッティングのバレルで9本投げ。回りきったらハート=ブル、ダイヤ=17、スペード=16、クローバー=15にして同じように行う。最初はトランプをAから6まで、慣れてきたら9まで、最後はキングまでというように増やしていく。3時間くらいかかる。鬼練習用。

外ではひたすら実戦。辻斬り含め、対戦しまくりです。家投げの環境をかなりしっかり整えたので、外投げしにいくなら試合しないと意味がないんで。


【16】ボードに向かってダーツを投げる以外の練習をしていますか?
素振り。鏡に向かってフォームをチェックしながらやるときもあれば、ひたすら下素振りをすることも。人差し指にフックをかけてヨーヨーをオーバーハンドで振り出すイメージでやってます。

ダーツをやり始めたばかりの頃は、タオルにヒモを縫いつけて、人差し指にかけてやってたなあ。懐かしい(笑)。あとは手首と肩のストレッチを欠かさないようにしています。特に手首の背屈ストレッチは超大事。随分柔らかくなってきたと思います。


【17】これまで練習やフォーム参考にした資料があれば教えて下さい。
9dartsTVのAAフライト以上の人の試合をどんどん見て、自分の理想とするプレイヤー(グリップやフォーム)を探して、その人の試合動画をどんどん見ました。最初に心酔したのはニュージーランドのロバート・E・グラント選手。次にTARO選手、んでMANABEE選手。

DVDは「英国プロプレイヤーのHow to play Darts」は結構役に立ちます。最強は「D-style勝利の方程式」。burn戦士総出演の「DOUBLE IMPACT」も、上巻の映像特典のフォーム解説がいいですな。KTMの「最近僕が提唱している細軽ストレート」というセリフは仲間内のスーパーヒットタームです(笑)。

あとはとにかく負けようがケチョられようが構わないから、上手い人とどんどん対戦する事。その際に「すみません、フォーム見させてもらっていいですか?」とお願いして、横から見るようにしましょう。但しスローラインより向こう側には出ないこと。あと近すぎてもダメです(笑)。


【18】01の戦略や注意点は?
んー。301・501・701でそれぞれ違うんでアレですが、ハイオフチャンスが来たら1ダーツ目は絶対にトライすること。無茶でもなんでもワンチャンス。アレンジは失敗したらとにかくブルアレンジに頭を切り換えること。あとはひるまず、相手がHATだしたらこっちもHATを返すつもりで行くこと。ブルのハズレキャッチは考えない、ブルの本数で考える。


【19】クリケットの戦略や注意点は?
先攻逃げ切りがベストだけれども、相手が7出そうが9出そうがひるまないこと。絶対に心を折らない。ブルが残っていれば逆転出来ると考えること。序盤はオープン重視。同じレベルならば叩き合い上等のつもりで。明らかにレーティングが上の人とやる時は、有利になったらオーバーキルするまでプッシュを徹底。あとはコンビネーション。20→18、19→17、17→15、16→15→ブルとかかな。


【20】あなたのダーツプレイにおける座右の銘を教えて下さい。
「水に落ちた犬は撲て」
「ドラマチックダーツ」

【Bull】あなたのダーツプレイにおける極意を教えて下さい。
『中指はそえるだけ――』

いや、これだけじゃなくて、うーんなんだろうな。

『リズムで投げる』
『一本目はコークのつもり、2本目は1本目に当てる、3本目はより上手に当てる』

とか、まぁそんな感じですかね。極意なんてものを掴めるほどまだ上手くないです。
てなわけで、こんな感じになりました。別にバトンではないので回したりはしませんが、応えてみたいダーツプレイヤーの方はご自由にどうぞって感じで。


話は変わりますが『Ga−noise!2』まで、後2日となりました。同時に大阪ダーツ遠征も近づいてきたってことですので、参加希望の皆さんは掲示板を活用してやって下さい。

てなわけでして、皆さま



矢 ら な い か 。

※ナイスガイ阿部をクリックすると専用掲示板へ※
(ちなみに24日昼間からか夕方からの予定でおります)



[ 2005年09月21日-21:37 ]  



闘い終わって日が暮れて…。


ようやく関東に帰って参りました。

Ga−Noise2!に来て下さった皆さん、本当にありがとうございました!最高に楽しかったです。そしてスタッフ及びDJの皆さんもお疲れ様でしたっ!!

前半のステージが盛り上げられなかったのがすごく残念です。勉強不足です。後半のステージでは踊ってたら息が上がっちゃってサンバホイッスルをまともに吹けなかったりBPM調整したのを忘れてて上手く踊れなかったり、こっちもダメダメでしたねー。もっともっと頑張ります!次回もお声がかかるならば、ですが(笑)。

それにしても、どういうわけか太腿がスクワット500回やった後みたいに痛いです。なぜだろうなぜかしら。

また大阪突発ダーツオフに参加して下さった皆さんも本当にありがとうございました。帰り際バタバタで申し訳なかったです。もっともっと精進して、珍しいようなプレイを見せられるくらいまで頑張りますので、次回もよろしくお願いします!


