じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2005年03月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2005年03月のバックナンバー

2年前の今日の話。(2005年03月01日-13:56)
ID(2005年03月02日-21:30)
小生、日和ました。(2005年03月05日-10:13)
光の速さ。(2005年03月07日-05:45)
いっちゃうぞバカヤロー!(危うく名古屋に)(2005年03月09日-05:22)
ダーツ日記:我が名は暗殺者。(2005年03月11日-07:38)
出来心。(2005年03月13日-22:47)
僕とインリン様。(2005年03月15日-13:11)
彼の筆おろし。(2005年03月17日-00:13)
クルマ(2005年03月18日-18:47)
ターキーって読むのかしら。(2005年03月22日-04:21)
もしも(2005年03月24日-01:41)
僕のハートを射止めた貴方。(2005年03月25日-20:39)
スメル・スメル・スメル。(2005年03月28日-22:03)
IDの効用。(2005年03月30日-22:53)


2年前の今日の話。


3月になりました。

暦の上ではとっくの昔に春なわけですが、それでも寒い日は続きます。油断は出来ません。何しろ関東地方の中央にある埼玉県の、さらに南部にある、ここさいたま市でも唐突に四月直前に雪が降ったりすることもあるのです。

インフルエンザが大流行している裏で、どうやら普通の風邪も地味に流行している様子。季節の変わり目は体調を崩しやすいわけですが、今がそのピークといったところなのでしょう。

ちょっとあたたかい陽射しだからといって油断して薄着で出かけると、日暮れ頃にはすっかり冬の寒さになっている、なんてこともあります。まだまだこの時期は冬・初春用の厚手のコートが手放せません。


さて。コートといえば特に女性の皆さんは秋用・秋冬用・冬用・冬初春用・春用なんて使い分けるくらいオシャレチックなアイテムのようです。

一枚のハーフコートを高校卒業時から8年も使い続け、雨の日も風の日もずーっとソレ。しかも寒くなったら中に防寒着を着込む、という微妙に本末転倒なことをしてまで、その一枚にこだわり続けた(?)オシャレには縁遠過ぎる過去のある僕も、さすがにこの歳になってからは、コートを使い分けるようになりました。

んもうバッチリ使い分けてますよー。晴れの日用と雨の日用(防水仕様)のコートを!いやオシャレとか興味ないっつーか、僕ぐらいまで来てしまったデブは所詮なにやったところで変わらないっつーか、着るモノを選べないっつーか無理!もう無理ね!無理なのよ!!「着るモノを選ぶ」んじゃなくて、「着られるモノを買う」んですもの!!


と、まぁそんな感じで軽くキレてみたりしたわけですが、本当にオシャレには縁遠い縁遠い生活をしておりましてですね、僕の着る物は基本的にマンチェスさんとかサカゼンさんというデブ服専門店で購入したモノなんですが、正直、こう、あまりセンスとかそういうものとかは意識した作りになっていなかったりするんです。

デブ服の系統としては2種類ありまして、一つは「威嚇系」、そしてもう一つは「ファンシー系」です。まぁこれはデブの2大キャラクター分類によるものなんでしょうが、ゴツゴツしてデカい柔道型が主に威嚇系愛用し、まるまるして愛嬌のある内山君タイプがファンシー系を着るわけです。

僕の場合はどちらにも転びきっていない中途半端なところにいるのですが、かーいらしーキャラクターのアップリケ(アップリケ?!)とかがつけられていたり、プリントされていたりするシャツやらトレーナーやらは着る気になれませんし、かといって背中に龍!とか虎!とか風神!とか雷神!とかの刺繍を背負っちゃっているのもどうかと思うわけです。

で、結局のところ迷彩柄だとか無地のだとか、そういう無難なところで落ち着くわけなんですが、どういうわけか二年前の秋冬モノは、どこのデブ服屋でも怒濤の勢いで迷彩柄のモノを扱っていまして、当然の如くオーバーサプライになり、その値引きされた安さに引きつけられて、ついつい何種類か買ってしまったんです。そしてその結果、そのシーズンの間、僕は謎の迷彩野郎と化してしまったわけです。

コーディネイトなんて言葉がありますが、僕はそんなものを意識せず、洗濯済みの着られる服の中から適当に引っ張り出して着込んで出かけています。その洗濯と気温気候との組み合わせの都合上、非道い時はバンダナ・シャツ・コートからパンツに至るまで総迷彩という凄まじい組み合わせになってしまうこともあったりしました。



つまりこんな感じです。

(500万ヒット記念企画「DB」より…死にたい)



そんなシーズンの終わり頃。そう、忘れもしない2年前の今日(確か土曜日)。いつものように迷彩野郎と化していた僕に、遊び仲間が質問をぶつけた時に事件は起こりました――。


「なんでいつも迷彩着てんの?」
「まぁ色々。ファッションじゃないことだけは確か」

「え、そうなの。じゃあ余計になんでだよ?」
「うるせーな。隠れる為に決まってんだろ」

「モスグリーンとカーキですが」
「おうよ、密林迷彩だ」

「ここ都会ですが」
「コンクリートジャングルっていうだろ」

「そんな色ないんですが」
「植え込みとかあるだろうが!このバカチンが!」

「じゃあ隠れる為には、まず植え込みを探す、と」
「おうよ、その瞬間からがサバイバルだぜ」

「あ、あそこに植え込みが!」
「よし隠れてやる!」

「なにから!?なにに探されてるの?!」
「エイドリアーン!(叫びながら植え込みにダッシュ)」

「ロッキーは密林に行ってないよ?!ねえ!?ランボーじゃないの?!ねえ聞こえてる?!」
「どうだー見えなくなってるかー?!」

「いや、丸見え!かなり不自然!」
「アメリカ人ならこれで見えなくなるんだよ!」

「いやアメリカ人関係ないだろ!」
「世知辛ぇ!世知辛ぇよ!」

「いいから植え込みから出てこいよ。もうわかったから!」
「虜囚の辱めはうけん!このまま植え込みに根付いて、木と同化してやる!」

「いやいや、どれだけ気の長い話だよ!」
「いつか大きな木に、大木になってやるんや!大木になって見返してやるんやー!」

「ロマンチックなんだかなんなんだかわかんねーよ!ほら、あれだ!将官としての待遇を保証するから!」
「ほんとか!?」

「ほんとだよ!もういいから!」
「あめちゃんくれる?」

「あげる!あげるから!!」
「じゃあでるー」



――とまぁ、このやりとりは限りなく実話なのですが、事件という程のモノではありません。アルコールが入っていたことは確かですが、ただのバカなやりとりであり行動です。

しかし問題なのは上のやりとりの最中、本当に新宿のとある植え込みの中に飛び込んだバカは、着ていたコートを植え込みの尖った枝かなにかに引っかけて、見事に破損させてしまったことです。

そこまでやっては「ただのバカ」ではなく「底抜けのバカ」です。ですから、このやりとりの後、必死になってその破けたところを隠し通しました。会話の終盤、テンションが微妙に下がっているのは動揺していたからです。

それは購入からおよそ3ヶ月目のこと。まだまだ寒い日が続いていましたし、コートがないとバイク乗りは死ねるので、やむを得ず新しいコートを購入しました。そしてワンシーズンに雨天用ふくめ3着のコートを時期によって変えた(ように見える)僕に、友人達は「家元もようやくオシャレとかに気を遣うようになったか」と感慨深げに云ったものでした。まぁ真相は今日明かした通りなんですけどね!



もう迷彩は着ませんし
植え込みにも飛び込みません。

(こうして少しずつ大人になっていくんだね…)



[ 2005年03月01日-13:56 ]  



ID


社員証やらプレスパスなどのIDは最近は首から下げるのが主流のようだが、僕はそれらのどれも持っていない。

首から下げているものといえば、ケータイとライターと灰皿のセットだけだ。もちろん利便性からそうしているだけに過ぎないのだが、これが案外とIDがわりになることもある。

つまり「私は喫煙者」ですよというアピールになり、初対面の相手がタバコ呑みであった場合は、気遣いが少し楽になる。打ち合わせの時なんかには、随分とこれが役だったりした。喩えタバコ一つであっても習慣や趣味の上で共通項目をみつけることによって、物事のうち解け度は大きく変わる。

ケータイも同様だ。興味のある人ならば、どこのなになのかすぐわかる。「どこのキャリアですか?」だけでも随分かわるし、連絡先を交換を申し出る時にも幾分楽になるわけだ。

で、そんな首から下げるモノに、最近一つのものが加わった。といっても種類が増えたのではなく、携帯電話にストラップというかケータイ拭きがついただけなのだが。

で、そのケータイ拭きがコレである。




コレ。



近接撮影なのでピンボケが激しいが、書いてあることはおわかりいただけるだろう。「アイラブ巨乳」。直訳すると「ワタースィハオッキイオパーイガトテモスキデェス」ということだ。

まさに直球。まさにストレート。目ん玉飛び出るストロングスタイルなど真ん中っぷりである。ある意味では清々しい男らしさすら感じるほどだ。


ちなみに入手した直後から携帯電話に着けてはいるものの、この携帯クリーナーは自主的に購入したわけではない。高校の先輩であり現在は会社の同僚である、中西学とベッカムをこよなく愛するこの方が自らの嗜好を広く布教せんと下さったモノなのだ。

「高校時代の先輩」という存在は僕にとって、海兵隊新兵における軍曹のようなものだ。つまりは神。鼻の下のケツのあ…失敬、口から言葉を発する前後に必ず「Sir」をつけなければいけないほどの存在ということである。そしてその命には基本的に服従せねばならない。つまりはそういうことなのだ。

しかしこのメッセージが僕の嗜好にクリティカルヒットしていることは全く否定しない。とはいっても洒落である。これを着けていたからといって、妙齢の巨乳の女性達が「家元ぉーン、あたしおっぱいが大きいんですよーぅ、ンもう、抱いて抱いてぇーン」と、にじり寄ってきたり飛びかかってきたりするなどということは期待していない。

っていうか、そもそもそんな人いないだろうし。いたらいたで確実に地雷系モンスターだと思うし。そんなのが来たら怖いし。怖いよママン!ジェイミー!銃だ!銃を持ってこい!!(錯乱)

かといって、「うわー家元そんなの着けてるの?セクハラですよソレ…」なんてひかれるのも困る。そんなコチコチの考えしか持てない方とは、公私含めてあまりお近づきになりたいとも思わない。

しかし、前出の地雷系モンスターの実在率に比べて、こちら側の方は意外と多そうな気がしないでもない。そう考えると少々戦々恐々としてしまう。なんで携帯クリーナーをつけたくらいで、ここまでサバイバル感覚を味あわなくてはならないのだろうか(だったら外せよ)


とまぁ、非常にある意味で不安になったので、これを着用したまま頻繁に出歩く前に、このアイテムにどんな反応を周囲が示すかということを某SNSや各所で試してみることにした。