で、全くの余談なんですが、Ga−Noise2!終わった後で、僕とゴトウさんは心斎橋の24時間サウナに入ったわけなんですが、大浴場でのんびり風呂に浸かったりと、思わぬところでハダカの付き合いをしてしまったんですよ。

もう2人で湯船に浸かっちゃー「ううー」だの「ああー」だの、オヤジ吐息&ヴォイスを発しまくりです。サラリーマンの憩いの場であるサウナに、これ以上ないくらい二人して溶け込んでいましたね。


いやね、会場とかで云われたんですよ「家元ー!今夜は会場で女の子みつくろって、そのままホテルでご休憩ですかァー?!」みたいなことを。ほら云った憶えあるでしょ?そこのアナタ!アナタの発言よコレ!!

それがね、これが現実ですよ。よりによってゴトウさんと僕でサウナでハダカの付き合い。そりゃあ夏Tシャツでコラボしましたけれども、こんなコラボはいらないよ。本当にいらない。

もうね「DJやればモテるかも」とか「ダーツうまくなればモテるかも」とか、そういう考えは、もうダメだってわかったね。今回の大阪遠征はDJとダーツ2本立てだったけれども、どちらもモテてないもん!ダーツの方だって最後にお見送りしてくれたのは男性3人ですからね!!

結局何やったところでモテるヤツは最初からモテるし、モテないヤツはモテない、と。いやもう十分にわかっていたことだけれども、今回は改めてそう認識させられた旅でしたね。


帰りの車中、大阪での二日間を振り返って、うっすら涙さえ浮かべましたから。悔しくて悔しくてという涙ではなく、もう妙に諦観しちゃった涙でしたね。もう悔しいとかモテるヤツらが憎いとかではなく、ただただひたすら寂しくて切ない、そんな気持ちですよ。

モテたいというモチベーションが下降線の一途を辿っているとでもいいましょうか、「もうどうにでもすればいいじゃない」という投げっぱなしジャーマンモードとでもいいましょうか。なんですかこれが俗に云う「負け犬ムード」ってやつなんでしょうかねえ。教えてエシディシ先生(怪焔王のモード)


ですが、さすがに、どんなに諦めの境地にあっても「いっそあのままゴトウさんとサウナでハッテンしちまえばよかった」というところまでは思考が行き着かなかった自分を、少しだけ褒めて上げたいとは思います。

いやー疲れ切った寂しい男2人がヘトヘトになって風呂を浴びた後、無言で視線を交わして自然と休憩室に消えていく…なんてのは、ハッテン場の代名詞である「サウナ」という現場にあっては、あまりにも違和感のない展開ではあるとは思うんですが、シチュエイション的に違和感が無さ過ぎて、思考が辿り着いてしまったら、即実行出来てしまいそうでシャレにならなさすぎますから。さすがにそこまでは踏み切れませんでしたねー。

まぁゴトウさんは予定があるので先にお帰りになりましたから、休憩室には僕一人でいったわけで、そんな展開にはなりようもなかったんですが…って、あ、あれ?ひょっとして僕警戒されていた?ま、まさかー。やだなー僕はノンケだって何度も云ってるのに。誤解されているのだとしたら困るなあ。ゴトウさーん!違いますからねー!



ちなみにGa−Noise!2の会場では
男性とマウストゥーマウスでチューしてきました。

(こんな事書いてるから信用性がどんどん下がるということは棚の上に)



[ 2005年09月25日-09:36 ]  



アメリカンな出来事。


OK、ジョニー聞いてやってくれ。

つまらない話さ。聞き流してくれりゃそれでいい。お前の十八番のミスターグラントの話に比べたら、あまりにもチープで、この水っぽいビールのツマミにもなりゃしないさ。

俺の知り合いにクマ野郎がいてな。なんでもそいつはここんとこ随分忙しかったらしいんだ。オマケに慣れないクラブで踊り狂ったりしたらしくて、案の定全身筋肉痛さ。

オールナイトが続いたもんだから、眠って体力を回復させようにも、痛みと熱で眠れないような有様ってわけだ。踏んだり蹴ったりとはまさにこの事ってやつだな。


まぁそれでも風呂にゆっくり浸かって身体の疲れを少しでも取ろうとしたらしいんだ。汗と垢を洗い流して、熱い湯をたっぷりはった湯船につかって、仕上げは冷たいシャワー。洗い立ての清潔な下着を身につけて、ジョッキでカルピスを一杯。まぁそんなとこだ。