主に「女性であること」を大上段に構えて「セクハラだなんだ」というようなことを迂遠にでも直球にでもぶつけてくるタイプと、自身が「巨乳である」という事を前提にして「セクハラだ」とか「こんな重いものいらないですよ」とか言い出すタイプと、自身が「貧乳である」ということを前提にして「大きいのしか興味がないなんて!!」とか言い出すタイプに大別されるであろうと見込んでの事だったのだが、結果はなかなか愉快な事になった。

・春だからしかたないよね…(哀れむような目で)。
・自分の胸をアピールしているわけ?
・ホントは別に胸なんてどうでもいいのでしょう。だって家元は男のk(割愛)。
・練乳なら好きだけど。
おっきいのいいよねー!私も好き!(え…?)
・デブ専な女子の為にもこういグッズが欲しい。(アイラブでぶ?)
・「アイラブ貧乳」なら欲しいです。(ご本人はささやかとの事)
「アイハブ貧乳」なら買い占めて庭に埋める。


僕の周囲が特殊なのか、それとも僕自身が女性のリアクションというものの見識が浅すぎたのか、「セクハラだなんだ」というようなことを返す女性は今のところ一人としていなかった。それにしても「買い占めて庭に埋める」て。

「男と女の間には深くて暗い川がある」なんていう言葉を先人の誰かが云ったらしいが、いやはや実に色々な意味で納得した出来事であった。



で、そんなこととは全く関係なく、今週の金曜日というか明後日、新宿ロフトプラスワンで、こういうイベントに出演するのですが、プレイが終わった後の時間帯に会場内で「アイラブ巨乳」を首からぶら下げて挙動不審全開でウロウロしているデブが僕ですので、適当に声かけてやって下さい。



ひかない程度の巨乳アピール
ならば大歓迎です♪

(来ねぇよ)



[ 2005年03月02日-21:30 ]  



小生、日和ました。


燃え尽きました。そして日和ました。というわけで、Numeriナイトに出陣してきたわけですが、人生2度目のDJ体験。しかも今回もプロレスです。

つまり前回の初体験時の大阪Ga-noise!でもプロレスだったわけです。しかしながら、前回は内実のテーマは「ハッスル」でして、70〜80年代ディスコミュージックとプロレスの融合だったんです。

で、今回は前回セットリストとはなるべく被らないようにして、プロレスオンリーで行こう!と考えていたわけです。そして考えたのが次のセットリスト。


・日本テレビスポーツテーマ/全日本プロレス中継OP
・オリンピア/全日本プロレス世界最強タッグリーグ公式テーマ
・王者の魂/ジャイアント馬場
・J/ジャンボ鶴田
・サンライズ/スタン・ハンセン
・移民の歌/ブルーザー・ブロディ
・スパルタンX/三沢光晴
・グランドソード/小橋健太
・ブレイジン/小橋建太
・行け!タイガーマスク/初代タイガーマスク
・スカイハイ/ミル・マスカラス:スーパーJカップ公式テーマ
・怒りの獣神/獣神サンダーライガー
・インテグラルハート/ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレスのテーマ)
・スカイ・ウォーク/ケンドー・カシン
・Circusy/クレイジーMAX
・ミラノフィーバー/ミラノコレクションA.T.
・Into the light/DDTオープニング
・What happened to you/タノムサク鳥羽
・Deep M Impact/MIKAMI
・Insane in the Brain/ディック東郷
・蛇界転生/ポイズン澤田ジュリー
・モータルコンバット/伊東竜二
・DEVIL/葛西純
・Come out and Play/金村キンタロー
・FIRE/高木三四郎
・スリル/男色ディーノ


これらのCDが全て家にあること自体が、僕のプロレスに対する愛情とか頭の悪さを物語っていると思うのですが、テーマとしては『王道温故知新から現代へ→スーパーJrカップ→アンチメジャー:This is インディープロレス』という流れだったんです。

しかし。しかしです。今回のイベントはぶっちゃけ僕はゲスト参戦。メインはあくまでもNumeriの1000万ヒット記念イベントです。つまり周りはヌメラーばかり。ろくに告知をしていないわけですから、ウチのサイトから来ている人は極少数だと思われます。云い方を変えれば「アウェー」。ア○ウェイではないので注意です。

そんな中でプロレスネタを、いやさプロレスヲタを全開にして通用するのだろうか。ましてや今回の出番は3番手。前回の強引にでも盛り上げればいいというトップバッターとは違い、前半メインイベントのpatoさんにつなげる露払いの位置。悩んで悩んで、一気にセットリストを変えました。

で、patoさんはK−1が大好きで創成当時から東京ドーム大会には足げく通っていたそうですから、そっちの方で攻めた方が良かろうと思い、またヌメラーの皆さんでも地上波のテレビ放送で聞いたことがある曲がよかろうと考え、下のような感じになったわけです。


・エンドルフィンマシーン/K−1オープニングテーマ
・ウィーウィルロックユー/アンディ・フグ
・闘志天翔/佐竹雅昭
・インダクション/K−1MAXオープニングテーマ
・ザ・キッズ・アーント・オールライト/小比類巻貴之
・レッドテープ/武田幸三
・ゲリララジオ/PRIDEオープニングテーマ
・ストーム/ヴァンダレイ・シウバ
・スピード/桜庭和志
・パワーホール/長州力
・ナイトオブファイヤー/長州小力
・ファイヤー/高木三四郎
・スリル/男色ディーノ
・猪木ボンバイエ/アントニオ猪木


えらい日和っぷりです。ぐったりするほどの日和っぷり。プロレスとは名ばかりのK−1とPRIDEではじまり、パワーホールで挽回したかと思いきや、西口プロレス(芸人集団)の長州小力。後は一般にも通じる知られた曲でお茶を濁すというていたらく。

これでは正直「プロレス」を名乗るのもおこがましい状況です。プロレス者の魂をK−1だのPRIDEだのお笑いだのに売り払ってしまった感すらあります。

最後の最後まで悩み、結局CDもまるまる持って行ったのですが、やはり後者で済ませてしまいました。なんとも情けない限りです。

それでも盛り上がってくれた一部の方、そして帰りがけに「あそこでまさか小力が来るとは思いませんでした」と云ってくれた方のおかげで、なんとか立ち直るきっかけを掴めたといったところです。


イベント自体は大層盛り上がり、終わった後ではスタッフやDJ諸氏の中にも喉がガレガレになっている人数名、手足のどこかが攣ったと痛みを訴える者多数といった具合でした。えーと、クラブイベントって戦争かなんかのことでしたっけ。

まぁ、とにもかくにもようやくのこと帰宅してきたわけですが、寝る前に巡回しておこうとブラウザを起ち上げたら、おはらん連邦の吉野さんが「春九堂氏がプロレスでDJをやるらしい」と煽ってらっしゃるではないですか。

この二人と僕は同年代で、同じくらいの時間プロレスを愛してきた根っからのプロレス者。おはらんは幼少期のクラッシュギャルズ全盛期に、悪徳レフェリーの阿部四郎に似た近所のおっさん(つまりヤクザっぽい人)をみかけて、唐突におっさんに殴りかかったという過去を持ち、吉野さんは吉野さんで自分で見る為だけにオリジナルでスタン・ハンセンのラリアット百連発というビデオを編集した程なんですよ。その二人が揃って告知。

それぞれの記事を見た瞬間思い切り顔が青ざめました。うぎゃあー。申し訳ない、本当に申し訳ない。自分日和ました!日和まくりました!K−1とPRIDEとお笑いに魂売り渡しました!本当に、本当に申し訳なかったです。ご期待に添えませんでした!


というわけで唐突ではありますが、自分のプロレス者としてのアイデンティティーを見直すべく、本日はこれから日本武道館にプロレスリングNOAHのビッグマッチを観戦しに行ってきます。

2日ほど前から仕事が嵩んだりして、ロクに眠っていないのですが。なんかイベント中に足をくじいたらしく、ロフトプラスワンから新宿駅までの道のりが酷く辛かったわけですが。叫びすぎてあっさり喉がイカレているわけですが。もちろん腰もイカれているわけですが。

それでも行きます。道は危ぶんではいかんのです。当たり前ですが、この後は眠りません。寝たら確実に間に合いませんから。この苦行を乗り越え、絶対王者・小橋のエナジーを体感することで、自分の中のプロレス魂を今一度復活させたいと思います。



そして明日の日曜日は一日中
死体の真似をして過ごします。

(…覚悟完了…)

テンパっててロクに挨拶も出来ませんでしたが、来てくれた方、会場で声をかけてくれた方、本当にありがとうございました。懲りずにまたDJをやるかもしれませんが、その時はまた是非来て下さい!!スタッフの皆さん、DJの皆さん、本当にありがとうございました。patoさん1000万ヒット突破おめでとう!みんなお疲れ様でした!!


[ 2005年03月05日-10:13 ]  



光の速さ。


僕はBフレッツ、いわゆる光ファイバーというヤツで接続をしています。回線速度はベストエフォートで50MBだか100MBらしい。このベストエフォートというヤツは、簡単に云えば「超調子のいいときは、こんだけ出るぜ?」というものです。

例えるならば、クラス一足の遅いデブに、突如短距離走の神が気まぐれにも程があるほどに微笑みまくり、スタートと同時に絶妙のバランスで過剰なまでに重心を前方に向けられ、なおかつプロレスラーに憧れて無駄にスクワットを繰り返して鍛え上げたはいいが、一切使い道がなく「ただのぶっとい足」と、嘲笑の対象にしかならなかったフトモモの筋肉達が、さながら元旦富士山大爆走集会の暴走族の皆さんのように大同団結で一斉動員。

反射的に踏み出したその一足が道となり、その一足が道となった結果、怒濤の大爆進を生みだし、迷わず行けばわかるさ!と半ばパニック状態で駆け抜け、ゴール直後に豪快に転倒。地響きと土煙が収まったところをのぞき見ると、どこまでが校庭の土でどこからが人間の身体なのかわからなくなるほどにミッドナイトシャッフルされ、全治3ヶ月。

――と、いうような状態で生み出された50mで8秒台前半という記録のようなもののことです(長ぇよ)。ちなみにこの例え話を「実話?」とか追求してはいけません。あと「50m8秒って速くもなんともないよ」とかいうのも禁止。傷つくから。


まぁとどのつまりが、そのうたい文句の回線速度や品質を保証されるモノではないわけで、局から電柱までは光ファイバーケーブルを通して100MBだが、電柱から終端装置までは70MB。さらに終端装置からルーターの間で50MBになり、ルーターからPC本体の間で25MBになる、なんていうこともザラにあるわけです。そして今現在の僕の光回線環境はそうした状況にあったりします。

決してNTTを揶揄しているわけではないし、ベストエフォートという事も理解した上で申請し、設備投資をしたわけなので気にしてはいないのですが、最近何故か突然回線が切れたりすることが頻発するようになりまして。

ひょっとしたら回線越しになんらかの攻撃を加えられているのかもしれないのですが、これは非常に困るわけですよ。速度は遅いわ、回線は切れるわでは、さすがの温厚な僕もキレてしまうかもしれません。実際、何度NTTとプロバイダに怒号を伝える電話をかけようとしたことかわからないほどです。

そういうわけで、いつかキャンペーンガールが超☆ステキ♪なTEPCOにしてやろうとタイミングを見計らっていたのですが、どうにも僕の住んでいるエリアにはサービスが提供されておらず、僕は泣く泣くNTTのBフレッツで不安定な接続環境を使用し続けていたんです。


ところが、先日最寄り駅側にある某巨大PC関連ストアで買い物をしていたところ、寝不足かつ前日までの過密スケジュールで疲労の極地を越えて遙か第七銀河の彼方に想いを馳せていた、どうしようもない僕に天使が降りてきました。

ちなみにどのくらい“どうしようもない”状態だったかということを、ナニか風に書くとこうなります。
―――――
その男は、およそ先進国日本の電脳スペースには似つかわしくない風貌をしていた。人を殺し続けることに飽いて精神を病み、除隊させられた帰還兵の様な服装。何日も眠ることを忘れた事を示す目の下の隈、そして充血しきった眼球。その澱んだ視線は何者をも映しておらず、しかしその目に映る者全てに、ある意味では無垢な殺意を無意味に放っていた。至近に寄れば気づく者もいただろう。その異形の体躯から放たれる獣臭に。それは破滅と狂気の臭いだった。
―――――
まぁ小さな少年がまだ人生の恐怖を知らずに「ママー。あそこにでっかいクマがいるよー」などと云おうものなら、母親は「ヒッ!み、みちゃいけませんッ!!」とBダッシュ&ジャンプして、ノコノコを踏み越えて土管に逃げ込むくらいの風体だったということです。


そんな僕に近寄ってきた命知らずの“その女性”は「あのう」と声をかけた後、視線があった瞬間に「あ、(地雷を)踏んだ」というような引きつった表情を刹那に見せつつも、プロフェッショナルな営業スマイルを取り戻して、TEPCO光のキャンペーン説明を始めました。

適当に相槌を打ちながら話を聞く僕。心中では「おおっキャンペーンやってるのか!なんと工事費も初期費用もタダ!!すっげえ!!しかもサービス提供エリアに入ってるじゃん!やっほーい!入る入る!今すぐ申し込みDaZeeee!!」とテンションが上がっていたのだが、疲労フィルターがそれらを表情やら態度やらに出すことを許さないような状況でした。

一通り説明を終えた“その女性”、つまりTEPCO光のキャンペーンガールさんは、僕のリアクションの薄さに「あーダメだろうなー」とでも云いそうな、残念フェイスを作って僕の顔を覗き込んだのですが、僕は既に手続きをしようと決めていたので、一言だけこう彼女に伝えました。

「わかりました。それじゃ詳しく聞かせて下さい」

と。

その発言を認識した瞬間、あからさまに「え?!」というような表情を見せた上に、微妙に「しまった!度胸試しのつもりが変なの釣っちゃった!!」というようにも見える表情までポロリサービスしてくれたキャンペーンガール嬢。

しかし続く僕の「今NTTのBフレッツなんですが、それ以上のクオリティがある回線ならば乗り換えますんで、切替工事とかの事とかを教えて欲しいんです」という言葉に、プロのスマイルを取り戻すと「わかりました!詳細は私ではわかりかねますので、すぐに社員を呼んできますね!」と言い残すと、足早にその場を去っていきました。いわゆる応援要請を兼ねた素早い戦略的撤退です。極めて冷静な判断だといえるでしょう。


やがて彼女と同じスタッフジャンバーを来た青年が一人でやってくると、仰々しいほどの低姿勢で僕をキャンペーンブースへと誘導し、契約の説明と工事の説明を受けた後で申請書類の作成と、今後の作業進捗予定などを話し合って、全ての手続きは済みました。そしてその間、自分が営業した客なのにも関わらず、キャンペーンガール嬢はその場に二度と姿を見せなかったんです。

いや、別にそれは大した問題じゃあないんです。彼女の役目はあくまでも客に声をかけて、キャンペーン内容に興味をもたせること。そこから先の営業は商品知識や契約の責任などの問題からも社員に行わせるのはごく当たり前のことであり、彼女はキャンペーンガールという職業のプロの仕事を果たしたに過ぎないのですから。


ですが気になったことが、それとは別のところにあるんです。一つは彼女は社員を呼びいった後、TEPCO社員と一緒に戻って来なかった彼女は、僕の事をどんな風に説明して社員を寄越したのかということ。また逆にどういう風に説明をされたら、秋葉風ファッション・略してキバカジを決め込んだデブ率が異様に高いこの店の中で、迷うことなく僕を探し出せるのかということです。

そしてもう一点。買い忘れたものがあったのでキャンペーンブースから店内に戻った僕が、場所を移してキャンペーンのアナウンスをしていた彼女に遭遇したので、「無事契約出来ましたよ」と一応報告でもしようかと思い会釈をしながら近寄っていったら、目があった瞬間軽く向こうも会釈を返すと同時に、そのままアナウンスを続けながら、再び早足でその場に去っていったことです。


おそれ知らずの勧誘及び誘導から応援要請までの一連の流れ。そして、考えようによっては的確・適切な社員への事項伝達と、一人の客に拘泥せず次なるターゲットを求めて活動を続ける姿勢。まさにプロフェッショナル。これがTEPCOのキャンペーンガールのクオリティか、と考えられないこともないわけですが、ぶっちゃけ、どう考えても普通に避けられていたわけで――。



なんというか「やりずらそうな客のあしらい方」の
ベストエフォートを見せられた気分でした。

(ちょっとだけ傷つきました…♪キャンペンガールが超☆ステキ…



[ 2005年03月07日-05:45 ]  



いっちゃうぞバカヤロー!(危うく名古屋に)


未だに目がかゆいです。

というわけで、本日は打ち合わせが数件あり、都心にバイクで出向きました。雨が降ろうが雪が降ろうがバイクで移動し続けることが一つのアイデンティティになっている僕なのですが、実を云うとバイクでのお出かけは久しぶり。

というのも今乗っているバイクは非常に寒さに弱く、十分以上の暖気をしてからでないと、走行中にアクセルを戻しつつブレーキをかけると自然にエンジンまで停止してしまうという不思議に危険な現象を起こすヤツなんです。名付けて「自動的アイドリングストップ宣言」(笑)。

いや「(笑)」とかつけちゃいましたが、笑い事ではなくコレが非常に怖いんですよ。ヘタしたら命に関わります。そんな命と引き替えにまでエコロジーを追求するほど偏った思想は持ち合わせていません。そんな機能いらないっつーの。

じゃあってんで、十分に暖気してから乗れば、と思うわけなんですが時間に余裕があるときならばいざしらず、ちょいちょい移動するのに、いちいちエンジンかけて10分待機とか、そんな悠長なことやってられません。

そんなわけで、この冬の間はバイクでのお出かけというのがほとんど無かったんです。ですが、今日は久しぶりのぽかぽか陽気。エンジンをかけてみたところ、バイクのご機嫌も麗しいようだったので防寒装備を固めると一路東京を目指しました。


久しぶりの高速道路。そして首都高の混雑も久しぶりです。冬の名残を残す空はどこまでも蒼く、未だ冷たい空気を切って進めば、頬のそばでコートの衿がひょうひょうと音をたてます。もちろん寒いのですが、凍てつくような寒さではなく、心地よい寒さ。それらはバイク乗りだけが知る感覚です。

久しぶりにそうした気持ちよさを味わっていたのですが、一つ大事な事を忘れていました。心地よく乾燥した空気、ほっとするような陽気と川岸を渡る風、そしてすっかり存在を忘れていた、春風にのって舞い散る大量の花粉。

首都高速に乗って十分後には、寒さも相まって既に顔面大洪水です。どのくらいの洪水かというと、停止した時にミラーで自分の顔を覗き込んだら、鼻の下と目の下から頬にかけて「かつて川が流れていた痕跡がある」と地質学者かなんかに指摘されてしまいそうなほどです。NHKスペシャルで放送されます。きっと僕の頬は肥沃な土壌となって、広大な農耕文化を花開かせたことでしょう。

しかも高速道路上ですから止まって鼻をかんだり涙を拭いたりということもできません。それでも、なんとか左手のグラブで目や頬を拭うことは出来るのですが、鼻水だけはそうもいかず、垂れ流しっぱなしです。農耕文化はその土壌が塩化していってしまい、今や崩壊の危機にあるといったところです。

ようやく渋滞に巻き込まれて、停止した時にポケットからハンカチを取り出して鼻の下から口の端までを拭ったのですが、ハンカチ程度では洪水をとめることはまるで出来ず、むしろ口ひげのエリアは、既にカピカピになってしまっている始末です。

停止しているとはいえ、信号で完全停止しているわけではありません。車の流れは少しずつは動いているわけで、バイクの機構上、右手をアクセルから放すわけにはいきません。そうなるとハンカチで鼻をかむことも満足に出来ないわけです。

それでも、左手でハンカチで鼻の穴をおおいこみつつ、中途半端に鼻おさえこんで、はんがはんがいいながら無理矢理鼻をかんでみたのですが、景気よく「ズビーーム!!」とはいかずに「ブジュグパボムホォ」と後半はむせ込んでしまう始末。

しかもハンカチには豪快にスライムが付着し、丁寧に鼻とコネクトしたりしていて、凄惨なことになっています。ですがグラブをはめたままの不器用な左手では、ハンカチを折ってそれを包み、きれいな面で鼻を拭くという行為も出来ず、結局はんがはんが云いながら、ぐしゃぐしゃっと無理矢理に拭き取るというよりは、なすりつける処理をするだけ。思わず、首都高池袋線の中心で愛を叫びそうになってしまいました(助けて下さい…助けて下さい!!(鼻汁全開で))


さらに渋滞になると、路上に一気に排気ガス立ちこめます。花粉に刺激されて既に相当敏感になっている粘膜がさらに過剰反応。くしゃみの連発です。

これがもう銃身をソードオフしたショットガン並みの破壊力で、顔面の穴という穴から出る液体というか主に汁系が飛び散るわけです。僕のバイクはフロントにウインドシールドがついているのですが、そこに弾痕ならぬ飛沫痕がついて、ダーティーアンドバイオレンスな雰囲気を醸し出します。ときには粘着系の汁が飛び出して、ウインドシールドと僕をコネクトさせたりなんてことも。気分はタマゴを産み付けるエイリアンです。

そんな苦難を乗り越え、どうにかこうにか首都高をおりて、最初の信号で止まった時の安心感といったら、もー天竺に着いたかと思ったほどです。普段は「今バズーカ砲を持っていたら迷わず破壊する」とかしか考えない赤信号ですが、この時ばかりは救いの色でした。


まず最初に停止した時に、とりあえずハンカチはもう使えないので、バイクのフロントボックスをあけて、ウインドシールドを拭いたり雨で濡れたシートを拭いたりする為の備え付けタオルを取り出し、それで顔を拭くわ鼻をかむわという暴挙に及びんでから発進(カビくさいのはこの際我慢です。ワーオ!ワイルドォー!)