ところでこのクマ野郎ってのはなかなか遠慮がないヤツでね。まぁ自宅だから構いやしないんだろうが、いつでも基本的にはTシャツにパンツだけってスタイルなんだ。しかもパンツがブリーフってえんだから恐れ入るって話だ。

話を戻して、クマ野郎がそんな寛ぎ過ぎなデイリースタイルで部屋に戻って一服してると、どうにも股間のあたりがムズムズしたらしいんだ。いやいやそうじゃないよ落ち着けってジョニー。そもそもクマ野郎が風呂上がりにエレクトした話なんかしたって面白かねえだろう。そうじゃねえんだ。

どうにもクマ野郎のヤツの太腿の付け根っていうのかね、ああそうだ、ビキニラインってやつだ。そこにどうもムズムズしたものを感じたらしいんだな。クラブでデブのくせに散々動き回ったせいで、食い込んだブリーフがこすれてキズになったのかもしれない。デブにはよくある話らしいんだ。


で、気になったクマ野郎は椅子に座ったまま大股開きで股間を覗き込んでみた。いやいやジョニー。お前さんそこで食いつくのはどうかと思うぜ。そっちの気があるにしたってちょっと特殊過ぎるってもんだ。

んでまぁ股間を見てみたら、右腿の付け根だな、しかもジャングルゾーン手前のあたりに、ぽっこりデキモノが出来てたらしいんだ。まぁ擦れた毛穴から雑菌でも入ったんだろうよ。そこからさらに擦れたりすると、こういうもんが出来るらしい。

クマ野郎も慣れたもんでな、洗面所で手を洗った後で、ささっと手指をアルコール消毒してティッシュを数枚抜くと、そのデキモノをギュっとやったらしいんだ。そうそう膿が溜まってるからそれを絞り出しちまおうってわけさ。あんまり清潔な話じゃあないがね。


ちょいと痛みを伴うが、これで膿を絞り出して軟膏を塗っておけば、すぐに治るらしい。まさに手慣れたもんってわけさ。で、クマ野郎はさっさと作業を済ませて傷口も消毒して、さて軟膏を塗ろうと思ったらしいんだな。

軟膏は居間の救急箱に入ってるんだが、どうもそいつが見あたらない。クマ野郎は家族と同居してるもんでな、親父さんかおふくろさんが使ったんだろうと居間をウロウロしていたらテレビの横に見慣れたオレンジ色のキャップがついたチューブを見つけたんだ。

使ったら戻しておけよなぁ、なんてぼやきもしたんだろう。クマ野郎はそれを手にとって、傷口つまりは股間に塗ったらしいんだ。こう適量を指に取って、よく擦り込むようにな。こいつの効き目はなかなかのもんでね。手慣れたもんだし、これで良くなるだろう、と。まぁクマ野郎も一安心したってわけだ。


で、使い終わった軟膏のチューブを救急箱に戻しておこうと箱を開けたら、さっきは見落としていたんだろうな、いつも使ってる軟膏のチューブが出てきたんだよ。ってことは手元にあるのはなんだってことになる。

まぁクマ野郎は同じ商品で、新しく買ったのかって思ったらしいんだけどな。手元にあるチューブをよくよく見てみたら――









たまんねえよ!なにやってんだかこのクマ野郎は!なぁジョニー!股間にボンドって!ブヘヘヘヘヘ!!「適量を指に取って」って何と何をくっつける気だったんだよって話だよな!!おまけに「よく擦り込むように」って、どこになにを擦り込んでだって話だよ!!なぁジョニー!!

話はこれだけじゃねえんだ。さすがにクマ野郎も面食らったらしくて慌てて洗面所に飛び込んだんだが、場所が場所だけに洗い流せねえんだ!!洗面台に向かって、うんうん云いながら一生懸命洗面台に腰を突き出そうとしたり右足を洗面台に突っ込んでみたりしたらしいぜ。どんだけバカやってんだってなあ!

しばらく奮戦したんだがどうにもムリだと悟ったらみたいで、ようやく風呂場に駆け込んだんだが、最初っから気づけって話だよなぁ。ま、この接着剤はA剤とB剤でくっつけるタイプのもんだから、最悪の事態は免れたみたいだけどな。

もしそのままくっつくタイプのもんだったら、そりゃあ大変だぜ。傷口だけじゃない、ビキニラインと愛用のブリーフが仲良くドッキングだ。パンツを脱ぐのに一苦労どころの騒ぎじゃなかったろうぜ。まぁクマ野郎にも悪運はあったってところだろうな。

それにしても間抜けな話だと思わないかジョニー?世の中、なかなか傷口に接着剤を塗るバカは以内と思うぜ?傑作だったろう?