次に停止したときにはショルダーバッグの中にいつも放り込んでいるウエットティッシュ(フルフェイスヘルメット以外のバイク乗りは排気ガスで顔が真っ黒になるので、降車時にこれで顔を拭くんです)を探そうとモゾモゾとバッグの中を探し、それらしきものを引っ張り出してコートのポケットにねじ込んで発進。

3度目に停止したときに、コートのポケットから先ほどねじ込んだウエットティッシュを取り出すと、よりによって某社のメンソール入りの超爽快系洗顔ウエットペーパーで、「このクソ寒い日にこんなもんで顔拭いたらどうにかなってしまう!」とぐったりしたところで発進。

しかしながら4度目に停止したときには、背に腹は代えられず思い切って顔中をそれで拭いたら、案の定寒さ倍増、さらにメンソールの刺激臭で鼻水洪水が悪化。もうどうしようもなくなり、少々パニックになった僕は、そのウエットティッシュをちぎると、丸めて鼻の穴に突っ込むという大暴挙に出たところで発進。

そして鼻の穴が熱いのか冷たいのか鼻水がこぼれているのかわからなくなったところで、ようやく打ち合わせ先に到着しました。バイクを止めて鼻の穴から詰めたモノを抜き取ると、またウエットティッシュを取り出して、今度は両手を使って、最後の一滴まで絞り出さんばかりの勢いで、思い切り鼻をかみ、もう一度顔を拭き取ると、何事もなかったかのような顔で打ち合わせを済ませました。


面白いことに、鼻の穴にメンソール臭も強烈なウエットティッシュをねじ込んだのが功を奏したのかなんなのか、それ以来打ち合わせの最中、鼻はむずむずすらせず涙も出ませんでした。さらにバイクに乗って別件の打ち合わせに移動している最中も花粉症症状はすっかりなりを潜め、ひょっとしたら都心部は花粉が来ていないのじゃないかなどと思ったりもした程です。

しかしながら世の中はそんなに甘くなく、全ての打ち合わせが終わり、ついでに新宿まで出張って夕食を済ませて店を出た直後、すっかり冷え切った夜の空気に目鼻が晒された瞬間、もう鼻水と涙が。しかもむずむずむずむずするので、寒さだけではなく明らかに花粉症症状です。

なんとかバイクで走り出したのですが、数分走ったところで花粉症症状と寒さのダブルパンチで、昼間の比ではないほどの顔面大洪水へと発展。くしゃみはボンボン、鼻水はダクダク、涙はデロデロというボンボンダクダクデロデローという濁点擬音的ぐちょぐちょっぷりです。

あまりの酷さに視界はにじみ、意識まで朦朧としてきて、全てを諦めた僕はグラブで容赦なく手鼻をかみ、あまつさえそれをハンドルになすりつけるという暴挙にまで出はじめました。


とにかく頭の中は「一刻も早くおうちに帰りたい」という一心だったのですが、その焦りがネタの神様を呼んでしまったのか、はたまたただ涙で視界不良だったのか、くしゃみの連発で意識が朦朧としていたからか、首都高速新宿線に初台から高井戸方面に乗ってしまい、まったく気づくことなく爆走。

看板の「至中央道」という文字に違和感をおぼえたものの「え?中央道?」と強く疑問に思ったのは分岐点を通り過ぎて、ばっちり別料金区間に入ってしまった後。さらに「うわ!やっちまった!」と自分のミスに完全に気がついたのは、行き先表示に「調布 八王子 名古屋」という文字を見つけた時でした。ステゴザウルス並みの鈍覚です。

深夜の中央道で思い切り声に出して「なにやってんだ俺はー!!!」と吠えたものの、その叫びは、むなしく時速100kmの流れに消えていってしまいました。


一瞬開き直って本記事タイトルの行動も考えたのですが、スケジュール的にそんなことやっている暇はないというか、体力的にまず無理ということを考えられるくらいには、正常な意識も残っていたので、結局慌てて調布で中央道を降り、今度は国道20号を顔面ぐじゅぐじゅにしたままで戻り、今度は間違いなく高井戸から銀座方面に進み、0時を回ったところでようやく帰宅できました。

まぁ、久しぶりのバイクでの移動だったことと、あまり外に出ない生活をしていたので耐性が弱っていたところに乾燥した空気と花粉でやられてしまったということがあわさってのバカミスだったわけなのですが、さっさと帰るつもりで高速に乗り込んだのに、文字通りの無駄足を踏んでしまったわけで…。

さらに調布−高井戸の間で、頼みの綱のウエットティッシュも全て使い果たし、グラブも既にぐちょぐちょになってしまっていたりしたわけで…。

しかも夜の寒さと花粉のダブルパンチで、僕の顔面大洪水は昼よりも酷いことになっていたわけで…。

それでも運転中はなんとか片手一本ででも、鼻と目を拭わないと、視界が遮られたり呼吸がおかしくなったりで、非常に危ないわけで…。



とりあえず明日は朝一番にコートを
クリーニングに出してきます。

(き、汚いとかいうな!バイク乗りならわかってくれる…よね?



[ 2005年03月09日-05:22 ]  



ダーツ日記:我が名は暗殺者。


最近実は少し調子に乗っていた。

というのもコッソリ行った地元のダーツバー…というかスペクトラムがおいてあるショップで投げてみたたところ、最高記録を大幅更新して602という数字をはじき出し、その日は平均しても450くらいの成績を出したりしたのだ。

もちろん、スペクトラムはインブルもブルも50点扱いなので、本懐であり本番(?)である、「マスターの店」こと池袋の「シュール」のタウロスに記録されているハイスコアを塗り替えるには、ほど遠い成績であることは理解している。

しかしそれでも、しばらく続いていた「伸び悩み」の時期は越えたモノと考えていた。それが甘かったのだ。


繰り返すが僕は調子に乗っていた。調子にのって池袋のダーツバー「スティングレイ」に足を踏み入れてしまったのだ。しかも仲間を引き連れて。このあたり鼻天狗っぷり満開である。今思うと舌を噛み切って死んでしまいたい。

さて、既にここまでで皆さんもおわかりだろうが、結果はさんざんなモノだった。かろうじて400台に乗ったのが1回。あとは300点台が一回と200点台が一回。301はバーストしまくって、クリアならずというていたらく。

ここのところ、微笑みかけてくれていた…いや、唇の端に少しだけ微笑の兆候を見せてくれていたであろう「ダーツの神様」は、今夜はアーチェリーの神様や、弓道の神様あたりと合コンにでも行かれてしまったらしい。

よりによって、この夜に。初進出のダーツバーで。しかも割と強豪が集うという噂の「スティンガー」で、だ。そんなところでマイダーツを広げて、あまつさえ最強チップのPowerProPointを装填して、このザマだったのだ。


これは恥だった。屈辱だった。後でダーツの神を屋上か体育館裏に呼び出す決意を固めもした。しかしながら練習を怠っていたからだという自責の念もあった。伸び悩みの時期を越えたと驕っていた自分を責めた。

帰宅後、未だNumeriナイト→NOAH日本武道館という体力使いすぎスケジュールの疲労が癒えようが癒えまいが知ったことかと、マイボードに必死になって投げ込んだ。フォームを見直し、グリップを見直し、エイミングを見直し、テイクバックを見直し、フォロースルーを見直し…とにかく全てを一度解体して、ひたすら投げ込み続けた。

およそ30分ほど投げ込んだろうか。ダーツの神様が降りてくる感覚があった。一投目から投げる直前に「あ、ブルはいる」という感覚である。そのまま投げる。刺さる。無心のまま同じように構えて、同じように投げる。もう一度繰り返す。

そしてその結果がコレである。






ダーツを初めておよそ一ヶ月目にして、人生初のハットトリック達成。とはいうものの、ギャラリーもいなければスコアリングもされない上に、まぁシングルブルなのだけれども、それでもやはり嬉しい。嬉しくって涙がチョチョぎれるとはこのことだ。

「慢心することなかれ。怠ることなかれ。一投必中を旨に、ひたすら投げ込むべし」――この教訓というか自戒を思い出したご褒美に、合コン帰りのダーツの神様がくれたプレゼントだと思うことにした。

こうして今一度スタートラインに立ち直して、僕のダーツ修行の日々は続いていくのである。


余談だが、件の「スティングレイ」でナイスなデザインのスリムフライトを見つけたので購入。人生初のハットトリックを達成した今日のこの日を記念日として、そのフライトを装着することにした。

これで、僕のマイダーツ「アスアスイン@ケツを狙う暗殺者」こと「アサッシン」は、華麗なるバージョンアップを果たすことになる。

どれくらいのバージョンアップかというと、聖闘士☆星矢における紫龍の血によって復活した新生ブロンズクロス、またはJOJOでいうところの呼吸矯正マスクを外したジョセフ、もしくはツナギを脱ぎ捨てた阿部高和――といったところだろうか。

ちなみにこんな感じのフライトである。






装着全景






デザイン拡大





そう、薔薇。



繰り返すが薔薇



薔薇。



これで僕のマイダーツの二つ名は
『アスアスイン@ケツを狙う薔薇の暗殺者』
となった。



すごく…入れやすそうです…。
(ブルにね?ダーツボードのブルにね?!)



[ 2005年03月11日-07:38 ]  



出来心。


衝動的な行動は、我に返った瞬間が怖いものでして。

以前にも紹介したO-zoneの『Dragostea Din Tei』。この邦題『恋の呪文はマイアヒ・マイアフ』という曲には、BPMをあげたダンスミックスが存在し、それがパラパラ用の曲として使われているという噂がありました。

僕はその振り付けに強く興味をもったものの、「パラパラ」なんて単語はおろか、「ダンス」だとか「クラブ↑」だとか「アゲアゲ」なんて言葉にはマラトンからアテネの距離よりも縁遠いわけでして、少なくとも地元の友人達には振り付けを知っている人もクラブ通いをしているひともいません。

それでも一応、四方八方手を尽くして振り付けを知るべく努力したのですが、結局辿り着くことが出来ませんでした。


そして時が経ち、この曲の話題も、そして興味も薄れてきた先月末。僕がこの曲を知るきっかけとなったFLASHが、リメイクされて収録されたCDが発売になり、再びホットトピックスになったことで、僕の興味も再燃してしまったのです。


――どうしても振り付けをしりたい。

いや、知ったところで「クラブ↑」に踊りに行くことなどありはしません、絶対に有り得ないんです。ですが、どうしても振り付けを知りたくなってしまったのです。理由は本人にもわかりませんが、ここまで火がついてしまうと、もうどうにもとまらないのです。

そして先日。AMAZONでコミックスの新刊などを買い物カゴに放り込んでいる時に、ついカッとなってしまい、こんなものを買ってしまいました。






この『俄然パラパラ!! D-1 GRAND PRIX』には特典映像として『恋の呪文はマイアヒ・マイアフ』の振り付けが入っているんです。そして他にも何曲もメジャーなパラパラの曲が入っていますしし、DVDにはその他の曲の振り付けも収録されています。

でも、僕はそれらには全く興味がなく、O-zoneの『Dragostea Din Tei』の振り付けだけの為に購入してしまいました。別にクラブ通いをするわけでも踊る機会があるわけでもないにも関わらずです。これを「出来心」とか「ただのバカ」と呼ばずして、なんと呼べというのでしょう。


そしてこの週末。僕はデジタルメディアであるはずのDVDの、その部分だけが擦り切れるほどに何度も何度も再生して振り付けを覚え、そして踊り狂いました。

その結果――断言してしまいますが、完成度はともかくとして、振り付け自体は100%覚えました。だが、繰り返しになりますが人前で踊る機会は絶対にありません。

もう自分でも何の為にそんなことやってるのか、正直よくわからなくなってしまっていたのですが、僕の行動は大半そんなものだ、と、踊っている内に考えることをやめてしまいました。


そして、何度も練習を繰り返し、画面を見なくても自分の網膜に焼き付いた振り付けの記憶と、反復練習した動作の記憶だけで踊れるようにもなり、フルコーラスで曲をかけて踊りきってへとへとになった僕は、荒くなった息を整えながら思いました。


――ギャルの人らって、わりとすげえ。

ぶっちゃけた話、パラパラって簡単なように見えますが、踊り続けると、ものすごく体力を使うんです。特に普段PCの前に座ってばかりで運動不足とコレステロールの塊のような僕にとっては、汗がだらだら噴き出るほどです。

しかも、このCDだけで15曲15種類の振り付けがあるのですが、それでもパラパラの全体から考えると、ごくごく一部なんだそうです。

パラパラというジャンル自体には、いくつかの動きのパターンがあるようですが、それでも曲によって組み合わせは異なりますし、必ず曲自体のオリジナルの動きが入ったりしますので、その「ごくごく一部」であっても、覚えて踊れるようになるのは至難の業です。もちろん僕には出来ません。

実際のクラブでは、フルコーラスで曲をかけることなどはほとんど無く、2・3分で曲をどんどん繋いでいくわけですが、1時間なり2時間なりで考えた場合、1時間なら大体20曲20種類、2時間なら40曲40種類の振り付けがあって、しかもその時間フルで踊るわけです。ギャルの人ら、どんだけ無尽蔵のスタミナですか。


僕など一曲振り付けを覚えて踊っただけで、頭は混乱を来し、息も上がりたい放題に上がっているのに、彼ら彼女らはそれだけ踊り続け、なおかつ覚えているわけですから、本当にこればかりは素直に尊敬してしまいます。

クラブ通いをしている人々で、踊りを主体にしている人達は非常にほっそりしていて煌びやかで、デブやらグズやらはいないという印象がありますが、それもそのはずです。ぶっちゃけ、こんなこと毎週なり毎晩なりやってたら、太ってなどいられません。痩せます。普通に痩せます。それだけの頭脳労働と運動量なんです。


チャラチャラしてるだの、頭が悪そうだの、モラルがなさそうだのと色々云われるギャルやらギャル男の人々ですが、彼らはそういう事に使う頭脳やら体力やらを、総動員して踊っているのではないかと思います。そうでもしなければ踊れないし覚えられませんって。


そんなこんなで、全く関わりの無かった(いや、今後も関わりはないだろうけれども)世界の住人達に、妙なところで感心してしまったり、妙なことで汗をかくほどに身体を動かしたりした週末でした。

有り体にいえば、ちょっとしたカルチャーショックっていうやつです。なんとなく、新しい世界を垣間見たというか「覗き見」して、ものの見方が一つ変わったような気さえします。こういう発見は決してキライではないので、なんか嬉しいですね。いい週末だったと思います。

「飲ま飲まイェイ!」が耳から離れないうえに、自然に身体が動いてしまうという副作用に、現在絶賛苦悩中ではありますが。
(他の曲の振り付けに比べれば、50%くらいの難易度だった…ギャルの人ら、すげぇ…)



[ 2005年03月13日-22:47 ]  



僕とインリン様。


インリン様万歳。

僕とインリンの出会いは、ラップグループ『餓鬼レンジャー』のPV「MONKEY4」だった。サルの特殊メイクをしたポチョムキン(MC)を中心にクラブパーティー会場で踊り狂う人々の映像が中心となった構成。そこにインサート画像で、ずばずばと下着姿のインリンが思わせぶりな仕草をしながら映っていたのだ。

まぁそこまではよくある「あはーん」系のグラビアネーチャンでも引っ張ってきたのかと思っていたのだが、PV終盤では白の下着に着替えたインリンが、一緒にサビのリピート(「もんきーふぉー」っていうだけ)に参加。口パクだけなんだが、すっげーその顔が可愛くて一気にハマりこんだ。

しかもその可愛さと、インサート画像時のグラビアヅラとのギャップがたまらんかった。僕の中の「この人Sですッ!!」センサーがビッシビシと反応しまくった瞬間だった。有り体な言い方をしてしまえば一目惚れというヤツだ。ラブ街道のど真ん中である。


しかし誰だかわからないまま数週間。コンビニで男性向け週刊誌だかなんだかの表紙に彼女を発見。きたー!と思い、女性店員の目も気にせずに、その雑誌を手にとってページをめくり、表紙モデルのクレジットを探す。


インリン・オブ・ジョイトイ


――ジョイトイ?!


痛ッ。


いや、最初日本人だと思っていたので、どういう芸名の付け方してんだと思ってしまったのだ。絶対どこの頭のおかしい社長が名前をつけたのだと。もしくはなにかバンドかなんかの人なのかと思ったものだ。

帰宅後インリン・オブ・ジョイトイについてググル先生にお伺いを立ててみると、出てくる出てくる。レースクイーン時代の素敵なグラビアもさることながら、写真集とかがすごかった。

「いやー可愛いなーインリンいいなー。でもオブ・ジョイトイは勘弁して下さい」などと思いながら、検索結果をクリックし続けた結果、どうやら公式サイトなるものに辿り着いた。そしてそのサイトに躍る「エロテロリスト」なる文字に、再び頭を抱えることになる。痛いよ…母さん、なんかこの子痛いよ…。


リアルなのかギミックなのかはわからないが、その後別の雑誌かなんかで読んだインタビュー記事も酷かった。ゲバラがどうしたこうしたとかそんな話で始まり、共産主義がどうしたテロがどうした闘士とか同士がどうしたとかそんなんで塗り固められてるお話。

さらにイラク戦争時期にあっては、件の公式サイトに「ブッシュ・小泉を暗殺してくれた方はインリンと行くイラクの旅にご招待!な」どの文字まで。痛ッ!痛痛ッッ!!


そんな「こめかみに親指を、眉間に人差し指を、唇に火の酒、背中に人生を」的なジュリータイムを過ぎた後、どういうわけか彼女をブラウン管越しに見かけた。

しかもバラエティで、確か「朝起きていたら女になっていたら」という質問にタレントがどう応えたかというので構成されたVTRだったと思う。

インリンは明石家さんまの応えの女性役として登場し、鏡に向かうやいなや自分の胸を揉んだりしていた。その時のさんまの応えは「女の子をメロメロにするツボが効くかどうか試してみる」というものだったのだ。明石家さんまの回答は正直面白くも何ともないし、僕はコイツが大嫌いなのだが、その時ばかりは画面に向かってサムズアップしたものだ。グッジョブ!


そしてまたしばらくした後のこと、今度は普通にバラエティショーのゲストとして登場しているインリンをみた。別段思想方面のギミックは全くとして触れられておらず、エロテロリストとしての活躍と、グラビアでのM字開脚だけをピックアップされていた。

それから先、つまり現在では、もう普通のグラビアタレントとして、例えばそれはユンソナよりバラエティ向きではないけれども、セクシー路線ではツッコんだ扱いの出来るタレントとしてのポジションを確立している。

知る人に聞いてみたところ、深夜枠時代末期の「愛のエプロン」(城島リーダーの額の渚浸食を見守る番組)でセミレギュラーを獲得して、そこからゴールデン進出だったという。初期は見ていた番組だったのだが、チェックしていない間にそんなことになっていたのかと思いつつ、ナイスキャスティングだとも思った。


さらに彼女は僕のジャンルであるところのプロレスにも登場。PRIDEを主催するDSEのプロレス興行(同社はファイティングオペラと表記)「ハッスル」に、インリン様として登場。M字開脚ビターン(「3、2、1、モンスター!」というかけ声は未だに謎)を後楽園ホールの北と南に披露してくれた。それが昨年クリスマスの事である。

ついで年明けの愛知県体育館「ハッスル7」では、プロレスデビュー。身体の一部であるという理由から使用を認められたムチを片手に、なかなかの舞台度胸を見せ、最後には高田モンスター軍にボッコボコにされた小川直也の腹の上で、M字開脚式体固めを敢行。フォールをるという快挙を成し遂げた。

さらに試合後には再び謎の「スリー、ツー、ワン!モンスター!!」のかけ声と共にM字ビターンを敢行。360度回転するという素晴らしい改良を加えられた、専用お立ち台で愛知県体育館の観客とPPV視聴者の視線を釘付けにした。


そんな幅広い活動の中、痛々しい極左系ギミックは忘れ去られ、その後の地上波バラエティ番組でも、そこそこイジることが出来る華要員としての地位を確立した彼女は、実に色々な場面で目にすることが多くなった。

先日目撃したインリンはCS音楽番組のPVで、軽く踊りながら歌を歌っていた。タイトルを見損ねてしまったので歌詞をもとに検索してみると「DJKAORI'S“RIDE”intothePARTY」収録の「BeMyLover!!」という曲のPVだったようだ。いつの間に「ある意味まともなポップサウンド」を歌うようになったのだと首を傾げたが、リリースは昨年9月末。まさに「しばらく見ない間に」の出来事だった。