ところで、お前さん今日はずっと人差し指を額に当てているが頭でも痛いのかい?アスピリンならワイフに持ってこさせるが…ほう、額に吹き出物がね…へえ、クスリを塗ったら指が額から離れなくなったって…おーいシンディ!お湯と剥離剤持ってきてくれ!!ジョニーがクマ野郎より酷いことになっちまってる!!



皆さんも、塗り薬は用法用量を守り
接着剤じゃないかどうかを
よくよく確認してから使用しましょう。

(使用予定もないのに危うく貞操帯をつけるところだったクマ野郎より)



[ 2005年09月26日-15:00 ]  



予測変換。


予測できるかそんなもん!

最近の携帯電話は、その文字入力インターフェースの効率の悪さを払拭すべく、漢字変換や文字入力などに「予測変換機能」なるものを充実させています。

つまり変換候補の中から累積された最も多い頻度のモノやら、新しく登録された変換後の文字、そして入力候補などが最前候補に上がってくるわけですね。非常にユニークかつ便利な機能だと思います。

で、その人の携帯電話の予測変換機能を見ると、その人が普段どんな語彙を使ってメールやら携帯からのBBSへの書き込みやらをしているかということが見えて来るというわけです。これは面白い。語彙をもって、その人のひととなりを見るというわけですな。

また旦那や嫁さんや恋人などの浮気をチェックするのに「す」「あ」の予測変換で「好きだよ」だとか「愛してるよ」だとかが容易に出てくるにも関わらず、自分のところにはそんなメールが来ていないという場合は浮気の気配が濃厚、なんていう事も見えてくるそうです。これはスゴイ。


そんなわけで、早速ではありますが僕も五十音での予測変換候補を列挙してみたいと思います。ちなみに言葉を成していない語尾「〜だよ」「〜です」などは排除してあります。


あ…あとじゃね(なにがだろう?)
い…以下
う…うえに
え…遠慮せず
お…お大事に(知人が風邪をひいたやつですな)

か…会社
き…義理
く…くだされや(何弁?)
け…ゲット
こ…合法(なにが!?)

さ…三歳
し…勝利
す…ずっと
せ…全裸(ハダカ系第1弾)
そ…そこいら中

た…大会
ち…沈没
つ…辻斬り(ダーツで居合わせた見知らぬ方と対戦することです)
て…手招き
と…当然

な…なくちゃいけないの…(なんだこれ)
に…日記
ぬ…ヌーディスト(ハダカ系第2弾)
ね…寝ます
の…ノリノリ

は…入ったぜ
ひ…ビビってたじろぐ(ビターン!)
ふ…プロレス
へ…ペンタスロン(ダーツのフライトの商品名ですな)
ほ…包茎(はい。仮性人です)

ま…丸刈り
み…見損なったよ(なにをだろう。丸刈りを?)
む…向かっています(遅刻しそうな時によくつかいます)
め…めちゃくちゃ
も…もっこりんぐ(何事だコレ)

や…矢らないか(いつものセリフですな)
ゆ…優勝
よ…よござんす

ら…裸(ハダカ系第3弾)
り…理由なんか
る…ルールールー(キタキツネでも呼ぶ気か?)
れ…レイパー(正しくはレイピストです)
ろ…ロシア人(シコルスキーさんでしょうか)

わ…忘れてくれ(何を?)
を…をいをい
ん…んがっ(悲鳴?)


とまぁこんな感じでした。なんつーか、何がなんだかわからないところではありますが、まぁ大体予想通りダーツやらなんやらの関連が多いですね。

しかしハダカ系が多いのと、「包茎」と「もっこりんぐ」は少々ビビってたじろぎましたね。誰に送ったか書き込んだかした文面なんだろう。とてつもなく不安です。

ものはついでなので、適当に予測変換だけでメールのような文面を作ってみました。助詞と句読点は適宜追加してあります。


件名:矢らないか

ルールールー。

遠慮せず、ずっと丸刈りでよござんす。

理由なんかなくちゃいけないの…?

辻斬りのあとじゃね?


会社にノリノリで向かっています。

そこいら中、ヌーディストが義理で手招き。

をいをい、三歳以下でもっこりんぐ?

めちゃくちゃ見損なったよ。お大事に。


全裸プロレス大会。

当然ロシア人優勝。

包茎レイパーなうえに裸。

ビビってたじろぐ勝利の日記。


ペンタスロン入ったぜ。合法ゲット。


沈没、寝ます。忘れてくれ。

んがっ。




どこの宇宙人の会話だ。
(とりあえずロシア人がすごいことだけは伝わる)



[ 2005年09月29日-10:30 ]