というのも、そもそもインリン・オブ・ジョイトイの本名は顔垠凌(イェン・インリン)で、「オブ・ジョイトイ」は「JOYTOY」プロジェクトの構成員という意味なのだ。で、JOYTOYプロジェクトとは
――――――――――
<インリンをヴォーカルに、写真家でもあるヒラオカノフスキー・クラタチェンコをトータル・プロデューサーとし、エレキハチマキの坂井壱郎をマニピュレーターに加えた3人組ユニットがJOYTOY。そのファースト・アルバムは、民族楽器とインダストリアル・ビートの過激な融合に、インリンのセクシー・ヴォイスが絡む不思議なサウンド。>
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というモノで、この音楽ユニット活動が、レースクイーン時代から芸能活動へ転向した初手だったらしい。

つまり冒頭に書いた「どこぞの頭のおかしい社長がつけた芸名か、バンドかなんかの人」という僕の推測は、あながち間違いではなかったということになる。

そんな音楽出身のインリンであるにも関わらず、「ある意味まともなポップサウンド」と書いたのは、彼女の所属するJOYTOYの音楽が、なんというかこう…非常にエキセントリックな音楽だったからだったりする(僕は決して嫌いじゃない)。どんな感じか知りたければ、コチラをどうぞ。


というわけで唐突なインリン話ではあるが、彼女の活躍は普通に嬉しい。ただ、忘れ去られた極左系ギミックがいつでてくるのか、っつーかテレビメディアでは一切触れてはいけない話なので、それは本格的になかったことにされるのか、なんで彼女のグラビアや写真集はドギツイメイクばっかりで、PVに出ているときのような可愛いナチュラルメイクをしないのか――というような疑問や展望をくるくると考えつつ、「ああ、僕は未だにネコ口の女性に弱いのだなあ」というわけのわからんところに着陸したというお話でございました。

いや僕は写真集とかは持ってないですよ。興味ないですし。メイクがイヤなのよ。ウン。持ってないぞ。本当だぞ。ホットウだぞ。云った云わないじゃないぞ。ああ、持ってない。持ってないんだ。かといってこんなのも購入したりしないぞ(クリック先注意。インリン様がハダカで縛られてます)。ただ3月18日の「ハッスル8」はスケジュールがあえば会場に行くし、最低限PPVは観るけどね!!



インリン様万歳!!ネコ口娘万歳!!!
スリー、ツー、ワン!!モンスター!!!

(M字開脚をしようとして腰痛を再発させながら)



[ 2005年03月15日-13:11 ]  



彼の筆おろし。


マイダーツを購入してからおよそ1ヶ月が経過しました。

寝ても覚めてもダーツダーツダーツというわけでもないのですが、そこそこダーツをやりこむようになり、未だ都心のダーツバーには入り込めないモノの(一度で懲りた)、地元のダーツ台の置いてあるところでは、そこそこプレイを重ねたりしている昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ま、それはともかくダーツの面白さを友人に広めつつ、次々とマイダーツを購入させている次第ですが、先日しぶりにしぶっていた、この野郎を遂に堕としました( ̄ー ̄)。

「なぁなぁコレ使ってみろよ」
「ぶは!なんだこの薔薇仕様は!」

「初めてブルに三本入った記念に買ったんだよ」
「なんで薔薇…?」

「そんなもん決まってんじゃないか。『ヤマジュンパーフェクト ウホッ!いい男たち』略してヤマパフェの為に薔薇族編集部にまで潜入した俺だぞ。薔薇の花びらは美しく散るんだよ!!」
「いやあんまり関係ないと…」

「うるさい!お前になんかなにがわかる!いやお前にならわかるはずだ!!」
「どっちだよ!!」

「いいから投げろ!コイツを握りしめて、いや、指で優しく、そう、いいぞ、デリケートに、そうだ、ひいて…飛ばせ!!」
「フンッ(ストーン)」

「…いいぞ、次だ…」
「フンッ(トパーン)」

「もう一本だ!穴だ!穴にさすんだ!ど真ん中に入れろ!」
「Huhnnnnnnnn!!!(ターン!)」

「…お見事。どうだね?感想は…( ̄ー ̄)?」
「…すごく…入れやすいです…(−_−)」


――その晩。


「…どうした。欲しいか。欲しいのか( ̄ー ̄)」
「すごく…すごく欲しいです…(−_−)」

「そうか…ならばココなんかどうだ、フライトも選べるぞ。シャフトもいいのがある」
「ああっ…こ、これを買えと…?」

「そうだ、俺の使っているダーツの新バージョン。その名もアスアスイン@タイプRだ…」
「は、速そうだ…」

「シャフトはコレがよかろう…チップの色も合わせればいい」
「こ、こんな派手なのを?!」

「暗殺者を名乗る以上、これくらいはしてもらわなくてはな。そしてマイダーツの決め手となるフライトは…コレだ!!
「こ、これはッ!!!」

「いかがかね…( ̄ー ̄)」
「すごく…熱いです…(−_−)」


――次の晩。


「と、届いた」
「ほう、思ったより速かったな」

「どうしよう、すごく…すごく…」
「どうしたね…( ̄ー ̄)?」

「先生…ダーツが…したいです…(−_−)」
「…よかろう。平日だが構うまい。私の行きつけの店に三十分後だ。場所は――」


――数十分後。


「いいじゃないか…( ̄ー ̄)」
「すごく…いいです…(−_−)」


というような展開で、先ほど軽く兄貴氏のダーツの筆おろしをしてきました(普通そんな風に云いません)。元からハウスダーツでさえスジが良かったもんですから、マイダーツになって、ある意味才能全開。

次々にブルに放り込み、フロックとはいえ17トリプル、19トリプルも連発。マイダーツデビュー戦にも関わらず、カウントアップで400台を連発して、勝負では普通にジュース驕らされました。

ボクシングで云えば、マイダーツデビューから一ヶ月の僕は4回戦ボーイ。デビュー戦の兄貴氏は、これがプロテストのようなもの。それにも関わらずボコスカウォーズ並みにボコスカやられたって感じです。


マイダーツ&マイボードを持っていて、一ヶ月ほど投げ込んでいるにも関わらず、あっさりデビュー戦のグリーンボーイに負ける僕。元祖アスアスイン@尻殺者に薔薇のフライトをあしらったダーツを使い始めて、こちらも既に2週間目なのに、あっさり負ける僕。

言い訳がましいですが、正直「悔しい!」というよりも、なんか納得してしまいました。なにしろ赤のシャフトに赤のチップ、そしてハートに矢が刺さったデザインの赤のフライトという気合いの入ったダーツで、投げてるヤツ自身も徹頭徹尾のホンモノですから。



やはり*を狙うキャリアが
違うということなんでしょう。

(的を狙う(−_−)の表情がホンモノ過ぎて怖い…)



[ 2005年03月17日-00:13 ]  



クルマ


えーと。マイカーが届きました。

昨年末のことなんですが、家族の車で何年もお世話になっているディーラーさんに勧められて、ついつい車を買ってしまいました。四輪車です。普通自動車です。

で、その子が先日届いたんですよ。昨年末に購入したのに随分時間かかってるなーという話もあるわけですが、それには色々事情がありまして。まぁ主に僕がまだ四輪免許を持っていないという素敵な事情があるわけなんですが。

車はあるのに免許はない。お前もう、底抜けのバカかと、アホかと。丸太トレーニングとか一人パイレーツかと。そんな勢いです。


まぁ、そんな感じで四輪車を買ってしまったのですが、維持費がとんでもなくかかるわけですよ。しかも400ccのビッグサイズスクーターのオーナーでもあるわけで、それの車検が実は明日という、経済状態の危機もいいところ。見積もりお願いしたら13万ですって!!うひゃー!殺す気か。

ですが車を手に入れたとはいえバイクを手放すわけにはいかない様々な事情というモノがあります。っていうか、なんていうの?まだ免許取ってないから車乗れないしね?あはははは!(笑い事じゃねえから教習所行けよ)


というわけで、まずは断腸の思いでスカイウエーブ400を手放すことにしました。こいつには色々思い出もありますし、主に辛い思いをさせられっぱなしでしたが、それでも数年間を一緒に走った大切な戦友。別れとなれば悲しいモノです。

そして下取りに出したスカイウエーブ400の代わりに、これまで乗りこなしてきたビッグサイズスクーターの中でも、一番相性の良かったホンダのフォーサイト250を中古で購入することにしました。

車検費用の見積もり+数万での入手ですので、再びやってくる車検と維持費を考えればお安いモノです。さすがにロングロングツーリングになった場合は、今度は車で行きますしね。


ちなみに新しいパートナーの納車と今のバイクとのお別れは来週木曜あたりになったのですが、問題が一つありまして。車検期限=自賠責保険期限ですので、お別れが決まったのにラストライドツーリングとかできないんですよ。行ったら最後、乗って帰ってきたら法的にアウト、みたいな。

つまり今日明日一杯のご近所走行がラストライドになるという、極めて間抜けな状態。今日明日以降も手元にはあるのに。そして四輪車もガレージにあれども、免許がないので運転できない。



なんというかこー
「目の前に缶詰があるのに
開けて食べられない犬」の気分です。

(おでかけしたいワン…(ワン?!)



[ 2005年03月18日-18:47 ]  



ターキーって読むのかしら。


世間は春の行楽シーズンといいますが、出ようと思えばいつでも旅に出られる、それがフリーの人間の強さです。そしてそれをやったら生きていけなくなるのもフリーの人間です。

先週一週間は妙に早く過ぎ去ってしまったような気がします。それだけ充実していたのかと言えば、あまりそんなこともなく、原稿で悩み、デザインで悩み、生活で悩み、ダーツで悩み、ダーツで悩み、ダーツで悩み、ダーツで悩み、ダーツで悩みといった具合に悩みまくっていたわけですが。

んで、なにやら先週末から昨日まで、世間では三連休だったらしいではないですか。周囲の宮仕え(会社勤めってことね)な方々が大喜びに喜んでいるのを見て、ようやく知りました。

それにしても陽気もよくなってきた春の陽射しの中に連休ですよ。別に連休とかあまり関係のない生活をしている身ではあるのですが、こういうタイミングには、唐突に旅に出たくなります。 バイクでブラっととか(車検切れで乗れません)、クルマでブラっととか(クルマは在りますが無免許です)


まぁ友人達と春の旅行計画を立てていたりもするのですが、それは何週間か後の話。それとは別に旅に出たくなるのです。バイクで移動することが難しくない気候になったことで「ねげらお届けプロジェクト」も、そろそろ動くことになり、無理矢理にでも旅に出ることにはなるのですが、それともちょっと別。

具体的にはトルコに行きたいんです。っと書くと当たり前のように「お、泡のお風呂で命の洗濯、心の旅路ですか?」と、ソープランド関係のコメントを返す人々が多いんですが、正直呆れ果てるし、悲しくなります。ちょっとでも同じような事を考えた皆さん、トルコという国をもっと知ってださい。といっても僕も語れるほどは知らないのですが。

トルコは世界三大料理の一つの国であり、K−1 MAXで活躍しているセルカン・イルマッツの母国であります。そしてなによりも、アジアには敵だらけ、欧米からはバカにされまくりという我が国日本の、唯一と言っていいくらいの“友邦国”なんです。

なぜ「世界の嫌われ者」とまで言われている、我が国日本の友邦国になったのかという、きっかけはさまざまあるわけですが、このあたりなどを観るといいかもしれません。


トルコという国は、往事にはユーラシアを席捲する強大な帝国でした。それ故に全ての文化が融合した文化の坩堝となったわけで、建築物一つとってみても様々な文化様式の影響を見ることが出来ます。

また先ほども出た、世界三大料理の一つの国でもあるわけですが、例えば世界中で食べられている「ケバブ」はトルコの食べ物なんですよね。日本風にいうと「カバブ」。わかりやすくいえば「シシカバブ」とかそういうものです。他にメジャーなモノではドネルケバブなんてのもありますし、トルコアイスやトルココーヒーも有名です。


で、僕はそのトルコに行きたいんです。もう少しつきつめるとイスタンブールに行きたい。かつてビザンティウム、コンスタンティノポリス、コンスタンティノープル、イスタンブル、ツァーグラード、デル・サアデットなど様々な名前で呼ばれた都市に行きたいのです。ちなみに、ここで「飛んでイスタンブール」を出されるのも、もう飽きました。

トルコに行きたい。旅に出たい。現地に行ったことのある友人が苦笑しながら語った「安いし美味いんだけど、何喰ってもトマトとハーブの味しかしないんだよ」というイスタンブールの屋台レストランの飯を食べてみたい。「外見だけキレイで色々種類があるけど、全部だだ甘な同じ味」という砂糖菓子を食べてみたいのです(食べ物ばっかりか)

そんな感じで、遠くトルコに想いを馳せつつ、心ここにあらずで、僕は今日も駄文を書いたり、デザインを描いたり、小ネタを作ったりしています。せめてもの慰めに、数年前に購入したトルコ帽を被りながら。おかげで頭が熱くて、アイデアも煮詰まったりしていますが。



トールコ トルコ トールコー♪

トールコ トルコ トールコー♪


ケバブが美味いー♪

美味しいチャイもあるでよー♪


大概のモノはトマト味ー♪
(パヤパヤー)

ミント系のハーブがはいってるー♪
(パヤリンパヤリン)

なにを食べても同じ味ー♪
(オウノーウ!)

サバのサンドイッチは何故かタイの味ー♪
(エスニック!エキゾチック!エキセントリック!)

それがトールーコー♪
(デュッワーオ)


トールコ トルコ トールコー♪

トールコ トルコ トールコー…♪
<fade out>


【トルコ行きたいマーチ'05 作詞作曲:みやもと春九堂】



今週末は、せめてトルコ料理を
食べに行ってきます。

(割と虚しい…)



[ 2005年03月22日-04:21 ]  



もしも


小さな頃から“今とは違う世界”を考えるのが好きだった。現実の世界が嫌いなわけじゃなくて“色々な可能性”が好き。

――世界は全て“もしも”で出来ている。

そんな風に考えていた。


一つでも違う“もしも”があれば、僕はここにいない。
おとうさんとおかあさんが、であっていなかったら。
おねえちゃんたちが生まれてなかったら。
僕より前に生まれるはずだった、もう一人のきょうだい。
“もしも”彼か彼女と順番が違っていたら。

そんな“もしも”を考えこんでしまった夜は自分がどうにも儚い存在に思えて、押し入れの中に作った寝床で、一人で泣いたりしていた。


大きくなってからも“もしも”を考えるくせはかわらなかった。ただ少し、今そこにある現実から目を遠ざける為の“方便”に変わってきていたのかも知れない。

“もしも”もう少し勉強していたら。
“もしも”もう少し早く起きていたら。
“もしも”あの時あんなことを言わなければ。
“もしも”あの時に大切なことを伝えられたならば。
“もしも”彼女と同じ学年に生まれてくることが出来たなら。

――そんな後悔の“もしも”。


でも、もう少し大きくなって、大切な人が出来てからは“もしも”は後悔だけではなくなった。

“もしも”この話で君が笑ってくれたなら。
“もしも”明日、この雨が止んで晴れたら。
“もしも”一日が24時間以上あって、もう少しだけ君と一緒にいられたら。

そんな青臭い“もしも”は、大切な人との時間を宝石のように輝かせた。


――“もしも”がないから、その時を大切にする。

十代も終わりに差し掛かった頃の僕は、その時になって、ようやくそんな大事なことに気がついたのかもしれなかった。


それから後も、ポジティブにもネガティブにも僕の“もしも”は続いている。ひょっとしたら誰もがそうなのかもしれないけれど、その“もしも”が全ての行動の基点になるほどになっている。

善い“もしも”と悪い“もしも”。
小さな“もしも”と大きな“もしも”。
悲しい“もしも”と嬉しい“もしも”。


そして今僕の頭を占拠している“もしも”は、こうだ。


“もしも”一日が30時間以上あったりとか〆切が延びたりとか抱えている案件のギャラは減らずに作業量だけ減ったりとかそういう作業が得意な小人さんが大量発生して、わっせわっせと作業を進めてくれて、僕がダーツをやってる間に「まぁすてき!案件が全部片づいているワー♪」なんていうアメリカの通販番組もビックリなステキリアクション風の事態になって、余裕ぶっこいて土曜日にはおでん喰いに行ってマスターんとこでダーツやって、イイ気分で日曜日を迎えられたらなぁ――。


そして勿論、そんな“もしも”は有り得ないない。



かみさまたすけてー。
小人さん達、早く出てきてー。

(ありとあらゆる魔法陣を壁や床に描きながら)



[ 2005年03月24日-01:41 ]  



僕のハートを射止めた貴方。


えーと。今更ですが、恋人が出来ました。

一部では知っている人もいるわけなんですが、一ヶ月半くらい前に出会って、まぁ軽い気持ちで一目惚れっていうくらいの感じで告白して、その時はダメだったりした人です。

その後落ち込んでるところを優しくしてくれた別の人に気を惹かれたりして、結構フラフラしてたりしたんですが、やっぱり諦めきれなくて2週間ほど前に2度目の告白をしたんですが、やっぱりダメっていわれましてねー。

結局その優しくしてくれた人と、このまま付き合うことになるのかなーと思っていたのですが、時間が経ってくるとどうにもやっぱり違うっていうか、その人にはすごく申し訳ないし失礼なんだけれど、やっぱりその人の事が忘れられないというか諦めきれなくて。

で、一昨日の晩に「これで最後にしよう、もうダメだったらきっぱり諦めよう」と、最後の告白をしたんですよね。大げさですが、本当に最後のワンチャンスで、これでダメならもう本当に諦めるつもりで。

そしたらOKしてくれたんです。まぁそんな感じです。はい。すんません、ノロケますが、今すっげー幸せです。


でもって、まぁちょっと気恥ずかしいと思いつつも書いてしまいますと、二人とももう大人ですし、まーそのー、そういうことがあったわけなんですが、まーそのーこー相性もすごくよくてですね。コイツとこのまま添い遂げたいなって、心底思いました。

一部のファン(?)マニア(?)限定とはいえ、その人は割と有名でして、それも最近になって知名度があがったりしたんですよね。結構色々なところで写真付きで紹介されていますんで、まぁ隠すことでもないので、せっかくなんで(?)紹介したいと思います。



僕の恋人は、この人です。






というわけで、ひかかってしまった人は本当にごめんなさい(土下座)ダーツの話です。

いやー遂に理想のダーツに巡り会えましたよ。わーいAssAssIn 20g投げやすーい!ストレートと魚雷型のイイトコだけあわせもってるし、重さも僕には丁度いいわけですよ!

なにしろ、ちょいと投げられるようになってきてからというもの、最初に買ったノーマルタイプのAssAssIn18gがどうにも相性がダメで、次に買った18g-TypeRも、なーんかダメで。割と相性がよかったかなーと思った別の魚雷型ダーツ(unicorn cc405)も、最初は調子よかったものの、なんとなくダメな感じがして。

もうAssAssIn使いを諦めて、その銘は兄貴に譲り、僕は別のメーカーの別の魚雷型にするかなーと思っていたわけですが、最後の最後に望みを託した20gType-16gRが、ジャストフィットだったわけですよ奥さん!!ドノーマル状態でちょびっと投げ込んでみましたが、グルーピング率がいい!手離れもいい!安定してる!!というわけで、今度こそコイツと添い遂げたいと思います。

それにしても我が家にはダーツがこれで4セット目ですよ。しかも当然ながら全部バレル(金属部分)のタイプが違うのに、内3セットは全てAssAssIn。



なんでそんなにこだわっているのかは
本人にもわかっていません。

(でも…すごく…入れやすいです…(またこのオチか)



[ 2005年03月25日-20:39 ]  



スメル・スメル・スメル。


最近ちょっと深刻な悩みがあります。で、食事中の方はちょっとパスして下さい。

ぶっちゃけますと足が臭いんです。もうオドイータースプレーだのファブリーズだのを何本使い切ったかわかりません。外に出て帰ってきては、すぐに靴の中に前述した除臭スプレー・除菌ミストをぶちこみ、自分の足も洗っているワケなのですが、それでも臭いのです。

元のソールを外して、そこにも除臭スプレー&除菌ミスト攻撃を加え、日向に干したりもしたのですが、それでも靴を脱いだ時に臭う。いくつもの除菌・除臭ソールを試してみたりもしたのですが、やっぱり臭うんです。

三十路直前ということもあり、体質が変わったのかしらと考えたのですが、それにしてはちょっとおかしい。というのも足を洗った直後は当たり前ですが臭いは消えるわけなんですよ。ところが、出かけて帰ってくると臭い、というだけではなく、家から出る時にも靴を履こうとかがみ込むと、その時点で既に臭ったりするんです。


そもそもモノカキ稼業というものは、場合によっては丸一日家から一歩も外に出ないことが多いものです。いくら体質が変わったとしても、歩き回って蒸れるわけでもなく家にいるわけですから、その間に臭うことになるなんて、ちょっとおかしいじゃないですか。

こりゃ一体どうしたもんだろう、なんかおかしな分泌物でも出ているんじゃないかとか、水虫になったりしたんじゃないかと首を傾げていたのですが、なんのことはない、原因はやはり家の中にありました。


原因というかなんというか、よく考えればすぐにわかることだったんですが、原因はスリッパだったんです。みやもと家の床は一応全室フローリングでして、ワックスをかけたりしている都合上、ここ十年の間スリッパを使用しています。

そして親父殿も母上も、ソールが畳材になっている草履スリッパをはいているのですが、僕は同じような自分のスリッパを一年くらい前に、自分の右足で自分の左足スリッパを踏んづけてしまい、既に体重移動をしていた為に止まることが出来ず、あっさりビリバリビリーと破壊してしまったんです。

で、それ以降は来客用のスリッパを使っていたのですが、そのスリッパというのが履き心地重視のやつでして、通気性はゼロな上に毛足の高い生地を使って作られており、オマケにスポンジが入っている仕様のものだったんです。

そんなものを履いて一日中過ごしているわけですから、当たり前に蒸れます。しかもここのところダーツの自宅練習なんかもやっているわけですから余計です。ダーツという競技は集中したり緊張したりする競技。おまけに両足の踏ん張りも重要ですから、割と手足に汗をかいたりします。それをスリッパ履いてやっていたら、さらに蒸れるわけです。


靴が臭いor足が臭いとばかり思っていたものですから、スリッパは正直盲点でした。「ひょっとして…」と思いながら、脱ぎたてムレムレのスリッパをそっと顔に近づけてみたのですが、思わず目眩がするほど臭い。なんだこれ、少なくとも人間が発する臭いじゃないですよ。どこのバケモノの仕業だ(僕です)

早速「お前が病原体か!!」と映画版ブラックジャックのように叫びつつ、スリッパに掴み掛かって悪臭にアロハオエオエとなりながら除菌ミスト&除臭スプレーアタックを敢行したのですが、どうにもこうにも臭いが取れないんです。

おそらくスポンジのクッション部分に臭いの元となる雑菌がしみこんでしまっているのでしょう。苦肉の策で洗剤につけ込んで洗ってみたのですが、正直これでも完璧とはいえません。事実として僕の足は未だに臭いのです(最悪)


先ほども書きましたが、ライター稼業というものは日によっては一日中家にいることが多いわけです。そして僕にとってそれは一日中スリッパを履いていると云うこととイコール。それにも関わらず、そのスリッパに注意を払わなかったのはマヌケもいいところです。

ということで、現状のスリッパはもう廃棄することを前提に、新しいスリッパを買うことにしました。しかしこれがいざ買おうとなるとなかなか難しい。というのも、考えてみたら僕の今履いているスリッパはサイズすらあっていないのです。

僕の足のサイズは27cm。それにあうスリッパがそもそもなかなかないんですよね。それにつま先が完全に覆われている形のスリッパは、もう懲りたので避けたい。出来れば抗菌・防臭タイプのヤツがいい……そんな事まで考えていると、なかなかそこいらで見かけるスリッパをぽんと買うことが出来なくなってしまいまして。

というかそんな多機能なスリッパがそもそも存在するのかということも考えてしまったりしたわけですが、そこでネットで調べる辺り、どうにもネットジャンキーたる所以といったところです。

で、調べてみたら同じような悩みを抱えている人は多いみたいなんですよね。そういう機能を持ち合わせたスリッパやサンダルの多いこと多いこと。で、じゃあネットで買えばいいじゃないかと思ったわけですが、そこで登場するのが楽天ですよ。楽天


もうね、最近の僕はいくら楽天に貢いでいるのかわからないくらいです。いや買い物履歴を見ればわかるわけなんですが、それでもおっかないくらいに使ってるはず。なんでもかんでも楽天で買いそろえてますからね。

特にダーツ関係はマイダーツ4セットは全て楽天経由、マイボードもEボードとブリッスルボード両方とも楽天、さらにダーツケースも最強ティップも楽天です。アホか。どんだけ楽天に魂売り渡してるんだと。

まぁそんな具合で楽天を使い続けていると、買い物額に応じて楽天スーパーポイントなるものがもらえたりもするんですが、それを使うとわかりやすく割引になるんで、またリピートしてしまうわけなんですけどね。すっかり楽天の販売戦略に負けてるわけです。別に負けたところでどうってこともないわけではありますが(笑)。


で、そんなこんなで楽天で検索しました。まず一番最初に気になったのがコレ『患者様用として抗菌防臭加工スリッパ』なんですが、家庭で使うものに堂々と『抗菌防臭加工』と書いてあるのはどうかというのと、先端がふさがっているのがちょっと問題かなーと思うので、候補から削除しました。

この商品はいわゆる病院仕様のスリッパなんでしょうね。いやまぁネタとしては面白いと思うんですけどね。玄関先で来客に出すスリッパに『抗菌防臭加工』って書いてあるのも。なんかこう、どんな嫌がらせだって感じではありますが、笑いはとれそうです。もちろん人を選びますが。そんな過激なことは出来ません。

で、さらに色々探したんですが、遂に見つけましたよ。前開きで、甲高な僕の足にもフィットしそうで、足のサイズ27cmにも対応していて、抗菌防臭加工なスリッパが!!コレです!!





銀清快適 健康スリッパ[27cm/ベージュ]足がムレる方、水虫でお悩みの方にオススメ!とっても...





本体価格 4,572円
(税込 4,800 円/送料別)




高ぇええぇぇぇええぇぇぇーーーーーーーッッッ!!!!!テメェ!!スリッパの分際でどんだけの身分だ!!ちょ、ちょっとそこ座れ!!!お前どこぞのブランド品か!!皇室御用達とかなのか!!ペ・ヨンジュンモデルかなんかなのか!!韓流か!韓流なのか!!さっきの病院仕様スリッパの5倍じゃねーか!!どういうことだ!!

…いや失礼。取り乱してしまいました。それにしても高い。こんなのスリッパの値段じゃありません。何が起こってるんでしょう。それとも足の臭いをアレする為には、これくらいの買い物をしなきゃいけないんでしょうか。そんなに臭いってことなんでしょうか。

いや、どんだけ考えても仕方がないし、他に選択肢もなさそうなので結局このスリッパを購入するつもりでいるわけなのですが、それにしてもしつこいようですが高い。でもこれでこの足の悪臭から解き放たれるのならば…ううっ…(ポチ←購入をクリック)。



このスリッパは絶対にツッコミには
使えませんし、届いても畏れ多くて
履けそうにありません。

(マイダーツがもう一セット買えるよ…)



[ 2005年03月28日-22:03 ]  



IDの効用。


先日来、先輩からもらったこんなものをケータイにつけているわけですが。

以前にも書いた通り僕は首からネックストラップで携帯電話をぶら下げています。そして胸ポケットがついているシャツを着用している時はその中にケータイを放り込んでおくことが多いです。

さて、そんな風にケータイを扱っていますと、普段は胸の真ん中当たりにケータイ電話+『アイラブ巨乳』ストラップが揺れ、これ以上ないアッピールを繰り広げます。

で、ポケットに入れている時は入れている時で、件のケータイ拭きも収まっていればいいんですが、逆にこれだけがペロっとでてしまうことがあるんですよ。

そうするとこれがヒドイ。胸ポケットからペロっと出る=小学生の名札や社員証のような位置に『アイラブ巨乳』。これでは名札というかリアルIDです。「3年C組アイラブ巨乳くーん」「ハーイ」って感じですよ。


僕の巨乳というかボイン大好きっぷりは今更隠すことでもないのですが、チラ見せ程度ならともかく、誰もがそこに自らを示すモノを提示する箇所につまびらかにして、全面に押し出してアッピールする程のモノではないというか、さすがにそれはマズいだろうということくらいは、僕にもわかります。

ですがペロっと出てしまうのは大半の場合無意識の不可抗力。アッピールしたくてしているわけではないのです。首からブラ下げている時に「見られる」のと「名札のあるべき位置に知らずに提示している」というのでは、重みが違うのです。

『アイラブ巨乳』を見た人のリアクションにしても、ブラ下げていて「見られる可能性がある」という状態でツッコミが入ったりするのと、胸ポケットにしまってあるはずなのにペロっと出ていて、見られている意識がないうちにツッコまれるのとでは違うわけなんですよ。

プロレスでいうならば覚悟を決めてのバンプ(受け身)と、不意打ち状態での受け身の取りようがない危険技っくらいの差です。


先日、とあるダーツバーに出向いた時のことです。そこはいわゆるオシャレ系の最近のダーツバーでして、女性店員さんも多くいるようなところです。接客態度としての是非は問わないことにしておけば、皆さん非常にフレンドリーな店なんです。

そしてそこで会計をしている時に事件は起こりました。クロークに預けておいたコートを受け取ろうとした僕に、女性スタッフさんが「どうぞー」とコートを広げてくれたんです。つまりこれは「着せてあげるわ」っというアレです。

せっかくのサービスですから好意に甘えて、袖をとおさせてもらったんですが、両袖を通して前をあわせようとしたときに、その女性スタッフさんがしげしげと僕の胸を見つめ、笑いながらこう云ったのです。

「あ、(コート着せるの)おっぱい大きい子の方がよかったですねー(笑)」

勿論これは不意打ちでした。件のケータイ拭きは、しっかりと胸ポケットの中に入れているはずだったのです。おそらくダーツを投げている間に飛び出たのでしょう。「ペロっと出ている」どころか、僕の左胸には堂々と『アイラブ巨乳』の意匠がアッピールされていました。

予想だにしない角度からの唐突なリアクション。しかも年頃の女の子の口から「おっぱい」なる単語が出たことに僕は動揺しまくりました。プロレスでいうならば完全に受け身のミスです。頭から垂直にマットに突き刺さったかのような強烈な一撃でした。

動揺し過ぎた僕ですが、それでも何かリアクションを返さねば、とやっきになって考えました。しかし上手く回らない思考の中で、とんでもないセリフを選んで発射してしまったのです。



「いやっ!ちょうどいいですよ!」
(サムズアップしながら)



何がだよ。即座にそうツッコミをセルフサービスしたくなったのですが、意外にもその女性スタッフさんは、ちょっとキョトン面をした後で、大爆笑してくれまして、なんとなくではありますが、それでもなんとかその場は収まったのです。

ですがとっさに出た狙ってもいないアクションで笑いを取れても嬉しくもなんともありません。ダーツでいえばブルを狙ったのに18トリプルや19トリプルにうっかり刺さってしまったようなモノです。そんなので出したハイスコアなんかに価値はないのです。

悔しい。悔しすぎる。常在(ネタの)戦場を心がけ、日々精進している僕にとっては、これは事故以外のなにものでもありません。オマケにあんなリアクションは普段の僕の返し技のパターンにはないのです。あれではただの「おっぱいならなんでもいい野郎」ではないですか(論点そこか)!それもなんか中途半端だし!!

大体からして、あんなリアクションは、笑いが偶然とれたならば、そこで間髪入れずに「おっぱいが好きだー!大好きだー!」くらい吠えられるぐらいの重ね技ができないなら、やっちゃいかんのですよ!!(捕まる捕まる)

くそっ!!僕はなんて中途半端なヤツなんだッッ!!ネタとしてもボイン好きとしても中途半端じゃないかッ!!こんな程度でもうすぐ三十だと?!恥を知れ恥をッ!!!



そんなワケでして、その後
そのダーツバーには行っていません。

(恥ずかしくて行けないとか、そういうことじゃないぞ!)



[ 2005年03月30日-22:53 ]